49 / 151
二章 ご寵愛されてます
19.セシルの願い
しおりを挟む
季節は冬に入っていた。
妃教育を続けつつ、わたくしはついにアレクサンテリ陛下とわたくしの結婚衣装を仕上げていた。
アレクサンテリ陛下の結婚衣装はテイルコートで胸にわたくしの花冠とお揃いの造花のブートニアが付けられるようになっている。わたくしの衣装は胸の下で切り替えがあってスカートは膨らませていなくてすとんとしたデザインのものにした。頭には白とピンクの混ざった花冠を被り、淡い赤と淡い紫の花の入り混じるブーケも作った。
出来上がった衣装はとても満足のいくもので、わたくしはやり遂げた誇りで胸がいっぱいだった。
わたくしがすることはそれだけではない。
ディアン子爵家には人形とぬいぐるみの衣装の型紙を送っているし、アレクサンテリ陛下の人形も作ったので、わたくしの人形とわたくしとアレクサンテリ陛下を模したぬいぐるみの衣装も作らなければいけない。
それだけではない。
アレクサンテリ陛下に毛糸のコートを編むと約束したのだ。
冬が終わらないうちにそれも編んでしまいたい。
冬になってから家庭菜園の方はすっかりと冬じまいしてしまったが、わたくしはそれ以外にやることがたくさんで忙しく過ごしていた。
結婚式までは残り七か月を切っていた。
婚約式のときの衣装は、わたくしのドレスはともかく、アレクサンテリ陛下の衣装はジャケット以外はわたくしが作っていなかったので、そのときの衣装を借りて型紙を作らせてもらった。
人形の婚約式の衣装を作るのは細かい作業なので、かなり大変だった。特に大変だったのは花冠だ。造花を小さく作るのは難しかった。
それでも何とか作り上げて、その合間にアレクサンテリ陛下のモチーフ編みのコートも作り上げた。
水色に薄紫のモチーフ編みは雪模様になっている。
アレクサンテリ陛下に着てもらうと、背が高いのでとても格好よかった。
「レイシー、とても温かいよ。これを着て冬は毎日執務に行くよ」
「気に入ってくださったら嬉しいです」
「ぬいぐるみや人形の売れ行きはどうかな?」
アレクサンテリ陛下は執務の合間を抜けて、お茶の時間はご一緒してくださる。本当は昼食も一緒に食べたいのだと言っていたが、そこまでは余裕はないようだ。
側近や部下に仕事を振り分けるようになってある程度は余裕はできたようだが、皇帝陛下の仕事はやはり激務のようだった。
「注文が殺到しているようです。貴族の子どもたちにとっては、ディアン子爵家の人形やぬいぐるみを持つのが流行っているようですし、成人の男女も恋人にお互いの目の色や髪の色に合わせた人形やぬいぐるみを贈り合うのが流行しています」
「それはよかった。ディアン子爵家も困窮から抜け出していると聞いている。それで、レイシーに相談したいのだが」
「はい、なんでしょう?」
わたくしにアレクサンテリ陛下が相談したいこととはなんだろう。
紅茶のカップを置いて背筋を伸ばして聞くと、アレクサンテリ陛下は意外なことを口にした。
「ディアン子爵家を伯爵家に陞爵させようかと思っているのだが」
「陞爵ですか!?」
驚いてわたくしは大きな声を出してしまった。紅茶のカップを持っていなくてよかった。持っていたら紅茶を零していたかもしれない。
「ディアン子爵家は何も陞爵されるようなことはしていませんよ?」
基本的に爵位を賜ったり、爵位を上げてもらうことは、国に対して大きな恩恵を与えたり、国家に貢献したりしたときにしか行われない。
ディアン子爵家が何をしたかといえば、傾いていた家計を立て直したくらいだった。それで陞爵というのは他の貴族たちが黙ってはいないだろう。
それに関して、アレクサンテリ陛下が説明してくれた。
「ディアン子爵家はこの国の女性の社会進出に関して、大きな貢献をしてくれた。それだけではない。元々数代前の皇帝のときに、商家だったディアン子爵家は傾きかけていた国を助けるために私財を投げ打ってくれた。そのときにはどれだけ説得しても叙爵に応じてくれなくて、どうしてもと言ったら子爵位を受け取ってくれたのだが、本当ならば伯爵位を授けたかったと聞いている」
「そうだったのですね」
「ディアン子爵家が伯爵家になることは、レイシーがわたしに嫁ぐ上でも重大なことだ。子爵家の令嬢よりも、伯爵家の令嬢の方が皇后に相応しいと思われるだろう」
そこまでの思惑があってのことならば、わたくしは反対できない。
ただ、両親やソフィアがどう思うかは気になる。
「両親が反対したらどうなさいますか?」
「反対しないと思うよ。レイシーのためにも」
わたくしが皇后になるためには子爵家の出身では後ろ盾が弱いとアレクサンテリ陛下はお考えなのだろう。なにより、ディアン子爵家がこの国の女性の社会進出の関して大きな貢献をしたと言われれば、その通りなのかもしれない。
それが国にとって大きな功績になったと認められることによって、女性の社会進出がますます盛んになれば、それはそれでいいことだと思う。セシルが望んでいたような社会になっていくのだ。
「ディアン子爵家を伯爵家にすることによって、女性の社会進出を拒もうとする者たちを黙らせることもできる。ディアン子爵夫妻には受けてもらわなければいけない」
ディアン子爵家が伯爵家になるとすれば、領地も増えて工場ももっと増やせるだろう。人形やぬいぐるみやその衣装の生産でディアン子爵家は潤ってきているので、新しく向上を作る資金も潤沢にあるはずだ。
この陞爵はディアン子爵家にとってはいいことしかない。
「両親に手紙を書いてみます」
「わたしも皇帝としてディアン子爵家に手紙を送ろう。できれば新年のパーティーのときに、ディアン子爵家を伯爵家に陞爵させたい」
アレクサンテリ陛下の固い決意を聞いて、わたくしは両親を説得するための手紙を書くことにした。
「セシルも、喜んでいるでしょうね」
「レイシーはそう思ってくれるか?」
「セシルは両親から独立できず、お針子になる夢が叶いませんでした。この国の女性が働く場所を得て独立する一歩を踏み出せるようになったら、セシルはきっと喜ぶと思います。今後はお針子だけでなく、色んな職種に女性が就けるようになればいいと思います」
「そのためのアイデアもレイシーが考えてくれるか?」
「わたくしでよろしければ」
わたくしが考えられたのはセシルのことだけだったけれど、これからは皇后になるのだと思ってこの国全体のことを考えなければいけない。女性がお針子として働いて自立していくのは、女性の社会進出の第一歩でしかない。他の職業にも女性が就けるようにしていくこと、女性が自分の職業を自分で選べるようにしていくこと、それがわたくしの望むこの国の在り方であり、セシルの望む未来だったのではないだろうか。
「わたしはセシルのように夢を諦める少女がこの国にいなくなるようにしたいのだ。この国で女性が社会進出するようになれば、この国はさらに栄えるだろう。自立した女性たちがこの国を支えてくれる」
「それがセシルの望んだ未来かもしれません」
「レイシーにはセシルの気持ちが分かるのかな?」
「どうでしょう? 夢の中でわたくしはセシルなのですが、目覚めるとレイシーですからね。完全にセシルの気持ちが分かるわけではないです。でも、セシルの目指していたことは分かるような気がします」
わたくしが言えば、アレクサンテリ陛下は目を細めてセシルのことを思い出しているようだった。
セシルの記憶を持ちながら、子爵家のレイシーとして生まれてきたわたくし。そのことに意味があるとは考えたことがなかったけれど、もしかするとセシルの夢を叶えるためにわたくしはセシルの記憶を受け継いだのかもしれない。
女性が安全に自立して働ける社会。
それを築き上げることがわたくしの使命なのかもしれないと思い始めていた。
妃教育を続けつつ、わたくしはついにアレクサンテリ陛下とわたくしの結婚衣装を仕上げていた。
アレクサンテリ陛下の結婚衣装はテイルコートで胸にわたくしの花冠とお揃いの造花のブートニアが付けられるようになっている。わたくしの衣装は胸の下で切り替えがあってスカートは膨らませていなくてすとんとしたデザインのものにした。頭には白とピンクの混ざった花冠を被り、淡い赤と淡い紫の花の入り混じるブーケも作った。
出来上がった衣装はとても満足のいくもので、わたくしはやり遂げた誇りで胸がいっぱいだった。
わたくしがすることはそれだけではない。
ディアン子爵家には人形とぬいぐるみの衣装の型紙を送っているし、アレクサンテリ陛下の人形も作ったので、わたくしの人形とわたくしとアレクサンテリ陛下を模したぬいぐるみの衣装も作らなければいけない。
それだけではない。
アレクサンテリ陛下に毛糸のコートを編むと約束したのだ。
冬が終わらないうちにそれも編んでしまいたい。
冬になってから家庭菜園の方はすっかりと冬じまいしてしまったが、わたくしはそれ以外にやることがたくさんで忙しく過ごしていた。
結婚式までは残り七か月を切っていた。
婚約式のときの衣装は、わたくしのドレスはともかく、アレクサンテリ陛下の衣装はジャケット以外はわたくしが作っていなかったので、そのときの衣装を借りて型紙を作らせてもらった。
人形の婚約式の衣装を作るのは細かい作業なので、かなり大変だった。特に大変だったのは花冠だ。造花を小さく作るのは難しかった。
それでも何とか作り上げて、その合間にアレクサンテリ陛下のモチーフ編みのコートも作り上げた。
水色に薄紫のモチーフ編みは雪模様になっている。
アレクサンテリ陛下に着てもらうと、背が高いのでとても格好よかった。
「レイシー、とても温かいよ。これを着て冬は毎日執務に行くよ」
「気に入ってくださったら嬉しいです」
「ぬいぐるみや人形の売れ行きはどうかな?」
アレクサンテリ陛下は執務の合間を抜けて、お茶の時間はご一緒してくださる。本当は昼食も一緒に食べたいのだと言っていたが、そこまでは余裕はないようだ。
側近や部下に仕事を振り分けるようになってある程度は余裕はできたようだが、皇帝陛下の仕事はやはり激務のようだった。
「注文が殺到しているようです。貴族の子どもたちにとっては、ディアン子爵家の人形やぬいぐるみを持つのが流行っているようですし、成人の男女も恋人にお互いの目の色や髪の色に合わせた人形やぬいぐるみを贈り合うのが流行しています」
「それはよかった。ディアン子爵家も困窮から抜け出していると聞いている。それで、レイシーに相談したいのだが」
「はい、なんでしょう?」
わたくしにアレクサンテリ陛下が相談したいこととはなんだろう。
紅茶のカップを置いて背筋を伸ばして聞くと、アレクサンテリ陛下は意外なことを口にした。
「ディアン子爵家を伯爵家に陞爵させようかと思っているのだが」
「陞爵ですか!?」
驚いてわたくしは大きな声を出してしまった。紅茶のカップを持っていなくてよかった。持っていたら紅茶を零していたかもしれない。
「ディアン子爵家は何も陞爵されるようなことはしていませんよ?」
基本的に爵位を賜ったり、爵位を上げてもらうことは、国に対して大きな恩恵を与えたり、国家に貢献したりしたときにしか行われない。
ディアン子爵家が何をしたかといえば、傾いていた家計を立て直したくらいだった。それで陞爵というのは他の貴族たちが黙ってはいないだろう。
それに関して、アレクサンテリ陛下が説明してくれた。
「ディアン子爵家はこの国の女性の社会進出に関して、大きな貢献をしてくれた。それだけではない。元々数代前の皇帝のときに、商家だったディアン子爵家は傾きかけていた国を助けるために私財を投げ打ってくれた。そのときにはどれだけ説得しても叙爵に応じてくれなくて、どうしてもと言ったら子爵位を受け取ってくれたのだが、本当ならば伯爵位を授けたかったと聞いている」
「そうだったのですね」
「ディアン子爵家が伯爵家になることは、レイシーがわたしに嫁ぐ上でも重大なことだ。子爵家の令嬢よりも、伯爵家の令嬢の方が皇后に相応しいと思われるだろう」
そこまでの思惑があってのことならば、わたくしは反対できない。
ただ、両親やソフィアがどう思うかは気になる。
「両親が反対したらどうなさいますか?」
「反対しないと思うよ。レイシーのためにも」
わたくしが皇后になるためには子爵家の出身では後ろ盾が弱いとアレクサンテリ陛下はお考えなのだろう。なにより、ディアン子爵家がこの国の女性の社会進出の関して大きな貢献をしたと言われれば、その通りなのかもしれない。
それが国にとって大きな功績になったと認められることによって、女性の社会進出がますます盛んになれば、それはそれでいいことだと思う。セシルが望んでいたような社会になっていくのだ。
「ディアン子爵家を伯爵家にすることによって、女性の社会進出を拒もうとする者たちを黙らせることもできる。ディアン子爵夫妻には受けてもらわなければいけない」
ディアン子爵家が伯爵家になるとすれば、領地も増えて工場ももっと増やせるだろう。人形やぬいぐるみやその衣装の生産でディアン子爵家は潤ってきているので、新しく向上を作る資金も潤沢にあるはずだ。
この陞爵はディアン子爵家にとってはいいことしかない。
「両親に手紙を書いてみます」
「わたしも皇帝としてディアン子爵家に手紙を送ろう。できれば新年のパーティーのときに、ディアン子爵家を伯爵家に陞爵させたい」
アレクサンテリ陛下の固い決意を聞いて、わたくしは両親を説得するための手紙を書くことにした。
「セシルも、喜んでいるでしょうね」
「レイシーはそう思ってくれるか?」
「セシルは両親から独立できず、お針子になる夢が叶いませんでした。この国の女性が働く場所を得て独立する一歩を踏み出せるようになったら、セシルはきっと喜ぶと思います。今後はお針子だけでなく、色んな職種に女性が就けるようになればいいと思います」
「そのためのアイデアもレイシーが考えてくれるか?」
「わたくしでよろしければ」
わたくしが考えられたのはセシルのことだけだったけれど、これからは皇后になるのだと思ってこの国全体のことを考えなければいけない。女性がお針子として働いて自立していくのは、女性の社会進出の第一歩でしかない。他の職業にも女性が就けるようにしていくこと、女性が自分の職業を自分で選べるようにしていくこと、それがわたくしの望むこの国の在り方であり、セシルの望む未来だったのではないだろうか。
「わたしはセシルのように夢を諦める少女がこの国にいなくなるようにしたいのだ。この国で女性が社会進出するようになれば、この国はさらに栄えるだろう。自立した女性たちがこの国を支えてくれる」
「それがセシルの望んだ未来かもしれません」
「レイシーにはセシルの気持ちが分かるのかな?」
「どうでしょう? 夢の中でわたくしはセシルなのですが、目覚めるとレイシーですからね。完全にセシルの気持ちが分かるわけではないです。でも、セシルの目指していたことは分かるような気がします」
わたくしが言えば、アレクサンテリ陛下は目を細めてセシルのことを思い出しているようだった。
セシルの記憶を持ちながら、子爵家のレイシーとして生まれてきたわたくし。そのことに意味があるとは考えたことがなかったけれど、もしかするとセシルの夢を叶えるためにわたくしはセシルの記憶を受け継いだのかもしれない。
女性が安全に自立して働ける社会。
それを築き上げることがわたくしの使命なのかもしれないと思い始めていた。
151
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。
人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。
それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。
嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。
二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。
するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる