135 / 151
アレクサンテリ視点
45.セシルのいた村へ
しおりを挟む
きっかけは、レイシーの言葉だった。
「アレクサンテリ陛下はセシルのことをどれくらい覚えているのですか?」
レイシーからはっきりとセシルのことを聞かれたのはこれが初めてかもしれない。
思い出しながら、わたしはレイシーに話す。
「六歳のころの記憶だが、セシルと出会ってからのことは忘れたことがない。セシルがわたしに買ってくれた積み木も、作ってくれた服やぬいぐるみも、置いてきてしまったことを後悔している」
「着ていた服は残っているのですよね。わたくしが見せてもらいましたから」
「セシルの血で汚れてしまったが、あの服は大事に取ってある。それ以外のものは持ち帰る暇もなく、わたしは叔父上の派遣した兵士たちに保護されてしまった」
レイシーの中のセシルの記憶は、セシルが殺されてしまったところで終わっているのだろう。レイシーが知りたがったのは、その先だった。
「セシルはガーネくんを庇って死んでしまったのですが、セシルの両親がどうなったか、アレクサンテリ陛下は知っていますか?」
「セシルの両親は、その日は食堂に行っていて無事だったのを確認しているよ。クーデターを起こした属国の兵士たちが狙っていたのはわたしだけだったからね」
セシルの両親が無事だったのをわたしは知っている。
わたしを助けに来た兵士たちからもわたしからもセシルを引き離し、泣きながら出ていくように言っていた。
おじさん、おばさんと慕っていたセシルの両親は、セシルを失ったことでわたしを恨んでいるのではないだろうか。
「アレクサンテリ陛下、わたくし、セシルの家やお墓を訪ねてみたいのですが」
レイシーの申し出にわたしは密かに悩んでいた。
セシルがわたしを庇って殺されてしまったことに関しての罪悪感はまだ消えていない。
おじさんとおばさんも、わたしを許すはずがないと分かっている。
それでも、わたしはセシルのお墓参りに行きたかった。
いっそ、おじさんとおばさんに責められて、軽蔑されれば、わたしの罪悪感も自分の中で認められるのではないかと思ってしまう。娘を失ったおじさんとおばさんは、わたしを責める権利があった。
「わたしも六歳で皇宮に戻されてから、一度もセシルの墓参りをしたことがないのだ。できることならば、セシルの墓参りをしたいと思っていた」
許されることなど望んでいない。許されるはずがないと思っている。
ただ懐かしいあの村に行って、レイシーと共にセシルの墓参りをしたい。
そうすれば、セシルのことを完全に過去にできる気がしたのだ。
「わたくしは、わたくしの中にあるセシルの記憶が、実際に生きていたセシルのものだったのか確かめたいのです」
「分かった、レイシー、日程を調整する」
「行きましょう、アレクサンテリ陛下」
「行こう、レイシー」
レイシーと話をしてから、わたしは日程の調整に入った。
セシルの住んでいた国境の村まで汽車を使って二日、それから馬車に乗り換えて半日はかかるのだ。
最初にわたしは叔父であり宰相であるカイエタンにその話をした。
「レイシーと共に国境の村に行きたいのです」
「どうして急に?」
「わたしが六歳のときに母上と叔父上はわたしを皇宮から逃がしてくださった。護衛が殺されて逃げた先で、わたしを保護して守ってくれた家族がいます。命を懸けてわたしを守ってくれた相手に、結婚の報告をしに行きたいのです」
六歳でわたしが皇宮に連れ戻されたとき、どれだけ酷い状況だったか叔父は知っていた。
セシルの作ってくれた血塗れの服を脱ぐことを嫌がって、眠りもせず、食事もとらず、泣くこともしない、感情と表情を失った六歳のわたしを、叔父はとても心配してくれていた。
なんとか母がわたしを着替えさせて、食事を口まで運んで食べさせ、眠らせることに成功したが、わたしはセシルの作ってくれた服を手放すことができず、七歳のときまでずっと持ち歩いていた。
泣きもしない、笑いもしない、感情も表情もなくなったわたしに、母も叔父もできる限りのことはしてくれたが、わたしはセシルを殺された喪失感で、生きながらに死んでいるような状態だった。
それが今、セシルと向き合おうとしているのだ。
叔父もそれを察してくれたようだった。
「皇帝陛下のお望みのままに。どうか、気を付けて行ってきてください。長旅になるでしょうから、護衛にテオをお連れください。執務はわたしたちが担います」
クーデターで父が暗殺されて、わたしが成人するまで皇帝代理として執務にあたってくれていた叔父は、わたしの状態もよく知っていたので、納得して送り出してくれた。
冬も終わろうとしているころに、わたしはレイシーと共に国境の村に向かって出発した。
国境の村はとても貧しく小さいので、わたしとレイシーが泊まれるような宿がない。国境の村の近くの町に泊まって、国境の村までは馬車で向かうことに決めた。
汽車も皇帝である私のための特別車両で、レイシーとわたしは個室席に乗り、特別車両には護衛が配置された。
朝に汽車に乗って、夜には汽車から降りて、あらかじめ決めてある宿に泊まる。
その町で最高級の宿ではあったが、皇宮とは比べ物にならなかった。
それでも、レイシーと一緒ならば何もつらいことはなかった。
翌日は朝食を食べて、また汽車に乗る。
汽車の中で昼食を食べて、夜になってやっと辿り着いたのが国境の村に近いこの国で一番端の汽車の駅だった。
駅のある町で一晩を過ごし、わたしとレイシーは馬車で国境の村を目指す。
国境の村までは半日以上かかった。
道は舗装されておらず、この地の領主が手配した最高級の馬車でも、土を踏み固めただけの道は狭く、酷く揺れてレイシーが疲れないか心配だった。
「アレクサンテリ陛下、お疲れではありませんか? 昨日はよく眠れましたか?」
「なんとか眠れたよ。セシルの両親に会うと思うと緊張してくるね」
「アレクサンテリ陛下がお会いになるセシルの両親の方が緊張していると思います」
レイシーに気遣われてしまって、わたしは笑顔を見せたが、セシルの両親であるおじさんとおばさんにどんな対応をされるかは気にかかっていた。
恨まれているだろう。憎まれているだろう。
わたしのせいでおじさんとおばさんは、最愛の一人娘を失ったのだ。
セシルを失ったことでわたしも傷付いたが、おじさんとおばさんはそれどころではなかっただろうと思われる。
罵られても、拒絶されても仕方がないとは理解していた。
何より、レイシーの胸中が複雑であることもわたしは想像できていた。
レイシーはセシルの記憶を持っているが、おじさんとおばさんにとってレイシーは全く知らない貴族のご令嬢なのだ。セシルの記憶を持っていると言われても信じられるはずがない。
「セシルの両親はレイシーがセシルの記憶を持っていると言っても信じられないだろうから、わたしが結婚することになったので、セシルの墓に妻となる人物を紹介したいとでも言うよ」
「すみません。よろしくお願いします」
おじさんとおばさんはわたしと話すことを許容できるかどうかは分からないが、レイシーを安心させるために微笑んでおく。
村が近付くにつれて、わたしの心も重くなってきた。
セシルの死ともう一度向き合わなくてはいけない。
皇帝が来るとお触れが出ているのか、夕方に村についたときには、道を歩いているものたちはみな跪いていた。
皇帝という身分がおじさんとおばさんの憎しみや苦しみを遠ざける要因にはなりはしない。
おじさんとおばさんのどんな感情でも受け止める。
皇帝ではなく、アレクサンテリ・ルクセリオンでもなく、ただの「ガーネ」として、おじさんとおばさんと向き合う。
覚悟を持って、わたしは記憶にある村の食堂に向かって行った。
「アレクサンテリ陛下はセシルのことをどれくらい覚えているのですか?」
レイシーからはっきりとセシルのことを聞かれたのはこれが初めてかもしれない。
思い出しながら、わたしはレイシーに話す。
「六歳のころの記憶だが、セシルと出会ってからのことは忘れたことがない。セシルがわたしに買ってくれた積み木も、作ってくれた服やぬいぐるみも、置いてきてしまったことを後悔している」
「着ていた服は残っているのですよね。わたくしが見せてもらいましたから」
「セシルの血で汚れてしまったが、あの服は大事に取ってある。それ以外のものは持ち帰る暇もなく、わたしは叔父上の派遣した兵士たちに保護されてしまった」
レイシーの中のセシルの記憶は、セシルが殺されてしまったところで終わっているのだろう。レイシーが知りたがったのは、その先だった。
「セシルはガーネくんを庇って死んでしまったのですが、セシルの両親がどうなったか、アレクサンテリ陛下は知っていますか?」
「セシルの両親は、その日は食堂に行っていて無事だったのを確認しているよ。クーデターを起こした属国の兵士たちが狙っていたのはわたしだけだったからね」
セシルの両親が無事だったのをわたしは知っている。
わたしを助けに来た兵士たちからもわたしからもセシルを引き離し、泣きながら出ていくように言っていた。
おじさん、おばさんと慕っていたセシルの両親は、セシルを失ったことでわたしを恨んでいるのではないだろうか。
「アレクサンテリ陛下、わたくし、セシルの家やお墓を訪ねてみたいのですが」
レイシーの申し出にわたしは密かに悩んでいた。
セシルがわたしを庇って殺されてしまったことに関しての罪悪感はまだ消えていない。
おじさんとおばさんも、わたしを許すはずがないと分かっている。
それでも、わたしはセシルのお墓参りに行きたかった。
いっそ、おじさんとおばさんに責められて、軽蔑されれば、わたしの罪悪感も自分の中で認められるのではないかと思ってしまう。娘を失ったおじさんとおばさんは、わたしを責める権利があった。
「わたしも六歳で皇宮に戻されてから、一度もセシルの墓参りをしたことがないのだ。できることならば、セシルの墓参りをしたいと思っていた」
許されることなど望んでいない。許されるはずがないと思っている。
ただ懐かしいあの村に行って、レイシーと共にセシルの墓参りをしたい。
そうすれば、セシルのことを完全に過去にできる気がしたのだ。
「わたくしは、わたくしの中にあるセシルの記憶が、実際に生きていたセシルのものだったのか確かめたいのです」
「分かった、レイシー、日程を調整する」
「行きましょう、アレクサンテリ陛下」
「行こう、レイシー」
レイシーと話をしてから、わたしは日程の調整に入った。
セシルの住んでいた国境の村まで汽車を使って二日、それから馬車に乗り換えて半日はかかるのだ。
最初にわたしは叔父であり宰相であるカイエタンにその話をした。
「レイシーと共に国境の村に行きたいのです」
「どうして急に?」
「わたしが六歳のときに母上と叔父上はわたしを皇宮から逃がしてくださった。護衛が殺されて逃げた先で、わたしを保護して守ってくれた家族がいます。命を懸けてわたしを守ってくれた相手に、結婚の報告をしに行きたいのです」
六歳でわたしが皇宮に連れ戻されたとき、どれだけ酷い状況だったか叔父は知っていた。
セシルの作ってくれた血塗れの服を脱ぐことを嫌がって、眠りもせず、食事もとらず、泣くこともしない、感情と表情を失った六歳のわたしを、叔父はとても心配してくれていた。
なんとか母がわたしを着替えさせて、食事を口まで運んで食べさせ、眠らせることに成功したが、わたしはセシルの作ってくれた服を手放すことができず、七歳のときまでずっと持ち歩いていた。
泣きもしない、笑いもしない、感情も表情もなくなったわたしに、母も叔父もできる限りのことはしてくれたが、わたしはセシルを殺された喪失感で、生きながらに死んでいるような状態だった。
それが今、セシルと向き合おうとしているのだ。
叔父もそれを察してくれたようだった。
「皇帝陛下のお望みのままに。どうか、気を付けて行ってきてください。長旅になるでしょうから、護衛にテオをお連れください。執務はわたしたちが担います」
クーデターで父が暗殺されて、わたしが成人するまで皇帝代理として執務にあたってくれていた叔父は、わたしの状態もよく知っていたので、納得して送り出してくれた。
冬も終わろうとしているころに、わたしはレイシーと共に国境の村に向かって出発した。
国境の村はとても貧しく小さいので、わたしとレイシーが泊まれるような宿がない。国境の村の近くの町に泊まって、国境の村までは馬車で向かうことに決めた。
汽車も皇帝である私のための特別車両で、レイシーとわたしは個室席に乗り、特別車両には護衛が配置された。
朝に汽車に乗って、夜には汽車から降りて、あらかじめ決めてある宿に泊まる。
その町で最高級の宿ではあったが、皇宮とは比べ物にならなかった。
それでも、レイシーと一緒ならば何もつらいことはなかった。
翌日は朝食を食べて、また汽車に乗る。
汽車の中で昼食を食べて、夜になってやっと辿り着いたのが国境の村に近いこの国で一番端の汽車の駅だった。
駅のある町で一晩を過ごし、わたしとレイシーは馬車で国境の村を目指す。
国境の村までは半日以上かかった。
道は舗装されておらず、この地の領主が手配した最高級の馬車でも、土を踏み固めただけの道は狭く、酷く揺れてレイシーが疲れないか心配だった。
「アレクサンテリ陛下、お疲れではありませんか? 昨日はよく眠れましたか?」
「なんとか眠れたよ。セシルの両親に会うと思うと緊張してくるね」
「アレクサンテリ陛下がお会いになるセシルの両親の方が緊張していると思います」
レイシーに気遣われてしまって、わたしは笑顔を見せたが、セシルの両親であるおじさんとおばさんにどんな対応をされるかは気にかかっていた。
恨まれているだろう。憎まれているだろう。
わたしのせいでおじさんとおばさんは、最愛の一人娘を失ったのだ。
セシルを失ったことでわたしも傷付いたが、おじさんとおばさんはそれどころではなかっただろうと思われる。
罵られても、拒絶されても仕方がないとは理解していた。
何より、レイシーの胸中が複雑であることもわたしは想像できていた。
レイシーはセシルの記憶を持っているが、おじさんとおばさんにとってレイシーは全く知らない貴族のご令嬢なのだ。セシルの記憶を持っていると言われても信じられるはずがない。
「セシルの両親はレイシーがセシルの記憶を持っていると言っても信じられないだろうから、わたしが結婚することになったので、セシルの墓に妻となる人物を紹介したいとでも言うよ」
「すみません。よろしくお願いします」
おじさんとおばさんはわたしと話すことを許容できるかどうかは分からないが、レイシーを安心させるために微笑んでおく。
村が近付くにつれて、わたしの心も重くなってきた。
セシルの死ともう一度向き合わなくてはいけない。
皇帝が来るとお触れが出ているのか、夕方に村についたときには、道を歩いているものたちはみな跪いていた。
皇帝という身分がおじさんとおばさんの憎しみや苦しみを遠ざける要因にはなりはしない。
おじさんとおばさんのどんな感情でも受け止める。
皇帝ではなく、アレクサンテリ・ルクセリオンでもなく、ただの「ガーネ」として、おじさんとおばさんと向き合う。
覚悟を持って、わたしは記憶にある村の食堂に向かって行った。
31
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
枯れ専モブ令嬢のはずが…どうしてこうなった!
宵森みなと
恋愛
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません
夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される!
前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。
土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。
当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。
一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。
これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる