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帰還
68.きゅうだいてん
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草原のにおい。温かくて、しっかり包んでくれる腕。
ふに、と頬をほころばせて、キアラはゆっくりと目を開けた。
「……キアラ……」
「……ユクガ、さま」
ユクガが硬い顔をしているのはどうしてだろう。
目を瞬いて見上げていたらぎゅっと抱きしめられて、少し苦しいくらいだ。
「ユクガ様……どうなさいましたか」
ユクガからの返事はない。身動きが取れないくらいに抱きしめられているので、キアラは大人しく周囲を眺めた。
気づけば元の大きな岩にあった部屋に戻っている。精霊がぽわぽわと周囲を漂っていて、岩の横にユクガが座り込み、キアラを抱え込んでいるらしい。
ただ、岩が光っていない。
「……岩に触れたあとのことを、覚えているか」
ようやく腕の力を緩めてもらえたものの、膝の上に抱え込まれた体勢は変わらなくて、キアラはこて、と首を傾げてユクガを見上げた。岩に触れたあとは、気づいたら精霊の庭というところにいて、大きな精霊と話をしていただけだ。
「精霊様と、お会いしておりました」
「……そうか……」
岩に触れる前は、このような体勢ではなかったはずだから、キアラが精霊と会っている間、ユクガにも何かあったのかもしれない。ユクガは元の場所で待っている、と説明はしてもらったけれど、安全なのかどうかまでは聞かなかった。
「ユクガ様、何かあったのですか」
危険な目に遭っていたらどうしよう。きちんと確認しなかったキアラが悪い。
おろおろとユクガの体に触れて、けががないか確かめる。剣は持ってきているし、簡単な防具はつけているようだけれど、戦えば何が起きるかわからないのが普通だ。
「……岩に触れて、お前が倒れた。呼びかけても目を覚まさなかった」
「……私、ですか?」
大きな岩に触れたあと、キアラは気を失ってその場に倒れたのだそうだ。ユクガが何度呼びかけても目を覚まさず、しかし熱を出しているわけでもうなされている様子もない。岩からキアラを離していいのかわからないし、そもそも戻る手段もないので、ユクガは意識のないキアラを抱えたまま、待っていてくれた。ずっと。
「……そう、なのですか」
その間、ユクガには特に危険なことはなかったそうなので、それはよかったのだが、ユクガをとても心配させてしまったようだ。本人の膝の上、というのが少々恥ずかしいが、きちんと座り直して、頭を下げる。
「申し訳ありません、ユクガ様。ご心配を、おかけいたしました」
「……お前が、無事なら、いいんだが」
またぎゅっと抱き寄せられて、ユクガが深々とため息をついてしまう。
「……傍にいてくれ」
「……はい」
大岩の光はなくなってしまっているが、ユクガにも見える程度の光がどこからか差し込んでいるらしい。精霊たちが光っているのでキアラは困らないが、もしあの岩が光っていなかったら、次に来る人は困るのではないだろうか。
「それはない、安心せよ」
途端にユクガがキアラを抱え直して身構えた。片腕でむぎゅっとされているので周囲の状況がわからないが、あの声の主が誰かはわかる。妙な体勢で抱えられてしまったので、足が床につかない。
「お、お待ちください、ユクガ様。精霊様です」
「何……?」
床に下ろしてくれる手つきは優しいので、ユクガもかなり急いでキアラをかばってくれたのだろう。きょろきょろ見回すと、小さな鳥が目の前に飛んでくる。
「あの岩は役目を終えたのだ。この地に人が足を踏み入れることは、もはやない」
「……私は、してはいけないことを、してしまったのですか」
「いいや、あの岩は此方の依代ゆえ」
よりしろ、とは何だろう。
小首を傾げてちょっと考えて、無言の視線を感じて慌ててユクガに向き直る。
「ユクガ様、こちらはエルヴァ様です。精霊様です」
「精霊……」
「エルヴァ様、こちらはユクガ様です。私の番です」
「うむ」
キアラの瞳と同じ薄青の小鳥がぱたぱたと移動して、ユクガの周囲を飛び回る。紹介してから、ユクガには見えないかもしれないと気がついたものの、ユクガの目が小鳥を追っているから大丈夫だろう。
戻ってきた小鳥が、ぽすんとキアラの肩に乗る。
「まあまあ及第点じゃのぅ」
「きゅうだいてん、とは、何ですか、エルヴァ様」
「知らずとも良い」
知らなくていいらしい。他の人に聞いたら教えてくれるだろうか。
考えていたらユクガが静かに座り込んでしまって、慌てて傍に膝をつく。
「ユクガ様、どうなさいましたか」
「……精霊と話して、何があった、キアラ」
精霊と話した、という以上の話は特にない気がする。
しかしユクガに尋ねられたので、がんばらなくては。
「岩に、触れたら、黄色のところに、いたのです」
黄色というか、金色だったような気もするが、綺麗に雲がたなびいて、優しい光に包まれたところだった。
そこで精霊にあって、いろいろ教えてもらって、最終的に契りを結ぶことになった。
「契りを、結ぶ……?」
「精霊様が、生涯傍にいて、守ってくださるのだそうです」
ユクガがキアラをじっと見ている、と思ったが、少し視線がずれている。キアラではなくて、エルヴァを見ているのだろうか。
「キアラに何をした」
「名をもらったのぅ」
答えになっているような、なっていないような。
ゆっくりと立ち上がったユクガが歩いてきて、キアラの肩に手を伸ばしてくる。ひょいとエルヴァが飛び立った。
「番の守りが増えるのだ。寿げ」
「……番を損なうものに捧げる言葉などない」
もしかしなくても、仲たがいしてしまっている、ような。
ユクガが剣に手をかけたので、急いで駆け寄ってしがみつく。
「ユクガ様、お待ちください、悪い精霊様ではありません」
「……何をされた、キアラ」
しまった。
ちょっと忘れていたのに、口づけをされてしまったことを思い出してしまった。しかも、それをユクガに話すかどうか、まだ迷っていたのに。
「……口づけ、を」
ユクガに聞かれたら、話さないわけにはいかない。
ただ、言っている途中でユクガに抱き上げられて、唇をふさがれた。
「ん、ん……ぁ……」
ついばむような触れ合いでなだめられて、深く求められたら唇を開く。初めてのヒートのとき、ユクガにそう教わって、与えられるものに応えることを知った。
普段は言葉が少ないほうだけれど、こうして触れ合うときは、ユクガはとても情熱的で、キアラはすぐ押し流されてしまう。
「は、ふ」
しがみつけなくなってきたころに、ユクガの唇が離れていって、ぺろりと舐められる。これは、おしまいの合図。
息が上がってしまって、ユクガに身をゆだねることしかできない。
「男の妬むは見苦しいの」
「キアラは俺の番だ」
お腹が寂しい。ユクガと深い口づけをするとそうなってしまうのはわかっていたけれど、ユクガに求められるのはキアラも嬉しいから、拒む気はない。
ただ、恥ずかしいとは思う。旅の間はヒートが来ないように、マナヴィカが分けてくれた抑制剤を飲んでいたのだが、それでもこんな状態になってしまうなんて、はしたないと思われてしまうかもしれない。
ユクガの首にそっと腕を回して、抱きしめる。
「……ユクガ様が、私の、番です」
うなじに触れられると、背中がそわそわしてますますお腹が寂しい。けれど、噛み跡をユクガが撫でてくれるのは、嬉しい。
「……ユクガ、様」
番に抱かれているのは、嬉しい。ずっと離れていたし、旅の間はユクガが忙しそうで、我慢していたから。
つい頬をすり寄せて甘えていたら、ユクガが座り込んでしまった。
「ユクガ様?」
「……すまん、少し休んでいいか」
「申し訳ありません、お疲れでしたか」
それならユクガが休めるようにしなくてはいけない。あたふたと膝から降りようとすると、ぎゅっと抱えられる。
「そのままでいい」
「私がお膝にいては、お邪魔ではありませんか」
「ここにいろ」
キアラが膝にいたほうがいいらしい。けれど、座ったままでは休めないだろう。
いそいそと床に降りて姿勢を整え、足をぽんぽんと叩く。
「膝をお貸ししますから、きちんとお休みになってください」
石の床ではあるが、ごつごつはしていないしきれいに整えられているから、寝転がっても痛くはないだろう。
どこかためらっているらしいユクガに手を差し伸べて、ゆっくり伸ばされた手を引いて迎え入れる。
「お加減はいかがですか」
「……お前が俺の番で、本当によかった」
「えと……嬉しい、です」
そのうちに眠ってしまったユクガの髪を撫でながら、今度はキアラがずっと見守っていた。エルヴァもキアラの肩にいて、ちんまりと休んでいるらしかった。
ふに、と頬をほころばせて、キアラはゆっくりと目を開けた。
「……キアラ……」
「……ユクガ、さま」
ユクガが硬い顔をしているのはどうしてだろう。
目を瞬いて見上げていたらぎゅっと抱きしめられて、少し苦しいくらいだ。
「ユクガ様……どうなさいましたか」
ユクガからの返事はない。身動きが取れないくらいに抱きしめられているので、キアラは大人しく周囲を眺めた。
気づけば元の大きな岩にあった部屋に戻っている。精霊がぽわぽわと周囲を漂っていて、岩の横にユクガが座り込み、キアラを抱え込んでいるらしい。
ただ、岩が光っていない。
「……岩に触れたあとのことを、覚えているか」
ようやく腕の力を緩めてもらえたものの、膝の上に抱え込まれた体勢は変わらなくて、キアラはこて、と首を傾げてユクガを見上げた。岩に触れたあとは、気づいたら精霊の庭というところにいて、大きな精霊と話をしていただけだ。
「精霊様と、お会いしておりました」
「……そうか……」
岩に触れる前は、このような体勢ではなかったはずだから、キアラが精霊と会っている間、ユクガにも何かあったのかもしれない。ユクガは元の場所で待っている、と説明はしてもらったけれど、安全なのかどうかまでは聞かなかった。
「ユクガ様、何かあったのですか」
危険な目に遭っていたらどうしよう。きちんと確認しなかったキアラが悪い。
おろおろとユクガの体に触れて、けががないか確かめる。剣は持ってきているし、簡単な防具はつけているようだけれど、戦えば何が起きるかわからないのが普通だ。
「……岩に触れて、お前が倒れた。呼びかけても目を覚まさなかった」
「……私、ですか?」
大きな岩に触れたあと、キアラは気を失ってその場に倒れたのだそうだ。ユクガが何度呼びかけても目を覚まさず、しかし熱を出しているわけでもうなされている様子もない。岩からキアラを離していいのかわからないし、そもそも戻る手段もないので、ユクガは意識のないキアラを抱えたまま、待っていてくれた。ずっと。
「……そう、なのですか」
その間、ユクガには特に危険なことはなかったそうなので、それはよかったのだが、ユクガをとても心配させてしまったようだ。本人の膝の上、というのが少々恥ずかしいが、きちんと座り直して、頭を下げる。
「申し訳ありません、ユクガ様。ご心配を、おかけいたしました」
「……お前が、無事なら、いいんだが」
またぎゅっと抱き寄せられて、ユクガが深々とため息をついてしまう。
「……傍にいてくれ」
「……はい」
大岩の光はなくなってしまっているが、ユクガにも見える程度の光がどこからか差し込んでいるらしい。精霊たちが光っているのでキアラは困らないが、もしあの岩が光っていなかったら、次に来る人は困るのではないだろうか。
「それはない、安心せよ」
途端にユクガがキアラを抱え直して身構えた。片腕でむぎゅっとされているので周囲の状況がわからないが、あの声の主が誰かはわかる。妙な体勢で抱えられてしまったので、足が床につかない。
「お、お待ちください、ユクガ様。精霊様です」
「何……?」
床に下ろしてくれる手つきは優しいので、ユクガもかなり急いでキアラをかばってくれたのだろう。きょろきょろ見回すと、小さな鳥が目の前に飛んでくる。
「あの岩は役目を終えたのだ。この地に人が足を踏み入れることは、もはやない」
「……私は、してはいけないことを、してしまったのですか」
「いいや、あの岩は此方の依代ゆえ」
よりしろ、とは何だろう。
小首を傾げてちょっと考えて、無言の視線を感じて慌ててユクガに向き直る。
「ユクガ様、こちらはエルヴァ様です。精霊様です」
「精霊……」
「エルヴァ様、こちらはユクガ様です。私の番です」
「うむ」
キアラの瞳と同じ薄青の小鳥がぱたぱたと移動して、ユクガの周囲を飛び回る。紹介してから、ユクガには見えないかもしれないと気がついたものの、ユクガの目が小鳥を追っているから大丈夫だろう。
戻ってきた小鳥が、ぽすんとキアラの肩に乗る。
「まあまあ及第点じゃのぅ」
「きゅうだいてん、とは、何ですか、エルヴァ様」
「知らずとも良い」
知らなくていいらしい。他の人に聞いたら教えてくれるだろうか。
考えていたらユクガが静かに座り込んでしまって、慌てて傍に膝をつく。
「ユクガ様、どうなさいましたか」
「……精霊と話して、何があった、キアラ」
精霊と話した、という以上の話は特にない気がする。
しかしユクガに尋ねられたので、がんばらなくては。
「岩に、触れたら、黄色のところに、いたのです」
黄色というか、金色だったような気もするが、綺麗に雲がたなびいて、優しい光に包まれたところだった。
そこで精霊にあって、いろいろ教えてもらって、最終的に契りを結ぶことになった。
「契りを、結ぶ……?」
「精霊様が、生涯傍にいて、守ってくださるのだそうです」
ユクガがキアラをじっと見ている、と思ったが、少し視線がずれている。キアラではなくて、エルヴァを見ているのだろうか。
「キアラに何をした」
「名をもらったのぅ」
答えになっているような、なっていないような。
ゆっくりと立ち上がったユクガが歩いてきて、キアラの肩に手を伸ばしてくる。ひょいとエルヴァが飛び立った。
「番の守りが増えるのだ。寿げ」
「……番を損なうものに捧げる言葉などない」
もしかしなくても、仲たがいしてしまっている、ような。
ユクガが剣に手をかけたので、急いで駆け寄ってしがみつく。
「ユクガ様、お待ちください、悪い精霊様ではありません」
「……何をされた、キアラ」
しまった。
ちょっと忘れていたのに、口づけをされてしまったことを思い出してしまった。しかも、それをユクガに話すかどうか、まだ迷っていたのに。
「……口づけ、を」
ユクガに聞かれたら、話さないわけにはいかない。
ただ、言っている途中でユクガに抱き上げられて、唇をふさがれた。
「ん、ん……ぁ……」
ついばむような触れ合いでなだめられて、深く求められたら唇を開く。初めてのヒートのとき、ユクガにそう教わって、与えられるものに応えることを知った。
普段は言葉が少ないほうだけれど、こうして触れ合うときは、ユクガはとても情熱的で、キアラはすぐ押し流されてしまう。
「は、ふ」
しがみつけなくなってきたころに、ユクガの唇が離れていって、ぺろりと舐められる。これは、おしまいの合図。
息が上がってしまって、ユクガに身をゆだねることしかできない。
「男の妬むは見苦しいの」
「キアラは俺の番だ」
お腹が寂しい。ユクガと深い口づけをするとそうなってしまうのはわかっていたけれど、ユクガに求められるのはキアラも嬉しいから、拒む気はない。
ただ、恥ずかしいとは思う。旅の間はヒートが来ないように、マナヴィカが分けてくれた抑制剤を飲んでいたのだが、それでもこんな状態になってしまうなんて、はしたないと思われてしまうかもしれない。
ユクガの首にそっと腕を回して、抱きしめる。
「……ユクガ様が、私の、番です」
うなじに触れられると、背中がそわそわしてますますお腹が寂しい。けれど、噛み跡をユクガが撫でてくれるのは、嬉しい。
「……ユクガ、様」
番に抱かれているのは、嬉しい。ずっと離れていたし、旅の間はユクガが忙しそうで、我慢していたから。
つい頬をすり寄せて甘えていたら、ユクガが座り込んでしまった。
「ユクガ様?」
「……すまん、少し休んでいいか」
「申し訳ありません、お疲れでしたか」
それならユクガが休めるようにしなくてはいけない。あたふたと膝から降りようとすると、ぎゅっと抱えられる。
「そのままでいい」
「私がお膝にいては、お邪魔ではありませんか」
「ここにいろ」
キアラが膝にいたほうがいいらしい。けれど、座ったままでは休めないだろう。
いそいそと床に降りて姿勢を整え、足をぽんぽんと叩く。
「膝をお貸ししますから、きちんとお休みになってください」
石の床ではあるが、ごつごつはしていないしきれいに整えられているから、寝転がっても痛くはないだろう。
どこかためらっているらしいユクガに手を差し伸べて、ゆっくり伸ばされた手を引いて迎え入れる。
「お加減はいかがですか」
「……お前が俺の番で、本当によかった」
「えと……嬉しい、です」
そのうちに眠ってしまったユクガの髪を撫でながら、今度はキアラがずっと見守っていた。エルヴァもキアラの肩にいて、ちんまりと休んでいるらしかった。
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