84 / 151
三章 ご寵愛の末に
24.胎動
しおりを挟む
わたくしがそれを感じたのは年明けのパーティーでのことだった。
体調も安定していたので、アレク様もわたくしが妊娠してから香水をつけることはなくなっていたが、わたくしが匂いで気分が悪くなったりしないように、香水をつけることは全面的に禁止して、新年のパーティーは行われた。
妊娠してから匂いに敏感になっていたので、香水が禁止されたのはありがたかった。
パーティー会場でもわたくしとアレク様は皇帝陛下と皇后の椅子に座って、動くことはなかった。
わたくしが果実水を飲みながら椅子に座っていると、お腹がぽこんと内側から叩かれたような感覚があった。
「あ!」
思わず声を上げたわたくしに、アレク様が心配そうに視線を向けてくる。
「レイシー、体調が悪くなったか?」
「いえ、アレクサンテリ様、その……お耳をよろしいですか?」
「なにかな?」
そっと伝えたくてアレク様のお耳を拝借すると、わたくしは小さく囁いた。
「赤ちゃんが、動きました」
「本当か!?」
玉座から立ち上がってわたくしのふくらみを持ってきたお腹に触れるアレク様に、出席している貴族や属国の王族や要人たちが驚いている。
それを気にせずにアレク様はわたくしのお腹に手を当てて神妙な顔をしている。
ぽこんと、もう一度お腹が内側から叩かれた。
「動いた! レイシー、赤ん坊が動いた!」
新年のパーティーという公式の場にも関わらず、わたくしを抱き上げて喜ぶアレク様に、賓客からざわめきが聞こえる。
「皇后陛下のお腹のお子が動いたと仰られている?」
「皇后陛下のお腹のお子は元気だということですね!」
「新年からなんとめでたいことでしょう!」
「お腹のお子も新年を祝っているのでしょう!」
わたくしが公務中に私的なことをアレク様に伝えてしまったことも、アレク様がそれに反応してわたくしのお腹に手を当てて確かめて、喜びでわたくしを抱き上げてしまったことも、非礼を咎められるわけではなくて、賓客たちの喜びに変わっている。
そのうちに「皇帝陛下、おめでとうございます!」「皇后陛下とお子が健康でありますように!」と声が上がり始める。
わたくしを降ろしたアレク様は柘榴の瞳に涙の膜を薄っすらと張っていた。こんなにも赤ちゃんが動いたことを喜んでくれて、わたくしも嬉しかった。
その日から赤ちゃんの胎動を感じることが多くなった。
わたくしが静かに赤ちゃんの服を縫ったり、靴下を編んだりしているときに、赤ちゃんは活発に動き出すようだった。
最初は遠慮がちなぽこんという動作だけだったが、そのうちにぽこぽこと何度も体の中から叩かれたり蹴られたりするようになった。
普通の妊婦さんはこれに耐えてきているのだろうか。
結構驚いてしまうし、衝撃もある。
お腹を押さえて、撫でていると、赤ちゃんが落ち着くような気がして、わたくしはお腹に語り掛ける。
「しっかりと育ってから出てきてくださいね。今日は特に元気なようですね。わたくし、ちょっと痛いんですけど。もう少し静まってもらえませんか?」
お腹を撫でて語り掛けていると、赤ちゃんが静まってきたので、わたくしはほっとした。
定期健診で医者にそのことを伝えると、意外な答えが返ってきた。
「お腹の中の赤ん坊は外の音が聞こえているといいます。語り掛けると落ち着くこともあるでしょう」
「声が聞こえているのか?」
「そうだと言われています」
検診に立ち会っていたアレク様が驚いて声を上げている。
わたくしもお腹の中の赤ちゃんに声が聞こえているだなんて思わなかったので驚いてしまった。
「父上の声が聞こえているか?」
「アレク様が話しかけたら、声を覚えてくれるかもしれませんね」
「わたしの声で眠るようになるだろうか。何を語り掛ければいいのかよく分からないのだが」
「わたくし、小さなころ絵本が大好きでした。赤ちゃんも絵本を読む声が聞こえたら心地よく感じるのではないでしょうか」
「絵本をすぐに取り寄せさせよう」
アレクサンテリ陛下の動きは早く、翌日には大量の絵本が皇帝宮に届けられた。
赤ちゃんのための子ども部屋に揃えられた絵本を手に取って、子ども部屋のソファでわたくしが縫物をしている横で、アレク様が真剣に絵本を読んでいる。絵本が始まると最初は活発な赤ちゃんの胎動が、緩やかになって、声が止まると、また活発になるので、確かに声は届いていそうだ。
「どうも、赤ん坊はこの絵本とこの絵本が好きなようだ」
「音が面白いからではないですか?」
小さな子がお風呂に入る絵本と、靴が生きているかのように歩いていく絵本の二冊を見せるアレク様に、わたくしは微笑みながら言う。
お風呂に入る絵本は、泡をぷくぷくさせる擬音や、お風呂でちゃぷちゃぷと遊ぶ擬音が入っていて、それが赤ちゃんのお気に入りのようだった。靴はとことことか、たったとか、歩いたり走ったりする擬音が入っていて、それが分かりやすいようだ。
「また父上が絵本を読んであげるからね」
わたくしのお腹に語り掛けるアレク様の表情は優しい。
アレク様は執務を最低限にして、わたくしと過ごす時間を増やしている様子だった。その中でも、子ども部屋のソファに座ってお腹の赤ちゃんに絵本を読む時間は特別なご様子だった。
まだお腹にいる赤ちゃんに絵本を読むだけでも、こんなに蕩けそうなくらい幸せな顔をしているのだ、アレク様は赤ちゃんが生まれたら相当の親ばかになってしまうのではないだろうか。
それくらい愛された方が赤ちゃんも幸せだと思うので、何も言わないことにしているが、アレク様が笑み崩れながら絵本を読んで、わたくしのお腹に時々触って胎動を確かめているのを見ると、子煩悩になるのだろうなぁという予感しかしない。
「レイシー、執務があるので行ってくるよ。見送りは不要だ。体を休めてほしい」
「はい、行ってらっしゃいませ」
「赤ちゃんも、行ってきます」
お腹に手を添えて声をかけるアレク様に、わたくしは微笑みながら手を振って送り出した。
夜中にも胎動は遠慮なく起きるので、わたくしは夜中に起こされることもよくあった。ただでさえ膀胱が圧迫されていて、お手洗いの間隔が短くなっているのだ。その上赤ちゃんに起こされると、眠る時間がなくなってしまう。
ぽこぽこと元気よくお腹の中で活動を始めた赤ちゃんに、「静まり給え」と祈りつつお腹をさすっていると、アレク様が起きたようだった。
「レイシー、眠れないの?」
「赤ちゃんが蹴ってきて……あ、お手洗いにも行きたくなりました」
「行っておいで」
わたくしがお手洗いに行っている間、アレク様はなにか準備をしている様子だった。わたくしがベッドに戻ると、アレク様がわたくしの枕元に座って絵本を広げている。
「絵本を読んだら大人しくならないだろうか。わたしが読んでいる間、レイシーは眠っていていいから」
「赤ちゃんを眠らせるときに絵本を読みますから、効果があるかもしれません。でも、眠っていていいのですか?」
「うるさくしないから大丈夫だよ」
穏やかに言ってアレク様が絵本を読んでくださる。大好きな二冊の絵本を読んでもらって赤ちゃんは少し大人しくなった。わたくしはアレク様の声を聞きながらうつらうつらと眠ってしまった。
アレク様はその夜、赤ちゃんが完全に大人しくなるまで何回も絵本を読んでくださったようだった。
「アレク様の睡眠時間を奪うわけにはいきません」
「気にしないでほしい。わたしはお腹で赤ちゃんを育てられない。わたしにできるのは、レイシーを少しでも安らがせることだけだ」
「アレク様には執務もあるのですよ」
「わたしは皇帝である前に、レイシーのお腹の赤ちゃんの父親だよ。父親として、責任を持って赤ちゃんを育てたいと思っている。お腹で赤ちゃんを育てて産むのはレイシーにしかできないから、これくらいはさせてほしい」
こんなにもアレク様は誠実だった。
父親としての自覚があるということの素晴らしさをわたくしは実感する。
わたくしはセシルと話ができるのならばセシルに教えてあげたかった。
あなたは子どもを持つことを嫌がっていたけれど、ガーネくんはこんなにも誠実で責任感ある父親になろうとしています。あなたが生きていたら、きっとガーネくんはあなたを幸せにしてくれたと思います。
セシルは平民で、わたくしは子爵家から伯爵家になった貴族の出身で、皇后として認められるかは分からなかったが、セシルがガーネくんと結婚していたら、ガーネくんは絶対にセシルを守っただろう。
セシルはガーネくんとは結ばれなかったが、わたくしはアレク様と結ばれた。
アレク様の気持ちを感謝して受け止めつつ、わたくしは産み月まで体を大事にしつつ、過ごそうと決めていた。
体調も安定していたので、アレク様もわたくしが妊娠してから香水をつけることはなくなっていたが、わたくしが匂いで気分が悪くなったりしないように、香水をつけることは全面的に禁止して、新年のパーティーは行われた。
妊娠してから匂いに敏感になっていたので、香水が禁止されたのはありがたかった。
パーティー会場でもわたくしとアレク様は皇帝陛下と皇后の椅子に座って、動くことはなかった。
わたくしが果実水を飲みながら椅子に座っていると、お腹がぽこんと内側から叩かれたような感覚があった。
「あ!」
思わず声を上げたわたくしに、アレク様が心配そうに視線を向けてくる。
「レイシー、体調が悪くなったか?」
「いえ、アレクサンテリ様、その……お耳をよろしいですか?」
「なにかな?」
そっと伝えたくてアレク様のお耳を拝借すると、わたくしは小さく囁いた。
「赤ちゃんが、動きました」
「本当か!?」
玉座から立ち上がってわたくしのふくらみを持ってきたお腹に触れるアレク様に、出席している貴族や属国の王族や要人たちが驚いている。
それを気にせずにアレク様はわたくしのお腹に手を当てて神妙な顔をしている。
ぽこんと、もう一度お腹が内側から叩かれた。
「動いた! レイシー、赤ん坊が動いた!」
新年のパーティーという公式の場にも関わらず、わたくしを抱き上げて喜ぶアレク様に、賓客からざわめきが聞こえる。
「皇后陛下のお腹のお子が動いたと仰られている?」
「皇后陛下のお腹のお子は元気だということですね!」
「新年からなんとめでたいことでしょう!」
「お腹のお子も新年を祝っているのでしょう!」
わたくしが公務中に私的なことをアレク様に伝えてしまったことも、アレク様がそれに反応してわたくしのお腹に手を当てて確かめて、喜びでわたくしを抱き上げてしまったことも、非礼を咎められるわけではなくて、賓客たちの喜びに変わっている。
そのうちに「皇帝陛下、おめでとうございます!」「皇后陛下とお子が健康でありますように!」と声が上がり始める。
わたくしを降ろしたアレク様は柘榴の瞳に涙の膜を薄っすらと張っていた。こんなにも赤ちゃんが動いたことを喜んでくれて、わたくしも嬉しかった。
その日から赤ちゃんの胎動を感じることが多くなった。
わたくしが静かに赤ちゃんの服を縫ったり、靴下を編んだりしているときに、赤ちゃんは活発に動き出すようだった。
最初は遠慮がちなぽこんという動作だけだったが、そのうちにぽこぽこと何度も体の中から叩かれたり蹴られたりするようになった。
普通の妊婦さんはこれに耐えてきているのだろうか。
結構驚いてしまうし、衝撃もある。
お腹を押さえて、撫でていると、赤ちゃんが落ち着くような気がして、わたくしはお腹に語り掛ける。
「しっかりと育ってから出てきてくださいね。今日は特に元気なようですね。わたくし、ちょっと痛いんですけど。もう少し静まってもらえませんか?」
お腹を撫でて語り掛けていると、赤ちゃんが静まってきたので、わたくしはほっとした。
定期健診で医者にそのことを伝えると、意外な答えが返ってきた。
「お腹の中の赤ん坊は外の音が聞こえているといいます。語り掛けると落ち着くこともあるでしょう」
「声が聞こえているのか?」
「そうだと言われています」
検診に立ち会っていたアレク様が驚いて声を上げている。
わたくしもお腹の中の赤ちゃんに声が聞こえているだなんて思わなかったので驚いてしまった。
「父上の声が聞こえているか?」
「アレク様が話しかけたら、声を覚えてくれるかもしれませんね」
「わたしの声で眠るようになるだろうか。何を語り掛ければいいのかよく分からないのだが」
「わたくし、小さなころ絵本が大好きでした。赤ちゃんも絵本を読む声が聞こえたら心地よく感じるのではないでしょうか」
「絵本をすぐに取り寄せさせよう」
アレクサンテリ陛下の動きは早く、翌日には大量の絵本が皇帝宮に届けられた。
赤ちゃんのための子ども部屋に揃えられた絵本を手に取って、子ども部屋のソファでわたくしが縫物をしている横で、アレク様が真剣に絵本を読んでいる。絵本が始まると最初は活発な赤ちゃんの胎動が、緩やかになって、声が止まると、また活発になるので、確かに声は届いていそうだ。
「どうも、赤ん坊はこの絵本とこの絵本が好きなようだ」
「音が面白いからではないですか?」
小さな子がお風呂に入る絵本と、靴が生きているかのように歩いていく絵本の二冊を見せるアレク様に、わたくしは微笑みながら言う。
お風呂に入る絵本は、泡をぷくぷくさせる擬音や、お風呂でちゃぷちゃぷと遊ぶ擬音が入っていて、それが赤ちゃんのお気に入りのようだった。靴はとことことか、たったとか、歩いたり走ったりする擬音が入っていて、それが分かりやすいようだ。
「また父上が絵本を読んであげるからね」
わたくしのお腹に語り掛けるアレク様の表情は優しい。
アレク様は執務を最低限にして、わたくしと過ごす時間を増やしている様子だった。その中でも、子ども部屋のソファに座ってお腹の赤ちゃんに絵本を読む時間は特別なご様子だった。
まだお腹にいる赤ちゃんに絵本を読むだけでも、こんなに蕩けそうなくらい幸せな顔をしているのだ、アレク様は赤ちゃんが生まれたら相当の親ばかになってしまうのではないだろうか。
それくらい愛された方が赤ちゃんも幸せだと思うので、何も言わないことにしているが、アレク様が笑み崩れながら絵本を読んで、わたくしのお腹に時々触って胎動を確かめているのを見ると、子煩悩になるのだろうなぁという予感しかしない。
「レイシー、執務があるので行ってくるよ。見送りは不要だ。体を休めてほしい」
「はい、行ってらっしゃいませ」
「赤ちゃんも、行ってきます」
お腹に手を添えて声をかけるアレク様に、わたくしは微笑みながら手を振って送り出した。
夜中にも胎動は遠慮なく起きるので、わたくしは夜中に起こされることもよくあった。ただでさえ膀胱が圧迫されていて、お手洗いの間隔が短くなっているのだ。その上赤ちゃんに起こされると、眠る時間がなくなってしまう。
ぽこぽこと元気よくお腹の中で活動を始めた赤ちゃんに、「静まり給え」と祈りつつお腹をさすっていると、アレク様が起きたようだった。
「レイシー、眠れないの?」
「赤ちゃんが蹴ってきて……あ、お手洗いにも行きたくなりました」
「行っておいで」
わたくしがお手洗いに行っている間、アレク様はなにか準備をしている様子だった。わたくしがベッドに戻ると、アレク様がわたくしの枕元に座って絵本を広げている。
「絵本を読んだら大人しくならないだろうか。わたしが読んでいる間、レイシーは眠っていていいから」
「赤ちゃんを眠らせるときに絵本を読みますから、効果があるかもしれません。でも、眠っていていいのですか?」
「うるさくしないから大丈夫だよ」
穏やかに言ってアレク様が絵本を読んでくださる。大好きな二冊の絵本を読んでもらって赤ちゃんは少し大人しくなった。わたくしはアレク様の声を聞きながらうつらうつらと眠ってしまった。
アレク様はその夜、赤ちゃんが完全に大人しくなるまで何回も絵本を読んでくださったようだった。
「アレク様の睡眠時間を奪うわけにはいきません」
「気にしないでほしい。わたしはお腹で赤ちゃんを育てられない。わたしにできるのは、レイシーを少しでも安らがせることだけだ」
「アレク様には執務もあるのですよ」
「わたしは皇帝である前に、レイシーのお腹の赤ちゃんの父親だよ。父親として、責任を持って赤ちゃんを育てたいと思っている。お腹で赤ちゃんを育てて産むのはレイシーにしかできないから、これくらいはさせてほしい」
こんなにもアレク様は誠実だった。
父親としての自覚があるということの素晴らしさをわたくしは実感する。
わたくしはセシルと話ができるのならばセシルに教えてあげたかった。
あなたは子どもを持つことを嫌がっていたけれど、ガーネくんはこんなにも誠実で責任感ある父親になろうとしています。あなたが生きていたら、きっとガーネくんはあなたを幸せにしてくれたと思います。
セシルは平民で、わたくしは子爵家から伯爵家になった貴族の出身で、皇后として認められるかは分からなかったが、セシルがガーネくんと結婚していたら、ガーネくんは絶対にセシルを守っただろう。
セシルはガーネくんとは結ばれなかったが、わたくしはアレク様と結ばれた。
アレク様の気持ちを感謝して受け止めつつ、わたくしは産み月まで体を大事にしつつ、過ごそうと決めていた。
113
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
枯れ専モブ令嬢のはずが…どうしてこうなった!
宵森みなと
恋愛
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません
夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される!
前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。
土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。
当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。
一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。
これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる