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第九章 海を目指して
第百二十一話 制作依頼
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食事を終えたイズミは天気が悪くなる前に、商店街で防具屋を見つける事が出来た。
商店街のの入口付近に武器屋と並ぶようにして店を構えていたからだ。
普段なら店の前には商品が展示されているのだろう場所には何も置かれておらず、店主がこの後天気が崩れると判断したのか全て店内に仕舞われていた。
イズミが店に入ると、細身の男が奥で作業をしていた。
「いらっしゃい。何をお探しで?」
「革製のベストを特注だ作ったりはしているか?戦闘用なのだが」
細身の男がイズミを見ると、作業を中断して近付いて来た。
「見かけない顔だね。冒険者か…どんなベストが欲しいのか教えてくれ」
イズミは持って来たアサルトライフルのマガジンを取り出した。
「ベストはフロントで3点留め、丈は臍が隠れる程度で袖はいらない。それと、ベスト前面にはコレを6~8個は収納したい」
イズミはマガジンを男に手渡した。
まじまじとサイズ感を確認してから、店の奥から普通の布製ベストを用意して幾つか質問をして来た。
「どの位置に欲しいとかあるかい?」
イズミは布製ベストの上に、返してもらったマガジンを置いた。
「ベスト前面の右側と左側に、こんな感じで合計6個取り付ける。余裕があれば肩の辺りにも左右1つづつ取り付けて、合計8個って感じだ」
男が布製ベストにマガジンの取り付けイメージを、木炭か何かで描いていった。
「収納はどんな感じですか?」
イズミは好きな映画のタクティカルベストを思い出していた。
「そうだな…こういった感じで作れるか?」
布の切れ端を持って、マガジンの収納イメージを作る。
十字の形で保持して、ベストのボタン側から抜き差しが出来るように穴開きポーチみたいな感じだ。
「6つも収納するだけでも、そこそこの重量になりますね…」
男はブツブツと独り言を言いながら、使えそうな生地を取り出した。
「これはブラウンバッファローと呼ばれる魔物の革です。服に使用するには少々硬いのですが、頑丈で耐久性もあります」
ブラウンバッファローの革を机に乗せた後、ベストに使おうとしているボタンを机に置いた。
「フォレストウルフの牙です。今回はこちらをボタンとして利用するのはどうでしょうか?」
最後に縫い合わせる紐を2つ取り出して来た。
「戦闘用でしたら、紐は妥協出来ません。当店おすすめの紐と、私個人がおすすめしたい紐の2種類がございます」
1つはフォレストスパイダーの糸で作られた紐で、縫い目を細く見せつつも頑丈だと言う。
もう1つはハウンドスパイダーの糸から作られた紐で、採取した時点で太く頑丈さも桁違いだと言う。
その変わり、複雑な縫い方が難しいそうだ。
「このベストは戦闘で使う物だから、頑丈さを優先して欲しい」
イズミがそう言うと、男はハウンドスパイダーの糸を机の上に残した。
「移動中にコレが落下しないように、簡易的なボタンも付けてくれ」
「かしこまりました」
男が素材をまとめ始めたので、イズミは金貨を2枚取り出して机の上に置いた。
「これでは貰いすぎになります。特注だとしても、金貨1枚で充分ですよ」
「急ぎで作って欲しいんだ。3日で仕上げてくれるなら、金貨2枚を支払おう」
男は少し考え込んだ。
「3日ですか…では寸法を測りましたら、早速取り掛かりましょう。出来合い品で取り付け位置を決めましたら、3日で完成させましょう」
男が紐を取り出して、イズミの身体の採寸を行った。
それを記録すると店の奥から、必要な大きさの素材を取り出して机に準備をし始めた。
「では、前金で金貨1枚は置いておく…3日後に来る」
「3日後の朝までには仕上げておくよ」
イズミはそう言って作業に入った男を見てから静かに店を出た。
外はポツポツと雨が降り始めていた。
商店街のの入口付近に武器屋と並ぶようにして店を構えていたからだ。
普段なら店の前には商品が展示されているのだろう場所には何も置かれておらず、店主がこの後天気が崩れると判断したのか全て店内に仕舞われていた。
イズミが店に入ると、細身の男が奥で作業をしていた。
「いらっしゃい。何をお探しで?」
「革製のベストを特注だ作ったりはしているか?戦闘用なのだが」
細身の男がイズミを見ると、作業を中断して近付いて来た。
「見かけない顔だね。冒険者か…どんなベストが欲しいのか教えてくれ」
イズミは持って来たアサルトライフルのマガジンを取り出した。
「ベストはフロントで3点留め、丈は臍が隠れる程度で袖はいらない。それと、ベスト前面にはコレを6~8個は収納したい」
イズミはマガジンを男に手渡した。
まじまじとサイズ感を確認してから、店の奥から普通の布製ベストを用意して幾つか質問をして来た。
「どの位置に欲しいとかあるかい?」
イズミは布製ベストの上に、返してもらったマガジンを置いた。
「ベスト前面の右側と左側に、こんな感じで合計6個取り付ける。余裕があれば肩の辺りにも左右1つづつ取り付けて、合計8個って感じだ」
男が布製ベストにマガジンの取り付けイメージを、木炭か何かで描いていった。
「収納はどんな感じですか?」
イズミは好きな映画のタクティカルベストを思い出していた。
「そうだな…こういった感じで作れるか?」
布の切れ端を持って、マガジンの収納イメージを作る。
十字の形で保持して、ベストのボタン側から抜き差しが出来るように穴開きポーチみたいな感じだ。
「6つも収納するだけでも、そこそこの重量になりますね…」
男はブツブツと独り言を言いながら、使えそうな生地を取り出した。
「これはブラウンバッファローと呼ばれる魔物の革です。服に使用するには少々硬いのですが、頑丈で耐久性もあります」
ブラウンバッファローの革を机に乗せた後、ベストに使おうとしているボタンを机に置いた。
「フォレストウルフの牙です。今回はこちらをボタンとして利用するのはどうでしょうか?」
最後に縫い合わせる紐を2つ取り出して来た。
「戦闘用でしたら、紐は妥協出来ません。当店おすすめの紐と、私個人がおすすめしたい紐の2種類がございます」
1つはフォレストスパイダーの糸で作られた紐で、縫い目を細く見せつつも頑丈だと言う。
もう1つはハウンドスパイダーの糸から作られた紐で、採取した時点で太く頑丈さも桁違いだと言う。
その変わり、複雑な縫い方が難しいそうだ。
「このベストは戦闘で使う物だから、頑丈さを優先して欲しい」
イズミがそう言うと、男はハウンドスパイダーの糸を机の上に残した。
「移動中にコレが落下しないように、簡易的なボタンも付けてくれ」
「かしこまりました」
男が素材をまとめ始めたので、イズミは金貨を2枚取り出して机の上に置いた。
「これでは貰いすぎになります。特注だとしても、金貨1枚で充分ですよ」
「急ぎで作って欲しいんだ。3日で仕上げてくれるなら、金貨2枚を支払おう」
男は少し考え込んだ。
「3日ですか…では寸法を測りましたら、早速取り掛かりましょう。出来合い品で取り付け位置を決めましたら、3日で完成させましょう」
男が紐を取り出して、イズミの身体の採寸を行った。
それを記録すると店の奥から、必要な大きさの素材を取り出して机に準備をし始めた。
「では、前金で金貨1枚は置いておく…3日後に来る」
「3日後の朝までには仕上げておくよ」
イズミはそう言って作業に入った男を見てから静かに店を出た。
外はポツポツと雨が降り始めていた。
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