83 / 151
三章 ご寵愛の末に
23.妊娠生活
しおりを挟む
医者に計算してもらうと、わたくしの出産予定日はアレク様のお誕生日近くということになった。
そうなると来年のアレク様の生誕祭にはわたくしは出席することができない可能性が高い。
そのことについて考えていると、アレク様はあっさりと言った。
「赤ん坊が無事に生まれてくることが一番大事だから、それ以外のことは何も考えなくていいよ」
現在、皇帝宮は完全にわたくしを中心に動いていた。
食事もわたくしが食べられるものしか出てこないし、移動のときには護衛と侍女がずっとついてくるし、アレク様はできるだけ早く仕事を終わらせてお茶の時間に間に合うように帰ってきていた。
アレク様にとってはフルーツやヨーグルトだけでは足りないので、わたくしとは別に食事を取っているようだが、そのような様子は見せず、文句も言わず、わたくしに寄り添ってくれている。
朝食が足りない分は執務に出かけた皇帝宮で食べ足しているようだし、わたくしの見えないところ、匂いが届かないところで食事を足しているのだと思う。
「本当はレイシーと同じものだけ食べておきたい。レイシーと一緒でないとわたしは食事の味が分からない。でも、そんな甘えたことを言っていてはいけないよね。わたしは父親になるのだ。子どもの見本となる父親でなくては」
食べることもアレク様にとっては喜びではない。
セシルを失ってから、口にするものが砂のように感じていたというアレク様は、わたくしと食事をしていないときはそのときと同じ気持ちなのかもしれない。
悪阻がおさまってくればわたくしも食べられるようになるのだろうが、まだまだ妊娠初期で悪阻はおさまりそうになかった。
お茶の時間に並ぶのもフルーツやヨーグルトだけ。
皇帝宮の料理長が飾り切りをして美しく盛られたフルーツと各種ジャムの添えられたヨーグルト。
それも大量には食べられなくて、アレク様を心配させることがよくある。
それでも、パンを小さなひと切れだけとか、スープを少しだけとか、飲んでみて、吐いてしまっても栄養を取ろうと頑張っていたら、皇帝宮の料理長がヨーグルトとドライフルーツを練り込んだパンを作ってくれるようになった。
それは少し食べられるようになったので喜んでいると、アレク様も同じものを作ってもらって食べていた。
季節が冬に移り変わってから、わたくしの悪阻は少し落ち着いてきた。
食べられるものも多くなってきたので、アレク様も安心した様子だった。
「これで赤ちゃんもたくさん栄養を摂ることができます」
「赤ん坊もこれで安心だな」
「アレク様、赤ちゃんの名前はどうしますか?」
夫婦で話し合いの時間を持ちたいと思っていたのだが、お茶の時間に話してみると、アレク様はものすごく困った顔をしてしまった。
「わたしは子どもを持つだなんて考えたことがなかったから、子どもの名前がすぐには浮かんでこないな」
「アレク様が父親なのです。名前を考えてください」
「そうだな。少し時間をくれないか」
真剣な表情で言ってアレク様はその日から様々な文献を探して名前を考えていたようだが、結局思い付かなかったようで、数日後に申し訳なさそうにわたくしのところに来た。
「候補はたくさん考えたのだが、どうしても決められない。レイシー、一緒に考えてくれないか?」
「どんな候補を考えたのですか?」
問いかけてみると、アレク様は名前がびっしりと書かれた紙を見せてきた。
百以上はあるだろう。
これだけ候補を考えるくらい、アレク様は真剣に子どもの名前を考えてくださったのだ。
「レオンハルト、ミカエル、アデル……アデルという名前、素敵じゃないですか?」
「そう思う?」
「アレク様のお名前と同じ『あ』で始まっていますし、短くて呼びやすそうです」
「それでは男の子だったらアデルにしようか」
男の子だったときの名前はすぐに決まった。
問題は女の子の名前だった。
紙には女の子の名前がほぼ書かれていなかったのだ。
「アレク様、女の子の名前はどうされたのですか?」
「実は考えているものがあって……それがどうしても頭から離れなくて、候補を出せなかった」
「教えてください、その名前を」
「レイシーは反対するかもしれない」
「なんでも話し合うのが夫婦でしょう? 反対するかどうかは、聞いてから決めます」
わたくしの言葉に、アレク様は意を決してその名前を口にした。
「セシリア、というのだが……やはり嫌だろうか?」
「セシリア……セシルの名前にちなんだのですね」
「死んでしまった人物にちなんだ名前を付けるなんて不吉かもしれない。レイシーもそう思うかな?」
不安そうなアレク様に問いかけられて、わたくしは首を左右に振った。
「いい名前だと思います。セシリア。セシルの分も長生きしてほしい」
女の子が生まれたらセシリアという名前にする。そのセシリアがセシルの分も生きてくれたら、わたくしはきっと嬉しいと思う。
「セシリアで構わない?」
「はい、もちろんです」
男の子ならばアデル、女の子ならばセシリアという名前をつけようと決まった。
名付けは親にとっては大事な儀式だ。
生まれてくる子どもに最初に渡せるプレゼントが名前だとわたくしは思っている。
「わたくしのレイシーという名前は、両親がレースのように繊細で美しい娘になりますようにと付けてくれたのです。わたくしもいつか、子どもに自分の名前がどうやって付けられたかを教えたいです」
「情けなくて、決められなかったわたしのことも話すのだな」
「情けなくないです! アレク様は誰よりも真剣に子どもの名前を考えてくれました」
わたくしがそういえば、アレク様は安心したご様子だった。
冬のさなかに、ユリウス様の結婚式が行われた。
ユリウス様はずっと待たせていた婚約者と結婚できて幸せそうだった。
結婚式の披露宴のときに、食べ物の匂いで気持ちが悪くなってしまったわたくしは、控室で休ませてもらったが、そのときにもアレク様はご一緒してくださった。
席を外してしまったわたくしとアレク様に、ユリウス様が挨拶に来る。
「本日はわたしたちの結婚式にお越しいただき、本当にありがとうございます」
「控室まで来させてしまってすみません」
「皇后陛下は皇帝陛下のお子を身籠っていらっしゃる大事なお体。どうぞ、ご自愛ください」
ユリウス様もその結婚相手の令嬢もとても親切だった。
「すまないが、レイシーの体調が悪いので先に失礼する」
「皇帝陛下が結婚を決めてくれたおかげで、わたしも結婚することができました」
「皇帝陛下が結婚するまで結婚しないと宣言していたユリウス様につらい思いをしたこともあります。今日、その全てが報われた気がします」
「本日は本当にありがとうございました」
「皇后陛下は無事にお子を産まれますよう、お祈りいたしております」
ユリウス様と結婚相手の令嬢に挨拶をされて、わたくしは早めに披露宴を辞して、皇帝宮に帰った。皇帝宮に帰ってくると、ほっと力が抜ける気がする。
まだ気分の悪さは消えていないわたくしを抱き上げて、アレク様はベッドに運んで行った。
ベッドで休んでいると、アレク様が優しい香りのハーブティーを持ってきてくれる。ディアン伯爵家にいたころに、庭で育てていたハーブで自分で新鮮なハーブティーを作っていたことを話したら、妊娠してからはアレク様はハーブティーも用意してくれるようになった。
温かなハーブティーに蜂蜜を垂らして飲むと、お腹から温まっていくような感覚がする。
心地よくて瞼が重くなってきたわたくしの手からカップとソーサーを受け取って、アレク様はそっとわたくしをベッドに横たえた。
妊娠してからわたくしは妙に眠くなることが多くなった。
起きていなければいけないと思うのだが、どうしても起きていられない。
「すみません、アレク様」
「気にしなくていい。ゆっくり休んでほしい」
「はい……」
アレク様の気遣いに感謝しながら、わたくしは目を閉じた。
夢も見ないくらいぐっすり眠って、目が覚めたときには夕食の時間に近かった。
わたくしが起きて着替えて食堂に行くと、アレク様が待っていてくれる。
「昼はほとんど食べられなかったよね。お腹は空いてない?」
「空いている気がします」
眠ったせいか吐き気は治まっており、わたくしは空腹を覚えていた。
皇帝宮ではわたくしが食べられるものを把握していて、気分が悪くならないように料理を作ってくれる。
ヨーグルトとドライフルーツの練り込まれたパン、濃厚な野菜のスープ、野菜とベーコンの入ったパスタ。
皇帝宮でパスタが出たことはなかったのだが、ディアン伯爵領でパスタを食べてから、アレク様はわたくしが悪阻のときでもパスタは食べられるのではないかと皇帝宮の料理長に話をして作らせていた。
全部を食べることはできなかったが、ほとんど食べ終えて、わたくしはお腹がいっぱいになってお風呂に入って、また寝室に行く。
お腹の中で赤ちゃんが成長してきているのか、夜中にお手洗いに頻繁に起きるようになっていたが、アレク様はそれを気にしないどころか、わたくしが起きると一緒に起きてくれて、わたくしがお手洗いに行って戻るまで待っていてくれて、ときには温かい飲み物を用意させてくれていたりする。
喉が乾いていることも多いので、飲みものがあるとありがたいし、寒いので温かいものを飲むとほっとするのでわたくしはアレク様に感謝しながら飲み物を飲んでまた休んでいた。
春にはわたくしはアレク様の赤ちゃんを産む。
その日が楽しみでならなかった。
そうなると来年のアレク様の生誕祭にはわたくしは出席することができない可能性が高い。
そのことについて考えていると、アレク様はあっさりと言った。
「赤ん坊が無事に生まれてくることが一番大事だから、それ以外のことは何も考えなくていいよ」
現在、皇帝宮は完全にわたくしを中心に動いていた。
食事もわたくしが食べられるものしか出てこないし、移動のときには護衛と侍女がずっとついてくるし、アレク様はできるだけ早く仕事を終わらせてお茶の時間に間に合うように帰ってきていた。
アレク様にとってはフルーツやヨーグルトだけでは足りないので、わたくしとは別に食事を取っているようだが、そのような様子は見せず、文句も言わず、わたくしに寄り添ってくれている。
朝食が足りない分は執務に出かけた皇帝宮で食べ足しているようだし、わたくしの見えないところ、匂いが届かないところで食事を足しているのだと思う。
「本当はレイシーと同じものだけ食べておきたい。レイシーと一緒でないとわたしは食事の味が分からない。でも、そんな甘えたことを言っていてはいけないよね。わたしは父親になるのだ。子どもの見本となる父親でなくては」
食べることもアレク様にとっては喜びではない。
セシルを失ってから、口にするものが砂のように感じていたというアレク様は、わたくしと食事をしていないときはそのときと同じ気持ちなのかもしれない。
悪阻がおさまってくればわたくしも食べられるようになるのだろうが、まだまだ妊娠初期で悪阻はおさまりそうになかった。
お茶の時間に並ぶのもフルーツやヨーグルトだけ。
皇帝宮の料理長が飾り切りをして美しく盛られたフルーツと各種ジャムの添えられたヨーグルト。
それも大量には食べられなくて、アレク様を心配させることがよくある。
それでも、パンを小さなひと切れだけとか、スープを少しだけとか、飲んでみて、吐いてしまっても栄養を取ろうと頑張っていたら、皇帝宮の料理長がヨーグルトとドライフルーツを練り込んだパンを作ってくれるようになった。
それは少し食べられるようになったので喜んでいると、アレク様も同じものを作ってもらって食べていた。
季節が冬に移り変わってから、わたくしの悪阻は少し落ち着いてきた。
食べられるものも多くなってきたので、アレク様も安心した様子だった。
「これで赤ちゃんもたくさん栄養を摂ることができます」
「赤ん坊もこれで安心だな」
「アレク様、赤ちゃんの名前はどうしますか?」
夫婦で話し合いの時間を持ちたいと思っていたのだが、お茶の時間に話してみると、アレク様はものすごく困った顔をしてしまった。
「わたしは子どもを持つだなんて考えたことがなかったから、子どもの名前がすぐには浮かんでこないな」
「アレク様が父親なのです。名前を考えてください」
「そうだな。少し時間をくれないか」
真剣な表情で言ってアレク様はその日から様々な文献を探して名前を考えていたようだが、結局思い付かなかったようで、数日後に申し訳なさそうにわたくしのところに来た。
「候補はたくさん考えたのだが、どうしても決められない。レイシー、一緒に考えてくれないか?」
「どんな候補を考えたのですか?」
問いかけてみると、アレク様は名前がびっしりと書かれた紙を見せてきた。
百以上はあるだろう。
これだけ候補を考えるくらい、アレク様は真剣に子どもの名前を考えてくださったのだ。
「レオンハルト、ミカエル、アデル……アデルという名前、素敵じゃないですか?」
「そう思う?」
「アレク様のお名前と同じ『あ』で始まっていますし、短くて呼びやすそうです」
「それでは男の子だったらアデルにしようか」
男の子だったときの名前はすぐに決まった。
問題は女の子の名前だった。
紙には女の子の名前がほぼ書かれていなかったのだ。
「アレク様、女の子の名前はどうされたのですか?」
「実は考えているものがあって……それがどうしても頭から離れなくて、候補を出せなかった」
「教えてください、その名前を」
「レイシーは反対するかもしれない」
「なんでも話し合うのが夫婦でしょう? 反対するかどうかは、聞いてから決めます」
わたくしの言葉に、アレク様は意を決してその名前を口にした。
「セシリア、というのだが……やはり嫌だろうか?」
「セシリア……セシルの名前にちなんだのですね」
「死んでしまった人物にちなんだ名前を付けるなんて不吉かもしれない。レイシーもそう思うかな?」
不安そうなアレク様に問いかけられて、わたくしは首を左右に振った。
「いい名前だと思います。セシリア。セシルの分も長生きしてほしい」
女の子が生まれたらセシリアという名前にする。そのセシリアがセシルの分も生きてくれたら、わたくしはきっと嬉しいと思う。
「セシリアで構わない?」
「はい、もちろんです」
男の子ならばアデル、女の子ならばセシリアという名前をつけようと決まった。
名付けは親にとっては大事な儀式だ。
生まれてくる子どもに最初に渡せるプレゼントが名前だとわたくしは思っている。
「わたくしのレイシーという名前は、両親がレースのように繊細で美しい娘になりますようにと付けてくれたのです。わたくしもいつか、子どもに自分の名前がどうやって付けられたかを教えたいです」
「情けなくて、決められなかったわたしのことも話すのだな」
「情けなくないです! アレク様は誰よりも真剣に子どもの名前を考えてくれました」
わたくしがそういえば、アレク様は安心したご様子だった。
冬のさなかに、ユリウス様の結婚式が行われた。
ユリウス様はずっと待たせていた婚約者と結婚できて幸せそうだった。
結婚式の披露宴のときに、食べ物の匂いで気持ちが悪くなってしまったわたくしは、控室で休ませてもらったが、そのときにもアレク様はご一緒してくださった。
席を外してしまったわたくしとアレク様に、ユリウス様が挨拶に来る。
「本日はわたしたちの結婚式にお越しいただき、本当にありがとうございます」
「控室まで来させてしまってすみません」
「皇后陛下は皇帝陛下のお子を身籠っていらっしゃる大事なお体。どうぞ、ご自愛ください」
ユリウス様もその結婚相手の令嬢もとても親切だった。
「すまないが、レイシーの体調が悪いので先に失礼する」
「皇帝陛下が結婚を決めてくれたおかげで、わたしも結婚することができました」
「皇帝陛下が結婚するまで結婚しないと宣言していたユリウス様につらい思いをしたこともあります。今日、その全てが報われた気がします」
「本日は本当にありがとうございました」
「皇后陛下は無事にお子を産まれますよう、お祈りいたしております」
ユリウス様と結婚相手の令嬢に挨拶をされて、わたくしは早めに披露宴を辞して、皇帝宮に帰った。皇帝宮に帰ってくると、ほっと力が抜ける気がする。
まだ気分の悪さは消えていないわたくしを抱き上げて、アレク様はベッドに運んで行った。
ベッドで休んでいると、アレク様が優しい香りのハーブティーを持ってきてくれる。ディアン伯爵家にいたころに、庭で育てていたハーブで自分で新鮮なハーブティーを作っていたことを話したら、妊娠してからはアレク様はハーブティーも用意してくれるようになった。
温かなハーブティーに蜂蜜を垂らして飲むと、お腹から温まっていくような感覚がする。
心地よくて瞼が重くなってきたわたくしの手からカップとソーサーを受け取って、アレク様はそっとわたくしをベッドに横たえた。
妊娠してからわたくしは妙に眠くなることが多くなった。
起きていなければいけないと思うのだが、どうしても起きていられない。
「すみません、アレク様」
「気にしなくていい。ゆっくり休んでほしい」
「はい……」
アレク様の気遣いに感謝しながら、わたくしは目を閉じた。
夢も見ないくらいぐっすり眠って、目が覚めたときには夕食の時間に近かった。
わたくしが起きて着替えて食堂に行くと、アレク様が待っていてくれる。
「昼はほとんど食べられなかったよね。お腹は空いてない?」
「空いている気がします」
眠ったせいか吐き気は治まっており、わたくしは空腹を覚えていた。
皇帝宮ではわたくしが食べられるものを把握していて、気分が悪くならないように料理を作ってくれる。
ヨーグルトとドライフルーツの練り込まれたパン、濃厚な野菜のスープ、野菜とベーコンの入ったパスタ。
皇帝宮でパスタが出たことはなかったのだが、ディアン伯爵領でパスタを食べてから、アレク様はわたくしが悪阻のときでもパスタは食べられるのではないかと皇帝宮の料理長に話をして作らせていた。
全部を食べることはできなかったが、ほとんど食べ終えて、わたくしはお腹がいっぱいになってお風呂に入って、また寝室に行く。
お腹の中で赤ちゃんが成長してきているのか、夜中にお手洗いに頻繁に起きるようになっていたが、アレク様はそれを気にしないどころか、わたくしが起きると一緒に起きてくれて、わたくしがお手洗いに行って戻るまで待っていてくれて、ときには温かい飲み物を用意させてくれていたりする。
喉が乾いていることも多いので、飲みものがあるとありがたいし、寒いので温かいものを飲むとほっとするのでわたくしはアレク様に感謝しながら飲み物を飲んでまた休んでいた。
春にはわたくしはアレク様の赤ちゃんを産む。
その日が楽しみでならなかった。
83
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
枯れ専モブ令嬢のはずが…どうしてこうなった!
宵森みなと
恋愛
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません
夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される!
前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。
土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。
当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。
一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。
これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる