悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。

 ──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。

 彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。

 ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。

 だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。

※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。

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