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帰還
57.ファルファーラのくびき
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話し合いの場でうっかり取ってしまってから、ヴァルヴェキアの宮殿内ではベールをつけるよう言われることはなくなった。ミオとシアもそのままヴァルヴェキアに滞在させてもらえて、キアラの侍従として傍にいてくれている。
「まあ、エドゥアルド様ったら、アンナリーザ様がご懐妊だというのにそんなことを?」
「そ、そうなのです、アンナリーザ様はきっと心細いはずなのに……」
そして、キアラはヴァルヴェキアの宮殿の庭で、マナヴィカとお茶を楽しんでいた。
あの話し合いの場で、キアラのことはヴァルヴェキアがしっかり守る、という約束になった。
しかしキアラはオメガであり、神子という立場でもある。そこで同じオメガであり、王族としての立場もあるマナヴィカが適任だろうと、キアラをもてなす役目がマナヴィカに割り振られたのだそうだ。
「もう……想像力が足りないのね、殿方って」
カガルトゥラードにいたころと違い、マナヴィカはだいぶくだけた雰囲気で話してくれて、キアラはどことなくベルリアーナを思い出していた。マナヴィカとベルリアーナが出会ったら、いい友人になれそうな気がする。
「……本当に、あのままカガルトゥラードにとどまらなくて、よかった」
小さくつぶやくと、マナヴィカはカップを口に運んだ。小花柄や幾何学模様が多かったカガルトゥラードと違って、ヴァルヴェキアの食器は大ぶりな花柄や動物を描いたものが多い。
キアラの前に置いてあるカップにも、鮮やかな花の絵が大きく描かれている。キアラがそれを手にとって口に運ぼうとすると、マナヴィカが不思議そうな顔をした。
「毒見は、いいのかしら?」
カガルトゥラードでは、キアラが口にするものはすべて、ミオかシア、それかキアラが顔も知らない誰かの毒見が行われていた。
今は、ミオもシアも、キアラの持っているカップに触れてもいない。
「……今、ここで神子様に何かあれば、ヴァルヴェキアの大きな過失です」
「それをマナヴィカ様もご承知でしょう」
「そうね」
マナヴィカがくすくす笑い、ミオとシアが軽く顔をしかめたのだが、キアラにはよくわからない。こて、と首を傾げ、喧嘩ではないようだしそのままでもいいだろうと、キアラはのほほんとお茶を口にした。
「今日のお茶は、滋養になるものをいくつか混ぜているの。お口にあうかしら」
「……草原、みたい……です」
麦のような香りもあるし、草原を感じるような気もするし、かすかに甘みがあるようにも感じられる。不快なものではないし、ヨラガンを思い出すような気もして、キアラは小さく笑みを浮かべた。
カガルトゥラードの宮殿を出てから、小さなことでもふにゃふにゃ笑えるようになってきた。ヴァルヴェキアにはカガルトゥラードより地の精霊が多くて、空気を穏やかに感じるのも一因かもしれない。
「ヨラガンは、草原の多いお国なのよね?」
「はい。向こうのほうまで草原が広がっていて、きれいなところなのです」
目を凝らしても、ヨラガンの草原の果てはわからないくらいだった。風を引き連れた精霊が飛び交って草花を揺らし、たまにキアラの髪をもてあそんでいたずらをしてくる。
その光景も、感覚も、今でもありありと思い出せる大切な記憶だ。
「……マナヴィカ様、お伺いしたいことがあります」
風の吹き渡る草原を思い浮かべ、連想するかのように頭の隅をよぎった別の風景に気がついて、キアラは目を瞬いた。
「何かしら」
「大きな……とても大きな、池の中に建っている、建物を、ご存じないでしょうか」
カガルトゥラードに行ってから、何度も見た夢の場所だ。初めのころは夢を見たような気がするだけだったが、戦でたくさん血を取られるようになって、寝入る度にあの場所を訪れるようになった。
あの、大きな池の中にある崩れかけた建物は、どこかにあるはずだ。自分の足で歩いていって、そうしたら、あの岩に触れてもいいと言われたから。
「……池の中に建物……ごめんなさい、思い当たらないみたい」
誰に言われたのだったか、と一瞬考えて、キアラははっと意識を戻した。
「そうですか……」
特徴的な建物だから、マナヴィカは知っているかもしれないと思ったのだが、簡単ではないらしい。ミオとシアに聞いてみても、カガルトゥラードにもおそらくないだろう、という答えだった。
ヴァルヴェキアとカガルトゥラードではないならば、あとはユクガとククィツァに聞いてみるしかない。
「も、もう一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか」
しかし、このまま終わらせてしまえば質問をする機会を失ってしまうかもしれない。
気が変わってしまわないうちに急いでマナヴィカに尋ねたら、少しおかしそうに笑われてしまった。
「ええ、どうぞ」
「あ、ありがとうございます、あの、ファルファーラのくびきとは何か、ご存じでしょうか」
マナヴィカの首には、首輪はついていない。大きめの襟や装飾品で、うまくうなじや首を隠している。
「……ご存じなかったの?」
不思議そうな顔をしたマナヴィカにうなずくと、彼女は少し考え込むようなそぶりを見せた。それからお茶をひと口飲むと、優雅にナプキンで口元を拭う。
「……ファルファーラという国は、ご存じ?」
「はい。お話を伺ったことが、あります」
ファルファーラは、カガルトゥラードやヴァルヴェキアよりもっと、北にあった国だ。とある国に滅ぼされたものの、その国もカガルトゥラードに滅ぼされ、一応カガルトゥラードの領土ということになっている。
しかし、今ではあまり人が立ち入る場所ではなくなってしまい、カガルトゥラードも半ば放棄しているような状態だそうだ。
「ファルファーラは、精霊の御業が目に見える形で現れる国だったそうよ」
ファルファーラの民が火の精霊に願えば、人がおこさなくても竈に火がついた。同じように、大地は動き、風はそよぎ、水が流れ、ファルファーラの民は精霊に祝福された人々なのだとすら言われていたそうだ。ただ、ファルファーラの人間であっても、国を離れれば精霊の力を借りることはできなかったという話もあって、ファルファーラが滅んだ今となっては、何が真実なのかはわからない。
そのファルファーラにも、もちろん昔からアルファやオメガは生まれていた。他の国と同じように、オメガがヒートを起こしてしまい、近くにいたアルファがラットに陥って意図せず番になってしまう、という可能性があったわけだ。
「そこで、昔の王様が精霊に願ったのですって」
アルファの噛むという行為を制限するわけにはいかないから、オメガのうなじを守ることはできないだろうか。
その悩みの答えとして精霊から贈られたのが、ファルファーラのくびきと呼ばれる首輪だったと言われている。
オメガの子どもが生まれてしばらく経つと、ある日子どもの枕元に置かれているのだそうだ。それは一度つけると本人にその意思がなければ外れることはないし、本人の成長にあわせて大きくなる、という不思議な性質を持っていたらしい。継ぎ目もなければ鍵穴もなく、無理やり外そうとしても本人も傷つけてしまいかねないため、ファルファーラのくびきをつけたオメガは、望まなければ誰とも番にならずに済む、と考えられてきた。
「ファルファーラのくびきは、愛着がわかないように、少し厳めしいものが多かったそうよ。だからあなたの首輪も、ファルファーラのくびきだとみんな思っていたの。よく似た作り物だったようだけれど」
キアラはそっと、自分の首に触れた。今は何もつけていないから、ただ、肌があるだけだ。
あの首輪はルガートたちが、キアラに番がいないことにするために、用意してくれたものだった。ファルファーラのくびきのことを、ルガートが知らないはずは、ないだろう。
あの首輪をつけていれば、キアラが無理やりアルファに迫られることはない。そう思って、用意してくれたのだろうか。
「今でも、ファルファーラのあった場所に行けば、精霊がファルファーラのくびきを与えてくれると言われていて、そこを目指すオメガもいるみたい……本当かどうか、わからないけれど」
「そうなのですか……」
カガルトゥラードは神子を大事にする国だったから、キアラは尊重されていたほうだったと思う。それでも、ヴァルヴェキアのようにヒートを抑える薬はもらえなかった。ヒートのオメガにはアルファをあてがえばよい、という考え方だったから、ゲラルドは迫ってきたし、ルガートが国内をひたすら往復させられていた。
神子という地位のない、ただのオメガだったとしたら、もっと大変な目に遭っていたかもしれない。
小さく体を震わせて、キアラは気持ちを落ちつけようとお茶を口に含んだ。
ルガートに会えたら聞きたいことが、たくさんできてしまった。他のアルファと話し込んでいたら、ユクガは嫌がるだろうか。
「まあ、エドゥアルド様ったら、アンナリーザ様がご懐妊だというのにそんなことを?」
「そ、そうなのです、アンナリーザ様はきっと心細いはずなのに……」
そして、キアラはヴァルヴェキアの宮殿の庭で、マナヴィカとお茶を楽しんでいた。
あの話し合いの場で、キアラのことはヴァルヴェキアがしっかり守る、という約束になった。
しかしキアラはオメガであり、神子という立場でもある。そこで同じオメガであり、王族としての立場もあるマナヴィカが適任だろうと、キアラをもてなす役目がマナヴィカに割り振られたのだそうだ。
「もう……想像力が足りないのね、殿方って」
カガルトゥラードにいたころと違い、マナヴィカはだいぶくだけた雰囲気で話してくれて、キアラはどことなくベルリアーナを思い出していた。マナヴィカとベルリアーナが出会ったら、いい友人になれそうな気がする。
「……本当に、あのままカガルトゥラードにとどまらなくて、よかった」
小さくつぶやくと、マナヴィカはカップを口に運んだ。小花柄や幾何学模様が多かったカガルトゥラードと違って、ヴァルヴェキアの食器は大ぶりな花柄や動物を描いたものが多い。
キアラの前に置いてあるカップにも、鮮やかな花の絵が大きく描かれている。キアラがそれを手にとって口に運ぼうとすると、マナヴィカが不思議そうな顔をした。
「毒見は、いいのかしら?」
カガルトゥラードでは、キアラが口にするものはすべて、ミオかシア、それかキアラが顔も知らない誰かの毒見が行われていた。
今は、ミオもシアも、キアラの持っているカップに触れてもいない。
「……今、ここで神子様に何かあれば、ヴァルヴェキアの大きな過失です」
「それをマナヴィカ様もご承知でしょう」
「そうね」
マナヴィカがくすくす笑い、ミオとシアが軽く顔をしかめたのだが、キアラにはよくわからない。こて、と首を傾げ、喧嘩ではないようだしそのままでもいいだろうと、キアラはのほほんとお茶を口にした。
「今日のお茶は、滋養になるものをいくつか混ぜているの。お口にあうかしら」
「……草原、みたい……です」
麦のような香りもあるし、草原を感じるような気もするし、かすかに甘みがあるようにも感じられる。不快なものではないし、ヨラガンを思い出すような気もして、キアラは小さく笑みを浮かべた。
カガルトゥラードの宮殿を出てから、小さなことでもふにゃふにゃ笑えるようになってきた。ヴァルヴェキアにはカガルトゥラードより地の精霊が多くて、空気を穏やかに感じるのも一因かもしれない。
「ヨラガンは、草原の多いお国なのよね?」
「はい。向こうのほうまで草原が広がっていて、きれいなところなのです」
目を凝らしても、ヨラガンの草原の果てはわからないくらいだった。風を引き連れた精霊が飛び交って草花を揺らし、たまにキアラの髪をもてあそんでいたずらをしてくる。
その光景も、感覚も、今でもありありと思い出せる大切な記憶だ。
「……マナヴィカ様、お伺いしたいことがあります」
風の吹き渡る草原を思い浮かべ、連想するかのように頭の隅をよぎった別の風景に気がついて、キアラは目を瞬いた。
「何かしら」
「大きな……とても大きな、池の中に建っている、建物を、ご存じないでしょうか」
カガルトゥラードに行ってから、何度も見た夢の場所だ。初めのころは夢を見たような気がするだけだったが、戦でたくさん血を取られるようになって、寝入る度にあの場所を訪れるようになった。
あの、大きな池の中にある崩れかけた建物は、どこかにあるはずだ。自分の足で歩いていって、そうしたら、あの岩に触れてもいいと言われたから。
「……池の中に建物……ごめんなさい、思い当たらないみたい」
誰に言われたのだったか、と一瞬考えて、キアラははっと意識を戻した。
「そうですか……」
特徴的な建物だから、マナヴィカは知っているかもしれないと思ったのだが、簡単ではないらしい。ミオとシアに聞いてみても、カガルトゥラードにもおそらくないだろう、という答えだった。
ヴァルヴェキアとカガルトゥラードではないならば、あとはユクガとククィツァに聞いてみるしかない。
「も、もう一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか」
しかし、このまま終わらせてしまえば質問をする機会を失ってしまうかもしれない。
気が変わってしまわないうちに急いでマナヴィカに尋ねたら、少しおかしそうに笑われてしまった。
「ええ、どうぞ」
「あ、ありがとうございます、あの、ファルファーラのくびきとは何か、ご存じでしょうか」
マナヴィカの首には、首輪はついていない。大きめの襟や装飾品で、うまくうなじや首を隠している。
「……ご存じなかったの?」
不思議そうな顔をしたマナヴィカにうなずくと、彼女は少し考え込むようなそぶりを見せた。それからお茶をひと口飲むと、優雅にナプキンで口元を拭う。
「……ファルファーラという国は、ご存じ?」
「はい。お話を伺ったことが、あります」
ファルファーラは、カガルトゥラードやヴァルヴェキアよりもっと、北にあった国だ。とある国に滅ぼされたものの、その国もカガルトゥラードに滅ぼされ、一応カガルトゥラードの領土ということになっている。
しかし、今ではあまり人が立ち入る場所ではなくなってしまい、カガルトゥラードも半ば放棄しているような状態だそうだ。
「ファルファーラは、精霊の御業が目に見える形で現れる国だったそうよ」
ファルファーラの民が火の精霊に願えば、人がおこさなくても竈に火がついた。同じように、大地は動き、風はそよぎ、水が流れ、ファルファーラの民は精霊に祝福された人々なのだとすら言われていたそうだ。ただ、ファルファーラの人間であっても、国を離れれば精霊の力を借りることはできなかったという話もあって、ファルファーラが滅んだ今となっては、何が真実なのかはわからない。
そのファルファーラにも、もちろん昔からアルファやオメガは生まれていた。他の国と同じように、オメガがヒートを起こしてしまい、近くにいたアルファがラットに陥って意図せず番になってしまう、という可能性があったわけだ。
「そこで、昔の王様が精霊に願ったのですって」
アルファの噛むという行為を制限するわけにはいかないから、オメガのうなじを守ることはできないだろうか。
その悩みの答えとして精霊から贈られたのが、ファルファーラのくびきと呼ばれる首輪だったと言われている。
オメガの子どもが生まれてしばらく経つと、ある日子どもの枕元に置かれているのだそうだ。それは一度つけると本人にその意思がなければ外れることはないし、本人の成長にあわせて大きくなる、という不思議な性質を持っていたらしい。継ぎ目もなければ鍵穴もなく、無理やり外そうとしても本人も傷つけてしまいかねないため、ファルファーラのくびきをつけたオメガは、望まなければ誰とも番にならずに済む、と考えられてきた。
「ファルファーラのくびきは、愛着がわかないように、少し厳めしいものが多かったそうよ。だからあなたの首輪も、ファルファーラのくびきだとみんな思っていたの。よく似た作り物だったようだけれど」
キアラはそっと、自分の首に触れた。今は何もつけていないから、ただ、肌があるだけだ。
あの首輪はルガートたちが、キアラに番がいないことにするために、用意してくれたものだった。ファルファーラのくびきのことを、ルガートが知らないはずは、ないだろう。
あの首輪をつけていれば、キアラが無理やりアルファに迫られることはない。そう思って、用意してくれたのだろうか。
「今でも、ファルファーラのあった場所に行けば、精霊がファルファーラのくびきを与えてくれると言われていて、そこを目指すオメガもいるみたい……本当かどうか、わからないけれど」
「そうなのですか……」
カガルトゥラードは神子を大事にする国だったから、キアラは尊重されていたほうだったと思う。それでも、ヴァルヴェキアのようにヒートを抑える薬はもらえなかった。ヒートのオメガにはアルファをあてがえばよい、という考え方だったから、ゲラルドは迫ってきたし、ルガートが国内をひたすら往復させられていた。
神子という地位のない、ただのオメガだったとしたら、もっと大変な目に遭っていたかもしれない。
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