516 / 624
第二十六章 梅雨の季節
第五百四話 アイテムの買取金額は
しおりを挟む
翌朝。
イズミは運動不足解消の為に屋敷の庭をジョギングし、自分の体力の無さを痛感していた。
早朝だと言うのにリコは起き出しており、余裕な表情でイズミのジョギングに付き合うと言って一緒に走っているのだ。
「イズミおじちゃんはさ、変な魔力の色をしてるよね」
「そうか?俺は魔法が使えないから、よく分からないな」
「そうなんだ。ちょっと魔力を吸っても良い?」
「グラテミアさん達から許可を貰ったらな」
「えぇ~!ケチ」
子供の純粋な興味であっても、勝手な行動は周囲に迷惑をかけたりするので保留にさせておくのが良いだろう。
マスタングの側で休憩をしていると、冒険者ギルドに向かうベリアの姿が見えたので、一応声をかけておく。
「おはようベリア、今日も今日とてか」
「そう。今日はアイテムの購入の件も動くから、イズミも後で来て欲しいんだけど」
「分かった、準備したら行くとするよ…ベリア、何か毛艶が良くなってないか?」
陽の光に照らされたベリアの全身が、艶々と輝いて見えるのだ。
「気付いた?昨日グラテミアの魔法の特訓が終わってから、本格的に美容クリームのお試しが始まったんだよ。高級ブラシで毛並みを整えてから、マッサージするみたいにクリームを満遍なく塗られてさ」
「昨日の今日でその艶なのか…町に居る獣人さん達の注目の的だな」
「…だよな。Sランクに昇格するってだけでも注目されてるのに、大変だぜ」
ベリアを見送ったイズミは汗を拭いてから腕時計の竜頭を巻き、冒険者ギルドに向かう準備を整える。
「イズミおじちゃん!グラテミア様に話して来たよ」
「早いな」
元気いっぱいのリコに付き添うアヤが、軽く一礼をして馬車置き場に入ってくる。
「おはよう御座います、イズミさん。今日も冒険者ギルドに?」
「おはようございます、そうなんですよ。オブリビアで入手したアイテムを売りに出すので」
今日の予定を告げておくと、リコが早速と言わんばかりにイズミの左手を掴む。
「ほんの少しだけなら吸っても大丈夫だろうって言われた」
「少しだけね」
服の袖を捲り左腕を見せると、リコが軽く噛み付いて魔力を吸い始めた。
「…味がしない。アヤお姉ちゃん、魔力に味がしないよ」
「本当ですか?」
「うん!」
リコの言葉を聞いたアヤも確認がしたいと言うので、少しだけ魔力を吸わせてみる。
「…確かに、何も感じませんね。魔力を吸収している感覚はあるのですが、味は一切ありません」
「俺は魔力に味がある事自体が初耳なのですがね」
予想外の話だったので詳しく聞きたいと思ったが、冒険者ギルドとベリアを持たせるの良くないので我慢して、冒険者ギルドへと向かう事にした。
冒険者ギルドに到着すると、直ぐにギルド長の部屋に案内される。
既にベリアも待機していた。
「お待たせしました」
「いえいえ、私も少し前に来た所でして…早速本題に入らせて頂きますね」
イズミが席に座ると、右隣にエレノアが座った。
今日も対応の当番らしい。
「我々で買い取らせて頂きたいアイテムをピックアップ致しました」
皆でリストを確認する。
豪華な首飾り、ティラノサウルスな魔物の爪と魔石化した頭蓋、大きな魔石が2個、ギベリス2本。
ブレスレットや魔導書、あの片手剣は含まれていなかった。
「予算の限界まで頑張らせて頂きました」
首飾りは金貨2000枚、魔石化した頭蓋が金貨9000枚、爪は金貨800枚、魔石が大きい方が金貨1000枚で小さい方が750枚。
ギベリスは1本につき金貨5000枚だった。
「ギベリスは過去に5000枚でギルドが購入し、オークションで7000枚以上で落札された経緯がありますので同額に致しました。ヒュミトールのギルドの予算ですと、これ以上の買取は来期…2ヶ月後に改めてお願いさせて頂くのが精一杯です」
「提示価格が全部、金貨での計算な事が驚きだ。爪は銀貨とかになるかと思ったのに」
「爪は下位のドラゴン並みの強度と物理的耐久性がありまして、回収されました爪の合計数だとこの金額になります」
念の為に他のアイテムの想定金額も聞いておく。
「ところで、今回は買取を見合わせてアイテムの価格も聞いておきたいのですが」
「分かりました。此方をご確認下さい」
別のリストを渡されたので確認をする。
ブレスレットは金貨50000枚、魔導書は希少性はあれど管轄ギルド違いとの事で、参考価格で金貨20枚だった。
あの片手剣に至っては、金貨換算で10000000枚相当らしい。
桁がおかしい。
「ブレスレットが金貨50000枚なのは…」
「ハルハンディア共和国きっての鑑定士に転移して貰い、鑑定をしたのですよ。その結果が此方です」
羊皮紙に書かれた効果付与を見て、ベリアとエレノアは衝撃を受けていた。
「コレは…ヤバいな」
「イズミ、このブレスレットは封印しておいた方が」
2人の反応を見てイズミはイマイチ実感出来なかったので、メガネを取り出し文字を翻訳して確認をする。
ケルベロスのブレスレット(守)
特殊な環境下で生成された高品質な天然石を加工して作られた、稀少性の高い特別なブレスレット。
装着条件があるが、詳細は不明。
付与効果:装着中は以下の効果を発揮する。
物理攻撃無効化、魔法攻撃無効化、状態異常無効化。
その他:鑑定不能項目あり。
「トンデモ効果だな」
「そうなんです。金貨50000枚を払って買い取っても、ブレスレットが認めた相手しか装着出来ないとなると、買い取るのも売りに出すのも厳しいものがありまして」
「認められなかったらどうなんだ?」
「不明です。ただ拒否されて終わるのか、はたまた魔力や魂を抜き取られるのか…鑑定士でも解りかねるとの見解でして」
「成る程ね…で、この意味不明な価格の剣は?」
「我々には到底扱えない代物です。買い取り不可能、または拒否と思って頂いて構いません…なのでこの価格は、畏れ多くも剣の価値のみを金額として試算したものになります」
上等な羊皮紙に書かれているのは、眉唾な鑑定結果だった。
イズミは運動不足解消の為に屋敷の庭をジョギングし、自分の体力の無さを痛感していた。
早朝だと言うのにリコは起き出しており、余裕な表情でイズミのジョギングに付き合うと言って一緒に走っているのだ。
「イズミおじちゃんはさ、変な魔力の色をしてるよね」
「そうか?俺は魔法が使えないから、よく分からないな」
「そうなんだ。ちょっと魔力を吸っても良い?」
「グラテミアさん達から許可を貰ったらな」
「えぇ~!ケチ」
子供の純粋な興味であっても、勝手な行動は周囲に迷惑をかけたりするので保留にさせておくのが良いだろう。
マスタングの側で休憩をしていると、冒険者ギルドに向かうベリアの姿が見えたので、一応声をかけておく。
「おはようベリア、今日も今日とてか」
「そう。今日はアイテムの購入の件も動くから、イズミも後で来て欲しいんだけど」
「分かった、準備したら行くとするよ…ベリア、何か毛艶が良くなってないか?」
陽の光に照らされたベリアの全身が、艶々と輝いて見えるのだ。
「気付いた?昨日グラテミアの魔法の特訓が終わってから、本格的に美容クリームのお試しが始まったんだよ。高級ブラシで毛並みを整えてから、マッサージするみたいにクリームを満遍なく塗られてさ」
「昨日の今日でその艶なのか…町に居る獣人さん達の注目の的だな」
「…だよな。Sランクに昇格するってだけでも注目されてるのに、大変だぜ」
ベリアを見送ったイズミは汗を拭いてから腕時計の竜頭を巻き、冒険者ギルドに向かう準備を整える。
「イズミおじちゃん!グラテミア様に話して来たよ」
「早いな」
元気いっぱいのリコに付き添うアヤが、軽く一礼をして馬車置き場に入ってくる。
「おはよう御座います、イズミさん。今日も冒険者ギルドに?」
「おはようございます、そうなんですよ。オブリビアで入手したアイテムを売りに出すので」
今日の予定を告げておくと、リコが早速と言わんばかりにイズミの左手を掴む。
「ほんの少しだけなら吸っても大丈夫だろうって言われた」
「少しだけね」
服の袖を捲り左腕を見せると、リコが軽く噛み付いて魔力を吸い始めた。
「…味がしない。アヤお姉ちゃん、魔力に味がしないよ」
「本当ですか?」
「うん!」
リコの言葉を聞いたアヤも確認がしたいと言うので、少しだけ魔力を吸わせてみる。
「…確かに、何も感じませんね。魔力を吸収している感覚はあるのですが、味は一切ありません」
「俺は魔力に味がある事自体が初耳なのですがね」
予想外の話だったので詳しく聞きたいと思ったが、冒険者ギルドとベリアを持たせるの良くないので我慢して、冒険者ギルドへと向かう事にした。
冒険者ギルドに到着すると、直ぐにギルド長の部屋に案内される。
既にベリアも待機していた。
「お待たせしました」
「いえいえ、私も少し前に来た所でして…早速本題に入らせて頂きますね」
イズミが席に座ると、右隣にエレノアが座った。
今日も対応の当番らしい。
「我々で買い取らせて頂きたいアイテムをピックアップ致しました」
皆でリストを確認する。
豪華な首飾り、ティラノサウルスな魔物の爪と魔石化した頭蓋、大きな魔石が2個、ギベリス2本。
ブレスレットや魔導書、あの片手剣は含まれていなかった。
「予算の限界まで頑張らせて頂きました」
首飾りは金貨2000枚、魔石化した頭蓋が金貨9000枚、爪は金貨800枚、魔石が大きい方が金貨1000枚で小さい方が750枚。
ギベリスは1本につき金貨5000枚だった。
「ギベリスは過去に5000枚でギルドが購入し、オークションで7000枚以上で落札された経緯がありますので同額に致しました。ヒュミトールのギルドの予算ですと、これ以上の買取は来期…2ヶ月後に改めてお願いさせて頂くのが精一杯です」
「提示価格が全部、金貨での計算な事が驚きだ。爪は銀貨とかになるかと思ったのに」
「爪は下位のドラゴン並みの強度と物理的耐久性がありまして、回収されました爪の合計数だとこの金額になります」
念の為に他のアイテムの想定金額も聞いておく。
「ところで、今回は買取を見合わせてアイテムの価格も聞いておきたいのですが」
「分かりました。此方をご確認下さい」
別のリストを渡されたので確認をする。
ブレスレットは金貨50000枚、魔導書は希少性はあれど管轄ギルド違いとの事で、参考価格で金貨20枚だった。
あの片手剣に至っては、金貨換算で10000000枚相当らしい。
桁がおかしい。
「ブレスレットが金貨50000枚なのは…」
「ハルハンディア共和国きっての鑑定士に転移して貰い、鑑定をしたのですよ。その結果が此方です」
羊皮紙に書かれた効果付与を見て、ベリアとエレノアは衝撃を受けていた。
「コレは…ヤバいな」
「イズミ、このブレスレットは封印しておいた方が」
2人の反応を見てイズミはイマイチ実感出来なかったので、メガネを取り出し文字を翻訳して確認をする。
ケルベロスのブレスレット(守)
特殊な環境下で生成された高品質な天然石を加工して作られた、稀少性の高い特別なブレスレット。
装着条件があるが、詳細は不明。
付与効果:装着中は以下の効果を発揮する。
物理攻撃無効化、魔法攻撃無効化、状態異常無効化。
その他:鑑定不能項目あり。
「トンデモ効果だな」
「そうなんです。金貨50000枚を払って買い取っても、ブレスレットが認めた相手しか装着出来ないとなると、買い取るのも売りに出すのも厳しいものがありまして」
「認められなかったらどうなんだ?」
「不明です。ただ拒否されて終わるのか、はたまた魔力や魂を抜き取られるのか…鑑定士でも解りかねるとの見解でして」
「成る程ね…で、この意味不明な価格の剣は?」
「我々には到底扱えない代物です。買い取り不可能、または拒否と思って頂いて構いません…なのでこの価格は、畏れ多くも剣の価値のみを金額として試算したものになります」
上等な羊皮紙に書かれているのは、眉唾な鑑定結果だった。
31
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる