21 / 151
一章 ご寵愛の理由
21.右肩の傷
しおりを挟む
夢の中のガーネくんは右肩に刺されたような傷がある。
その傷はガーネくんが逃げて来たときに付けられたもののようだった。
その傷のことに関しても、自分の本当の名前に関しても、自分がどのようにしてこの国境の村に辿り着いたかに関しても、ガーネくんは絶対に語らなかった。
わたしが知っているのは、ガーネくんが移動途中に襲われて、周囲のひとはみんな殺されてしまって、ガーネくんは自分のことが分からないように服も靴も脱いで逃がされたということだけだった。
下着一枚で村外れに倒れていて、体中が小さな傷でいっぱいだったガーネくんも、わたしに保護されて二か月が経つころには小さな傷はすっかりと治っていた。
ただ、肩の傷だけは痕が残っていた。
ガーネくんをお風呂に入れてあげるときに、引きつったようなその傷を見るたびにわたしの心が痛む。
「おねえちゃんのかみの毛、洗ってあげる」
「それじゃ、洗ってもらおうかな」
「おねえちゃんは、ぼくのかみの毛洗ってね」
六歳児なので一人でお風呂に入れるわけにはいかないし、洗っていると濡れてしまうのでわたしはガーネくんと一緒にお風呂に入っていた。
ガーネくんは小さくて色素が薄くて肌の色が透けるように白い。
わたしの方が日焼けして肌の色が濃いくらいだった。
ガーネくんはこの家に来た最初は何もできなかったが、少しずつできることが増えている。
食事の後には食べ終わった食器をキッチンに持って行くことができるようになったし、着替えも最初は自分でできなかったが一人でできるようになっていた。
何もしたことがない様子からやはり貴族の子息なのではないかと思うのだが、今はクーデターも起きているし、ガーネくんの安全のためにも騒ぎ立ててガーネくんの素性を調べたりしない方がいいというのが両親の考えだった。
ガーネくんの小さな手が丁寧にわたしの髪を洗う。伸ばしている黒髪は背中まであるが、ガーネくんは一生懸命洗ってくれた。
わたしはガーネくんの髪を洗ってあげる。肩くらいまで伸びている銀髪は、さらさらとして指通りのいい髪を洗っていると、ガーネくんが心地よさそうに目を瞑っている。
小さくてかわいいガーネくん。
どんな事情があってこの村に逃げてきたのかは分からない。
その右肩に残る引きつった傷跡が、ガーネくんの人生が平坦ではないことを告げているようだった。
お誕生日のお茶会に着るドレスに刺繍を許された。
ドレス自体は仕立て職人さんたちが作るのだが、刺繍はわたくしがしていいということになった。
新しくドレスを誂えるなんてもったいないような気がするのだが、妃候補なので仕方がないのだろう。
淡いラベンダー色に薄い赤の差し色が入ったドレスは、皇太后陛下とお茶をしたときのものと似ていたが、デザインは違う。
わたくしは仕立て職人さんの作業室に行って、刺繍をさせてもらうことにした。
ディアン子爵家から持ってきた服を着ていると、わたくしはすっかりと使用人のようである。皇宮の使用人は身分のしっかりしたものが多く、皇帝宮の仕立て職人さんともなると、貴族の出身の方も少なくはない。その中に貧乏子爵家のわたくしが混じるのだ。汚れないように配慮したわたくしの格好は使用人にしか見えないだろう。
「刺繍の図案は皇帝陛下から妃殿下のお好きなものをと言われていますが、候補がありますか?」
「特に決めていません。何かいいものがありますか?」
「淡い色のドレスなので、白い糸で模様を描くのはどうですか?」
「どのような模様ですか?」
わたくしが問いかけると、仕立て職人さんは模様の図案をいくつか見せてくれた。花と茎が絡まるような図案が気に入って、わたくしはその模様を刺繍することに決めた。
縫っていると、仕立て職人さんが教えてくれる。
「こちらの縫い方は特殊になっております。このように針を運んで糸を通します」
「この縫い方は初めて知りました」
やはり自己流で縫っていたわたくしはまだまだ知らないことが多いようだ。
仕立て職人さんから学べることは学んでいきたいと思っていた。
午後からはラヴァル夫人が来て、妃教育の時間になったが、お茶の時間にはアレクサンテリ陛下が帰ってきたので、ラヴァル夫人は今日の妃教育を終えて、帰って行った。ラヴァル夫人を見送り、アレクサンテリ陛下を迎え入れる。
「おかえりなさいませ、アレクサンテリ陛下」
「ただいま、レイシー。少し休憩ができそうだったのでお茶を一緒にしようかと思ってきたよ」
「嬉しいです」
最近アレクサンテリ陛下のお顔を見ると心拍数が上がるのだが、どうしてだろう。アレクサンテリ陛下のお顔がよすぎるからかもしれない。輝かしい眩しいくらいの美形だからわたくしの胸もおかしくもなる。
「レイシー、会いたかった」
「朝食をご一緒しましたよ」
「少しでも離れているのが寂しかった。早くレイシーの元に帰りたかった」
甘えるようなことを言ってくるアレクサンテリ陛下は、微笑んでいて、目元が朱鷺色に染まっている。肌の色が薄いから感情が目元に出やすいのだろう。
お茶室に移動して紅茶を侍女に注いでもらって、受け取ろうとしたときに侍女が手を滑らせてしまってカップを落としそうになった。カップには熱い紅茶が入っている。
絶対に火傷したと目を閉じて覚悟した瞬間、アレクサンテリ陛下がわたくしを引き寄せた。
カップの紅茶はわたくしではなく、アレクサンテリ陛下の右腕にかかってしまった。
「火傷を!? アレクサンテリ陛下、脱いでください」
入れたての紅茶は相当熱い。火傷をしてしまったのではないかとアレクサンテリ陛下のジャケットをシャツを脱がせて、お湯を被ったところを見ようとした瞬間、アレクサンテリ陛下の右肩をわたくしは見てしまった。
引きつったような突き刺した古傷。
それはわたくしが夢の中で見たことのある形だった。
「アレクサンテリ陛下……」
「レイシー、すまない、冷やしてくる。着替えて戻ってくる」
立ち上がったアレクサンテリ陛下が、ジャケットとシャツを半分脱がされて、半ら状態になっていることに気付いて、わたくしは心の中で叫んだ。
ぎゃー!?
緊急事態とはいえ、わたくしはなんてことをしてしまったのでしょう。
アレクサンテリ陛下を脱がせてしまった。
「も、申し訳ありません! しししししし、失礼します!」
走って自分の部屋に戻ってしまったわたくしは、部屋でソファに倒れ込みクッションに顔を埋めていた。
アレクサンテリ陛下の逞しいお胸とか、筋肉のついた二の腕とか、白い腕とか、生で見てしまった。
なんてことをしてしまったのだろう。
何より、あの古傷はなんだったのだろう。
夢の中でガーネくんの右肩に残っていた傷と全く同じように見えた。
あれはただの夢ではなかったのだろうか。
ガーネくんが、アレクサンテリ陛下?
いや、ないない!
そんなはずはない。
あれはただの夢だし、ガーネくんは小さくてかわいくて、まばゆいほどに美しいアレクサンテリ陛下とは全く違う。
そう思うのだが、アレクサンテリ陛下の素肌を見てしまったことと、夢の中のガーネくんの右肩の傷とアレクサンテリ陛下の右肩の傷が同じに思えて、わたくしはもう何を考えていいのか分からずに、ソファでクッションに顔を埋めてじたばたと悶えたのだった。
火傷の処置と着替えを終えたアレクサンテリ陛下は、わたくしの部屋を訪ねてきた。
わたくしは自分のしでかしてしまったことで、頭がいっぱいで挙動不審になりつつ、アレクサンテリ陛下に対応した。
「火傷は大したことはなかった。水膨れにもなっていない。少し赤くなった程度だ。レイシーがとっさの判断で素早く脱がせてくれたおかげで、ジャケットからシャツまでほとんどしみ込まなかったようだ。ありがとう」
「緊急事態とはいえ、アレクサンテリ陛下を脱がせるようなことをしてしまい、大事なお体を晒してしまって大変申し訳ありませんでした」
「わたしは男性だし、レイシーに脱がされるのは嫌ではないから、気にしなくていいよ」
レイシーに脱がされるのは嫌ではない。
なんだかものすごく問題発言をされてしまった気がする。
わたくしが震えていると、アレクサンテリ陛下はわたくしの肩に手を置いて、優しくそこを撫でる。
「本当に気にしていないから、レイシーも気にしないでほしい。レイシーが無事でよかった」
「助けていただいてありがとうございました」
「レイシーの肌に火傷の痕など残ったら悲しいからね」
穏やかに対応してくれるアレクサンテリ陛下の前で、わたくしは心の中で嵐が吹き荒れるようだった。
その傷はガーネくんが逃げて来たときに付けられたもののようだった。
その傷のことに関しても、自分の本当の名前に関しても、自分がどのようにしてこの国境の村に辿り着いたかに関しても、ガーネくんは絶対に語らなかった。
わたしが知っているのは、ガーネくんが移動途中に襲われて、周囲のひとはみんな殺されてしまって、ガーネくんは自分のことが分からないように服も靴も脱いで逃がされたということだけだった。
下着一枚で村外れに倒れていて、体中が小さな傷でいっぱいだったガーネくんも、わたしに保護されて二か月が経つころには小さな傷はすっかりと治っていた。
ただ、肩の傷だけは痕が残っていた。
ガーネくんをお風呂に入れてあげるときに、引きつったようなその傷を見るたびにわたしの心が痛む。
「おねえちゃんのかみの毛、洗ってあげる」
「それじゃ、洗ってもらおうかな」
「おねえちゃんは、ぼくのかみの毛洗ってね」
六歳児なので一人でお風呂に入れるわけにはいかないし、洗っていると濡れてしまうのでわたしはガーネくんと一緒にお風呂に入っていた。
ガーネくんは小さくて色素が薄くて肌の色が透けるように白い。
わたしの方が日焼けして肌の色が濃いくらいだった。
ガーネくんはこの家に来た最初は何もできなかったが、少しずつできることが増えている。
食事の後には食べ終わった食器をキッチンに持って行くことができるようになったし、着替えも最初は自分でできなかったが一人でできるようになっていた。
何もしたことがない様子からやはり貴族の子息なのではないかと思うのだが、今はクーデターも起きているし、ガーネくんの安全のためにも騒ぎ立ててガーネくんの素性を調べたりしない方がいいというのが両親の考えだった。
ガーネくんの小さな手が丁寧にわたしの髪を洗う。伸ばしている黒髪は背中まであるが、ガーネくんは一生懸命洗ってくれた。
わたしはガーネくんの髪を洗ってあげる。肩くらいまで伸びている銀髪は、さらさらとして指通りのいい髪を洗っていると、ガーネくんが心地よさそうに目を瞑っている。
小さくてかわいいガーネくん。
どんな事情があってこの村に逃げてきたのかは分からない。
その右肩に残る引きつった傷跡が、ガーネくんの人生が平坦ではないことを告げているようだった。
お誕生日のお茶会に着るドレスに刺繍を許された。
ドレス自体は仕立て職人さんたちが作るのだが、刺繍はわたくしがしていいということになった。
新しくドレスを誂えるなんてもったいないような気がするのだが、妃候補なので仕方がないのだろう。
淡いラベンダー色に薄い赤の差し色が入ったドレスは、皇太后陛下とお茶をしたときのものと似ていたが、デザインは違う。
わたくしは仕立て職人さんの作業室に行って、刺繍をさせてもらうことにした。
ディアン子爵家から持ってきた服を着ていると、わたくしはすっかりと使用人のようである。皇宮の使用人は身分のしっかりしたものが多く、皇帝宮の仕立て職人さんともなると、貴族の出身の方も少なくはない。その中に貧乏子爵家のわたくしが混じるのだ。汚れないように配慮したわたくしの格好は使用人にしか見えないだろう。
「刺繍の図案は皇帝陛下から妃殿下のお好きなものをと言われていますが、候補がありますか?」
「特に決めていません。何かいいものがありますか?」
「淡い色のドレスなので、白い糸で模様を描くのはどうですか?」
「どのような模様ですか?」
わたくしが問いかけると、仕立て職人さんは模様の図案をいくつか見せてくれた。花と茎が絡まるような図案が気に入って、わたくしはその模様を刺繍することに決めた。
縫っていると、仕立て職人さんが教えてくれる。
「こちらの縫い方は特殊になっております。このように針を運んで糸を通します」
「この縫い方は初めて知りました」
やはり自己流で縫っていたわたくしはまだまだ知らないことが多いようだ。
仕立て職人さんから学べることは学んでいきたいと思っていた。
午後からはラヴァル夫人が来て、妃教育の時間になったが、お茶の時間にはアレクサンテリ陛下が帰ってきたので、ラヴァル夫人は今日の妃教育を終えて、帰って行った。ラヴァル夫人を見送り、アレクサンテリ陛下を迎え入れる。
「おかえりなさいませ、アレクサンテリ陛下」
「ただいま、レイシー。少し休憩ができそうだったのでお茶を一緒にしようかと思ってきたよ」
「嬉しいです」
最近アレクサンテリ陛下のお顔を見ると心拍数が上がるのだが、どうしてだろう。アレクサンテリ陛下のお顔がよすぎるからかもしれない。輝かしい眩しいくらいの美形だからわたくしの胸もおかしくもなる。
「レイシー、会いたかった」
「朝食をご一緒しましたよ」
「少しでも離れているのが寂しかった。早くレイシーの元に帰りたかった」
甘えるようなことを言ってくるアレクサンテリ陛下は、微笑んでいて、目元が朱鷺色に染まっている。肌の色が薄いから感情が目元に出やすいのだろう。
お茶室に移動して紅茶を侍女に注いでもらって、受け取ろうとしたときに侍女が手を滑らせてしまってカップを落としそうになった。カップには熱い紅茶が入っている。
絶対に火傷したと目を閉じて覚悟した瞬間、アレクサンテリ陛下がわたくしを引き寄せた。
カップの紅茶はわたくしではなく、アレクサンテリ陛下の右腕にかかってしまった。
「火傷を!? アレクサンテリ陛下、脱いでください」
入れたての紅茶は相当熱い。火傷をしてしまったのではないかとアレクサンテリ陛下のジャケットをシャツを脱がせて、お湯を被ったところを見ようとした瞬間、アレクサンテリ陛下の右肩をわたくしは見てしまった。
引きつったような突き刺した古傷。
それはわたくしが夢の中で見たことのある形だった。
「アレクサンテリ陛下……」
「レイシー、すまない、冷やしてくる。着替えて戻ってくる」
立ち上がったアレクサンテリ陛下が、ジャケットとシャツを半分脱がされて、半ら状態になっていることに気付いて、わたくしは心の中で叫んだ。
ぎゃー!?
緊急事態とはいえ、わたくしはなんてことをしてしまったのでしょう。
アレクサンテリ陛下を脱がせてしまった。
「も、申し訳ありません! しししししし、失礼します!」
走って自分の部屋に戻ってしまったわたくしは、部屋でソファに倒れ込みクッションに顔を埋めていた。
アレクサンテリ陛下の逞しいお胸とか、筋肉のついた二の腕とか、白い腕とか、生で見てしまった。
なんてことをしてしまったのだろう。
何より、あの古傷はなんだったのだろう。
夢の中でガーネくんの右肩に残っていた傷と全く同じように見えた。
あれはただの夢ではなかったのだろうか。
ガーネくんが、アレクサンテリ陛下?
いや、ないない!
そんなはずはない。
あれはただの夢だし、ガーネくんは小さくてかわいくて、まばゆいほどに美しいアレクサンテリ陛下とは全く違う。
そう思うのだが、アレクサンテリ陛下の素肌を見てしまったことと、夢の中のガーネくんの右肩の傷とアレクサンテリ陛下の右肩の傷が同じに思えて、わたくしはもう何を考えていいのか分からずに、ソファでクッションに顔を埋めてじたばたと悶えたのだった。
火傷の処置と着替えを終えたアレクサンテリ陛下は、わたくしの部屋を訪ねてきた。
わたくしは自分のしでかしてしまったことで、頭がいっぱいで挙動不審になりつつ、アレクサンテリ陛下に対応した。
「火傷は大したことはなかった。水膨れにもなっていない。少し赤くなった程度だ。レイシーがとっさの判断で素早く脱がせてくれたおかげで、ジャケットからシャツまでほとんどしみ込まなかったようだ。ありがとう」
「緊急事態とはいえ、アレクサンテリ陛下を脱がせるようなことをしてしまい、大事なお体を晒してしまって大変申し訳ありませんでした」
「わたしは男性だし、レイシーに脱がされるのは嫌ではないから、気にしなくていいよ」
レイシーに脱がされるのは嫌ではない。
なんだかものすごく問題発言をされてしまった気がする。
わたくしが震えていると、アレクサンテリ陛下はわたくしの肩に手を置いて、優しくそこを撫でる。
「本当に気にしていないから、レイシーも気にしないでほしい。レイシーが無事でよかった」
「助けていただいてありがとうございました」
「レイシーの肌に火傷の痕など残ったら悲しいからね」
穏やかに対応してくれるアレクサンテリ陛下の前で、わたくしは心の中で嵐が吹き荒れるようだった。
366
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
枯れ専モブ令嬢のはずが…どうしてこうなった!
宵森みなと
恋愛
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません
夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される!
前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。
土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。
当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。
一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。
これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる