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第六章 突然の別れ
百二十話
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「新郎の入場です」
ギイイ、と重厚そうな扉が開かれる。
俺はバージンロードをゆっくりと歩み出す。
式場には多くの参列者が座っていた。
その誰もが、生気の無い目で俺を見つめていた。
全員、虎居一重の息のかかった役員。
吐き気がしそうだ。
永遠に思えるバージンロードも終わり、牧師の前に着く。
「続いて、新婦の入場です」
扉の向こうから、花嫁姿の女性が現れる。
虎居カンパニーの競合、龍野ホールディングスの次女だと聞いている。
彼女は俺と裏腹に、嬉しそうな表情をしている。
これが政略結婚だと気づいてないのか、それとも知った上で喜んでいるのか。
それも俺には分からない。
彼女は父親と共に歩いてきた。
その父親は、俺と同じ苦々しい表情をしていた。
-
牧師が厳かに分厚い本を読み上げる。
「健やかなる時も病める時も、お互いを愛する事を誓いますか?」
「誓います!」
俺の隣に立つ龍野ホールディングス次女、龍野菜々香(たつの ななか)は高らかにそう答えた。
あまり深く物事を考えてないような声だった。
「新郎、誓いますか?」
俺は泣きそうだった。
しゅん兄ちゃん、ごめん。
「誓いま……」
「ちょっと待ったー!!!」
声がした方を振り向くと、そこには、
しゅん兄ちゃんが立っていた。
ギイイ、と重厚そうな扉が開かれる。
俺はバージンロードをゆっくりと歩み出す。
式場には多くの参列者が座っていた。
その誰もが、生気の無い目で俺を見つめていた。
全員、虎居一重の息のかかった役員。
吐き気がしそうだ。
永遠に思えるバージンロードも終わり、牧師の前に着く。
「続いて、新婦の入場です」
扉の向こうから、花嫁姿の女性が現れる。
虎居カンパニーの競合、龍野ホールディングスの次女だと聞いている。
彼女は俺と裏腹に、嬉しそうな表情をしている。
これが政略結婚だと気づいてないのか、それとも知った上で喜んでいるのか。
それも俺には分からない。
彼女は父親と共に歩いてきた。
その父親は、俺と同じ苦々しい表情をしていた。
-
牧師が厳かに分厚い本を読み上げる。
「健やかなる時も病める時も、お互いを愛する事を誓いますか?」
「誓います!」
俺の隣に立つ龍野ホールディングス次女、龍野菜々香(たつの ななか)は高らかにそう答えた。
あまり深く物事を考えてないような声だった。
「新郎、誓いますか?」
俺は泣きそうだった。
しゅん兄ちゃん、ごめん。
「誓いま……」
「ちょっと待ったー!!!」
声がした方を振り向くと、そこには、
しゅん兄ちゃんが立っていた。
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