616 / 624
第二十八章 梅雨が明けるまで
第六百一話 調理器具を買え
しおりを挟む
イズミが厨房から解放されたのは、ポケットに仕舞っていた腕時計を見る限り14時を回っていた。
実際には昼前にはほとんど終わっていたのだが、モーニングセットに関する細かな話し合いがあったからだ。
具体的には、卵の使いすぎ問題だったり香辛料はほとんど使えない問題だったりだ。
個人の料理であれば問題無いが、振る舞ったモーニングセットが思いの外好評だったが為に、料理長達は普段の料理に組み込むべきかを検討すると言う名目でイズミに相談を持ち掛けてきたのである。
その結果、イズミは好みであるスクランブルエッグからサニーサイドアップに変更するのはどうかと提案した。
いわゆる目玉焼きである。
料理長達は卵焼きにはオーバーイージー、つまり両面焼きが基本と教わっているようで、サニーサイドアップとオーバーイージーのどちらがモーニングセットに適しているかで軽く議論になった。
「こればっかりは、個人の好みもありますので」
料理長達との話し合いを終えたイズミは借りていた調理器具を洗ってから返却したのだが、料理長からこう切り出された。
「イズミ様は、旅路ではどのような調理器具を使っているのです?」
「それは…普通の冒険者の皆さんとさして変わりませんけど」
イズミが使っている調理器具のほとんどは、ベリアが冒険者生活で使っていた物と似たような物を購入して使っている。
旅路で料理に拘るかと言われると、必要ならマスタングで実体化しているので余り気にもしていなかったのだ。
「アイテムボックスをお持ちなら、調理器具も一通り持っていた方が良いと思います。毎回レンタルするのも面倒でしょうし、使い慣れた道具の方が気兼ね無く使えますから」
「そうですね…余り凝った料理をする趣味は無いのですが」
「持っているといないのとでは、何かと事情も変わりますよ?」
旅先で火だけ借りるのか全て借りるのか、これは地味にお金がかかると言われてしまった。
特に借りた調理器具を壊してしまったら、弁償問題に発展するからだ。
「面倒な話にならないように、事前に策を講じる事は重要です。それに私が想像するに、イズミ様は道具に何かしらの拘りがある方だと思いますので、購入しておくのがよいかと」
「そう言われると…そうですねぇ」
イズミは疲れた両手を軽く労りながら、料理長の助言を聞いたのだった。
翌日。
イズミはオリヴィアと共に光の協会へと移動し、何度目かの料理練習をした。
数種類のメニューを一緒にこなした後で、イズミはロレッタ以外の面々を部屋から追い出す。
「すみませんが、ロレッタさんと個別に話をする必要がある事案でして。まぁ、直ぐに終わりますから」
光の協会の面々は渋々と言った様子で部屋から出てゆくのを確認したイズミは、皿の片付けが終わり綺麗になったテーブルの上にある荷物を並べてゆく。
「イズミ様、こちらは?」
「少し遅れましたが、この前の酒盛り対応の報酬です。出処は察してください」
「分かりました…このワンドはセリーヌに渡していた物と似ていますね」
「形状は違いますが、用途は概ね同じだと思います。此方では詳しく調べてはいないので、必要に応じて調査をお願いします」
ロレッタは見た目で気に入ったワンドを大切そうに抱きしめると、他の荷物を丁寧に仕舞う。
仕舞い終えたのを見届けてから、部屋の外にいた面々を部屋内に入れ込んだ。
「終わりました」
「イズミさん、今度は何をしたんです?」
「私は特に何も。後はロレッタさんに任せましたので」
「えぇ!?」
リーベルトからの質問攻めを上手く避けるべく、イズミはロレッタにパスをしてから光の協会を後にする。
「オリー、ちょっと大通りに寄るぞ」
「何か物入りかい?」
「ちゃんとした調理器具を持っておこうと思ってね」
「今後も料理を作ってくれるのかい」
「旅路では交代制になるかもだが、皆が使えるのを用意しておこうって魂胆だな」
近くの馬車置き場にマスタングを停めて大通りにある道具屋に入店すると、店員に聞いて調理器具の売り場へ案内してもらう。
「手前にある商品が言わば家庭向けで奥に入ると専門向けになります」
「具体的な違いは?」
「主に使われている素材や純度、耐久性に出てきます。専門向けだからと言ってお客様ご自身の調理スタイルと合うかどうかは、我々としても判断に悩むところであります」
直ぐに熱が通って欲しいのか、じっくりと熱を通したいのか。
これは火加減の調整でも出来るが魔法で微調整が出来ない場所では、この調理器具選びの段階で決める事もあるそうだ。
家庭によっては強火を用意するのが大変だから、フライパンは直ぐに熱が伝わる薄型を買う。そんな感じらしい。
薄型だから雑に扱うと直ぐに駄目になるかと言うとそんな事も無く、ヒュミトールで購入出来る調理器具はどんな安物であってもドワーフ族が独自で定めた基準を満たしていると言う。
その基準とは。
「例えばですが…熱したフライパンを冷水に浸すを200回繰り返しても変形や破損をしない事、錆が浮いてきても直ぐに取れる事、持ち手部分は使用者が火傷をしない様な処置を施す事、とかです」
「頑丈でメンテナンスもしやすく、安全に使えるような基準なんですね」
「一部専門向け商品では、別の基準を独自に設けている物もございます。例えばこちらです」
店員が持って来たのは、直径が20cmくらいのフライパンだった。
持たせてもらうとかなり重い。
「このフライパンは【ロングボウを射たれても防げる】をテーマに製作されました」
「物騒ですね」
「製作者がAランク冒険者にロングボウを射ってもらい、貫通しない防御力である事を証明しております…勿論、このまま鈍器として扱っても何一つ問題はございません」
「フライパンとしてはどうなんです?」
「熱くなるまでに他の商品と比較してもかなり遅いですが、その分冷えるのも遅いので…余熱調理に適しているとかでご購入なさるお客様もおります」
「そうですか」
イズミはオリヴィアと相談した上で、比較的オーソドックスな商品を選択して購入した。
イズミは1人から2人向けのサイズでも良いと考えたが、オリヴィアは旅路が3人なのだから4人用の物があるべきだと言うので、最終的に両方購入した。
特に料理に使う包丁は種類も豊富で価格もピンキリだったので、別日にベリアも連れて買いに来る事にした。
刃物の類は自分よりもベリアの方が良いセンスをしている、そう判断したからである。
ちなみにだが、今回の買い物でイズミが何気に気に入っているのは、500mlは入りそうな鉄瓶だ。
コーヒーを淹れるのに使いたいとか思っているが、現時点でコーヒー豆は見つかっていない。
必ず見つけ出してやると心に決めつつ、店を後にするのだった。
実際には昼前にはほとんど終わっていたのだが、モーニングセットに関する細かな話し合いがあったからだ。
具体的には、卵の使いすぎ問題だったり香辛料はほとんど使えない問題だったりだ。
個人の料理であれば問題無いが、振る舞ったモーニングセットが思いの外好評だったが為に、料理長達は普段の料理に組み込むべきかを検討すると言う名目でイズミに相談を持ち掛けてきたのである。
その結果、イズミは好みであるスクランブルエッグからサニーサイドアップに変更するのはどうかと提案した。
いわゆる目玉焼きである。
料理長達は卵焼きにはオーバーイージー、つまり両面焼きが基本と教わっているようで、サニーサイドアップとオーバーイージーのどちらがモーニングセットに適しているかで軽く議論になった。
「こればっかりは、個人の好みもありますので」
料理長達との話し合いを終えたイズミは借りていた調理器具を洗ってから返却したのだが、料理長からこう切り出された。
「イズミ様は、旅路ではどのような調理器具を使っているのです?」
「それは…普通の冒険者の皆さんとさして変わりませんけど」
イズミが使っている調理器具のほとんどは、ベリアが冒険者生活で使っていた物と似たような物を購入して使っている。
旅路で料理に拘るかと言われると、必要ならマスタングで実体化しているので余り気にもしていなかったのだ。
「アイテムボックスをお持ちなら、調理器具も一通り持っていた方が良いと思います。毎回レンタルするのも面倒でしょうし、使い慣れた道具の方が気兼ね無く使えますから」
「そうですね…余り凝った料理をする趣味は無いのですが」
「持っているといないのとでは、何かと事情も変わりますよ?」
旅先で火だけ借りるのか全て借りるのか、これは地味にお金がかかると言われてしまった。
特に借りた調理器具を壊してしまったら、弁償問題に発展するからだ。
「面倒な話にならないように、事前に策を講じる事は重要です。それに私が想像するに、イズミ様は道具に何かしらの拘りがある方だと思いますので、購入しておくのがよいかと」
「そう言われると…そうですねぇ」
イズミは疲れた両手を軽く労りながら、料理長の助言を聞いたのだった。
翌日。
イズミはオリヴィアと共に光の協会へと移動し、何度目かの料理練習をした。
数種類のメニューを一緒にこなした後で、イズミはロレッタ以外の面々を部屋から追い出す。
「すみませんが、ロレッタさんと個別に話をする必要がある事案でして。まぁ、直ぐに終わりますから」
光の協会の面々は渋々と言った様子で部屋から出てゆくのを確認したイズミは、皿の片付けが終わり綺麗になったテーブルの上にある荷物を並べてゆく。
「イズミ様、こちらは?」
「少し遅れましたが、この前の酒盛り対応の報酬です。出処は察してください」
「分かりました…このワンドはセリーヌに渡していた物と似ていますね」
「形状は違いますが、用途は概ね同じだと思います。此方では詳しく調べてはいないので、必要に応じて調査をお願いします」
ロレッタは見た目で気に入ったワンドを大切そうに抱きしめると、他の荷物を丁寧に仕舞う。
仕舞い終えたのを見届けてから、部屋の外にいた面々を部屋内に入れ込んだ。
「終わりました」
「イズミさん、今度は何をしたんです?」
「私は特に何も。後はロレッタさんに任せましたので」
「えぇ!?」
リーベルトからの質問攻めを上手く避けるべく、イズミはロレッタにパスをしてから光の協会を後にする。
「オリー、ちょっと大通りに寄るぞ」
「何か物入りかい?」
「ちゃんとした調理器具を持っておこうと思ってね」
「今後も料理を作ってくれるのかい」
「旅路では交代制になるかもだが、皆が使えるのを用意しておこうって魂胆だな」
近くの馬車置き場にマスタングを停めて大通りにある道具屋に入店すると、店員に聞いて調理器具の売り場へ案内してもらう。
「手前にある商品が言わば家庭向けで奥に入ると専門向けになります」
「具体的な違いは?」
「主に使われている素材や純度、耐久性に出てきます。専門向けだからと言ってお客様ご自身の調理スタイルと合うかどうかは、我々としても判断に悩むところであります」
直ぐに熱が通って欲しいのか、じっくりと熱を通したいのか。
これは火加減の調整でも出来るが魔法で微調整が出来ない場所では、この調理器具選びの段階で決める事もあるそうだ。
家庭によっては強火を用意するのが大変だから、フライパンは直ぐに熱が伝わる薄型を買う。そんな感じらしい。
薄型だから雑に扱うと直ぐに駄目になるかと言うとそんな事も無く、ヒュミトールで購入出来る調理器具はどんな安物であってもドワーフ族が独自で定めた基準を満たしていると言う。
その基準とは。
「例えばですが…熱したフライパンを冷水に浸すを200回繰り返しても変形や破損をしない事、錆が浮いてきても直ぐに取れる事、持ち手部分は使用者が火傷をしない様な処置を施す事、とかです」
「頑丈でメンテナンスもしやすく、安全に使えるような基準なんですね」
「一部専門向け商品では、別の基準を独自に設けている物もございます。例えばこちらです」
店員が持って来たのは、直径が20cmくらいのフライパンだった。
持たせてもらうとかなり重い。
「このフライパンは【ロングボウを射たれても防げる】をテーマに製作されました」
「物騒ですね」
「製作者がAランク冒険者にロングボウを射ってもらい、貫通しない防御力である事を証明しております…勿論、このまま鈍器として扱っても何一つ問題はございません」
「フライパンとしてはどうなんです?」
「熱くなるまでに他の商品と比較してもかなり遅いですが、その分冷えるのも遅いので…余熱調理に適しているとかでご購入なさるお客様もおります」
「そうですか」
イズミはオリヴィアと相談した上で、比較的オーソドックスな商品を選択して購入した。
イズミは1人から2人向けのサイズでも良いと考えたが、オリヴィアは旅路が3人なのだから4人用の物があるべきだと言うので、最終的に両方購入した。
特に料理に使う包丁は種類も豊富で価格もピンキリだったので、別日にベリアも連れて買いに来る事にした。
刃物の類は自分よりもベリアの方が良いセンスをしている、そう判断したからである。
ちなみにだが、今回の買い物でイズミが何気に気に入っているのは、500mlは入りそうな鉄瓶だ。
コーヒーを淹れるのに使いたいとか思っているが、現時点でコーヒー豆は見つかっていない。
必ず見つけ出してやると心に決めつつ、店を後にするのだった。
31
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる