そのご寵愛、理由が分かりません

秋月真鳥

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アレクサンテリ視点

59.レイシーの妊娠期間

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 レイシーが妊娠してから、わたしは生活をできる限りレイシーに合わせるようにしていた。
 悪阻でレイシーがフルーツやヨーグルトしか口にできないのであれば、わたしもレイシーと食事をするときにはそれに合わせる。
 そのことをレイシーはとても心配しているようだった。

「わたくしと同じものだけ食べていたら倒れてしまいます。アレク様はわたくしより体も大きいし、食べられないわけではないのですから」
「食べ足りない分は皇宮で食べているし、レイシーと一緒ではないところでは食べているから安心してほしい」

 本当はレイシーと同じものだけを食べていたかったが、それは許されない。わたしが倒れてしまってはレイシーを助けることができなからだ。

「本当はレイシーと同じものだけ食べておきたい。レイシーと一緒でないとわたしは食事の味が分からない。でも、そんな甘えたことを言っていてはいけないよね。わたしは父親になるのだ。子どもの見本となる父親でなくては」

 立派な父親となるためにも、わたしは無理にでも食事を取らなければいけなかった。

 夜にはレイシーの負担にならない程度に抱き締めて眠るのだが、悪夢にうなされることもあった。

 出産のときにレイシーが苦しむ夢を見るのだ。

「皇后陛下かお子か、選んでください」

 夢の中で医者が冷たい声でわたしに選択を迫る。
 子どもはレイシーの願いであったし、お腹に宿った以上は一つの命である。レイシーの命と秤にかけることなどできない。
 苦悩するわたしに、医者が詰め寄る。

「皇帝陛下、時間が経つにつれてどちらも危険になります。どうか、ご決断を!」
「できない! わたしに選ぶことなどできない!」

 レイシーも子どもも失うことが考えられない。
 叫び声を上げると、レイシーが苦しい息の中でわたしに言う。

「アレク様、どうか、赤ちゃんを……」
「ダメだ! レイシー、死んではいけない! レイシー!」

 医者が何か判断して部屋からわたしを引きずり出す。レイシーか子どもか。どちらかが死ぬのだ。
 わたしは絶望で涙を流していた。

 目を覚ますと、腕の中でレイシーが健やかに眠っている。
 レイシーの息を確かめて、わたしは安堵のため息をつく。

 濡れた頬を拭い、全身冷や汗に濡れているのを着替えてベッドに戻ると、レイシーが目を覚ましていた。

「どうされたのですか、アレク様」
「いや、夢見が悪くて」

 あまりにも不吉な夢なのでレイシーに伝えることができない。
 手が震えているのに気付いたのか、レイシーがわたしの手を両手で包み込んでくれる。

「怖い夢は見ませんように」

 額に口付けられても、わたしはまだ悪夢の続きを見ているようで震えが止まらなかった。

 執務もできるだけ早く終わらせて、お茶の時間に間に合うようにする。
 レイシーと少しでも離れている時間があることが不安だった。
 お茶の時間に並ぶのはフルーツとヨーグルトだけだが、それもレイシーは気にしているようだった。

「アレク様は他のものが食べられるのですから、気にしないで食べてください」
「レイシーと同じもので十分だよ」
「ですが……」

 わたしがレイシーを心配するように、レイシーもわたしを心配する気持ちが強くなっているようだった。
 飾り切りをして美しく盛られたフルーツと、様々なジャムの添えられたヨーグルト。それでわたしは何の文句もなかったが、レイシーはものすごく気にしていた。

「アレク様が倒れては困ります。アレク様は普通に食べてください」
「レイシーが匂いで気分が悪くなってはいけない。レイシーと同席するときには、レイシーと同じものだけを食べるよ」
「わたくしのことばかりで、アレク様も少し痩せたのではないですか?」

 言われてみれば少し痩せたかもしれないが、わたしは気にしていなかった。元から頑丈な体であるし、体の厚みもありすぎるくらいだったのだ。少しくらい減っても問題はないだろう。

「アレク様は心配しすぎなのです!」
「心配しすぎていけないことなどない。わたしはレイシーの夫なのだからね」

 レイシーが苦しむことは少しでも避けたいという気持ちが勝って、レイシーとぶつかり合いになることもあったが、季節が冬に移り変わるとレイシーの悪阻も少し落ち着いてきたので、なんとか本格的に衝突することは避けられた。
 食べられるものが多くなってきて、わたしは少し安心していた。

「これで赤ちゃんもたくさん栄養を摂ることができます」
「赤ん坊もこれで安心だな」
「アレク様、赤ちゃんの名前はどうしますか?」

 まずは無事に生まれることだと考えていたから、子どもの名前までは気が回っていなかった。生まれたら名前を付けなければいけない。それは当然のことだった。

「わたしは子どもを持つだなんて考えたことがなかったから、子どもの名前がすぐには浮かんでこないな」
「アレク様が父親なのです。名前を考えてください」
「そうだな。少し時間をくれないか」

 父親として相応しい名前を子どもにつけなければいけない。
 わたしは男の子が生まれたときのことと、女の子が生まれたときのことを考えて候補をメモして行った。
 男の子は王族の文献を当たって、いくつか候補が出てきたのだが、女の子に関しては一つの名前が浮かんで消えなかった。
 それを聞いたときレイシーがどんな反応をするだろう。
 嫌がるかもしれない。拒否するかもしれない。レイシーにその名前を聞かせずにおくべきか、わたしは悩んでいた。

 数日後に、わたしはレイシーと名前のことを相談した。

「候補はたくさん考えたのだが、どうしても決められない。レイシー、一緒に考えてくれないか?」
「どんな候補を考えたのですか?」

 男の子に関しては候補を色々と考えたのだが、考えすぎて百を超えてしまった。大量に書かれた名前にレイシーは驚いたようだった。
 それでも名前を一つ一つ呼んでくれる。

「レオンハルト、ミカエル、アデル……アデルという名前、素敵じゃないですか?」
「そう思う?」
「アレク様のお名前と同じ『あ』で始まっていますし、短くて呼びやすそうです」
「それでは男の子だったらアデルにしようか」

 レイシーのおかげで男の子の名前はすぐに決まった。
 問題は女の子の名前だった。
 わたしは女の子の名前は一つしか考えていない。どうしてもその名前が頭から離れないのだ。

「アレク様、女の子の名前はどうされたのですか?」
「実は考えているものがあって……それがどうしても頭から離れなくて、候補を出せなかった」
「教えてください、その名前を」
「レイシーは反対するかもしれない」
「なんでも話し合うのが夫婦でしょう? 反対するかどうかは、聞いてから決めます」

 言い訳をしてしまったが、レイシーは真剣にわたしに向き合ってくれた。
 それならばとわたしは口を開く。

「セシリア、というのだが……やはり嫌だろうか?」

 それはセシルから浮かんだ名前だった。
 レイシーにとっては記憶のある人物であるし、死んでしまった少女の名前でもある。
 不吉と思われないだろうか。

「セシリア……セシルの名前にちなんだのですね」
「死んでしまった人物にちなんだ名前を付けるなんて不吉かもしれない。レイシーもそう思うかな?」

 わたしの問いかけにレイシーはきっぱりと首を左右に振った。

「いい名前だと思います。セシリア。セシルの分も長生きしてほしい」
「セシリアで構わない?」
「はい、もちろんです」

 わたしの気持ちをレイシーは受け入れてくれた。
 男の子だったらアデル、女の子だったらセシリアという名前を付けることに決まった。

「わたくしのレイシーという名前は、両親がレースのように繊細で美しい娘になりますようにと付けてくれたのです。わたくしもいつか、子どもに自分の名前がどうやって付けられたかを教えたいです」
「情けなくて、決められなかったわたしのことも話すのだな」
「情けなくないです! アレク様は誰よりも真剣に子どもの名前を考えてくれました」

 レイシーが妊娠している冬のさなかに、ユリウスの結婚式が行われた。
 わたしはレイシーには出席しないでいいと言ったのだが、レイシーは聞かなかった。

「アレク様の側近のユリウス様の結婚式なのです。出させていただきます」
「体調が悪くなるかもしれない。色んな食べ物や香水の匂いで気分が悪くなるかもしれない」
「アレク様は過保護なのです! わたくしは平気です!」
「過保護になってしまうわたしの気持ちもレイシーに分かってほしい。わたしはレイシーとお腹の子どもに何かあれば生きてはいけないのだ」

 懇願するわたしに、レイシーがため息をつく。

「見てください、アレク様。わたくし、こんなに健康ですよ。最近は食事もかなり食べられるようになってきました」
「結婚式に向かう馬車で事故でも起きたらどうしよう」
「事故が起きないように気を付けてもらいましょう」
「早産の危険性があったら」
「アレク様! 定期健診で医者には何も言われていません。闇雲に不安になるのはやめてください」

 結局レイシーに押し切られる形になったが、レイシーは結婚式の披露宴で食べ物の匂いで気持ち悪くなってしまって、控室で休むことになった。
 やはり連れてくるのではなかったと後悔しているわたしに、レイシーが微笑む。

「大丈夫です。アレク様、そんなに心配しないで」
「レイシー……」

 心配で心配でたまらないわたしに、レイシーは気分が悪いのにわたしの手を握って落ち着かせようとしてくれた。
 ユリウスは控室まで挨拶に来てくれた。

「本日はわたしたちの結婚式にお越しいただき、本当にありがとうございます」
「控室まで来させてしまってすみません」
「皇后陛下は皇帝陛下のお子を身籠っていらっしゃる大事なお体。どうぞ、ご自愛ください」

 ユリウスも結婚相手の令嬢もレイシーに対して親切だったが、わたしは気が気ではなくて、早めに辞すことを決めていた。

「すまないが、レイシーの体調が悪いので先に失礼する」
「皇帝陛下が結婚を決めてくれたおかげで、わたしも結婚することができました」
「皇帝陛下が結婚するまで結婚しないと宣言していたユリウス様につらい思いをしたこともあります。今日、その全てが報われた気がします」
「本日は本当にありがとうございました」
「皇后陛下は無事にお子を産まれますよう、お祈りいたしております」

 ユリウスと結婚相手の令嬢に見送られて、わたしとレイシーは皇帝宮に戻った。
 皇帝宮に戻ると問答無用でレイシーを抱き上げてベッドに運ぶ。
 ベッドで蜂蜜を入れたハーブティーを飲ませて休ませると、レイシーは眠ってしまった。
 妊娠してから眠くなることが多いようなのだ。
 レイシーがゆっくり休めることを願って、わたしは部屋から出ていった。
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