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第十五章 ハルハンディア共和国
第二百十話 情報収集
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屋敷で振る舞われた朝食を取り終え外へ出ると、カーネリアが空から降りてきた。
「イズミ、おはよう!」
「おはよう」
「やっぱり身体が重いよ。運動不足だ!」
カーネリアは運動不足解消の為に、朝から彼方此方を飛び回っていたらしい。
挨拶もそこそこに2人でマスタングの元へ向かうと、既にベリアが待機していた。
「卵は無事に渡せたし、やっとフリーだな」
「そうだな。予定通り火山地帯に行って、まずは温泉だ」
ベリアとイズミは旅の目的を再確認し、マスタングのモニターにて目的地をポイントする。
「アタシは此処でお別れだね。色々な所に挨拶回りがあるし、仲間と一緒に卵を主の元に届くまで見届けるんだ」
「そうか。ならこれを渡しておくよ。火山地帯で会えるだろうし、とりあえずな」
イズミはカーネリアのお気に入りである、七味唐辛子の瓶を渡す。
「…いいの?」
「勿論。何処かで薬師に見せて、同じような物を作って貰うのが良いと思う」
マスタング頼りにし過ぎると、移動範囲に制限がかかってしまう。
それはイズミには問題無いレベルだが、カーネリアにとっては制限になりかねないからだ。
「分かった。じゃ、火山地帯で会おうね!」
「おう」
カーネリアが馬車置場から出ると、仲間と一緒に飛び立って行った。
トレットも馬車置場へやって来たが、グラテミアと一緒に行動をするとの事だったので、イズミ達は完全にフリー状態になった。
とは言っても皆の次の目的地はほぼ一緒なので、離れ離れとも言い難いが。
「さてベリア、まずはこの国の冒険者ギルドに聞き込みを頼む。要注意地点や魔物の出没情報が欲しい」
「分かった。イズミも一応顔を見せてみるか?国が違うと組織も違うぞ」
ベリアの提案も魅力的ではあったが、人混みは疲れそうなので断った。
ギルドの建物は商店街の先にあるらしいので、イズミは商店街で物色をして時間を潰すと言ってふらつき始めた。
ベリアとは昼過ぎに合流すると、飯屋に入り収集してもらった情報を聞く。
勿論、食事のオーダーをするのも忘れない。
「まず魔物騒ぎだが、沼地の一部と森林地帯でチラホラある」
ベリアが持って来た地図を見ながら、場所の照らし合わせをする。
「沼地と言っても時期的な物で、冬場は凍土になるそうだ」
ベリアが指差す場所は、目的地よりも北にある。
ひとまず旅の問題にはならなそうである。
「森林地帯と言ってしまうと広大だけど、目的地までの道では厄介な魔物の情報は無かった。変に迂回をする必要は無いと思う」
森林地帯は大雑把な括りのようで、人によって微妙に認識の差があるらしい。
「気になったのは、最近不法入国者が増えているみたいなんだ」
「国境に壁がある訳ではないからな、入ろうと思えばって所か」
頼んでいた料理が届いたので、それを食べながら話を続ける。
「人攫いや強盗騒ぎの被害が増加してるって、ギルドの受付がボヤいてたよ」
「帝国絡みの可能性は?」
「あるだろうな。根拠は無いけど」
スープを飲んで身体を温めながら、一度周囲を見渡す。
パッと見た限り、自分達を観察している者は見当たらなかった。
「なら気に病んでも仕方が無いな」
イズミはスパッと考えるのを止めて、旅の事を考えるように切り替える。
「今日はあの屋敷に泊まって良いと許可も貰ってる。明日出発しよう」
「じゃ、今日のうちに買い出しだな」
食事を済ませ会計をして飯屋を出る。
「イズミ、あれ!」
飯屋から出た途端、ベリアが武器屋へ一直線に走り出す。
イズミが追いつくと、ベリアは武器屋に飾られているククリナイフを見ていた。
「どうした?」
「ドワーフ特製の大型ナイフだ」
興味津々なベリアが店員にナイフを取り出してもらうと、軽く構えて相性を確かめる。
「?なんか違う」
ベリアが困ったような声でナイフを構え直すが、首を傾げたままである。
「何が違うんだ?」
店の奥からドワーフの男がやって来た。
「なんか、しっくり来ない」
ベリアが正直に答え、自分のナイフと見比べる。
使っている素材が違うからか、ドワーフのナイフの方が輝きが良い気がするが、一方はマスタングの魔改造ククリナイフだからか、見劣りはしない。
「うん?お前さん、こりゃ随分なナイフじゃないか!買い替えるなんて勿体無い」
「ドワーフ特製のナイフに憧れがあって」
「そうなのか?なら火山地帯にあるドワーフ工房に行くと良い。彼処なら特注で作ってくれるし、色々と相談にも乗ってくれるだろう。そのナイフを見せたらな」
ドワーフからの助言を受けたベリアが、ナイフを仕舞って頷いた。
「イズミ、おはよう!」
「おはよう」
「やっぱり身体が重いよ。運動不足だ!」
カーネリアは運動不足解消の為に、朝から彼方此方を飛び回っていたらしい。
挨拶もそこそこに2人でマスタングの元へ向かうと、既にベリアが待機していた。
「卵は無事に渡せたし、やっとフリーだな」
「そうだな。予定通り火山地帯に行って、まずは温泉だ」
ベリアとイズミは旅の目的を再確認し、マスタングのモニターにて目的地をポイントする。
「アタシは此処でお別れだね。色々な所に挨拶回りがあるし、仲間と一緒に卵を主の元に届くまで見届けるんだ」
「そうか。ならこれを渡しておくよ。火山地帯で会えるだろうし、とりあえずな」
イズミはカーネリアのお気に入りである、七味唐辛子の瓶を渡す。
「…いいの?」
「勿論。何処かで薬師に見せて、同じような物を作って貰うのが良いと思う」
マスタング頼りにし過ぎると、移動範囲に制限がかかってしまう。
それはイズミには問題無いレベルだが、カーネリアにとっては制限になりかねないからだ。
「分かった。じゃ、火山地帯で会おうね!」
「おう」
カーネリアが馬車置場から出ると、仲間と一緒に飛び立って行った。
トレットも馬車置場へやって来たが、グラテミアと一緒に行動をするとの事だったので、イズミ達は完全にフリー状態になった。
とは言っても皆の次の目的地はほぼ一緒なので、離れ離れとも言い難いが。
「さてベリア、まずはこの国の冒険者ギルドに聞き込みを頼む。要注意地点や魔物の出没情報が欲しい」
「分かった。イズミも一応顔を見せてみるか?国が違うと組織も違うぞ」
ベリアの提案も魅力的ではあったが、人混みは疲れそうなので断った。
ギルドの建物は商店街の先にあるらしいので、イズミは商店街で物色をして時間を潰すと言ってふらつき始めた。
ベリアとは昼過ぎに合流すると、飯屋に入り収集してもらった情報を聞く。
勿論、食事のオーダーをするのも忘れない。
「まず魔物騒ぎだが、沼地の一部と森林地帯でチラホラある」
ベリアが持って来た地図を見ながら、場所の照らし合わせをする。
「沼地と言っても時期的な物で、冬場は凍土になるそうだ」
ベリアが指差す場所は、目的地よりも北にある。
ひとまず旅の問題にはならなそうである。
「森林地帯と言ってしまうと広大だけど、目的地までの道では厄介な魔物の情報は無かった。変に迂回をする必要は無いと思う」
森林地帯は大雑把な括りのようで、人によって微妙に認識の差があるらしい。
「気になったのは、最近不法入国者が増えているみたいなんだ」
「国境に壁がある訳ではないからな、入ろうと思えばって所か」
頼んでいた料理が届いたので、それを食べながら話を続ける。
「人攫いや強盗騒ぎの被害が増加してるって、ギルドの受付がボヤいてたよ」
「帝国絡みの可能性は?」
「あるだろうな。根拠は無いけど」
スープを飲んで身体を温めながら、一度周囲を見渡す。
パッと見た限り、自分達を観察している者は見当たらなかった。
「なら気に病んでも仕方が無いな」
イズミはスパッと考えるのを止めて、旅の事を考えるように切り替える。
「今日はあの屋敷に泊まって良いと許可も貰ってる。明日出発しよう」
「じゃ、今日のうちに買い出しだな」
食事を済ませ会計をして飯屋を出る。
「イズミ、あれ!」
飯屋から出た途端、ベリアが武器屋へ一直線に走り出す。
イズミが追いつくと、ベリアは武器屋に飾られているククリナイフを見ていた。
「どうした?」
「ドワーフ特製の大型ナイフだ」
興味津々なベリアが店員にナイフを取り出してもらうと、軽く構えて相性を確かめる。
「?なんか違う」
ベリアが困ったような声でナイフを構え直すが、首を傾げたままである。
「何が違うんだ?」
店の奥からドワーフの男がやって来た。
「なんか、しっくり来ない」
ベリアが正直に答え、自分のナイフと見比べる。
使っている素材が違うからか、ドワーフのナイフの方が輝きが良い気がするが、一方はマスタングの魔改造ククリナイフだからか、見劣りはしない。
「うん?お前さん、こりゃ随分なナイフじゃないか!買い替えるなんて勿体無い」
「ドワーフ特製のナイフに憧れがあって」
「そうなのか?なら火山地帯にあるドワーフ工房に行くと良い。彼処なら特注で作ってくれるし、色々と相談にも乗ってくれるだろう。そのナイフを見せたらな」
ドワーフからの助言を受けたベリアが、ナイフを仕舞って頷いた。
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