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第十四章 運び屋稼業も楽じゃない
第百九十四話 マスターキーの出番です
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「貴方がイズミね。早速なんだけど、あの馬車のドアを開けて欲しいの」
少女は破壊された馬車の1つ後方にある馬車を指差す。
「別に構わないが…」
何故自分の事を知っているのかを聞けぬまま、イズミは馬車へ近付きドアの蝶番に触れようとするもメガネ上に魔法反応が出てマスタングから報告が来た。
「マスター、防御魔法と保護魔法がかかっています」
「保護ねぇ…そんなに大切な物が入ってるのか?」
ドアの作りを確認し、鍵のかかっている場所と開閉動作をする場所を確かめてから、マグナムを仕舞い改めてショットガンを取り出した。
「施錠された扉を開けるなら、やっぱりコレだよな」
動作に問題が無い事を確認し、初弾を装填し要所へと撃ち込んだ。
住居等への突入時、ショットガンで鍵を破壊して扉を開ける…マスターキーとしての運用である。
1発目で防御魔法が剥がれ、2発目で保護魔法が剥がれると同時にドアの施錠が破壊された。
残る2箇所も破壊したら、ドアを開ける前に弾込めをする。
銃声を聞きつけた兵士が攻撃を仕掛けてくる可能性があるからだ。
ドアを蹴破り馬車内に突入すると、商品だろう物が綺麗に置かれていた。
少女が馬車へ入って来るのとほぼ同時に、数名の足音が聞こえたので応戦すべくショットガンを持ち直す。
相手が攻撃体勢を整える前に馬車から身体を少し出すと、ショットガンを撃ち込む。
素早く馬車から降りると、急いで別の馬車まで走り身を隠す。
ゴン!
呼吸が整う前に馬車の上部から物音がしたので見上げると、両手に斧を持った男が飛びかかって来た。
「それぃ!」
男の声と共に攻撃を何とか避けたイズミだったが、地面へ転がった結果ショットガンが泥に浸かってしまった。
まだ撃てるかもしれないが、不発になる可能性を考慮して使用を止め男へ投げつける。
相手が投げつけられたショットガンを斧で払っている僅かな時間に、マグナムを抜いて2発撃って無力化した。
その間にも他の兵士が接近して来たので、残る4発を撃ち込んだが命中したかの確認までは出来なかった。
移動しつつ急いで弾込めをするも、この悪天候では思うように身体が動かないのか手間取ってしまう。
「そこの者、武器を下ろせ!」
イズミが弾込めを終えてマグナムを構え直すと同時に、まだ多少の距離はあるが3人の兵士が槍をイズミへと向けた。
「それは聞けないな」
イズミは即答で断った。
重いマグナムを右手だけで保持しつつ、身体を半身にして相手から見える体面積を減らす。
「盗人にしては派手な音を出す武器を使うとは…余程自信があるのか、それとも単なる馬鹿か?」
兵士の軽口には特に反応せず、左手をショルダーバッグに沿わせ身体を安定させマグナムのハンマーを起こす。
「…マスター。反対方向から1名接近中です」
マスタングからのアナウンスを聞いたイズミは、ショルダーバッグからソードオフショットガンを左手で取り出す準備をする。
「話でもするか?互いに武器を下ろして…」
兵士が喋り終わる前に、イズミはソードオフショットガンを取り出して反対側…馬車の後ろ…から現れた兵士達の仲間へ2発撃った。
ショットガンを撃ち込まれた兵士は勢い良く倒れる。
その動作をに隙がある見て攻撃に転じようとした兵士達だったが、動き出す兵士の足元にマグナムを1発撃って行動を阻害した。
「…どうやら、話しをする意思は無いようだな」
イズミは弾切れのショットガンをショルダーバッグへ仕舞うと、残る兵士へ睨みを効かせる。
その兵士達の奥に、馬車から何かを抱えて出て来た少女が見えた。
少女は武器を構えているイズミに手を振る。
「誰だ!?子供?動くなよ!」
イズミの動きから自分達の背後の存在に気付いたのか、兵士の1人が振り返り、目にした少女へ槍を向け静止を促した。
「お前、邪魔」
少女が兵士を見つめると、抱えている何かが兵士に対し水を吹き出し、兵士が水圧に負けて倒れる。
その直後、兵士へ降り注ぐ雨粒だけが針のように変化し、兵士の鎧を貫通し全身串刺しにされ絶命した。
兵士は痛みに叫ぶ暇すら無かった。
それを見た兵士が動揺したのか、少女から逃げようとしてイズミのいる方向へ走り出した。
イズミがマグナムを撃とうとしたが、兵士は突然の突風で遠くへ飛ばされてしまった。
「…アタイの得意魔法と雨は相性が悪いんだ。練習しないとな」
イズミが声のする方を振り向くと、ずぶ濡れのベリアが不機嫌そうに立っている。
右手にはククリナイフがあるが、出そうとした炎が消えたのか黒い煙が少しだけ見えた。
「助かったよ。一度に2人を相手にするのは厄介でね」
「良いって事よ…ヴェッくしょい!」
雨に打たれ身体が冷えたのか、ベリアがクシャミをする。
ナイフを仕舞ったベリアに出会った少女を紹介しようか悩んだが、自分も少女の名前すら知らない事を思い出した。
「あの子は?」
当然ながらベリアは何も知らないので、イズミへ尋ねる。
「ついさっき出会ったんだ。まだ名前も聞けてない」
イズミは正直に答えた。
少女は破壊された馬車の1つ後方にある馬車を指差す。
「別に構わないが…」
何故自分の事を知っているのかを聞けぬまま、イズミは馬車へ近付きドアの蝶番に触れようとするもメガネ上に魔法反応が出てマスタングから報告が来た。
「マスター、防御魔法と保護魔法がかかっています」
「保護ねぇ…そんなに大切な物が入ってるのか?」
ドアの作りを確認し、鍵のかかっている場所と開閉動作をする場所を確かめてから、マグナムを仕舞い改めてショットガンを取り出した。
「施錠された扉を開けるなら、やっぱりコレだよな」
動作に問題が無い事を確認し、初弾を装填し要所へと撃ち込んだ。
住居等への突入時、ショットガンで鍵を破壊して扉を開ける…マスターキーとしての運用である。
1発目で防御魔法が剥がれ、2発目で保護魔法が剥がれると同時にドアの施錠が破壊された。
残る2箇所も破壊したら、ドアを開ける前に弾込めをする。
銃声を聞きつけた兵士が攻撃を仕掛けてくる可能性があるからだ。
ドアを蹴破り馬車内に突入すると、商品だろう物が綺麗に置かれていた。
少女が馬車へ入って来るのとほぼ同時に、数名の足音が聞こえたので応戦すべくショットガンを持ち直す。
相手が攻撃体勢を整える前に馬車から身体を少し出すと、ショットガンを撃ち込む。
素早く馬車から降りると、急いで別の馬車まで走り身を隠す。
ゴン!
呼吸が整う前に馬車の上部から物音がしたので見上げると、両手に斧を持った男が飛びかかって来た。
「それぃ!」
男の声と共に攻撃を何とか避けたイズミだったが、地面へ転がった結果ショットガンが泥に浸かってしまった。
まだ撃てるかもしれないが、不発になる可能性を考慮して使用を止め男へ投げつける。
相手が投げつけられたショットガンを斧で払っている僅かな時間に、マグナムを抜いて2発撃って無力化した。
その間にも他の兵士が接近して来たので、残る4発を撃ち込んだが命中したかの確認までは出来なかった。
移動しつつ急いで弾込めをするも、この悪天候では思うように身体が動かないのか手間取ってしまう。
「そこの者、武器を下ろせ!」
イズミが弾込めを終えてマグナムを構え直すと同時に、まだ多少の距離はあるが3人の兵士が槍をイズミへと向けた。
「それは聞けないな」
イズミは即答で断った。
重いマグナムを右手だけで保持しつつ、身体を半身にして相手から見える体面積を減らす。
「盗人にしては派手な音を出す武器を使うとは…余程自信があるのか、それとも単なる馬鹿か?」
兵士の軽口には特に反応せず、左手をショルダーバッグに沿わせ身体を安定させマグナムのハンマーを起こす。
「…マスター。反対方向から1名接近中です」
マスタングからのアナウンスを聞いたイズミは、ショルダーバッグからソードオフショットガンを左手で取り出す準備をする。
「話でもするか?互いに武器を下ろして…」
兵士が喋り終わる前に、イズミはソードオフショットガンを取り出して反対側…馬車の後ろ…から現れた兵士達の仲間へ2発撃った。
ショットガンを撃ち込まれた兵士は勢い良く倒れる。
その動作をに隙がある見て攻撃に転じようとした兵士達だったが、動き出す兵士の足元にマグナムを1発撃って行動を阻害した。
「…どうやら、話しをする意思は無いようだな」
イズミは弾切れのショットガンをショルダーバッグへ仕舞うと、残る兵士へ睨みを効かせる。
その兵士達の奥に、馬車から何かを抱えて出て来た少女が見えた。
少女は武器を構えているイズミに手を振る。
「誰だ!?子供?動くなよ!」
イズミの動きから自分達の背後の存在に気付いたのか、兵士の1人が振り返り、目にした少女へ槍を向け静止を促した。
「お前、邪魔」
少女が兵士を見つめると、抱えている何かが兵士に対し水を吹き出し、兵士が水圧に負けて倒れる。
その直後、兵士へ降り注ぐ雨粒だけが針のように変化し、兵士の鎧を貫通し全身串刺しにされ絶命した。
兵士は痛みに叫ぶ暇すら無かった。
それを見た兵士が動揺したのか、少女から逃げようとしてイズミのいる方向へ走り出した。
イズミがマグナムを撃とうとしたが、兵士は突然の突風で遠くへ飛ばされてしまった。
「…アタイの得意魔法と雨は相性が悪いんだ。練習しないとな」
イズミが声のする方を振り向くと、ずぶ濡れのベリアが不機嫌そうに立っている。
右手にはククリナイフがあるが、出そうとした炎が消えたのか黒い煙が少しだけ見えた。
「助かったよ。一度に2人を相手にするのは厄介でね」
「良いって事よ…ヴェッくしょい!」
雨に打たれ身体が冷えたのか、ベリアがクシャミをする。
ナイフを仕舞ったベリアに出会った少女を紹介しようか悩んだが、自分も少女の名前すら知らない事を思い出した。
「あの子は?」
当然ながらベリアは何も知らないので、イズミへ尋ねる。
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イズミは正直に答えた。
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