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第二十五章 オブリビアダンジョン
第四百九十話 アイテム確認
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ダンジョンへの入口である螺旋階段近くでの休憩は危険かもしれないと言われたので、正門の近くにマスタングを停車して休憩をしていると、オブリビアの拠点で待機をしていたロレッタがやって来た。
「イズミ様、ご無事で何よりです」
「ロレッタさんも無事そうで良かったです。地上はどうでした?」
「被害は最小限で済んだと思っております。負傷者は数名出ましたが、死者は1名も出ておりません」
「それは大勝利でしょう!完璧ですよ」
「頂いた魔力回復薬を飲んだら、今までに無いくらい魔力が漲ってしまいまして。私1人でグールを300体程討伐しましたわ」
「三百!?」
話しを聞いていたオルドリン達が驚愕の声を上げると、ロレッタはケロッとした顔で話しを続ける。
「ワンドを構えて近付くだけで、グールが勝手に消滅してしまいましたので、討伐と表現して良いのかどうか」
何故そんなに大量のグールが姿を現したのかは不明だが、数で圧倒しようにもロレッタの敵では無かったようだ。
ロレッタには何か特別なスキルでもあるのだろうか?
聞くのも野暮な気がしたので聞きはしなかったが、兎に角無事で何よりだと思う事にしたイズミだった。
一足先にオブリビアの冒険者の拠点付近に移動すると、男達はイズミがレンタルしていたクロスボウをしっかりと整備し、万全の状態で返却をして来た。
「おぉアンタか!ダンジョンに入ったと聞いた時は驚いたよ」
「必要に駆られた感じだな」
「まあ俺達にしてみたら細かい事は良いんだ…無事みたいだな」
「勿論」
「レンタルしてたクロスボウのお陰で何人もが命拾いした、感謝する」
受け取ったイズミはショルダーバッグに仕舞い込むと、地上での戦闘はどうだったのか聞いてみた。
「ダンジョンの入口近辺にグールが大量発生したくらいで、他の所は平穏そのものだった。そのグールもロレッタ様が単身で倒しちまうから、俺達は護衛とドロップ品の回収が主な仕事だった」
「グールに何か特徴は?」
「そうだな…最後の方は人の形でも無かった。頭と手が四本とか、頭と足が四本みたいな気持ち悪ぃ姿でさ、若いのは吐いてた。それもダンジョンの入口からデカい音がすると同時に消えちまったがな」
どうやらキメラが消滅したのとほぼ同時に、地上で動いていたグールも消滅を始めていたようだ。
「イズミ、早くダンジョンで回収したアイテムの確認しようぜ」
ベリアが尻尾を激しく揺らしている。
冒険者ギルドのテントを1つ借りて、その中でしっかりとアイテムを調べていくつもりのようだ。
「分かった」
テントに入ったイズミは早速木箱を取り出すと、念の為に罠が仕掛けられていないか調べてから、木箱を開けて中身を確認する。
確かダンジョンボス討伐のドロップ品と、帝国の魔術師が持っていた書物と魔道具をまとめた木箱らしいが、実際はどんな物なのか。
開けた木箱を覗き込むと、ブレスレットが1つ、書物1冊、用途不明な道具1つ、そして金色の刺繍の入った白装束の衣服が入っていた。
「イズミ、この服はもしかして」
「恐らく幽霊…トレイズの物だろう。この木箱が発見された時の為に、自分の痕跡を残したのかもしれない」
白装束の衣服はオルドリン達へ渡すとして、他のアイテムも確認をしてゆく。
ブレスレットを手にとってみる。
丁寧に加工された3種類のメインの天然石と、その天然石よりは小振りな黒い天然石で構成されているブレスレットだ。
深みのある紅色の天然石、濃い蒼色の中に金色に見える斑点がアクセントとなっている天然石、黒と茶色模様のバランスが美しい天然石。
そして艶のある小振りで黒い天然石が、それらを引き立てるように連なっている。
「面白いな」
各々の天然石は元いた世界ならば、れっきとしたパワーストーンだろう。
宝石言葉や誕生石の事はよく分からないが、何かしらの効果に特化しているのかもしれない。
他に入っていた書物と魔道具はイズミ達が見ても訳の分からない代物なので、詳しい人間に調査を依頼する事で話しをまとめる。
一度テントから出て身体を伸ばしていると、オルドリン達が光の教会のテントに戻る所を見かけたので、先程調べた白装束の服を渡しに向かう。
「オルドリンさん!キメラ討伐をした後でコレを回収したのですが…」
「これは、間違い無くトレイズ様の儀礼服じゃ!こんなに綺麗に残っておるとは…」
服を受け取ったオルドリンは、衝撃のあまり服を握りしめたまま気を失ってしまった。
その身体を慌てて支えるセリーヌとヴィラードだったが、その顔には何か熱いものがこみ上げているようにも見えた。
「イズミ様、ご無事で何よりです」
「ロレッタさんも無事そうで良かったです。地上はどうでした?」
「被害は最小限で済んだと思っております。負傷者は数名出ましたが、死者は1名も出ておりません」
「それは大勝利でしょう!完璧ですよ」
「頂いた魔力回復薬を飲んだら、今までに無いくらい魔力が漲ってしまいまして。私1人でグールを300体程討伐しましたわ」
「三百!?」
話しを聞いていたオルドリン達が驚愕の声を上げると、ロレッタはケロッとした顔で話しを続ける。
「ワンドを構えて近付くだけで、グールが勝手に消滅してしまいましたので、討伐と表現して良いのかどうか」
何故そんなに大量のグールが姿を現したのかは不明だが、数で圧倒しようにもロレッタの敵では無かったようだ。
ロレッタには何か特別なスキルでもあるのだろうか?
聞くのも野暮な気がしたので聞きはしなかったが、兎に角無事で何よりだと思う事にしたイズミだった。
一足先にオブリビアの冒険者の拠点付近に移動すると、男達はイズミがレンタルしていたクロスボウをしっかりと整備し、万全の状態で返却をして来た。
「おぉアンタか!ダンジョンに入ったと聞いた時は驚いたよ」
「必要に駆られた感じだな」
「まあ俺達にしてみたら細かい事は良いんだ…無事みたいだな」
「勿論」
「レンタルしてたクロスボウのお陰で何人もが命拾いした、感謝する」
受け取ったイズミはショルダーバッグに仕舞い込むと、地上での戦闘はどうだったのか聞いてみた。
「ダンジョンの入口近辺にグールが大量発生したくらいで、他の所は平穏そのものだった。そのグールもロレッタ様が単身で倒しちまうから、俺達は護衛とドロップ品の回収が主な仕事だった」
「グールに何か特徴は?」
「そうだな…最後の方は人の形でも無かった。頭と手が四本とか、頭と足が四本みたいな気持ち悪ぃ姿でさ、若いのは吐いてた。それもダンジョンの入口からデカい音がすると同時に消えちまったがな」
どうやらキメラが消滅したのとほぼ同時に、地上で動いていたグールも消滅を始めていたようだ。
「イズミ、早くダンジョンで回収したアイテムの確認しようぜ」
ベリアが尻尾を激しく揺らしている。
冒険者ギルドのテントを1つ借りて、その中でしっかりとアイテムを調べていくつもりのようだ。
「分かった」
テントに入ったイズミは早速木箱を取り出すと、念の為に罠が仕掛けられていないか調べてから、木箱を開けて中身を確認する。
確かダンジョンボス討伐のドロップ品と、帝国の魔術師が持っていた書物と魔道具をまとめた木箱らしいが、実際はどんな物なのか。
開けた木箱を覗き込むと、ブレスレットが1つ、書物1冊、用途不明な道具1つ、そして金色の刺繍の入った白装束の衣服が入っていた。
「イズミ、この服はもしかして」
「恐らく幽霊…トレイズの物だろう。この木箱が発見された時の為に、自分の痕跡を残したのかもしれない」
白装束の衣服はオルドリン達へ渡すとして、他のアイテムも確認をしてゆく。
ブレスレットを手にとってみる。
丁寧に加工された3種類のメインの天然石と、その天然石よりは小振りな黒い天然石で構成されているブレスレットだ。
深みのある紅色の天然石、濃い蒼色の中に金色に見える斑点がアクセントとなっている天然石、黒と茶色模様のバランスが美しい天然石。
そして艶のある小振りで黒い天然石が、それらを引き立てるように連なっている。
「面白いな」
各々の天然石は元いた世界ならば、れっきとしたパワーストーンだろう。
宝石言葉や誕生石の事はよく分からないが、何かしらの効果に特化しているのかもしれない。
他に入っていた書物と魔道具はイズミ達が見ても訳の分からない代物なので、詳しい人間に調査を依頼する事で話しをまとめる。
一度テントから出て身体を伸ばしていると、オルドリン達が光の教会のテントに戻る所を見かけたので、先程調べた白装束の服を渡しに向かう。
「オルドリンさん!キメラ討伐をした後でコレを回収したのですが…」
「これは、間違い無くトレイズ様の儀礼服じゃ!こんなに綺麗に残っておるとは…」
服を受け取ったオルドリンは、衝撃のあまり服を握りしめたまま気を失ってしまった。
その身体を慌てて支えるセリーヌとヴィラードだったが、その顔には何か熱いものがこみ上げているようにも見えた。
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