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アレクサンテリ視点
3.皇帝の死と小さな恋心
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皇帝が暗殺された。
そのニュースは新聞で広がり、国の端の小さな村にいるセシル一家の元まで届いた。
父が死んでしまった。
そのことをわたしは受け入れられずにいた。
「皇帝陛下が亡くなって皇帝陛下の弟君が皇帝代理としてクーデターを治めたらしいけど、まだ国内に残党が残っているとか」
「皇帝代理がすぐに立ってくれたのは安心だが、これからどうなるんだろうね」
おじさんとおばさんの食堂で賄いを食べているときに、聞こえてきた噂話に、わたしはスプーンを落としてしまった。
皇宮だったらマナーの教師に叱られるのだが、セシルはこんなことで怒ったりしない。スプーンを洗ってわたしに渡してくれた。
「国が不安定になるのはガーネくんも不安だよね」
「うん……」
まだ父が死んだという実感はないし、幼すぎて死というものがよく分かっていなかったが、もう二度と父に会えないのだと思うと食欲がなくなってくる。
それ以上食べられなくなったわたしに、セシルは食べ残したパンにおかずを挟んで、布で包んで、いつでも食べられるようにわたしに持たせてくれた。
六歳児の胃袋は小さくて、すぐにお腹が減ってしまうのだ。
わたしがいなかったときは、セシルは夜に食堂が終わるまで待っていて、おじさんとおばさんと夕食を食べていたようだが、わたしがすぐにお腹が空いてしまうので、食堂から家に持ち帰って早めにわたしと一緒に食事をしていた。
給仕は何人もいて、マナーの教師もいたけれど、食卓についているのはわたしだけで、食べているのはわたしだけだった皇宮での食事。それに比べたら、セシルがいつも一緒にいてくれるのはとても嬉しかった。
「明日、父さんと母さんが町に買い物に行くんだ。ガーネくんも一緒に来るでしょう?」
「で、でも……」
町に行くように誘われたが、六歳ながらにわたしはそれが危険だということは分かっていた。
父は金髪だったが、わたしと同じ真紅の目をしていた。母は銀髪で、わたしは母の髪色と父の目の色を受け継いでいる。
セシルもおじさんもおばさんも黒髪で、村のひとたちの半分以上は黒髪で、他のひとたちも濃い髪の色をしているのに対して、わたしはあまりにも目立ちすぎた。
自分の髪を摘まんで俯いていると、セシルがわたしの頭に帽子を被せてくれた。
それはセシルが作ってくれた布の帽子で、外に出るときにはわたしはいつもそれを被っていた。
「帽子を被っていれば髪の色は目立たないよ」
「そうかな?」
「深く被っていれば、陰になって目の色も分からないと思う」
セシルがそう言ってくれたので、わたしは町に出る決心がついた。
翌日、乗合馬車に乗って、半日かけてわたしとセシルとおじさんとおばさんは町に出かけた。
乗合馬車の中は狭くて座り心地が悪かったけれど、セシルが隣に座っていてくれたので、わたしは我慢することができた。
おじさんとおばさんは食堂のお皿や備品を買って、市に食糧や調味料を見に行っていた。最近ずっとためていた刺繍した布や布製品をセシルは店に売りに行った。わたしもセシルについて行った。
わたしの姿を見て、店主はセシルに声をかけた。
「お嬢ちゃん、今日は弟と一緒かい?」
「そうだよ。体が弱くて外にあまり出られなかったんだけど、元気になってきたので連れて来たんだ」
「そうかい。かわいい子だね。これを上げよう」
店主はわたしに色とりどりの丸いものが入った小さな瓶をくれた。もらっていいものか分からないでセシルの方を見ると、セシルが頷く。
「ガーネくん、お礼を言ってもらっていいよ」
「ありがとう、おじさん」
「どういたしまして」
ガラス玉だろうか。
遊びには使えそうだが、どうすればいいのか分かっていない私に、セシルが瓶の蓋を開けた。中身を一つ摘まんで取り出すと、ガラス玉ではなさそうな感触だ。不思議に思っているわたしに、セシルが教えてくれた。
「お口に入れてごらん。甘いよ」
「これ、食べられるの?」
「そうだよ」
思い切って口に入れると甘い砂糖の味が口の中に広がる。驚いて目を丸くしていると、セシルがくすくすと笑う。
「甘い……おいしい」
「飴、初めて食べたの?」
「うん。ガラス玉かと思った」
これは飴というようだ。
わたしは六歳にして初めて飴というものを知った。
お茶の時間に甘いものは食べていたが、ケーキや焼き菓子やプリンやタルトなどで、飴が出てきたことはない。ガラス玉だと思っていたのに甘くて美味しくて、この幸せを分けようと、わたしはセシルに瓶を差し出した。
「おねえちゃんも、どうぞ」
「ありがとう」
二人で飴を食べながら、店主がセシルが売ったものに値段をつけて支払うのを待っていた。
セシルが代金を受け取ると、わたしとセシルは店から出た。
店から出ると、わたしは急に悲しくなってきた。
セシルはわたしのことを弟と言った。
わたしはセシルの弟ではない。
「おとうとじゃない」
「え?」
「ぼく、おとうとじゃないもん」
そのことを主張すると、セシルが説明してくれる。
「弟ってことにしとかないと、どこの誰か探られたら、困ることがあるでしょう」
「ぼく、大きくなったらおねえちゃんとけっこんするんだもん。おとうとじゃない」
「もう、ガーネくんったら」
自分で口に出してから、わたしは驚いていた。
そうだ、わたしはセシルが好きなのだ。大きくなったらセシルと結婚したいと思っている。セシルと一緒にいる日々は平和で幸せで、ずっとそばにいてほしいと思っていた。これが結婚してほしいと思うことなのだ。
一生懸命言い過ぎたせいで涙目になってしまったわたしに、セシルは笑っていた。
「ガーネくんが大きくなったころ、わたしはおばさんだよ?」
「そんなことない。おねえちゃんはおねえちゃんだよ」
「ガーネくんよりも十歳も年上なんだよ」
「じゅっさいくらい、気にしない。おねえちゃんのことがすき」
本気にしてもらえない悲しみに涙が滲んだけれど、セシルは考えを変えなかった。
「そういう大事なことは、ガーネくんが大きくなってから決めようね」
「大きくなったら、ぼくのおよめさんになってくれる?」
「ガーネくんが大きくなっても気持ちが変わらなければね」
大きくなってもこの気持ちは変わらない。
それは間違いなかった。
涙を拭いてセシルに笑いかけると、セシルも微笑み返してくれた。
帰りの馬車の中でおじさんとおばさんは口数が少なかった。
家に戻ってからおじさんとおばさんが話しているのを聞いてしまった。
「ガーネくんは、クーデターで狙われた貴族の子どもなんじゃないか?」
「両親がガーネくんのことだけでも逃がすようにこんなところまで来させたのかもしれない」
「帝都は治安が悪くなっているという話だったからね」
「ガーネくんにもいつか迎えが来るんだろうか」
わたしは帝都から逃がされた貴族の子どもだと思われているようだ。
急に町に出てきたのも、皇帝が暗殺されてクーデターを皇帝代理の叔父が治めたと聞いて、わたしの両親の情報がないか聞き込みに行ったのだろう。
わたしは本当は皇帝の息子で、皇太子である。
そのことは誰にも言えない。
言ってしまうとわたしの命も、セシルとおじさんとおばさんの命も危うくする。
もう少しこの平穏の中にいたい。
わたしはまだ六歳で、父の死も本当には理解していなかった。
ひとの死というものがどういうものなのか、六歳のわたしにはよく分からない。
分からないながらに、もう父とは会えないのだということだけが胸の中にあった。
夜にベッドでセシルに抱き着いて、わたしは泣いてしまった。
セシルはわたしの髪を撫でていた。
「怖い夢を見たのかな?」
そうではないけれど、わたしはそれ以外に言い訳が浮かばなくて、小さく頷く。
セシルはわたしの頭を抱き込んで、前髪を掻き上げて額に口付けしてくれた。
「怖い夢は見ないよ」
「おねえちゃん……」
「わたしがいるから大丈夫」
「ずっとそばにいて」
セシルだけは失いたくない。
ずっとずっとそばにいてほしい。
わたしはそう願っていた。
そのニュースは新聞で広がり、国の端の小さな村にいるセシル一家の元まで届いた。
父が死んでしまった。
そのことをわたしは受け入れられずにいた。
「皇帝陛下が亡くなって皇帝陛下の弟君が皇帝代理としてクーデターを治めたらしいけど、まだ国内に残党が残っているとか」
「皇帝代理がすぐに立ってくれたのは安心だが、これからどうなるんだろうね」
おじさんとおばさんの食堂で賄いを食べているときに、聞こえてきた噂話に、わたしはスプーンを落としてしまった。
皇宮だったらマナーの教師に叱られるのだが、セシルはこんなことで怒ったりしない。スプーンを洗ってわたしに渡してくれた。
「国が不安定になるのはガーネくんも不安だよね」
「うん……」
まだ父が死んだという実感はないし、幼すぎて死というものがよく分かっていなかったが、もう二度と父に会えないのだと思うと食欲がなくなってくる。
それ以上食べられなくなったわたしに、セシルは食べ残したパンにおかずを挟んで、布で包んで、いつでも食べられるようにわたしに持たせてくれた。
六歳児の胃袋は小さくて、すぐにお腹が減ってしまうのだ。
わたしがいなかったときは、セシルは夜に食堂が終わるまで待っていて、おじさんとおばさんと夕食を食べていたようだが、わたしがすぐにお腹が空いてしまうので、食堂から家に持ち帰って早めにわたしと一緒に食事をしていた。
給仕は何人もいて、マナーの教師もいたけれど、食卓についているのはわたしだけで、食べているのはわたしだけだった皇宮での食事。それに比べたら、セシルがいつも一緒にいてくれるのはとても嬉しかった。
「明日、父さんと母さんが町に買い物に行くんだ。ガーネくんも一緒に来るでしょう?」
「で、でも……」
町に行くように誘われたが、六歳ながらにわたしはそれが危険だということは分かっていた。
父は金髪だったが、わたしと同じ真紅の目をしていた。母は銀髪で、わたしは母の髪色と父の目の色を受け継いでいる。
セシルもおじさんもおばさんも黒髪で、村のひとたちの半分以上は黒髪で、他のひとたちも濃い髪の色をしているのに対して、わたしはあまりにも目立ちすぎた。
自分の髪を摘まんで俯いていると、セシルがわたしの頭に帽子を被せてくれた。
それはセシルが作ってくれた布の帽子で、外に出るときにはわたしはいつもそれを被っていた。
「帽子を被っていれば髪の色は目立たないよ」
「そうかな?」
「深く被っていれば、陰になって目の色も分からないと思う」
セシルがそう言ってくれたので、わたしは町に出る決心がついた。
翌日、乗合馬車に乗って、半日かけてわたしとセシルとおじさんとおばさんは町に出かけた。
乗合馬車の中は狭くて座り心地が悪かったけれど、セシルが隣に座っていてくれたので、わたしは我慢することができた。
おじさんとおばさんは食堂のお皿や備品を買って、市に食糧や調味料を見に行っていた。最近ずっとためていた刺繍した布や布製品をセシルは店に売りに行った。わたしもセシルについて行った。
わたしの姿を見て、店主はセシルに声をかけた。
「お嬢ちゃん、今日は弟と一緒かい?」
「そうだよ。体が弱くて外にあまり出られなかったんだけど、元気になってきたので連れて来たんだ」
「そうかい。かわいい子だね。これを上げよう」
店主はわたしに色とりどりの丸いものが入った小さな瓶をくれた。もらっていいものか分からないでセシルの方を見ると、セシルが頷く。
「ガーネくん、お礼を言ってもらっていいよ」
「ありがとう、おじさん」
「どういたしまして」
ガラス玉だろうか。
遊びには使えそうだが、どうすればいいのか分かっていない私に、セシルが瓶の蓋を開けた。中身を一つ摘まんで取り出すと、ガラス玉ではなさそうな感触だ。不思議に思っているわたしに、セシルが教えてくれた。
「お口に入れてごらん。甘いよ」
「これ、食べられるの?」
「そうだよ」
思い切って口に入れると甘い砂糖の味が口の中に広がる。驚いて目を丸くしていると、セシルがくすくすと笑う。
「甘い……おいしい」
「飴、初めて食べたの?」
「うん。ガラス玉かと思った」
これは飴というようだ。
わたしは六歳にして初めて飴というものを知った。
お茶の時間に甘いものは食べていたが、ケーキや焼き菓子やプリンやタルトなどで、飴が出てきたことはない。ガラス玉だと思っていたのに甘くて美味しくて、この幸せを分けようと、わたしはセシルに瓶を差し出した。
「おねえちゃんも、どうぞ」
「ありがとう」
二人で飴を食べながら、店主がセシルが売ったものに値段をつけて支払うのを待っていた。
セシルが代金を受け取ると、わたしとセシルは店から出た。
店から出ると、わたしは急に悲しくなってきた。
セシルはわたしのことを弟と言った。
わたしはセシルの弟ではない。
「おとうとじゃない」
「え?」
「ぼく、おとうとじゃないもん」
そのことを主張すると、セシルが説明してくれる。
「弟ってことにしとかないと、どこの誰か探られたら、困ることがあるでしょう」
「ぼく、大きくなったらおねえちゃんとけっこんするんだもん。おとうとじゃない」
「もう、ガーネくんったら」
自分で口に出してから、わたしは驚いていた。
そうだ、わたしはセシルが好きなのだ。大きくなったらセシルと結婚したいと思っている。セシルと一緒にいる日々は平和で幸せで、ずっとそばにいてほしいと思っていた。これが結婚してほしいと思うことなのだ。
一生懸命言い過ぎたせいで涙目になってしまったわたしに、セシルは笑っていた。
「ガーネくんが大きくなったころ、わたしはおばさんだよ?」
「そんなことない。おねえちゃんはおねえちゃんだよ」
「ガーネくんよりも十歳も年上なんだよ」
「じゅっさいくらい、気にしない。おねえちゃんのことがすき」
本気にしてもらえない悲しみに涙が滲んだけれど、セシルは考えを変えなかった。
「そういう大事なことは、ガーネくんが大きくなってから決めようね」
「大きくなったら、ぼくのおよめさんになってくれる?」
「ガーネくんが大きくなっても気持ちが変わらなければね」
大きくなってもこの気持ちは変わらない。
それは間違いなかった。
涙を拭いてセシルに笑いかけると、セシルも微笑み返してくれた。
帰りの馬車の中でおじさんとおばさんは口数が少なかった。
家に戻ってからおじさんとおばさんが話しているのを聞いてしまった。
「ガーネくんは、クーデターで狙われた貴族の子どもなんじゃないか?」
「両親がガーネくんのことだけでも逃がすようにこんなところまで来させたのかもしれない」
「帝都は治安が悪くなっているという話だったからね」
「ガーネくんにもいつか迎えが来るんだろうか」
わたしは帝都から逃がされた貴族の子どもだと思われているようだ。
急に町に出てきたのも、皇帝が暗殺されてクーデターを皇帝代理の叔父が治めたと聞いて、わたしの両親の情報がないか聞き込みに行ったのだろう。
わたしは本当は皇帝の息子で、皇太子である。
そのことは誰にも言えない。
言ってしまうとわたしの命も、セシルとおじさんとおばさんの命も危うくする。
もう少しこの平穏の中にいたい。
わたしはまだ六歳で、父の死も本当には理解していなかった。
ひとの死というものがどういうものなのか、六歳のわたしにはよく分からない。
分からないながらに、もう父とは会えないのだということだけが胸の中にあった。
夜にベッドでセシルに抱き着いて、わたしは泣いてしまった。
セシルはわたしの髪を撫でていた。
「怖い夢を見たのかな?」
そうではないけれど、わたしはそれ以外に言い訳が浮かばなくて、小さく頷く。
セシルはわたしの頭を抱き込んで、前髪を掻き上げて額に口付けしてくれた。
「怖い夢は見ないよ」
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