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後編
39.新規魔道具登録受付
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痛みはなくても違和感はある。尻が動くとどうしても昨夜のことを思い出してしまうので、レーネはこっそりと、ほんのわずかに体を浮かせて、魔術師団の建物に向かっていた。足だけそれっぽく動かしていれば、ローブのおかげでたぶんばれないはずだ。
今朝、ティノールトには地面に額を擦りつける勢いで謝られたが、まだちょっと怒っている。そのうち許せるとは思うが。
とにかく今日は、この魔道具の申請を出して、受理されるのを見届けるまでがレーネの仕事といってもいい。書類はクリフに作ってもらって、レーネも確認したしティノールトにもリィロンにも見てもらったから、問題ないはずだ。今までプルーメに頼りきっていたのでレーネのチェックは少々心もとないが、他に三人分の目も通っているのだから、大丈夫、だと信じている。
石造りの建物に入り、謎の煙と薄い布で神秘的な雰囲気を演出している入口広間を通り抜け、魔道具の申請受付の扉をノックする。場所は昨日、書庫に行くついでに確認しておいた。
入室を許可する声に従って中に入り、レーネはカウンターにいる魔術師に近づいた。
「こんにちは。開発した魔道具を申請しに来ました」
「では申請書と魔道具をご提出ください」
揃えて持ってきた申請書一式を渡して、魔道具二つもカウンターに乗せる。魔道具の動作チェックは今朝方までやっていたし、想定通り動くのは確認した。問題はないはずだ。
申請書を読み進めていた魔術師が顔を上げて、魔道具に視線を向ける。
「結界の魔道具ですね」
「はい」
滞りなく進みそうだ。緊張が解けてきたレーネが軽く息をつくと、部屋の扉がノックもなしに開かれた。びっくりして振り返った先にいたのは、あのとき廊下でぶつかった魔術師だ。紙の束と、魔道具を小脇に抱えている。
「ま、待ってください」
ばたばたと走ってきた彼がカウンターに置いたのは、レーネのものとよく似た魔道具だった。外装こそ違うが、大きさ、姿勢を安定させるための足が三つついていることと、出力装置が上にあるのも同じ。
眉をひそめたレーネと同じように、受付の魔術師も怪訝そうな顔をした。
「今はこちらの方の申請を受け付けています。あちらの長椅子で順番をお待ちください」
「いえ、あの、その、それ……僕の魔道具が、盗まれたやつです!」
言いがかりだ。
とっさに魔法で相手をねじ伏せようとして、レーネはぎりぎりで思いとどまった。暴力に訴えてはいけない。それに、魔道具を盗まれたのはレーネのほうで、盗難届も昨日のうちにリィロンが出してくれていたはずだ。冷静に、レーネのほうに理があることを主張しなければ。
「魔道具を盗まれたのは僕のほうです。昨日、届けも出しています」
慎重に言葉を選んで、相手の出方を見る。面倒な争いごとなどしたくないが、ここで譲るわけにはいかない。
クリフがけがをしてまで守ろうとしてくれて、リィロンがレーネの苦手な調べ物を全部請け負ってくれて、ティノールトが開発だけに集中できる環境を整えてくれて、必死で今朝に間に合わせた魔道具なのだ。プルーメの助言も、レーネが使ってきた長い時間も、全部守りたい。
「ちが、ち、違います、け、研究を盗まれたのは、僕です」
魔道具や魔法の研究成果が盗まれる、というのは残念ながらありえる話だが、同じ時期に同じようなものを、それぞれ競合相手のことを知らずに作り上げてしまう、というのもよくある話だ。魔道具の類似性が認められると後発の申請は却下されてしまうので、できるだけ早く魔道具を作り上げ申請まで済ませておかないと、今までの努力が水の泡になることももちろんありえる。
ただ、申請の前後着が生まれてしまうのは変えようもないが、研究を盗む盗まないに関しては、どの魔術師もお互いに気を配る部分だ。もちろん研究を盗むこと自体やってはいけないことだが、されてもいないのに盗んだと言いがかりをつけるのも、いわれのない中傷になる。根拠もなく盗まれたと言い出すなど、逆にやましいことがあるのではないかと思われてしまう。
顔も知らない魔術師だし、当然のことながらレーネから彼に何かした覚えはない。
「……あなたはなぜ、これがあなたのもとから盗まれたものだと思ったのですか」
受付の魔術師が、駆け込んできた魔術師に尋ねる。公平を期すために、レーネか彼かどちらかに肩入れするということはないだろうが、何か不自然さは感じ取ったのだろう。
聞かれた魔術師は、持っていた紙の束をあたふたとカウンターに置いた。受付の魔術師が、レーネのものと同じようにぱらぱらとめくって読み進めていく。
「……レーネさん、でしたか」
「はい」
受付の魔術師に名前を呼ばれて、レーネは戸惑いつつもうなずいた。申請書に名前を書いてあるから知られていてもおかしくないが、名前を呼ばれる場面とも思えない。
「あなたの申請を受け付けました。結果は後日お知らせしますので、それまでお待ちください。以上で手続きは終わりです。これからこちらの方の手続を行いますので、ご退室いただけますか」
「え、えと、はい、わかりました。ありがとうございました」
こんなにあっけなく終わるものだろうか。それに、レーネが成果を盗んだと言ってきた魔術師はどうするのだろう。しかし退室せよと言われている以上、長居するのもよくない。部屋を出る前にちらりと見た魔術師は涙目になっていて、気にかかったもののレーネはそのまま魔術師団を後にした。
レーネが盗んだわけではないと本当に信じてもらえたのかどうか、魔道具の申請が通るのかどうか。
わからないことだらけだが、申請が終われば行くところは一つしかない。
「ただいま」
「レーネさん!」
「おかえりなさい」
「どうだったんだ?」
執務室に戻ると三人が一斉に口を開いて、レーネは思わずドアのところで固まった。立ち尽くしていないでまずは扉を閉めなければ、と単調に動き、次はと考えながらティノールトの机に行って、ぺこりと頭を下げておく。
「申請に行かせてもらってありがとうございました。戻りました」
「……ああ」
ティノールトに手を取られて、何事かと思ったら指先に口づけられた。
「お疲れさま」
急にそういうのはよくない。また固まったレーネに不思議そうな顔をして、ティノールトが立ち上がって額に触れてくる。
「熱……はなさそうですけど、大丈夫ですか? 疲れました?」
すぐに抱き上げて隣の小部屋に連れて行こうとするので、慌てて大丈夫だと主張しておく。疲れはあるが、このあとずっと休んでいなければいけないほどではないし、結界の魔道具の開発が一段落したのだから、次の何かに取りかからなければいけない。
ティノールトの腕から下ろしてもらって、落ちつかせるために抱きつくようにしてぽんぽんと背中を撫でる。
「大丈夫、ちょっと困ったことはあったけど……あとは結果を待つだけ」
困ったこと、の部分にうまく三人を誘導して、申請受付で会った魔術師のことを話しておく。
レーネの試作機が盗まれた当日に廊下でぶつかったことや、レーネの申請中に乱入してきて、レーネのほうが研究を盗んだのだと主張してきたことを説明すると、リィロンもクリフも渋い顔をした。
「それ、絶対レーネさんの魔道具を盗んだやつですよ!」
「今すぐ魔術師団に行って取り押さえるべきではないのか?」
リィロンが憤然と立ち上がり、クリフもまだ頭の包帯が痛々しいのに立ち上がろうとするので、今度は二人を止めるのにあたふたする。彼が盗んだという証拠はないし、魔術師団で騎士が暴れるわけにもいかない。クリフを大人しくさせつつリィロンをなだめていると、また後ろからティノールトに抱えられてしまった。忙しい。
「どうかしたのかい」
ティノールトも怒っているのかと思ったが、目を合わせたのがどこか不安げな顔に見えて、レーネははたと瞬きした。
「……もし、俺が貴族や将軍じゃなくなっても、俺とClaimしてくれますか、レーネさん」
「うん」
唐突な質問の意図は理解できなかったが、ティノールトを求める気持ちがそんなことで変わるはずもない。即答して、レーネは精いっぱい手を伸ばしてティノールトを撫でた。
「何か悪いことしたのかい、君」
「……してません、俺は」
「それなら僕は、君を守ればいいだけだ」
悪いことをしたのだったら一緒に謝りに行く必要があったかもしれないが、ティノールトが悪くないのなら、奪われないように、潰されないように、彼を守ればいいだけの話だ。同意を求めてリィロンとクリフに視線を向ければ、二人とも頷いて返してくれる。
「レーネさんもティノールトく……将軍も、僕の大事な人ですからね!」
「閣下に降りかかる火の粉は、私が払います」
ティノールトは少しあっけにとられたような顔をして、それから薄く微笑んだ。
「みんな来てほしい。話しておきたいことがある」
そう言いつつレーネを抱き上げ小部屋に向かったティノールトに、クリフとリィロンが従った。
今朝、ティノールトには地面に額を擦りつける勢いで謝られたが、まだちょっと怒っている。そのうち許せるとは思うが。
とにかく今日は、この魔道具の申請を出して、受理されるのを見届けるまでがレーネの仕事といってもいい。書類はクリフに作ってもらって、レーネも確認したしティノールトにもリィロンにも見てもらったから、問題ないはずだ。今までプルーメに頼りきっていたのでレーネのチェックは少々心もとないが、他に三人分の目も通っているのだから、大丈夫、だと信じている。
石造りの建物に入り、謎の煙と薄い布で神秘的な雰囲気を演出している入口広間を通り抜け、魔道具の申請受付の扉をノックする。場所は昨日、書庫に行くついでに確認しておいた。
入室を許可する声に従って中に入り、レーネはカウンターにいる魔術師に近づいた。
「こんにちは。開発した魔道具を申請しに来ました」
「では申請書と魔道具をご提出ください」
揃えて持ってきた申請書一式を渡して、魔道具二つもカウンターに乗せる。魔道具の動作チェックは今朝方までやっていたし、想定通り動くのは確認した。問題はないはずだ。
申請書を読み進めていた魔術師が顔を上げて、魔道具に視線を向ける。
「結界の魔道具ですね」
「はい」
滞りなく進みそうだ。緊張が解けてきたレーネが軽く息をつくと、部屋の扉がノックもなしに開かれた。びっくりして振り返った先にいたのは、あのとき廊下でぶつかった魔術師だ。紙の束と、魔道具を小脇に抱えている。
「ま、待ってください」
ばたばたと走ってきた彼がカウンターに置いたのは、レーネのものとよく似た魔道具だった。外装こそ違うが、大きさ、姿勢を安定させるための足が三つついていることと、出力装置が上にあるのも同じ。
眉をひそめたレーネと同じように、受付の魔術師も怪訝そうな顔をした。
「今はこちらの方の申請を受け付けています。あちらの長椅子で順番をお待ちください」
「いえ、あの、その、それ……僕の魔道具が、盗まれたやつです!」
言いがかりだ。
とっさに魔法で相手をねじ伏せようとして、レーネはぎりぎりで思いとどまった。暴力に訴えてはいけない。それに、魔道具を盗まれたのはレーネのほうで、盗難届も昨日のうちにリィロンが出してくれていたはずだ。冷静に、レーネのほうに理があることを主張しなければ。
「魔道具を盗まれたのは僕のほうです。昨日、届けも出しています」
慎重に言葉を選んで、相手の出方を見る。面倒な争いごとなどしたくないが、ここで譲るわけにはいかない。
クリフがけがをしてまで守ろうとしてくれて、リィロンがレーネの苦手な調べ物を全部請け負ってくれて、ティノールトが開発だけに集中できる環境を整えてくれて、必死で今朝に間に合わせた魔道具なのだ。プルーメの助言も、レーネが使ってきた長い時間も、全部守りたい。
「ちが、ち、違います、け、研究を盗まれたのは、僕です」
魔道具や魔法の研究成果が盗まれる、というのは残念ながらありえる話だが、同じ時期に同じようなものを、それぞれ競合相手のことを知らずに作り上げてしまう、というのもよくある話だ。魔道具の類似性が認められると後発の申請は却下されてしまうので、できるだけ早く魔道具を作り上げ申請まで済ませておかないと、今までの努力が水の泡になることももちろんありえる。
ただ、申請の前後着が生まれてしまうのは変えようもないが、研究を盗む盗まないに関しては、どの魔術師もお互いに気を配る部分だ。もちろん研究を盗むこと自体やってはいけないことだが、されてもいないのに盗んだと言いがかりをつけるのも、いわれのない中傷になる。根拠もなく盗まれたと言い出すなど、逆にやましいことがあるのではないかと思われてしまう。
顔も知らない魔術師だし、当然のことながらレーネから彼に何かした覚えはない。
「……あなたはなぜ、これがあなたのもとから盗まれたものだと思ったのですか」
受付の魔術師が、駆け込んできた魔術師に尋ねる。公平を期すために、レーネか彼かどちらかに肩入れするということはないだろうが、何か不自然さは感じ取ったのだろう。
聞かれた魔術師は、持っていた紙の束をあたふたとカウンターに置いた。受付の魔術師が、レーネのものと同じようにぱらぱらとめくって読み進めていく。
「……レーネさん、でしたか」
「はい」
受付の魔術師に名前を呼ばれて、レーネは戸惑いつつもうなずいた。申請書に名前を書いてあるから知られていてもおかしくないが、名前を呼ばれる場面とも思えない。
「あなたの申請を受け付けました。結果は後日お知らせしますので、それまでお待ちください。以上で手続きは終わりです。これからこちらの方の手続を行いますので、ご退室いただけますか」
「え、えと、はい、わかりました。ありがとうございました」
こんなにあっけなく終わるものだろうか。それに、レーネが成果を盗んだと言ってきた魔術師はどうするのだろう。しかし退室せよと言われている以上、長居するのもよくない。部屋を出る前にちらりと見た魔術師は涙目になっていて、気にかかったもののレーネはそのまま魔術師団を後にした。
レーネが盗んだわけではないと本当に信じてもらえたのかどうか、魔道具の申請が通るのかどうか。
わからないことだらけだが、申請が終われば行くところは一つしかない。
「ただいま」
「レーネさん!」
「おかえりなさい」
「どうだったんだ?」
執務室に戻ると三人が一斉に口を開いて、レーネは思わずドアのところで固まった。立ち尽くしていないでまずは扉を閉めなければ、と単調に動き、次はと考えながらティノールトの机に行って、ぺこりと頭を下げておく。
「申請に行かせてもらってありがとうございました。戻りました」
「……ああ」
ティノールトに手を取られて、何事かと思ったら指先に口づけられた。
「お疲れさま」
急にそういうのはよくない。また固まったレーネに不思議そうな顔をして、ティノールトが立ち上がって額に触れてくる。
「熱……はなさそうですけど、大丈夫ですか? 疲れました?」
すぐに抱き上げて隣の小部屋に連れて行こうとするので、慌てて大丈夫だと主張しておく。疲れはあるが、このあとずっと休んでいなければいけないほどではないし、結界の魔道具の開発が一段落したのだから、次の何かに取りかからなければいけない。
ティノールトの腕から下ろしてもらって、落ちつかせるために抱きつくようにしてぽんぽんと背中を撫でる。
「大丈夫、ちょっと困ったことはあったけど……あとは結果を待つだけ」
困ったこと、の部分にうまく三人を誘導して、申請受付で会った魔術師のことを話しておく。
レーネの試作機が盗まれた当日に廊下でぶつかったことや、レーネの申請中に乱入してきて、レーネのほうが研究を盗んだのだと主張してきたことを説明すると、リィロンもクリフも渋い顔をした。
「それ、絶対レーネさんの魔道具を盗んだやつですよ!」
「今すぐ魔術師団に行って取り押さえるべきではないのか?」
リィロンが憤然と立ち上がり、クリフもまだ頭の包帯が痛々しいのに立ち上がろうとするので、今度は二人を止めるのにあたふたする。彼が盗んだという証拠はないし、魔術師団で騎士が暴れるわけにもいかない。クリフを大人しくさせつつリィロンをなだめていると、また後ろからティノールトに抱えられてしまった。忙しい。
「どうかしたのかい」
ティノールトも怒っているのかと思ったが、目を合わせたのがどこか不安げな顔に見えて、レーネははたと瞬きした。
「……もし、俺が貴族や将軍じゃなくなっても、俺とClaimしてくれますか、レーネさん」
「うん」
唐突な質問の意図は理解できなかったが、ティノールトを求める気持ちがそんなことで変わるはずもない。即答して、レーネは精いっぱい手を伸ばしてティノールトを撫でた。
「何か悪いことしたのかい、君」
「……してません、俺は」
「それなら僕は、君を守ればいいだけだ」
悪いことをしたのだったら一緒に謝りに行く必要があったかもしれないが、ティノールトが悪くないのなら、奪われないように、潰されないように、彼を守ればいいだけの話だ。同意を求めてリィロンとクリフに視線を向ければ、二人とも頷いて返してくれる。
「レーネさんもティノールトく……将軍も、僕の大事な人ですからね!」
「閣下に降りかかる火の粉は、私が払います」
ティノールトは少しあっけにとられたような顔をして、それから薄く微笑んだ。
「みんな来てほしい。話しておきたいことがある」
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