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茜の出会い編
4.天使との距離
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学校中に二人は交際を宣言すると青空くんへの呼び出しも俺達への視線も無くなり、二人は毎日楽しく過ごしているらしい。
得に楽しんでるのは青衣だと思うけど。
なんせ今まで青空くんにくっつくのも我慢していた分の反動が凄い。
スキンシップが増えた事により青空くんも楽しそうに相手をしている。
その様子をすぐ近くで見ている俺は羨ましくなってきた。
学校生活楽しそう…。
俺はあの天使に会いたくて朝図書室に向かうのが日課になったがあの日以来全く会えてない…。
朝に会えないから昼も放課後も来てるのに全然会わない…。
これは避けられているのか…?
図書司書の先生に聞いてみたが何も教えてくれなかった。
教室に行っても見かけた事はない。
クラスの人に聞いたらまた青空くんの時のような事が起こるんじゃないかと心配になって聞くこともできない。
これは自分一人で探さなくてはいけないと…誰にも言わずにいる。それで見つからないならそれも運命なんだと思う。
でもあまりに見つからなさすぎてつい青衣たちに話した。
「…南玲央くん?知ってるよ?中学校一緒だったし…」
「…へ?」
まさかの青空くんが天使と知り合いだった…。
「玲央くんは不登校でたまにしか学校来ないよ?理由は僕から言って良いことじゃないから言わないけど…」
「でも図書委員だって言ってたけど…」
「茜くんに言われて咄嗟に嘘言っちゃったんじゃないかな?だって初対面の人に不登校児ですなんて言えないでしょ…?」
「青空くん連絡先とか…」
「勝手に教えられるわけないじゃない。茜くんも勝手に連絡先教えられたら怒るでしょ?」
「……」
「茜くん…好きなら無理強いしないでね?益々学校来なくなっちゃうよ?」
と、青空くんに注意されたけどそれも彼が学校に来ないとどうにもならない事を再確認しただけだ。
俺が青空くんに話を聞いてる間青衣は青空くんを抱えて匂いを嗅いでいい顔してた。
お前…ヤンデレな上に変態臭くなって…残念な爽やかイケメンになっちまって…。それを受け入れてる青空くもあれだけど…。
「頑張れ茜」
「…お前…幸せそうな顔しやかって…」
最近俺は二人と別行動だ。
なんとなくあの幸せオーラの中に入るのが戸惑われるから。
折角いい雰囲気なのを邪魔したくないしな…。
俺は天使の情報を手に入れてその場を離れた。
何で不登校になったのだろうか…仲良くなったらその理由も教えてくれたりするんだろうか…。
授業出る気にもならなくて午後はサボった。
久々にお気に入りの喫茶店に寄った。
昔ながらの純喫茶。主に客はマスターの知り合いだろうじーさんが多いが、うるさい女子高生などいなくて静かでいい。
窓際で日に当たりながら飲む珈琲が美味い。
小さい頃からの常連のためマスターからサービスしてもらう事もよくあるお気に入りの喫茶店だ。
ここ最近は色々あってここに寄ることもなかった。
カランカラン…
「…久々じゃないか茜」
「やぁマスター、いつもの珈琲お願い」
「何か食べるか?」
「ん~…よろしく」
そんなやり取りをマスターとして俺のいつもの窓際の席に視線をやると…そこにいたのはあの天使だった。
あの日のように日に当たる髪の毛はキラキラとしていて下を向く彼は俺に気付いてない。俯く目元には長い睫毛。
やっぱり天使。
「マスターあの奥に座ってる子はいつも来てるの?」
「ん?あぁ…俺の孫だよ。知り合いだったか?」
「ついこの間知り合ったばかりだよ。やっと会えた」
「そうか…仲良くしてやってくれ」
まさかこんな所で再会するとは思ってもいなかった…。
声かけても大丈夫かな…?
声をかけるだけでこんなに緊張したことない。
ドキドキしっぱなしで心臓爆発しそうだ…。
青衣が言ってた心臓爆発するって言ってた理由がわかった気がした。
得に楽しんでるのは青衣だと思うけど。
なんせ今まで青空くんにくっつくのも我慢していた分の反動が凄い。
スキンシップが増えた事により青空くんも楽しそうに相手をしている。
その様子をすぐ近くで見ている俺は羨ましくなってきた。
学校生活楽しそう…。
俺はあの天使に会いたくて朝図書室に向かうのが日課になったがあの日以来全く会えてない…。
朝に会えないから昼も放課後も来てるのに全然会わない…。
これは避けられているのか…?
図書司書の先生に聞いてみたが何も教えてくれなかった。
教室に行っても見かけた事はない。
クラスの人に聞いたらまた青空くんの時のような事が起こるんじゃないかと心配になって聞くこともできない。
これは自分一人で探さなくてはいけないと…誰にも言わずにいる。それで見つからないならそれも運命なんだと思う。
でもあまりに見つからなさすぎてつい青衣たちに話した。
「…南玲央くん?知ってるよ?中学校一緒だったし…」
「…へ?」
まさかの青空くんが天使と知り合いだった…。
「玲央くんは不登校でたまにしか学校来ないよ?理由は僕から言って良いことじゃないから言わないけど…」
「でも図書委員だって言ってたけど…」
「茜くんに言われて咄嗟に嘘言っちゃったんじゃないかな?だって初対面の人に不登校児ですなんて言えないでしょ…?」
「青空くん連絡先とか…」
「勝手に教えられるわけないじゃない。茜くんも勝手に連絡先教えられたら怒るでしょ?」
「……」
「茜くん…好きなら無理強いしないでね?益々学校来なくなっちゃうよ?」
と、青空くんに注意されたけどそれも彼が学校に来ないとどうにもならない事を再確認しただけだ。
俺が青空くんに話を聞いてる間青衣は青空くんを抱えて匂いを嗅いでいい顔してた。
お前…ヤンデレな上に変態臭くなって…残念な爽やかイケメンになっちまって…。それを受け入れてる青空くもあれだけど…。
「頑張れ茜」
「…お前…幸せそうな顔しやかって…」
最近俺は二人と別行動だ。
なんとなくあの幸せオーラの中に入るのが戸惑われるから。
折角いい雰囲気なのを邪魔したくないしな…。
俺は天使の情報を手に入れてその場を離れた。
何で不登校になったのだろうか…仲良くなったらその理由も教えてくれたりするんだろうか…。
授業出る気にもならなくて午後はサボった。
久々にお気に入りの喫茶店に寄った。
昔ながらの純喫茶。主に客はマスターの知り合いだろうじーさんが多いが、うるさい女子高生などいなくて静かでいい。
窓際で日に当たりながら飲む珈琲が美味い。
小さい頃からの常連のためマスターからサービスしてもらう事もよくあるお気に入りの喫茶店だ。
ここ最近は色々あってここに寄ることもなかった。
カランカラン…
「…久々じゃないか茜」
「やぁマスター、いつもの珈琲お願い」
「何か食べるか?」
「ん~…よろしく」
そんなやり取りをマスターとして俺のいつもの窓際の席に視線をやると…そこにいたのはあの天使だった。
あの日のように日に当たる髪の毛はキラキラとしていて下を向く彼は俺に気付いてない。俯く目元には長い睫毛。
やっぱり天使。
「マスターあの奥に座ってる子はいつも来てるの?」
「ん?あぁ…俺の孫だよ。知り合いだったか?」
「ついこの間知り合ったばかりだよ。やっと会えた」
「そうか…仲良くしてやってくれ」
まさかこんな所で再会するとは思ってもいなかった…。
声かけても大丈夫かな…?
声をかけるだけでこんなに緊張したことない。
ドキドキしっぱなしで心臓爆発しそうだ…。
青衣が言ってた心臓爆発するって言ってた理由がわかった気がした。
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