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帰還
58.お礼と赦し
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「それでは、こちらにご署名ください」
さらさらとククィツァが文字を書いて、その横にエドゥアルドも文字を書いていくのを、キアラはユクガの腕の中で大人しく見守っていた。
本当は自分の席に座っていなければいけないのだろうが、同じ部屋に番がいるなら、離れて座るなど考えられない。案内をしてくれたヴァルヴェキアの人が示してくれた椅子を通りすぎ、ユクガの膝の上に収まったら少し周囲がざわついてしまった。それでも、ユクガがいるならすぐ傍にいたい。
和睦の話し合いをしていた広い部屋で、今日は調印式というものを行うのだそうだ。丸いテーブルにククィツァ、ゼウェイド、エドゥアルドの三人が座って、ユクガの席はククィツァの少し後ろにある。エドゥアルドの後ろに、ルガートの姿はなかった。
ルガートが到着したときにキアラも呼ばれるのかと思っていたのだが、話を聞く日も部屋も別々だった。ずいぶん前にあったヒートのとき以来、ルガートには会えていない。
「こちらをヨラガン、こちらをカガルトゥラード、こちらを我が国、それぞれ所持するものといたします」
三通に署名をしてお互いに持っていることで、和睦を守る、ということらしかった。
あまり立ち入るものでもないだろうとキアラは詳しく聞かないでおいたのだが、ミオとシアはどこからか中身を調べ出したようだった。そういうことをしてはいけない、とたしなめるべきなのだろうが、キアラもまったく気にならないとは言えない。強くは言えなかった。
とにかく、二人が教えてくれたところによると、ヨラガンは前回の戦で失った草原も回復し、キアラはヨラガンの民として、今はユクガと番関係にあることが認められたそうだ。
ではカガルトゥラードが何を得たのかと聞けば、特に何もないらしい。
それではカガルトゥラードがまた戦を思い立つのではないかと心配になったが、今後カガルトゥラードがヨラガンに攻め入った場合には、ヴァルヴェキアはヨラガンに味方する、という条件があるので、簡単には戦を始められなくなるだろう、ということだった。また、今回の食糧難と疫病への対処に関しては、ヨラガンがしばらく援助をすることになっているので、ひとまずしのげるはず、なのだそうだ。
お互いの手を握って軽く振ると、ククィツァがエドゥアルドと離れて歩いてくる。
「おかえりなさいませ、ククィツァ様」
いつかのようにククィツァを迎えると、ちょっと目を丸くして、くしゃりと笑ってくれた。嬉しくなかっただろうか。
「……おかえりを言うのは、俺のほうな気がするけどな」
キアラはずっとユクガの膝の上にいたのに、どうしてだろう。
こて、と首を傾げると、キアラを抱いている手にきゅっと力がこもった。見上げると、ユクガがいつもより優しいまなざしでキアラを見つめている。
「ヨラガンに戻ってきたのは、お前のほうだろう、キアラ」
ぱちぱちと瞬きをして、それからもう一度ククィツァを見上げて、キアラも小さく笑みを浮かべた。戻ってきたのだと、二人が迎えてくれるのがとても嬉しい。
「明日明後日には出立するから、準備しといてくれ」
「……ミオとシアも、一緒に、行けます、よね……?」
不安になって尋ね、ククィツァがうなずいてくれたのでほっとする。このままカガルトゥラードに戻っても、二人がひどい目に遭うのではないかと心配だったのだ。
ユクガの膝から立ち上がって、後ろに控えていたミオとシアの手を取り、念のため尋ねる。
「来て……くださいます、か」
「もちろんです、神子様」
「お供いたします」
「……ありがとうございます、ミオ、シア」
そのまままとめる荷物について話そうと思ったら、ふと傍に誰かが立って、キアラは顔を上げた。ユクガが少しぴりついた顔で、キアラではない誰かを見ている。
そちらに視線を向け、キアラはゆっくりと瞬きした。
「エドゥアルド様……」
「何の用だ」
キアラのつぶやきにかぶせるように、ユクガが色のない声を出す。立ち話をするには少し遠いのではないかと思われる距離をあけて、エドゥアルドは立ち止まって軽く両手を上げた。
「何もする気はない。ただ、最後に神子様とお話ししたいだけだ」
不機嫌そうに口元を歪めたものの、ユクガは尋ねるようにキアラに視線を向けてくれた。表情は不満そうだが、キアラの気持ちを尊重してくれるらしいところが愛おしくて、そっとユクガの手を撫でる。
それからエドゥアルドに向き直ると、キアラは数歩、前に進み出た。ミオとシアが、キアラを守ろうとするかのように、いつも通り後ろについてくれる。
「私も、カガルトゥラードにいた間のご厚情に、お礼を申し上げなければなりません」
「……我々が、あなたを利用していたのにも関わらず、ですか」
少し困って、キアラはちょっと首を傾げた。
そういうことを聞いたらユクガはますます不機嫌になりそうだし、カガルトゥラードが戦を始めたのは、そもそも神子を求めていたからだ。キアラは元々、神子としての力を求められていたのだから、彼らの目的からすれば利用されるのは当然だろう。
「私は……カガルトゥラードの方々が望んでいたものを、差し上げられませんでした」
神子がいるだけで、その国には精霊が増えるのだと聞いた。精霊がもたらす豊かさ、落ちついた日々、病もなく安心した暮らしのために、カガルトゥラードは神子を求めてきたはずだ。
キアラには、そのどれも、カガルトゥラードにもたらせたとは思えない。
「……それでも私は、導の灯火の皆様に、大切にしていただきました。エドゥアルド様にも、お心遣いいただきました。それは、お礼を申し上げることではないでしょうか」
行っていい場所を限定されてはいたが、食事はあったしふかふかのベッドもあった。服は一人では着られないほど豪華なものが毎日用意されていたし、お祈りの仕事以外は何をしていてもよかった。それは恵まれていたと言っていいだろう。
最後のほうは、血をたくさん取られてほとんど眠っていたけれど、それもたくさんの人の命を守るためだ。
何か恨み言を言うようなつもりは、少なくともキアラにはない。
「……私は、最後まで、あなたの優しさに甘えることになりそうですね」
よくわからなくて目を瞬いていたら、エドゥアルドが深々と頭を下げた。
「神子様のこれまでのお慈悲に、感謝申し上げます。また、勝手ながら……あなたの今後の幸せを、祈らせてください」
それだけ告げるとくるりと向きを変えて行ってしまい、キアラはうまく返事ができなかった。言葉を探しているとそっとユクガに腰を抱かれ、困って見上げる。
「お返事が、できませんでした」
「……そうだな」
大きな手でゆっくり髪を撫でてくれているのは、慰めてくれているのかもしれない。言葉だけでない労りが嬉しくて、撫でてくれる手にそっと触れ、キアラは頬を寄せた。
こうしてまたユクガに触れられる日が来るとわかっていたなら、どんなに心強かっただろう。
柔らかく微笑んだユクガに軽く背中を押されて、キアラはそのまま大きな部屋をあとにした。
ククィツァには、ヨラガンに向けて出発できるよう準備をしておくように言われたが、実のところキアラの荷物はほとんどない。もうしばらくは離れがたくて、キアラはヴァルヴェキアの宮殿の廊下をユクガと連れ立って歩いた。
「……お前がカガルトゥラードにいた間の話を、聞きたい」
「はい」
話すのはいいが、何から話せばいいだろう。隠すようなことはなくても、離れていた期間が長すぎる。歩調を合わせてゆっくり歩いてくれるユクガに、キアラは首を傾げてみせた。
「何を、お話ししたらよいでしょうか」
ユクガの黄色い瞳にじっと見つめられて、胸がどきどきする。
「……あの首輪をつけたのは、あの黒髪のアルファか?」
「はい」
キアラに番がいることが知られたら、危険な目に遭うかもしれない。そう教えてくれたのはルガートだ。実際に首輪をつけてくれたのはラグノースだが、ルガートの指示だったのだから間違いでもない。
素直にうなずいたキアラに、ユクガがぎゅっと眉間にしわを寄せた。機嫌を損ねてしまっただろうか。
「……もう、部屋に戻っていろ」
ただ、尋ねる前に分かれ道についてしまって、小さな子どもにするように撫でられてしまった。寂しくて、ユクガの胸元にすがってねだる。
「もう少し、ご一緒してはいけませんか」
一瞬目を丸くした人が、困ったように微笑んでから、ぎゅっと抱きしめてくれた。すっぽり包み込むようにしてくれる腕が、離れていってしまうのが寂しい。
「俺を獣にするな、キアラ」
「けだもの……ですか」
うなずいてもう一度キアラを撫でると、ユクガは歩いていってしまった。
けだものという言葉が知りたくて、ついてきていたミオとシアに視線を向けると、さっと逸らされてしまう。
「ミオ、シア、けだも」
「神子様! お部屋に参りましょう!」
「準備がございますから!」
慌てたような二人に手を引かれて、キアラは小走りで部屋に戻ることになった。
さらさらとククィツァが文字を書いて、その横にエドゥアルドも文字を書いていくのを、キアラはユクガの腕の中で大人しく見守っていた。
本当は自分の席に座っていなければいけないのだろうが、同じ部屋に番がいるなら、離れて座るなど考えられない。案内をしてくれたヴァルヴェキアの人が示してくれた椅子を通りすぎ、ユクガの膝の上に収まったら少し周囲がざわついてしまった。それでも、ユクガがいるならすぐ傍にいたい。
和睦の話し合いをしていた広い部屋で、今日は調印式というものを行うのだそうだ。丸いテーブルにククィツァ、ゼウェイド、エドゥアルドの三人が座って、ユクガの席はククィツァの少し後ろにある。エドゥアルドの後ろに、ルガートの姿はなかった。
ルガートが到着したときにキアラも呼ばれるのかと思っていたのだが、話を聞く日も部屋も別々だった。ずいぶん前にあったヒートのとき以来、ルガートには会えていない。
「こちらをヨラガン、こちらをカガルトゥラード、こちらを我が国、それぞれ所持するものといたします」
三通に署名をしてお互いに持っていることで、和睦を守る、ということらしかった。
あまり立ち入るものでもないだろうとキアラは詳しく聞かないでおいたのだが、ミオとシアはどこからか中身を調べ出したようだった。そういうことをしてはいけない、とたしなめるべきなのだろうが、キアラもまったく気にならないとは言えない。強くは言えなかった。
とにかく、二人が教えてくれたところによると、ヨラガンは前回の戦で失った草原も回復し、キアラはヨラガンの民として、今はユクガと番関係にあることが認められたそうだ。
ではカガルトゥラードが何を得たのかと聞けば、特に何もないらしい。
それではカガルトゥラードがまた戦を思い立つのではないかと心配になったが、今後カガルトゥラードがヨラガンに攻め入った場合には、ヴァルヴェキアはヨラガンに味方する、という条件があるので、簡単には戦を始められなくなるだろう、ということだった。また、今回の食糧難と疫病への対処に関しては、ヨラガンがしばらく援助をすることになっているので、ひとまずしのげるはず、なのだそうだ。
お互いの手を握って軽く振ると、ククィツァがエドゥアルドと離れて歩いてくる。
「おかえりなさいませ、ククィツァ様」
いつかのようにククィツァを迎えると、ちょっと目を丸くして、くしゃりと笑ってくれた。嬉しくなかっただろうか。
「……おかえりを言うのは、俺のほうな気がするけどな」
キアラはずっとユクガの膝の上にいたのに、どうしてだろう。
こて、と首を傾げると、キアラを抱いている手にきゅっと力がこもった。見上げると、ユクガがいつもより優しいまなざしでキアラを見つめている。
「ヨラガンに戻ってきたのは、お前のほうだろう、キアラ」
ぱちぱちと瞬きをして、それからもう一度ククィツァを見上げて、キアラも小さく笑みを浮かべた。戻ってきたのだと、二人が迎えてくれるのがとても嬉しい。
「明日明後日には出立するから、準備しといてくれ」
「……ミオとシアも、一緒に、行けます、よね……?」
不安になって尋ね、ククィツァがうなずいてくれたのでほっとする。このままカガルトゥラードに戻っても、二人がひどい目に遭うのではないかと心配だったのだ。
ユクガの膝から立ち上がって、後ろに控えていたミオとシアの手を取り、念のため尋ねる。
「来て……くださいます、か」
「もちろんです、神子様」
「お供いたします」
「……ありがとうございます、ミオ、シア」
そのまままとめる荷物について話そうと思ったら、ふと傍に誰かが立って、キアラは顔を上げた。ユクガが少しぴりついた顔で、キアラではない誰かを見ている。
そちらに視線を向け、キアラはゆっくりと瞬きした。
「エドゥアルド様……」
「何の用だ」
キアラのつぶやきにかぶせるように、ユクガが色のない声を出す。立ち話をするには少し遠いのではないかと思われる距離をあけて、エドゥアルドは立ち止まって軽く両手を上げた。
「何もする気はない。ただ、最後に神子様とお話ししたいだけだ」
不機嫌そうに口元を歪めたものの、ユクガは尋ねるようにキアラに視線を向けてくれた。表情は不満そうだが、キアラの気持ちを尊重してくれるらしいところが愛おしくて、そっとユクガの手を撫でる。
それからエドゥアルドに向き直ると、キアラは数歩、前に進み出た。ミオとシアが、キアラを守ろうとするかのように、いつも通り後ろについてくれる。
「私も、カガルトゥラードにいた間のご厚情に、お礼を申し上げなければなりません」
「……我々が、あなたを利用していたのにも関わらず、ですか」
少し困って、キアラはちょっと首を傾げた。
そういうことを聞いたらユクガはますます不機嫌になりそうだし、カガルトゥラードが戦を始めたのは、そもそも神子を求めていたからだ。キアラは元々、神子としての力を求められていたのだから、彼らの目的からすれば利用されるのは当然だろう。
「私は……カガルトゥラードの方々が望んでいたものを、差し上げられませんでした」
神子がいるだけで、その国には精霊が増えるのだと聞いた。精霊がもたらす豊かさ、落ちついた日々、病もなく安心した暮らしのために、カガルトゥラードは神子を求めてきたはずだ。
キアラには、そのどれも、カガルトゥラードにもたらせたとは思えない。
「……それでも私は、導の灯火の皆様に、大切にしていただきました。エドゥアルド様にも、お心遣いいただきました。それは、お礼を申し上げることではないでしょうか」
行っていい場所を限定されてはいたが、食事はあったしふかふかのベッドもあった。服は一人では着られないほど豪華なものが毎日用意されていたし、お祈りの仕事以外は何をしていてもよかった。それは恵まれていたと言っていいだろう。
最後のほうは、血をたくさん取られてほとんど眠っていたけれど、それもたくさんの人の命を守るためだ。
何か恨み言を言うようなつもりは、少なくともキアラにはない。
「……私は、最後まで、あなたの優しさに甘えることになりそうですね」
よくわからなくて目を瞬いていたら、エドゥアルドが深々と頭を下げた。
「神子様のこれまでのお慈悲に、感謝申し上げます。また、勝手ながら……あなたの今後の幸せを、祈らせてください」
それだけ告げるとくるりと向きを変えて行ってしまい、キアラはうまく返事ができなかった。言葉を探しているとそっとユクガに腰を抱かれ、困って見上げる。
「お返事が、できませんでした」
「……そうだな」
大きな手でゆっくり髪を撫でてくれているのは、慰めてくれているのかもしれない。言葉だけでない労りが嬉しくて、撫でてくれる手にそっと触れ、キアラは頬を寄せた。
こうしてまたユクガに触れられる日が来るとわかっていたなら、どんなに心強かっただろう。
柔らかく微笑んだユクガに軽く背中を押されて、キアラはそのまま大きな部屋をあとにした。
ククィツァには、ヨラガンに向けて出発できるよう準備をしておくように言われたが、実のところキアラの荷物はほとんどない。もうしばらくは離れがたくて、キアラはヴァルヴェキアの宮殿の廊下をユクガと連れ立って歩いた。
「……お前がカガルトゥラードにいた間の話を、聞きたい」
「はい」
話すのはいいが、何から話せばいいだろう。隠すようなことはなくても、離れていた期間が長すぎる。歩調を合わせてゆっくり歩いてくれるユクガに、キアラは首を傾げてみせた。
「何を、お話ししたらよいでしょうか」
ユクガの黄色い瞳にじっと見つめられて、胸がどきどきする。
「……あの首輪をつけたのは、あの黒髪のアルファか?」
「はい」
キアラに番がいることが知られたら、危険な目に遭うかもしれない。そう教えてくれたのはルガートだ。実際に首輪をつけてくれたのはラグノースだが、ルガートの指示だったのだから間違いでもない。
素直にうなずいたキアラに、ユクガがぎゅっと眉間にしわを寄せた。機嫌を損ねてしまっただろうか。
「……もう、部屋に戻っていろ」
ただ、尋ねる前に分かれ道についてしまって、小さな子どもにするように撫でられてしまった。寂しくて、ユクガの胸元にすがってねだる。
「もう少し、ご一緒してはいけませんか」
一瞬目を丸くした人が、困ったように微笑んでから、ぎゅっと抱きしめてくれた。すっぽり包み込むようにしてくれる腕が、離れていってしまうのが寂しい。
「俺を獣にするな、キアラ」
「けだもの……ですか」
うなずいてもう一度キアラを撫でると、ユクガは歩いていってしまった。
けだものという言葉が知りたくて、ついてきていたミオとシアに視線を向けると、さっと逸らされてしまう。
「ミオ、シア、けだも」
「神子様! お部屋に参りましょう!」
「準備がございますから!」
慌てたような二人に手を引かれて、キアラは小走りで部屋に戻ることになった。
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