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一章 ご寵愛の理由
23.アレクサンテリ陛下の涙
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お茶会には皇太后陛下とカイエタン宰相閣下も参加してくださっていた。
皇太后陛下とカイエタン宰相閣下のテーブルにお二人は同席したい様子だった。
「場所は空いているのでしょう? 皇帝陛下、ぜひレイシー殿下とお茶をさせてください」
「わたしもご一緒したいです」
「母上、叔父上、レイシーが気を遣ってしまうではないですか。レイシーには誕生日を楽しんでもらいたいのです」
「レイシー殿下も妃となられるのです。公務としてのお茶会を経験しておくべきではないですか?」
「皇帝陛下がお守りになれる範囲は限られております。妃殿下にも様々なことを経験する機会をお与えになった方がよろしいかと思われます」
「レイシー、とても面倒かもしれないが、母上と叔父上と同席しても構わないか?」
「光栄に思います」
皇太后陛下とカイエタン宰相閣下と交流を持つのも、妃候補としてのわたくしの仕事の一つだろう。
納得してアレクサンテリ陛下に伝えれば、アレクサンテリ陛下は柳眉を寄せてため息をついた。
「レイシーが許可をするので仕方がなく、ですよ。母上も叔父上もレイシーを尊重してくださいね」
「分かっておりますわ。皇帝陛下がレイシー殿下をとてもとても大切にしていることは」
「皇帝陛下の大事なお方です。わたしたちも丁重に接します」
皇太后陛下には「とても」を二回使って強調された気がするし、カイエタン宰相閣下からはいい笑顔で言われている気がする。
カイエタン宰相閣下は真紅の瞳がアレクサンテリ陛下と似ているので好感が持てるし、皇太后陛下は顔立ちがアレクサンテリ陛下と似ていてとても美しいのでまばゆく思いながらも苦手というわけではなかった。
「妃殿下が皇帝宮に来られてから、皇帝陛下の表情が明るくなりました。執務も意欲的にこなして、妃殿下とのお時間を捻出しようとしていらっしゃいます」
「そうなのですか?」
「叔父上、余計なことは言わないでください」
嫌そうな顔をしているアレクサンテリ陛下の表情を見るのは初めてなので、わたくしは興味深く見つめてしまう。わたくしの前ではいつも優しく穏やかに微笑んでいる。
「レイシー殿下が来られるまでは……いえ、二十二歳であの刺繍のハンカチを手に入れられるまでは、皇帝陛下は生きながら死んでいたようなものでした」
「母上!」
「皇帝であることのみを優先して、食事も生きるのに必要だから摂取しているだけで、趣味もなく、喜びもない。感情も表情もないような生活を送られていたのです」
「アレクサンテリ陛下……」
アレクサンテリ陛下は皇太后陛下に話してほしくなさそうだが、わたくしはその話を聞きたかった。アレクサンテリ陛下が皇宮でどのように生きて来たか知りたかった。
「皇帝陛下はそのうちに命を絶つのではないかとわたくしは本当に怖かった。それが、二十二歳のときに刺繍の入ったハンカチを手に入れられて、その日から皇帝陛下は変わったのです。生まれ変わったかのように、そのハンカチの出所を必死に探して、ディアン子爵家の令嬢……そう、レイシー殿下に辿り着いた」
「わたくしの刺繍したハンカチが皇帝陛下の心を打ったのですか?」
「二十二年前、クーデターが起こりわたくしの最愛の夫であった前皇帝陛下は暗殺されて、皇帝陛下は逃がされました。戻って来たとき、皇帝陛下は青い蔦模様の刺繍の入った血で汚れた服を着ていました」
青い蔦模様の刺繍の服。
二十二年前といえば、アレクサンテリ陛下は六歳くらいのころである。
国境の小さな村でセシルがガーネくんに縫って、刺繍をしたのも、青い蔦模様の服だった。
全てが繋がっていく感じがする。
アレクサンテリ陛下はガーネくんなのだろうか。
そして、わたくしはかつてセシルと呼ばれた少女だったのだろうか。
「デビュタントでレイシー殿下のお姿を確かめ、婚約をしようとした皇帝陛下は、レイシー殿下にもう婚約者がおられるのを知ってしまって……」
「母上、それくらいにしましょうか。レイシー、少し外の空気を吸わないか」
話を一方的に打ち切って、アレクサンテリ陛下はわたくしをテラスに誘った。
「失礼します」
皇太后陛下とカイエタン宰相閣下に挨拶をしてわたくしはアレクサンテリ陛下と共にテラスに出る。
テラスには観葉植物の大きな鉢が置いてあって、秋の風が涼しく吹いていた。
アレクサンテリ陛下の胸では婚約式のときの花冠の造花から作ったラペルピンがフラワーホールに飾られて、わたくしは同じ増加で作った髪飾りを付けていた。お揃いの指ぬきもつけているし、わたくしたちは仲睦まじく見えるのかもしれない。
「アレクサンテリ陛下、皇太后陛下が仰ったのは、本当ですか?」
「本当のことだ。レイシー、あの青い蔦模様の刺繍をどこで習ったのだ? ディアン子爵家の領地ではあのような模様は使われていなかっただろう」
「それは……」
わたくしはアレクサンテリ陛下に正直に話してしまうことにした。
「わたくし、幼いころから何度も何度も夢に見るのです。夢の中でわたくしは今のわたくしとよく似た容貌の少女で、国境の村に住んでいて、両親は村で食堂を営んでいるのですが、わたくし自身はお針子になりたくて、刺繍や縫物の練習ばかりしているのです」
「他に夢に見たことで覚えていることはないか?」
「青い蔦模様の刺繍は、夢の中でわたくしがしていたものを思い出して図案に書き出して五歳のころから縫い始めました。初めは全然形にならなかったのですが、七歳くらいになるとそれなりに縫えるようになって、十二歳では帝都の学園に入って帝都でお店に売るようになりました」
「それをわたしが手に入れたのだ」
頷くアレクサンテリ陛下に、わたくしは聞いてみた。
「荒唐無稽な夢の話など、信じてくださるのですか?」
「レイシー、その夢の中に、銀髪に真紅の目の子どもが出て来なかったか?」
「なぜそれをご存じなのですか? わたくし、夢の中でその子を保護して、名前を言えないその子に『ガーネ』と名前を付けて、二か月以上一緒に暮らしました」
小さなかわいいガーネくん。
ガーネくんを庇って死んでしまったことは後悔していないが、その後でガーネくんが生き延びたのか、生き延びたのだったらわたくしが目の前で死んでしまってどれだけショックを受けたのかが心配だった。
「わたしが、そのガーネなのだ」
「え……?」
「皇太子ということで名前を名乗ることができなかった。だから黙っていたら、わたしを保護してくれた優しいお姉ちゃんがわたしに『ガーネ』と名前を付けてくれた。けれど、わたしは本当は呼んでほしかった。アレクサンテリと」
アレクサンテリ陛下はガーネくんだった。
わたくしは夢の中でガーネくんこと、幼い日のアレクサンテリ陛下を助けていたのだ。
「ですが、夢の話です。わたくしの話ではありません」
わたくしが言えば、アレクサンテリ陛下はポケットから青い蔦模様の刺繍のされたハンカチを取り出して、わたくしに見せた。それは間違いなくわたくしが刺繍したものだった。
「わたしは『お姉ちゃん』と呼んで慕っていた彼女が死んでしまったことを知っている。悲しみのあまり泣くこともできず、苦しんでいたら、死んだ魂はいつか生まれ変わるということが書かれた本に出会ったのだ。最初は信じられなかったが、わたしは彼女が生まれ変わることを心のどこかで願っていた」
「わたくしは、夢に見ていただけ……」
「それは前世の記憶なのではないだろうか。そうでないにしても、レイシーには『ガーネ』を助けた記憶がある。わたしはレイシーに出会うためだけに生きてきた。レイシー、生まれ変わりなどでなくてもいい。レイシーはわたしの希望の光りなのだ」
おずおずと差し出されたアレクサンテリ陛下の手がわたくしの背中に回る。壊れ物のように抱き締められて、わたくしは逞しい胸板に頬を寄せていた。
心拍数が上がって、顔が熱くなってくるのが分かる。
「アレクサンテリ陛下……」
「彼女に庇われてからは、絶望と地獄の中で死ねないという理由だけで生きてきた。口にするもの全てが砂のように味がしなくて、息をするたびにガラスを飲み込んでいるかのように痛く苦しかった」
「わたくしは、彼女ではありません」
「そうであっても、彼女と同じ青い蔦模様の刺繍をして、彼女の記憶を持つもの。なにより、絶望の中でわたしをもう一度生きようと思わせてくれた存在」
わたくしは夢の中のセシルではない。
けれど、生まれ変わりというものが本当にあるのならば、わたくしの前世はセシルなのかもしれないと思ってもいた。
「わたくしの名前、覚えていますか?」
「覚えているとも」
「わたくしの夢の中で呼ばれる名前は……」
セシル。
アレクサンテリ陛下とわたくしの声が重なった。
その瞬間、アレクサンテリ陛下は強くわたくしを抱き締めて、わたくしの肩口に顔を埋めた。そこに熱い涙が零れ落ちてきたのは気のせいではないだろう。
どれほどアレクサンテリ陛下は六歳でセシルを失ってから苦しんで生き、二十二歳でわたくしの存在を知って救われたのか。
その涙がどんな言葉よりも雄弁にそれを語っていた。
皇太后陛下とカイエタン宰相閣下のテーブルにお二人は同席したい様子だった。
「場所は空いているのでしょう? 皇帝陛下、ぜひレイシー殿下とお茶をさせてください」
「わたしもご一緒したいです」
「母上、叔父上、レイシーが気を遣ってしまうではないですか。レイシーには誕生日を楽しんでもらいたいのです」
「レイシー殿下も妃となられるのです。公務としてのお茶会を経験しておくべきではないですか?」
「皇帝陛下がお守りになれる範囲は限られております。妃殿下にも様々なことを経験する機会をお与えになった方がよろしいかと思われます」
「レイシー、とても面倒かもしれないが、母上と叔父上と同席しても構わないか?」
「光栄に思います」
皇太后陛下とカイエタン宰相閣下と交流を持つのも、妃候補としてのわたくしの仕事の一つだろう。
納得してアレクサンテリ陛下に伝えれば、アレクサンテリ陛下は柳眉を寄せてため息をついた。
「レイシーが許可をするので仕方がなく、ですよ。母上も叔父上もレイシーを尊重してくださいね」
「分かっておりますわ。皇帝陛下がレイシー殿下をとてもとても大切にしていることは」
「皇帝陛下の大事なお方です。わたしたちも丁重に接します」
皇太后陛下には「とても」を二回使って強調された気がするし、カイエタン宰相閣下からはいい笑顔で言われている気がする。
カイエタン宰相閣下は真紅の瞳がアレクサンテリ陛下と似ているので好感が持てるし、皇太后陛下は顔立ちがアレクサンテリ陛下と似ていてとても美しいのでまばゆく思いながらも苦手というわけではなかった。
「妃殿下が皇帝宮に来られてから、皇帝陛下の表情が明るくなりました。執務も意欲的にこなして、妃殿下とのお時間を捻出しようとしていらっしゃいます」
「そうなのですか?」
「叔父上、余計なことは言わないでください」
嫌そうな顔をしているアレクサンテリ陛下の表情を見るのは初めてなので、わたくしは興味深く見つめてしまう。わたくしの前ではいつも優しく穏やかに微笑んでいる。
「レイシー殿下が来られるまでは……いえ、二十二歳であの刺繍のハンカチを手に入れられるまでは、皇帝陛下は生きながら死んでいたようなものでした」
「母上!」
「皇帝であることのみを優先して、食事も生きるのに必要だから摂取しているだけで、趣味もなく、喜びもない。感情も表情もないような生活を送られていたのです」
「アレクサンテリ陛下……」
アレクサンテリ陛下は皇太后陛下に話してほしくなさそうだが、わたくしはその話を聞きたかった。アレクサンテリ陛下が皇宮でどのように生きて来たか知りたかった。
「皇帝陛下はそのうちに命を絶つのではないかとわたくしは本当に怖かった。それが、二十二歳のときに刺繍の入ったハンカチを手に入れられて、その日から皇帝陛下は変わったのです。生まれ変わったかのように、そのハンカチの出所を必死に探して、ディアン子爵家の令嬢……そう、レイシー殿下に辿り着いた」
「わたくしの刺繍したハンカチが皇帝陛下の心を打ったのですか?」
「二十二年前、クーデターが起こりわたくしの最愛の夫であった前皇帝陛下は暗殺されて、皇帝陛下は逃がされました。戻って来たとき、皇帝陛下は青い蔦模様の刺繍の入った血で汚れた服を着ていました」
青い蔦模様の刺繍の服。
二十二年前といえば、アレクサンテリ陛下は六歳くらいのころである。
国境の小さな村でセシルがガーネくんに縫って、刺繍をしたのも、青い蔦模様の服だった。
全てが繋がっていく感じがする。
アレクサンテリ陛下はガーネくんなのだろうか。
そして、わたくしはかつてセシルと呼ばれた少女だったのだろうか。
「デビュタントでレイシー殿下のお姿を確かめ、婚約をしようとした皇帝陛下は、レイシー殿下にもう婚約者がおられるのを知ってしまって……」
「母上、それくらいにしましょうか。レイシー、少し外の空気を吸わないか」
話を一方的に打ち切って、アレクサンテリ陛下はわたくしをテラスに誘った。
「失礼します」
皇太后陛下とカイエタン宰相閣下に挨拶をしてわたくしはアレクサンテリ陛下と共にテラスに出る。
テラスには観葉植物の大きな鉢が置いてあって、秋の風が涼しく吹いていた。
アレクサンテリ陛下の胸では婚約式のときの花冠の造花から作ったラペルピンがフラワーホールに飾られて、わたくしは同じ増加で作った髪飾りを付けていた。お揃いの指ぬきもつけているし、わたくしたちは仲睦まじく見えるのかもしれない。
「アレクサンテリ陛下、皇太后陛下が仰ったのは、本当ですか?」
「本当のことだ。レイシー、あの青い蔦模様の刺繍をどこで習ったのだ? ディアン子爵家の領地ではあのような模様は使われていなかっただろう」
「それは……」
わたくしはアレクサンテリ陛下に正直に話してしまうことにした。
「わたくし、幼いころから何度も何度も夢に見るのです。夢の中でわたくしは今のわたくしとよく似た容貌の少女で、国境の村に住んでいて、両親は村で食堂を営んでいるのですが、わたくし自身はお針子になりたくて、刺繍や縫物の練習ばかりしているのです」
「他に夢に見たことで覚えていることはないか?」
「青い蔦模様の刺繍は、夢の中でわたくしがしていたものを思い出して図案に書き出して五歳のころから縫い始めました。初めは全然形にならなかったのですが、七歳くらいになるとそれなりに縫えるようになって、十二歳では帝都の学園に入って帝都でお店に売るようになりました」
「それをわたしが手に入れたのだ」
頷くアレクサンテリ陛下に、わたくしは聞いてみた。
「荒唐無稽な夢の話など、信じてくださるのですか?」
「レイシー、その夢の中に、銀髪に真紅の目の子どもが出て来なかったか?」
「なぜそれをご存じなのですか? わたくし、夢の中でその子を保護して、名前を言えないその子に『ガーネ』と名前を付けて、二か月以上一緒に暮らしました」
小さなかわいいガーネくん。
ガーネくんを庇って死んでしまったことは後悔していないが、その後でガーネくんが生き延びたのか、生き延びたのだったらわたくしが目の前で死んでしまってどれだけショックを受けたのかが心配だった。
「わたしが、そのガーネなのだ」
「え……?」
「皇太子ということで名前を名乗ることができなかった。だから黙っていたら、わたしを保護してくれた優しいお姉ちゃんがわたしに『ガーネ』と名前を付けてくれた。けれど、わたしは本当は呼んでほしかった。アレクサンテリと」
アレクサンテリ陛下はガーネくんだった。
わたくしは夢の中でガーネくんこと、幼い日のアレクサンテリ陛下を助けていたのだ。
「ですが、夢の話です。わたくしの話ではありません」
わたくしが言えば、アレクサンテリ陛下はポケットから青い蔦模様の刺繍のされたハンカチを取り出して、わたくしに見せた。それは間違いなくわたくしが刺繍したものだった。
「わたしは『お姉ちゃん』と呼んで慕っていた彼女が死んでしまったことを知っている。悲しみのあまり泣くこともできず、苦しんでいたら、死んだ魂はいつか生まれ変わるということが書かれた本に出会ったのだ。最初は信じられなかったが、わたしは彼女が生まれ変わることを心のどこかで願っていた」
「わたくしは、夢に見ていただけ……」
「それは前世の記憶なのではないだろうか。そうでないにしても、レイシーには『ガーネ』を助けた記憶がある。わたしはレイシーに出会うためだけに生きてきた。レイシー、生まれ変わりなどでなくてもいい。レイシーはわたしの希望の光りなのだ」
おずおずと差し出されたアレクサンテリ陛下の手がわたくしの背中に回る。壊れ物のように抱き締められて、わたくしは逞しい胸板に頬を寄せていた。
心拍数が上がって、顔が熱くなってくるのが分かる。
「アレクサンテリ陛下……」
「彼女に庇われてからは、絶望と地獄の中で死ねないという理由だけで生きてきた。口にするもの全てが砂のように味がしなくて、息をするたびにガラスを飲み込んでいるかのように痛く苦しかった」
「わたくしは、彼女ではありません」
「そうであっても、彼女と同じ青い蔦模様の刺繍をして、彼女の記憶を持つもの。なにより、絶望の中でわたしをもう一度生きようと思わせてくれた存在」
わたくしは夢の中のセシルではない。
けれど、生まれ変わりというものが本当にあるのならば、わたくしの前世はセシルなのかもしれないと思ってもいた。
「わたくしの名前、覚えていますか?」
「覚えているとも」
「わたくしの夢の中で呼ばれる名前は……」
セシル。
アレクサンテリ陛下とわたくしの声が重なった。
その瞬間、アレクサンテリ陛下は強くわたくしを抱き締めて、わたくしの肩口に顔を埋めた。そこに熱い涙が零れ落ちてきたのは気のせいではないだろう。
どれほどアレクサンテリ陛下は六歳でセシルを失ってから苦しんで生き、二十二歳でわたくしの存在を知って救われたのか。
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