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一章 ご寵愛の理由
13.公務の話
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朝食を終えて部屋に戻ると、部屋に大量の木箱が運び込まれる。最高級のシルクに、最高級の織りのヴェール、レースに、リボンに、服を飾るビジューまで大量にある。刺繍糸も最高級のものが揃えられていて、わたくしは見ただけでわくわくしてしまう。
光沢のあるシルクの純白の生地を撫でると、滑らかでとても心地いい。
夏場に婚約式を挙げることになってしまったが、シルクは通気性もよいので暑く感じられないだろう。
部屋に大量に最高級の材料が揃っている。
それだけでもわたくしは幸せな気分になる。
すぐにでも婚約式の衣装に手をつけたかったが、我慢してアレクサンテリ陛下のジャケットの刺繍を入れて行く。子ども用の服には分かりやすく大きな刺繍を入れるのだが、アレクサンテリ陛下のジャケットは大人用なので袖や裾や襟に小さな青い蔦模様を繋げて縁取るようにしていく。
集中して縫っていると、ラヴァル夫人がやってきたのでわたくしは刺繍糸から針を抜いて針山に刺した。
用意してもらったアレクサンテリ陛下のサイズのトルソーにジャケットを着せていると、ラヴァル夫人が部屋に入ってくる。
「おはようございます、レイシー様。それは皇帝陛下のジャケットですね」
「おはようございます、ラヴァル夫人。刺繍に少し時間がかかっていますが、もう少しで出来上がりそうです」
「素晴らしい出来です。皇宮の仕立て職人もこれほどのものは作れないのではないでしょうか」
褒められてわたくしは嬉しい気持ちになる。
本当ならば合わせてシャツやトラウザーも作りたかったが、それでは婚約式に間に合わなくなってしまう。わたくしは婚約式のドレスも注文されているのだ。
「婚約式のドレスもアレクサンテリ陛下から作るように言われました。このようなデザインにしようと思っているのですが、どうでしょう?」
一度でいいからたっぷりと布を使って床を引きずるようなドレスが作ってみたかった。そんなドレスは実用的ではないし、何度も着ることができない。なにより布を大量に使うのでとても無理だった。
それがアレクサンテリ陛下の元でなら叶えられる。
デザイン画をラヴァル夫人に見せると、ラヴァル夫人はじっくりとそれを見ていた。
前の方が若干短くなっていて足元が出るようになっていて、後ろが長くて床を引きずるデザインだ。
「若いレイシー様らしい感性だと思います。皇帝陛下はレイシー様が婚約式に出席してくだされば、衣装は気にしないと思います。皇帝陛下の横に立つのに相応しい、素晴らしいデザインです」
「ありがとうございます」
手放しで褒められてわたくしは嬉しくなっていたが、はたと気付く。
「そうでした。これ、わたくしのドレスなのでした」
「そうですよ。レイシー様以外のどなたが皇帝陛下と婚約をするのですか?」
「わたくしの、衣装……」
最高級の材料で作れるのが嬉しすぎてすっかりと忘れていた。
これはわたくしのドレスだった。
なんということでしょう。
わたくし、最高級の材料につられてしまって、婚約式に参加することを了承してしまっていたのです。
「こ、婚約式とはどのようなことをするのですか?」
「皇帝陛下の伴侶となられるお方を貴族や皇族の方たちに紹介する場ではあります。レイシー様の晴れの舞台となりますね」
「具体的には、どのようなことをしますか?」
「皇帝陛下が挨拶をされるので、レイシー様も短く挨拶をしてください。皇帝陛下の妃となることに対して、意気込みなどを語るといいでしょう。皇帝陛下はレイシー様のお顔をヴェールで隠されて見せないようにすると思われますので、そんなに緊張しなくて平気です」
「皇帝陛下にお仕えして、皇帝陛下の心の安寧のために努めます、くらいでよろしいでしょうか?」
「もっと家庭的なことを言った方がいいかもしれませんね。皇帝陛下を公私ともにお支え致しますなど」
なるほど。
ラヴァル夫人がいてくれて本当によかったとわたくしは安堵していた。
「婚約式の練習も今後の妃教育に入れていきましょう。レイシー様はマナーはほぼ完璧ですが、後続の前に出るとなると少しの間違いも許されません。間違いの内容に復習していきましょうね」
「はい、よろしくお願いします」
ラヴァル夫人がわたくしの味方に付いてくれているということはとてもありがたい。感謝してわたくしはラヴァル夫人の指導を受けた。
昼食はラヴァル夫人と一緒だった。
今回はわたくしのマナーを確認するためではなかったので、ラヴァル夫人はわたくしと同じテーブルについて一緒に食事をしてくれた。
ナイフとフォークの上げ下げ、口元をナプキンで拭く動作までラヴァル夫人は洗練されている。わたくしも学園で教育を受けたのである程度はできるのだが、ディアン子爵家ではかなり自由に食事をしていたのでその癖が出そうで緊張する。
「婚約式では食事会はありませんが、結婚式では披露宴が行われて、レイシー様も食事会に参加されます。そのときのために、マナーを確認しておきましょうね」
「大規模な披露宴なのですか?」
「皇帝陛下は大規模にしたくないと仰るかもしれませんが、皇族と高位貴族と属国の王族は間違いなく招かれると思いますね」
そんなことを言われると緊張してきてしまう。
ナイフとフォークで優雅に食事をするラヴァル夫人を見習いながら、わたくしも昼食を終えた。
午後もお茶の時間までラヴァル夫人はわたくしに妃教育をした。
属国のマナーや風習などは、学園で習っていたこともあったが、細かいことまでは知らなかったり、知らない国もあったりしてとても勉強になった。
わたくしはいくつもの属国を統べるこのヴァレン帝国の皇帝陛下の妃になるのだ。側妃であっても、妾妃であっても、たった一人の妃なのでこれから公式な場にも連れて行かれることがあるだろう。
それを考えると、どの国のマナーでも学んでおかなければいけないと気を引き締めた。
「ラヴァル夫人、わたくしもアレクサンテリ陛下と共に公務に出なければいけない場がありますか?」
公務に出るのは大抵皇帝陛下の正妻である皇后陛下なのだが、わたくしは側妃か妾妃なのだろうから関係ない、というわけにはいかない。アレクサンテリ陛下にはまだ皇后陛下がおられない。アレクサンテリ陛下が結婚を拒んでいたという話を考えると、一生皇后陛下はお迎えにならないかもしれない。
それならば、わたくしが代わりに公務に連れて行かれることも有り得ると思うのだ。
「できる限りレイシー様には自由に暮らしていただけるように皇帝陛下も配慮しておられますが、いくつかの外せない公務には参加してもらうことになるでしょうね」
「どのような公務でしょうか?」
「皇帝陛下の生誕祭や、レイシー様のお誕生日のお茶会、また属国の要人を招いての晩餐会などになります」
どんなことでもラヴァル夫人は濁さずにはきはきと答えてくださるので、わたくしは分かりやすくて助かる。アレクサンテリ陛下の生誕祭は、国民全体で祝って、帝都の学園に行っていた時期も帝都がお祭り騒ぎになっていたので知っている。ディアン子爵家の領地でもアレクサンテリ陛下の生誕祭は祝われていた。
「春でしたよね?」
「はい、春です。ですので、レイシー様が皇帝陛下とご結婚されて初めての公務が生誕祭になるのではないでしょうか」
春に毎年アレクサンテリ陛下の生誕祭が祝われるのはわたくしも知っている。
ということは、アレクサンテリ陛下は春に二十八歳になったばかりということなのか。
遠い存在なので意識したことはなかったが、アレクサンテリ陛下の生誕祭をわたくしも生まれてからずっと祝っていたことに気付く。
「レイシー様のお誕生日は秋と伺っております」
「はい。もうすぐですね」
婚約式が一か月後に迫っているが、それからひと月もすればわたくしの誕生日になる。
「皇帝陛下と婚約されているので、誕生日のお茶会は開催されるでしょうね」
「わたくしの誕生日に、ですか?」
公務として誕生日にお茶会を開くのは結婚して正式に側妃か妾妃になってからだろうと思っていたが、意外と早く公務が始まりそうだ。
その打ち合わせもラヴァル夫人に手伝ってもらわねばならないとわたくしは考えていた。
光沢のあるシルクの純白の生地を撫でると、滑らかでとても心地いい。
夏場に婚約式を挙げることになってしまったが、シルクは通気性もよいので暑く感じられないだろう。
部屋に大量に最高級の材料が揃っている。
それだけでもわたくしは幸せな気分になる。
すぐにでも婚約式の衣装に手をつけたかったが、我慢してアレクサンテリ陛下のジャケットの刺繍を入れて行く。子ども用の服には分かりやすく大きな刺繍を入れるのだが、アレクサンテリ陛下のジャケットは大人用なので袖や裾や襟に小さな青い蔦模様を繋げて縁取るようにしていく。
集中して縫っていると、ラヴァル夫人がやってきたのでわたくしは刺繍糸から針を抜いて針山に刺した。
用意してもらったアレクサンテリ陛下のサイズのトルソーにジャケットを着せていると、ラヴァル夫人が部屋に入ってくる。
「おはようございます、レイシー様。それは皇帝陛下のジャケットですね」
「おはようございます、ラヴァル夫人。刺繍に少し時間がかかっていますが、もう少しで出来上がりそうです」
「素晴らしい出来です。皇宮の仕立て職人もこれほどのものは作れないのではないでしょうか」
褒められてわたくしは嬉しい気持ちになる。
本当ならば合わせてシャツやトラウザーも作りたかったが、それでは婚約式に間に合わなくなってしまう。わたくしは婚約式のドレスも注文されているのだ。
「婚約式のドレスもアレクサンテリ陛下から作るように言われました。このようなデザインにしようと思っているのですが、どうでしょう?」
一度でいいからたっぷりと布を使って床を引きずるようなドレスが作ってみたかった。そんなドレスは実用的ではないし、何度も着ることができない。なにより布を大量に使うのでとても無理だった。
それがアレクサンテリ陛下の元でなら叶えられる。
デザイン画をラヴァル夫人に見せると、ラヴァル夫人はじっくりとそれを見ていた。
前の方が若干短くなっていて足元が出るようになっていて、後ろが長くて床を引きずるデザインだ。
「若いレイシー様らしい感性だと思います。皇帝陛下はレイシー様が婚約式に出席してくだされば、衣装は気にしないと思います。皇帝陛下の横に立つのに相応しい、素晴らしいデザインです」
「ありがとうございます」
手放しで褒められてわたくしは嬉しくなっていたが、はたと気付く。
「そうでした。これ、わたくしのドレスなのでした」
「そうですよ。レイシー様以外のどなたが皇帝陛下と婚約をするのですか?」
「わたくしの、衣装……」
最高級の材料で作れるのが嬉しすぎてすっかりと忘れていた。
これはわたくしのドレスだった。
なんということでしょう。
わたくし、最高級の材料につられてしまって、婚約式に参加することを了承してしまっていたのです。
「こ、婚約式とはどのようなことをするのですか?」
「皇帝陛下の伴侶となられるお方を貴族や皇族の方たちに紹介する場ではあります。レイシー様の晴れの舞台となりますね」
「具体的には、どのようなことをしますか?」
「皇帝陛下が挨拶をされるので、レイシー様も短く挨拶をしてください。皇帝陛下の妃となることに対して、意気込みなどを語るといいでしょう。皇帝陛下はレイシー様のお顔をヴェールで隠されて見せないようにすると思われますので、そんなに緊張しなくて平気です」
「皇帝陛下にお仕えして、皇帝陛下の心の安寧のために努めます、くらいでよろしいでしょうか?」
「もっと家庭的なことを言った方がいいかもしれませんね。皇帝陛下を公私ともにお支え致しますなど」
なるほど。
ラヴァル夫人がいてくれて本当によかったとわたくしは安堵していた。
「婚約式の練習も今後の妃教育に入れていきましょう。レイシー様はマナーはほぼ完璧ですが、後続の前に出るとなると少しの間違いも許されません。間違いの内容に復習していきましょうね」
「はい、よろしくお願いします」
ラヴァル夫人がわたくしの味方に付いてくれているということはとてもありがたい。感謝してわたくしはラヴァル夫人の指導を受けた。
昼食はラヴァル夫人と一緒だった。
今回はわたくしのマナーを確認するためではなかったので、ラヴァル夫人はわたくしと同じテーブルについて一緒に食事をしてくれた。
ナイフとフォークの上げ下げ、口元をナプキンで拭く動作までラヴァル夫人は洗練されている。わたくしも学園で教育を受けたのである程度はできるのだが、ディアン子爵家ではかなり自由に食事をしていたのでその癖が出そうで緊張する。
「婚約式では食事会はありませんが、結婚式では披露宴が行われて、レイシー様も食事会に参加されます。そのときのために、マナーを確認しておきましょうね」
「大規模な披露宴なのですか?」
「皇帝陛下は大規模にしたくないと仰るかもしれませんが、皇族と高位貴族と属国の王族は間違いなく招かれると思いますね」
そんなことを言われると緊張してきてしまう。
ナイフとフォークで優雅に食事をするラヴァル夫人を見習いながら、わたくしも昼食を終えた。
午後もお茶の時間までラヴァル夫人はわたくしに妃教育をした。
属国のマナーや風習などは、学園で習っていたこともあったが、細かいことまでは知らなかったり、知らない国もあったりしてとても勉強になった。
わたくしはいくつもの属国を統べるこのヴァレン帝国の皇帝陛下の妃になるのだ。側妃であっても、妾妃であっても、たった一人の妃なのでこれから公式な場にも連れて行かれることがあるだろう。
それを考えると、どの国のマナーでも学んでおかなければいけないと気を引き締めた。
「ラヴァル夫人、わたくしもアレクサンテリ陛下と共に公務に出なければいけない場がありますか?」
公務に出るのは大抵皇帝陛下の正妻である皇后陛下なのだが、わたくしは側妃か妾妃なのだろうから関係ない、というわけにはいかない。アレクサンテリ陛下にはまだ皇后陛下がおられない。アレクサンテリ陛下が結婚を拒んでいたという話を考えると、一生皇后陛下はお迎えにならないかもしれない。
それならば、わたくしが代わりに公務に連れて行かれることも有り得ると思うのだ。
「できる限りレイシー様には自由に暮らしていただけるように皇帝陛下も配慮しておられますが、いくつかの外せない公務には参加してもらうことになるでしょうね」
「どのような公務でしょうか?」
「皇帝陛下の生誕祭や、レイシー様のお誕生日のお茶会、また属国の要人を招いての晩餐会などになります」
どんなことでもラヴァル夫人は濁さずにはきはきと答えてくださるので、わたくしは分かりやすくて助かる。アレクサンテリ陛下の生誕祭は、国民全体で祝って、帝都の学園に行っていた時期も帝都がお祭り騒ぎになっていたので知っている。ディアン子爵家の領地でもアレクサンテリ陛下の生誕祭は祝われていた。
「春でしたよね?」
「はい、春です。ですので、レイシー様が皇帝陛下とご結婚されて初めての公務が生誕祭になるのではないでしょうか」
春に毎年アレクサンテリ陛下の生誕祭が祝われるのはわたくしも知っている。
ということは、アレクサンテリ陛下は春に二十八歳になったばかりということなのか。
遠い存在なので意識したことはなかったが、アレクサンテリ陛下の生誕祭をわたくしも生まれてからずっと祝っていたことに気付く。
「レイシー様のお誕生日は秋と伺っております」
「はい。もうすぐですね」
婚約式が一か月後に迫っているが、それからひと月もすればわたくしの誕生日になる。
「皇帝陛下と婚約されているので、誕生日のお茶会は開催されるでしょうね」
「わたくしの誕生日に、ですか?」
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