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アレクサンテリ視点
16.出来上がったジャケット
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レイシーがジャケットを完成させたと知らせが入ったのは、執務の途中だったが、居ても立っても居られないわたしに、ユリウスとシリルとテオが促してくれた。
「皇帝宮に戻られてはいかがですか、皇帝陛下」
「残りの執務はわたしたちが終わらせておきます」
「レイシー様がお待ちになっているのでしょう」
執務を中途半端にしたことはなかったし、ユリウスたちに任せたこともなかったが、ユリウスたちもわたしの側近として学んでいるのである。任せても問題のないものだけはそうすることにして、皇帝しか判断できないものは済ませて、足早に皇帝宮に戻った。
ちょうどお茶の時間だったので、お茶室に向かう。
「ジャケットができたのだと聞いて、今日は書類仕事だったから大急ぎで全部終わらせてきたよ。レイシーが作ってくれたジャケットを見せてもらえるかな?」
「アレクサンテリ陛下のために心を込めて作りました。試着してみてください。少しでも合わないところがあったら調整します」
お茶室ではレイシーが待っていてくれて、わたしのジャケットを持っていてくれた。
心浮き立つような気分で着ていた上着を脱いで、そのジャケットに袖を通す。
白い布地に紫を差し色にして、裾と袖と襟に小さな青い蔦模様を縁取りのようにして刺繍したジャケット。
侍女が鏡でよく見せてくれるが、その青い蔦模様が嬉しくて、指先でなぞっていた。
「この模様を刺繍してくれたのだね。わたしは昔この模様に助けられたことがあるんだ」
「この模様をご存じだったのですか?」
「国境の村に伝わる模様だと聞いている。わたしのことを大切に思ってくれていたひとが、わたしの服にこの青い蔦模様を刺繍してくれた。大切な思い出の模様なのだ。ありがとう、レイシー」
セシルの話をすれば、レイシーは反応してくれるかと思ったのだが、セシルの反応は予想外のものだった。
「わたくし、アレクサンテリ陛下の味方ですからね!」
「レイシーが味方になってくれるだなんて嬉しいな」
味方になってくれることは嬉しいのだが、レイシーとセシルはやはり関係ないのだろうか。そうではない深いつながりを感じるのだが、レイシーとセシルが関係なかったとしても、わたしはもうレイシーのことを愛していたし、手放せる気はしなかった。
最初はセシルの面影を探していただけだったかもしれない。
けれど、今はレイシーのすること全てが愛おしくて、尊く感じられる。
ジャケットを着たわたしに、レイシーは着心地を確かめるように言ってくる。
「軽く腕を回してみてください。違和感はありませんか?」
「わたしのために作られたのがよく分かるくらい体にしっかりと添っている。とても着心地がいいよ」
「それならばよかったです」
職人のように修正するところがないか確かめるのは、さすがレイシーだと思う。
ジャケットはわたしの体にしっかりと合っていた。
「嬉しいからずっと着ていたいけれど、汚してしまうとよくないね。残念だけど着替えさせてもらうね。これは婚約式の日に着て、その後は大事な日に着させてもらおう」
「余裕があるときにはいつでも作ります」
「今は余裕がないのだったね。婚約式のドレスも楽しみにしているよ」
レイシーとのお茶会は楽しく、お茶の時間など無駄なので必要ないと思っていたわたしの心を完全に変えさせた。
レイシーはキッシュが好きなのか、また取り分けている。微笑ましく思いながら、わたしはレイシーに話しかける。
「レイシーはいつも美味しそうに食べるね。わたしもついつい食べたくなってしまう」
「このキッシュとても美味しいですよ。アレクサンテリ陛下もぜひ」
「いただこう。……確かにこれは美味しい」
レイシーが美味しいと言って食べるものは、やはりわたしも美味しいと感じる。
あまりにも幸せで、わたしの口からはセシルのことが零れていた。
「大切なひとを亡くしてしまってから、わたしは食べることも完全に義務になってしまった。生きるためにだけ砂を噛むように食事をして、生きるためにガラスを飲むように息をしていた。それがレイシー、あなたが来てから、わたしは毎日が幸せで楽しくてたまらない」
「大切な方を亡くしたのですか?」
聞いてくるレイシーにわたしは語る。レイシーがセシルと関係なくても、わたしはセシルとの大事な思い出をレイシーと共有したかった。
「父が暗殺された後のことだった。逃がされていたわたしにかけられた追っ手によって、わたしの大切なひとは殺されてしまった。その直後に叔父の軍勢が助けに来て、わたしはなぜもう少し早く来られなかったのかと彼らを責めてしまった。あと数分早く叔父の軍勢が到着していれば、わたしの大切なひとは死なずにすんだのに」
思い出すだけで、あの息をするたびにガラスの破片を飲み込むような痛みが蘇ってきて、つらくなってくるが、わたしはもうそれだけではなかった。
「ずっとつらかったけれど、レイシーに出会えて、わたしは心救われた。レイシーが一緒にいてくれると、この世界が暗く冷たく絶望に満ちたものではなく、希望もあるのだと分かる」
レイシーが刺繍したハンカチがわたしのポケットには入っている。青い蔦模様の刺繍と、星のようにデザインされた玉留めが、セシルと全く同じハンカチ。
「どうして、わたくしなのですか?」
「レイシーがレイシーであるだけでわたしは救われるのだ。感謝している」
セシルでなくてもいい。
レイシーはわたしにとって、再び生きる希望をくれた存在だった。
レイシーの存在こそが何よりも尊い。
それを伝えると、レイシーは納得してくれたようだった。
お茶の時間の後、わたしは自分の部屋で届けられてきた皇帝しか判断できない書類に目を通していた。
それもいつもと比べれば大した量ではなくて、他はユリウスたちが処理してくれているのだと分かる。
レイシーとの時間を作りたいがためにユリウスたちの仕事を振り分けるのは、少し現金な気もしたが、ユリウスたちはずっと仕事を振り分けるように言っていたので一日くらいはいいだろう。
明日からはまたわたしがしっかりと執務を行う。
手持無沙汰になったわたしは、侍女に声をかけて、桃を剥いてもらって、用意させた。
レイシーの部屋をノックすると、レイシーが出てきてくれる。
トレイにガラスの器にくし形に切った桃を入れたものとフォークとガラスのグラスにアイスティーを入れたものを乗せてレイシーに声をかける。
「少し休憩したらどうかなと思って。桃は好きかな?」
「大好きです」
トレイを渡すと、レイシーの紫色の目がじっとわたしを見上げていた。
「無理をしないで頑張ってね」
「はい。ありがとうございます」
レイシーに喜んでもらえたようなので、わたしは満足して部屋に戻った。
数日後、わたしが執務をしていると、ラヴァル夫人から知らせが入った。
短い手紙に書かれていた内容は、わたしを驚かせた。
『レイシー様はご自分のことを側妃か妾妃にされると思われているようです。高貴な皇帝陛下の血統を繋ぐためだけに結婚をされるとお考えです。皇帝陛下のお気持ちが正確に伝わっていない可能性があります』
ラヴァル夫人にはどんなことでも遠慮なくわたしに伝えるように命じていた。それが執務中であっても構わないと言っている。
この件に関して、わたしは心当たりがあった。
わたしはまだレイシーに言葉で気持ちを伝えられていない。
レイシーの方もわたしに完全に心開いているとは言い難い状態で気持ちを伝えられても重荷だろうし、困ってしまうと思っていたからだ。
レイシーが誤解しているのならば誤解を解かなければいけないが、それがまだ難しいことは確かだった。
わたしはまだセシルのことが胸にあって、レイシーと本当に向き合えているのか、自信がない。
何よりも、皇后になるということは、まだ公にはできない。
子爵家の令嬢を皇后にするといえば、反対する勢力が出てくるのは間違いないし、自分たちの令嬢が皇后になれると勘違いしている公爵家や侯爵家を黙らせるには、まだ材料が足りない。
レイシーの方にも心の準備ができているかと言えば、そうではないと思う。
今皇后になってほしいと告げるのは、レイシーにとっては重荷になってしまうだろう。
もう少し時間が欲しい。
反対勢力を黙らせるような材料を手に入れてから、レイシーとも互いに心を開く交流をする時間が欲しい。
レイシーに気持ちを伝えるのはその後になりそうだった。
わたしの心は完全にレイシーに傾いているが、それがセシルへの思いと切り離せるかと言えば疑問は残る。こんな中途半端な状態では、レイシーにも失礼だ。
レイシーをレイシーとして愛し、セシルとのことに区切りが付けられるようにならなければならない。
わたしは、ラヴァル夫人にそのことを伝えると共に、一つお願いをした。
レイシーは宝石で飾られたティアラなど興味がないだろう。
それならば、婚約式のときにレイシーを飾れるものが欲しい。
レイシーの好みに合うもので、レイシーが喜ぶものを考えたい。
宝石ではなく、レイシーが身につけやすいものをと考えると、自然と造花の花冠が浮かんできた。
ラヴァル夫人には、レイシーのために造花の花冠を手配してくれるよう、手紙に書き添えた。
レイシーの婚約衣装が出来上がったという報せを受けたのは、レイシーが皇帝宮に来てから三週間目のことだった。
「皇帝宮に戻られてはいかがですか、皇帝陛下」
「残りの執務はわたしたちが終わらせておきます」
「レイシー様がお待ちになっているのでしょう」
執務を中途半端にしたことはなかったし、ユリウスたちに任せたこともなかったが、ユリウスたちもわたしの側近として学んでいるのである。任せても問題のないものだけはそうすることにして、皇帝しか判断できないものは済ませて、足早に皇帝宮に戻った。
ちょうどお茶の時間だったので、お茶室に向かう。
「ジャケットができたのだと聞いて、今日は書類仕事だったから大急ぎで全部終わらせてきたよ。レイシーが作ってくれたジャケットを見せてもらえるかな?」
「アレクサンテリ陛下のために心を込めて作りました。試着してみてください。少しでも合わないところがあったら調整します」
お茶室ではレイシーが待っていてくれて、わたしのジャケットを持っていてくれた。
心浮き立つような気分で着ていた上着を脱いで、そのジャケットに袖を通す。
白い布地に紫を差し色にして、裾と袖と襟に小さな青い蔦模様を縁取りのようにして刺繍したジャケット。
侍女が鏡でよく見せてくれるが、その青い蔦模様が嬉しくて、指先でなぞっていた。
「この模様を刺繍してくれたのだね。わたしは昔この模様に助けられたことがあるんだ」
「この模様をご存じだったのですか?」
「国境の村に伝わる模様だと聞いている。わたしのことを大切に思ってくれていたひとが、わたしの服にこの青い蔦模様を刺繍してくれた。大切な思い出の模様なのだ。ありがとう、レイシー」
セシルの話をすれば、レイシーは反応してくれるかと思ったのだが、セシルの反応は予想外のものだった。
「わたくし、アレクサンテリ陛下の味方ですからね!」
「レイシーが味方になってくれるだなんて嬉しいな」
味方になってくれることは嬉しいのだが、レイシーとセシルはやはり関係ないのだろうか。そうではない深いつながりを感じるのだが、レイシーとセシルが関係なかったとしても、わたしはもうレイシーのことを愛していたし、手放せる気はしなかった。
最初はセシルの面影を探していただけだったかもしれない。
けれど、今はレイシーのすること全てが愛おしくて、尊く感じられる。
ジャケットを着たわたしに、レイシーは着心地を確かめるように言ってくる。
「軽く腕を回してみてください。違和感はありませんか?」
「わたしのために作られたのがよく分かるくらい体にしっかりと添っている。とても着心地がいいよ」
「それならばよかったです」
職人のように修正するところがないか確かめるのは、さすがレイシーだと思う。
ジャケットはわたしの体にしっかりと合っていた。
「嬉しいからずっと着ていたいけれど、汚してしまうとよくないね。残念だけど着替えさせてもらうね。これは婚約式の日に着て、その後は大事な日に着させてもらおう」
「余裕があるときにはいつでも作ります」
「今は余裕がないのだったね。婚約式のドレスも楽しみにしているよ」
レイシーとのお茶会は楽しく、お茶の時間など無駄なので必要ないと思っていたわたしの心を完全に変えさせた。
レイシーはキッシュが好きなのか、また取り分けている。微笑ましく思いながら、わたしはレイシーに話しかける。
「レイシーはいつも美味しそうに食べるね。わたしもついつい食べたくなってしまう」
「このキッシュとても美味しいですよ。アレクサンテリ陛下もぜひ」
「いただこう。……確かにこれは美味しい」
レイシーが美味しいと言って食べるものは、やはりわたしも美味しいと感じる。
あまりにも幸せで、わたしの口からはセシルのことが零れていた。
「大切なひとを亡くしてしまってから、わたしは食べることも完全に義務になってしまった。生きるためにだけ砂を噛むように食事をして、生きるためにガラスを飲むように息をしていた。それがレイシー、あなたが来てから、わたしは毎日が幸せで楽しくてたまらない」
「大切な方を亡くしたのですか?」
聞いてくるレイシーにわたしは語る。レイシーがセシルと関係なくても、わたしはセシルとの大事な思い出をレイシーと共有したかった。
「父が暗殺された後のことだった。逃がされていたわたしにかけられた追っ手によって、わたしの大切なひとは殺されてしまった。その直後に叔父の軍勢が助けに来て、わたしはなぜもう少し早く来られなかったのかと彼らを責めてしまった。あと数分早く叔父の軍勢が到着していれば、わたしの大切なひとは死なずにすんだのに」
思い出すだけで、あの息をするたびにガラスの破片を飲み込むような痛みが蘇ってきて、つらくなってくるが、わたしはもうそれだけではなかった。
「ずっとつらかったけれど、レイシーに出会えて、わたしは心救われた。レイシーが一緒にいてくれると、この世界が暗く冷たく絶望に満ちたものではなく、希望もあるのだと分かる」
レイシーが刺繍したハンカチがわたしのポケットには入っている。青い蔦模様の刺繍と、星のようにデザインされた玉留めが、セシルと全く同じハンカチ。
「どうして、わたくしなのですか?」
「レイシーがレイシーであるだけでわたしは救われるのだ。感謝している」
セシルでなくてもいい。
レイシーはわたしにとって、再び生きる希望をくれた存在だった。
レイシーの存在こそが何よりも尊い。
それを伝えると、レイシーは納得してくれたようだった。
お茶の時間の後、わたしは自分の部屋で届けられてきた皇帝しか判断できない書類に目を通していた。
それもいつもと比べれば大した量ではなくて、他はユリウスたちが処理してくれているのだと分かる。
レイシーとの時間を作りたいがためにユリウスたちの仕事を振り分けるのは、少し現金な気もしたが、ユリウスたちはずっと仕事を振り分けるように言っていたので一日くらいはいいだろう。
明日からはまたわたしがしっかりと執務を行う。
手持無沙汰になったわたしは、侍女に声をかけて、桃を剥いてもらって、用意させた。
レイシーの部屋をノックすると、レイシーが出てきてくれる。
トレイにガラスの器にくし形に切った桃を入れたものとフォークとガラスのグラスにアイスティーを入れたものを乗せてレイシーに声をかける。
「少し休憩したらどうかなと思って。桃は好きかな?」
「大好きです」
トレイを渡すと、レイシーの紫色の目がじっとわたしを見上げていた。
「無理をしないで頑張ってね」
「はい。ありがとうございます」
レイシーに喜んでもらえたようなので、わたしは満足して部屋に戻った。
数日後、わたしが執務をしていると、ラヴァル夫人から知らせが入った。
短い手紙に書かれていた内容は、わたしを驚かせた。
『レイシー様はご自分のことを側妃か妾妃にされると思われているようです。高貴な皇帝陛下の血統を繋ぐためだけに結婚をされるとお考えです。皇帝陛下のお気持ちが正確に伝わっていない可能性があります』
ラヴァル夫人にはどんなことでも遠慮なくわたしに伝えるように命じていた。それが執務中であっても構わないと言っている。
この件に関して、わたしは心当たりがあった。
わたしはまだレイシーに言葉で気持ちを伝えられていない。
レイシーの方もわたしに完全に心開いているとは言い難い状態で気持ちを伝えられても重荷だろうし、困ってしまうと思っていたからだ。
レイシーが誤解しているのならば誤解を解かなければいけないが、それがまだ難しいことは確かだった。
わたしはまだセシルのことが胸にあって、レイシーと本当に向き合えているのか、自信がない。
何よりも、皇后になるということは、まだ公にはできない。
子爵家の令嬢を皇后にするといえば、反対する勢力が出てくるのは間違いないし、自分たちの令嬢が皇后になれると勘違いしている公爵家や侯爵家を黙らせるには、まだ材料が足りない。
レイシーの方にも心の準備ができているかと言えば、そうではないと思う。
今皇后になってほしいと告げるのは、レイシーにとっては重荷になってしまうだろう。
もう少し時間が欲しい。
反対勢力を黙らせるような材料を手に入れてから、レイシーとも互いに心を開く交流をする時間が欲しい。
レイシーに気持ちを伝えるのはその後になりそうだった。
わたしの心は完全にレイシーに傾いているが、それがセシルへの思いと切り離せるかと言えば疑問は残る。こんな中途半端な状態では、レイシーにも失礼だ。
レイシーをレイシーとして愛し、セシルとのことに区切りが付けられるようにならなければならない。
わたしは、ラヴァル夫人にそのことを伝えると共に、一つお願いをした。
レイシーは宝石で飾られたティアラなど興味がないだろう。
それならば、婚約式のときにレイシーを飾れるものが欲しい。
レイシーの好みに合うもので、レイシーが喜ぶものを考えたい。
宝石ではなく、レイシーが身につけやすいものをと考えると、自然と造花の花冠が浮かんできた。
ラヴァル夫人には、レイシーのために造花の花冠を手配してくれるよう、手紙に書き添えた。
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