23 / 23
23.怒りの鉄鎚
しおりを挟む
俺が捕縛した女に静かに近寄るファイに声をかけた。
「ファイ…?」
「ん?何だナル」
「えっと…大丈夫…?」
「俺は何ともないよ?ただどうやってこの女にお仕置きしようか考えてただけだよ?」
これ大丈夫じゃないやつー!!
これじゃ死人出ちゃう!!
師匠たちも止めてよ~っ!!
焦りながら師匠たちの方を向くと既に避難しているようで、首を横に振ってファイを指指す動きをしてる。
何それ…俺にどうにかしろって…?
無理じゃない?俺は止められないんじゃない?俺の為に怒ってるのにさぁ!!
ギルマスまで避難してるし!!
頼りない大人だなもうっ!!
「あ…あの…ファイ?お仕置きは必要だけど…殺しちゃダメ…だよ?」
「ん?あぁ…殺しはしないよ。死にたくなる程度に留めるから大丈夫」
「あ、これ止めても無駄なやつ…」
こんなに怒ってるファイを見たことないからどうしたらいいかわからない…。
一応殺さないって言ってるから大丈夫…なのかなぁ?
「あの…お姉さん!!早く謝って!!」
何か凄い事になりそうだからお姉さんに謝罪を促してあげたのに更に怒声をあげる始末。
「そこのクソガキ!!ファイ様から離れなさいよ!!いつまで横に居る気!?それとこの拘束もさっさと解きなさいよ!!」
俺の優しさを無碍にしやがってぇ~!!
「…女…その汚い口を閉じろ?ぶっ殺すぞ…」
ファイの聞いたことのない低く冷めた声に、お姉さんだけでなく俺も身体を震わせてしまった。
「ひっ…あ……」
お姉さんはいつもの優しいファイではない事に今更気付いたのかファイの殺気をモロに浴びて震えて動けなくなっていた。
「…優しいナルのお願いだから殺しはしないが…俺の大切な番を殺そうとした罪は償って貰うよ?」
そうニッコリ微笑んでお姉さんを蹴りで吹っ飛ばした。
「ぎゃあああっ!!」
「番の報復を知らないわけでもねぇだろ?こうなるって分かっててやってんだろ?あ"?」
蹴りの衝撃で内臓が損傷したのだろう、血を吐きながら謝るお姉さん。
「ひっ…あ"…あ"…ごめ…なさ…」
「謝るくらいなら最初からやるんじゃねえよ!!」
バキッ!!
更に蹴りを入れて吹っ飛ばしていく。
こんな一方的にやるのはダメだ。
いつものファイらしくない!!
興奮しすぎて変化も解けて元の姿に耳と尻尾まで出てしまっている。
「ファイ!!ステイ!!やりすぎ!!その姿俺以外に見せるつもり!?」
俺の声でピタリと止まったファイ。
「あ…な…る?」
「ん!」
俺はファイに向けて両手を広げた。
その俺の腕の中へ身体を預けるファイ。
…耳と尻尾も隠れてやっと興奮が収まったようだった。
「ファイ。怒ってくれるのは嬉しいけど興奮しすぎて耳と尻尾を出すのはよくないなぁ。これを見れるのは俺だけの特権でしょ?」
「…すまん。頭に血ぃ上り過ぎた…」
心を落ち着かせる為か俺をぎゅうっと抱きしめるファイの頭をなでなでしてあげた。
黒狼族って戦闘狂って言ってたけど興奮するとこう時の怒りゲージも激しくなっちゃうのかなぁ…?番のせい?
ファイのこういう所はあまり見たくないから俺も気をつけなきゃ…。
「ファイ。師匠達のとこ行ってて」
「…しかし…」
「大丈夫だからっ!!ほらっ!!」
俺とお姉さんを置いて行くことに不満顔だったけど大人しく従ってくれた。
俺はお姉さんに近づいていく。
「ひっ…ご…ごめんなさいっ…」
う~ん…お姉さんカタカタと震えてちょっと可哀想かな…。
「ん~…ここまでするとは俺も思ってなかったんだよねぇ~。ファイの新しい一面知った感じ?俺はお姉さんたちに自分の実力を示すだけのつもりだったんだけど…思ってたよりもお姉さんたちの殺意が凄かったからさぁ…ヒール…」
お姉さんの傷を治しながら話をする。
「な…何で治してくれるの。アンタを攻撃したのに…」
「…卑怯な事してきたのはまだムカついてるけどさ、こんな一方的なのは…無しでしょ。言っちゃ悪いけどアンタたち格下相手にやっちゃいけないことだ。力でねじ伏せるにしろやり方を間違えちゃいけない。これはファイがやった事だけど…ごめんね?」
「……。流石番ね。ファイ様の手綱を握れるのはアンタだけみたい…アタシこそごめんなさい。ファイ様にも言っておいて。アタシが顔見せるとダメな気がするから」
「ん…わかった」
「アタシこの街出ていくわ。もうファイ様と顔合わせられないし。合わせたらまた攻撃食らいそう…」
「…そんなことしないと思うけど…」
「許されない事をしたから。分かってたハズなんだけどね…番持ちに手を出す事がどういうことか…でもホントに好きだったの…。ファイ様追いかけ続けたのに…」
「……」
ファイの番である俺には答えることは出来なかった。
「こんな事アンタに言っても仕方ないわね…ごめんなさい」
「…お姉さん…いつかいい人見つかるよ…今度は間違えないようにね?」
「…アンタってお人好しね…」
お姉さんは一度ファイたちの方を向くとお辞儀をして去っていった。
俺は壊れた舞台土魔法で直してファイたちの元へ戻った。
ファイは自分のやらかしにまだ凹んでるみたい。
「…ナル…すまなかった…」
「ふふっ…ファイの新しい一面見れて良かったよ」
「あれは忘れてくれ…マジで…」
「ファイのあのマジ切れはSランクになった時以来だなぁ。あの時はファイのSランク昇格に文句言った奴伸した時だったか?」
「…あの時のファイもヤバかったけど今回はそれ以上だったな…仲間で良かったって再確認したぜ…」
「コーガもサイールも余計なこと言わなくていい」
「何それ僕知らない!!」
「俺も気になる~!!教えて師匠~!」
「お前らね…」
師匠たちとの会話でだいぶ落ち着いたみたい。
やっぱり仲間の力は偉大だよね!!
「ナル。訓練場を直して貰って悪いな…」
「ギルマスが腰抜けというのがわかったのでいいです」
「いや…その…悪かった!!お前のCランク取得に必要な模擬戦も免除だ。アレを見て模擬戦やってもな…」
「わーい!!やったー!!ファイ!無事Cランクだよぉ~!!」
「ふっ…おめでとうナル」
「へへ…」
微笑みながら頭をなでなでしてくれるいつものファイだ。
やっぱりこのファイがいいよね!!
「ギルマス~パーティー登録も宜しくね!!」
「了解。上の受付で待っててくれ」
冒険者登録とパーティー登録が出来てルンルンな俺はその場にいた冒険者たちが怯えた顔をしていたのを見ていなかった。
ギルドに来る度に避けられる事になるとは思ってもみなかった俺なのでした。
「…ファイさんの番さん強ぇんだな…」
「ファイさんもあれ程溺愛してんのもわかるわぁ~」
「ちっこくて可愛いしな…羨ましい…」
「番さんを変な目で見たらダメだぞ!!死ぬぞ!!」
「これは皆に広めておかないとまた犠牲者が…!!」
「その調子で広めといてねぇ~何かしでかしても命の保証はしないからね?」
「!!サイールさん!!」
「ファイ…?」
「ん?何だナル」
「えっと…大丈夫…?」
「俺は何ともないよ?ただどうやってこの女にお仕置きしようか考えてただけだよ?」
これ大丈夫じゃないやつー!!
これじゃ死人出ちゃう!!
師匠たちも止めてよ~っ!!
焦りながら師匠たちの方を向くと既に避難しているようで、首を横に振ってファイを指指す動きをしてる。
何それ…俺にどうにかしろって…?
無理じゃない?俺は止められないんじゃない?俺の為に怒ってるのにさぁ!!
ギルマスまで避難してるし!!
頼りない大人だなもうっ!!
「あ…あの…ファイ?お仕置きは必要だけど…殺しちゃダメ…だよ?」
「ん?あぁ…殺しはしないよ。死にたくなる程度に留めるから大丈夫」
「あ、これ止めても無駄なやつ…」
こんなに怒ってるファイを見たことないからどうしたらいいかわからない…。
一応殺さないって言ってるから大丈夫…なのかなぁ?
「あの…お姉さん!!早く謝って!!」
何か凄い事になりそうだからお姉さんに謝罪を促してあげたのに更に怒声をあげる始末。
「そこのクソガキ!!ファイ様から離れなさいよ!!いつまで横に居る気!?それとこの拘束もさっさと解きなさいよ!!」
俺の優しさを無碍にしやがってぇ~!!
「…女…その汚い口を閉じろ?ぶっ殺すぞ…」
ファイの聞いたことのない低く冷めた声に、お姉さんだけでなく俺も身体を震わせてしまった。
「ひっ…あ……」
お姉さんはいつもの優しいファイではない事に今更気付いたのかファイの殺気をモロに浴びて震えて動けなくなっていた。
「…優しいナルのお願いだから殺しはしないが…俺の大切な番を殺そうとした罪は償って貰うよ?」
そうニッコリ微笑んでお姉さんを蹴りで吹っ飛ばした。
「ぎゃあああっ!!」
「番の報復を知らないわけでもねぇだろ?こうなるって分かっててやってんだろ?あ"?」
蹴りの衝撃で内臓が損傷したのだろう、血を吐きながら謝るお姉さん。
「ひっ…あ"…あ"…ごめ…なさ…」
「謝るくらいなら最初からやるんじゃねえよ!!」
バキッ!!
更に蹴りを入れて吹っ飛ばしていく。
こんな一方的にやるのはダメだ。
いつものファイらしくない!!
興奮しすぎて変化も解けて元の姿に耳と尻尾まで出てしまっている。
「ファイ!!ステイ!!やりすぎ!!その姿俺以外に見せるつもり!?」
俺の声でピタリと止まったファイ。
「あ…な…る?」
「ん!」
俺はファイに向けて両手を広げた。
その俺の腕の中へ身体を預けるファイ。
…耳と尻尾も隠れてやっと興奮が収まったようだった。
「ファイ。怒ってくれるのは嬉しいけど興奮しすぎて耳と尻尾を出すのはよくないなぁ。これを見れるのは俺だけの特権でしょ?」
「…すまん。頭に血ぃ上り過ぎた…」
心を落ち着かせる為か俺をぎゅうっと抱きしめるファイの頭をなでなでしてあげた。
黒狼族って戦闘狂って言ってたけど興奮するとこう時の怒りゲージも激しくなっちゃうのかなぁ…?番のせい?
ファイのこういう所はあまり見たくないから俺も気をつけなきゃ…。
「ファイ。師匠達のとこ行ってて」
「…しかし…」
「大丈夫だからっ!!ほらっ!!」
俺とお姉さんを置いて行くことに不満顔だったけど大人しく従ってくれた。
俺はお姉さんに近づいていく。
「ひっ…ご…ごめんなさいっ…」
う~ん…お姉さんカタカタと震えてちょっと可哀想かな…。
「ん~…ここまでするとは俺も思ってなかったんだよねぇ~。ファイの新しい一面知った感じ?俺はお姉さんたちに自分の実力を示すだけのつもりだったんだけど…思ってたよりもお姉さんたちの殺意が凄かったからさぁ…ヒール…」
お姉さんの傷を治しながら話をする。
「な…何で治してくれるの。アンタを攻撃したのに…」
「…卑怯な事してきたのはまだムカついてるけどさ、こんな一方的なのは…無しでしょ。言っちゃ悪いけどアンタたち格下相手にやっちゃいけないことだ。力でねじ伏せるにしろやり方を間違えちゃいけない。これはファイがやった事だけど…ごめんね?」
「……。流石番ね。ファイ様の手綱を握れるのはアンタだけみたい…アタシこそごめんなさい。ファイ様にも言っておいて。アタシが顔見せるとダメな気がするから」
「ん…わかった」
「アタシこの街出ていくわ。もうファイ様と顔合わせられないし。合わせたらまた攻撃食らいそう…」
「…そんなことしないと思うけど…」
「許されない事をしたから。分かってたハズなんだけどね…番持ちに手を出す事がどういうことか…でもホントに好きだったの…。ファイ様追いかけ続けたのに…」
「……」
ファイの番である俺には答えることは出来なかった。
「こんな事アンタに言っても仕方ないわね…ごめんなさい」
「…お姉さん…いつかいい人見つかるよ…今度は間違えないようにね?」
「…アンタってお人好しね…」
お姉さんは一度ファイたちの方を向くとお辞儀をして去っていった。
俺は壊れた舞台土魔法で直してファイたちの元へ戻った。
ファイは自分のやらかしにまだ凹んでるみたい。
「…ナル…すまなかった…」
「ふふっ…ファイの新しい一面見れて良かったよ」
「あれは忘れてくれ…マジで…」
「ファイのあのマジ切れはSランクになった時以来だなぁ。あの時はファイのSランク昇格に文句言った奴伸した時だったか?」
「…あの時のファイもヤバかったけど今回はそれ以上だったな…仲間で良かったって再確認したぜ…」
「コーガもサイールも余計なこと言わなくていい」
「何それ僕知らない!!」
「俺も気になる~!!教えて師匠~!」
「お前らね…」
師匠たちとの会話でだいぶ落ち着いたみたい。
やっぱり仲間の力は偉大だよね!!
「ナル。訓練場を直して貰って悪いな…」
「ギルマスが腰抜けというのがわかったのでいいです」
「いや…その…悪かった!!お前のCランク取得に必要な模擬戦も免除だ。アレを見て模擬戦やってもな…」
「わーい!!やったー!!ファイ!無事Cランクだよぉ~!!」
「ふっ…おめでとうナル」
「へへ…」
微笑みながら頭をなでなでしてくれるいつものファイだ。
やっぱりこのファイがいいよね!!
「ギルマス~パーティー登録も宜しくね!!」
「了解。上の受付で待っててくれ」
冒険者登録とパーティー登録が出来てルンルンな俺はその場にいた冒険者たちが怯えた顔をしていたのを見ていなかった。
ギルドに来る度に避けられる事になるとは思ってもみなかった俺なのでした。
「…ファイさんの番さん強ぇんだな…」
「ファイさんもあれ程溺愛してんのもわかるわぁ~」
「ちっこくて可愛いしな…羨ましい…」
「番さんを変な目で見たらダメだぞ!!死ぬぞ!!」
「これは皆に広めておかないとまた犠牲者が…!!」
「その調子で広めといてねぇ~何かしでかしても命の保証はしないからね?」
「!!サイールさん!!」
179
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(8件)
あなたにおすすめの小説
【第一部・完結】毒を飲んだマリス~冷徹なふりして溺愛したい皇帝陛下と毒親育ちの転生人質王子が恋をした~
蛮野晩
BL
マリスは前世で毒親育ちなうえに不遇の最期を迎えた。
転生したらヘデルマリア王国の第一王子だったが、祖国は帝国に侵略されてしまう。
戦火のなかで帝国の皇帝陛下ヴェルハルトに出会う。
マリスは人質として帝国に赴いたが、そこで皇帝の弟(エヴァン・八歳)の世話役をすることになった。
皇帝ヴェルハルトは噂どおりの冷徹な男でマリスは人質として不遇な扱いを受けたが、――――じつは皇帝ヴェルハルトは戦火で出会ったマリスにすでにひと目惚れしていた!
しかもマリスが帝国に来てくれて内心大喜びだった!
ほんとうは溺愛したいが、溺愛しすぎはかっこよくない……。苦悩する皇帝ヴェルハルト。
皇帝陛下のラブコメと人質王子のシリアスがぶつかりあう。ラブコメvsシリアスのハッピーエンドです。
婚約破棄されてヤケになって戦に乱入したら、英雄にされた上に美人で可愛い嫁ができました。
零壱
BL
自己肯定感ゼロ×圧倒的王太子───美形スパダリ同士の成長と恋のファンタジーBL。
鎖国国家クルシュの第三王子アースィムは、結婚式目前にして長年の婚約を一方的に破棄される。
ヤケになり、賑やかな幼馴染み達を引き連れ無関係の戦場に乗り込んだ結果───何故か英雄に祭り上げられ、なぜか嫁(男)まで手に入れてしまう。
「自分なんかがこんなどちゃくそ美人(男)を……」と悩むアースィム(攻)と、
「この私に不満があるのか」と詰め寄る王太子セオドア(受)。
互いを想い合う二人が紡ぐ、恋と成長の物語。
他にも幼馴染み達の一抹の寂寥を切り取った短篇や、
両想いなのに攻めの鈍感さで拗れる二人の恋を含む全四篇。
フッと笑えて、ギュッと胸が詰まる。
丁寧に読みたい、大人のためのファンタジーBL。
他サイトでも公開しております。
平民男子と騎士団長の行く末
きわ
BL
平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。
ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。
好きだという気持ちを隠したまま。
過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。
第十一回BL大賞参加作品です。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~
紫鶴
BL
早く退職させられたい!!
俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない!
はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!!
なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。
「ベルちゃん、大好き」
「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」
でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。
ーーー
ムーンライトノベルズでも連載中。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。
月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」
幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。
「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」
何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。
「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」
そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。
僕、殿下に嫌われちゃったの?
実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。
月・木更新
第13回BL大賞エントリーしています。
【完結】第三王子、ただいま輸送中。理由は多分、大臣です
ナポ
BL
ラクス王子、目覚めたら馬車の中。
理由は不明、手紙一通とパン一個。
どうやら「王宮の空気を乱したため、左遷」だそうです。
そんな理由でいいのか!?
でもなぜか辺境での暮らしが思いのほか快適!
自由だし、食事は美味しいし、うるさい兄たちもいない!
……と思いきや、襲撃事件に巻き込まれたり、何かの教祖にされたり、ドタバタと騒がしい!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ファイさんフルボッコ……というよりギッタギタにしてましたね😅
さすがにナルくんも可哀想になり……
ファイさんはガチギレで誰も止められず……というか皆、避難してる😅
仕方なくナルくんが「ステイ」即止まるあたり、さすがわんこ🤣
逆にやり過ぎと窘めます。この瞬間に暴走ファイさんにブレーキが……。さすが猛獣使い(違うw)
トテトテと歩み寄り、諭しながらヒール。
犯人さんは情けをかけられて深く反省……
ナルくんは、無事周囲から認められたのでした。
というか、やり過ぎて怯えられてますが🤣
そしてさりげなく「さん」付けで呼ばれる事にw
脳筋さんは力の強い者に従いますwww
で、さりげなくナルくんが、最初のバトルから、追跡、捕縛から、最後の回復、壊れた現場の修復まで、ずーっと魔力使いっぱなしなの、何人が気づいたのかしら?(笑)
全然消耗してないし、ノーダメージで、むしろCランクになれて元気いっぱいなナルくんでした❣️
お仕置きはマジ切れなファイでした☺️
ナルに手懐けられるワンコな旦那です。
獰猛なワンコを手懐けるナルが最強ですね。
ノーダメで全てを終わらせるナル最強。
見た目が弱々しい分強さを隠してぶっ潰せる手札を持つナルマジ最強です🤣
ナルくんのとても楽しい勝ち方講座開講www
こういう輩はわかりやすいように、攻撃を跳ね返すくらい強固な結界と、本来ならこの体格で持てないであろう武器(しかもあまり使用しない)を思いっきり振り回す事によって筋力を見せつけ、まず相手の武器を力で叩き壊し、超ギリギリの寸止めで止める🤣
これで周囲は真っ青に……と思いきや、講座で理解出来なかった頭の1人が反則攻撃
けれどナルくんは魔力残滓も追えるので、追跡&捕縛魔法で身柄確保✨
さぁて、お馬鹿さんのお仕置きは誰がするのかしら?やっぱりファイさん?意表ついてナルくんご本人?
いずれにしろギルマスは頭痛か胃痛に悩みそう😅
もしかして両方?ちょっとワクワクしてる不謹慎な私です(笑)
チミっ子が強い魔法とデカい武器を使う筋力を持ってると皆恐ろしく思うよなぁ…とナルくんに無双して頂きました🤣
誰のお仕置きになるかお楽しみに!
ギルマスが倒れる前に片付けちゃいます👍
わぁ、お約束の『ギルドでケンカ売られる』w
ムカつきつつもナルくん、ワクワクしてますね😅
これ、まとめてボコボコにするフラグ立ったのでは(笑)
今後はナルくん恐れられそうですね
1ヶ月経たないうちにここまでレベル上げてる段階で気づかない脳筋達www
そして、一番ワクワクしてヤる気満々なナルくん(そしてケンカ売られた側のナルくんがたぶん確実に脳筋🤣)
無事仲間達に脳筋に育てられたナルは最強です☺️
最強夫夫の誕生でございます。
この先この夫夫の後始末をするのは仲間と思いきやたぶんギルマスが一番大変だと思ってます。
仲間も脳筋だから…。