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第十七章 臨時の同盟
第二百三十五話 要注意人物
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「君!大丈夫か」
兵士は周囲の警戒をしながら声をかけてきた。
通りの警戒に数名使っているが、怪しい人物は見当たらないようだ。
「何とかね」
イズミは倒れた男について説明を始めた。
「そこに倒れている男が、この小道で火球を出してたから声をかけたんだ。そしたらその火球で攻撃をされてね」
「ファイヤーボールは見えた。幸いな事に火は民家へ移ってない」
兵士が男の遺体を回収するのを見ながら、イズミは通りへ出て辺りを見渡した。
火球…ファイヤーボール…は木箱にぶつかり燃やしていたが、中身は空だったようで被害は無いとの事だった。
「我々は何かの破裂音と炎を確認して、襲撃を受けたと思ったのだが」
「気付いてもらうにはコレしか浮かばなくてな。迷惑だったか?」
「いえ、我々に被害は出ておりませんので」
イズミはローブ姿の者からの攻撃の話もしたが、その姿をした者は見かけていないと言う。
「何事ですか?」
冒険者ギルドから数名がやって来て、兵士から話を聞き始めた。
イズミは自分に話を振られる可能性を考慮し、面倒事から避けるように静かにその場を去り近くの飯屋に入り込んだ。
「いらっしゃい」
「パンとスープのセットはあるかい」
「勿論!此処に座りな」
元気な主婦と言った感じの女性の案内でテーブル席に座ると、イズミは通りからなるべく身体が隠れるようにして料理を待った。
「はいお待ちどおさま!何だか今日は表が騒がしいねぇ」
「どうも」
パンを千切りスープへ浸してから口へ運ぶ。
固いパンはこの食べ方になってしまうのだ。
半分くらい食べ終えた所で店の入口を見ると、兵士の案内で2人が飯屋に入って来た。
ツォーネットと、髪の長い女性だった。
「こちらにいらしたのですね、探しましたよ」
「…探されるような事をした覚えは無いな」
イズミはパンを齧りながら、ツォーネットを睨みつける。
ついでに店の入口も確認し、兵士の姿が無い事を確認した。
「襲撃を防ぎ防衛に移行する事が出来たのは、貴方の行動のお陰と兵士達から報告を受けましたが?」
「そんな昔の事は覚えちゃいないさ…ここは飯屋だ、何か食べたらどうだ?」
飯屋に入って来て何も注文しないのは飯屋に失礼だと言うと、2人はイズミの座るテーブル席に座り料理を注文する。
「…誰が見ても怪しい男が居たから声をかけた。その結果、攻撃を受けたので応戦した。それだけだ、よくある話だろ?」
「貴方が見つけた男はAランク冒険者でした。2年前に素行不良でパーティー及び冒険者ギルドから追放処分になってはおりますが」
イズミはぶっきらぼうに話をすると、ツォーネットが死んだの男の身元を教えてくれた。
向かい側に座る2人の元に料理が届き、綺麗な所作で食べ始める。
「ローブ姿の奴は見かけたのか?」
「いえ、誰も見ていないようですね」
「そうか」
イズミが食器を片付け、改めて席に戻る。
女性の顔を確認してからツォーネットの顔を見るが、紹介するつもりはなさそうだった。
「…で。そちらの可憐なお嬢様はどちら様でしょうか?」
「これは失礼しました。ソフィアと申しますわ」
それ以上の紹介は無かったので、イズミからも聞かない事にする。
聞いたり知ったりしただけで狙われるご時世には、身を置きたくないからだ。
「貴方が色々と手助けしてくれたと聞きましたわ」
ここが飯屋なのを考慮して、具体的な話はぼかしている。
「これ以上面倒事に首を突っ込むつもりは無いから、安心してくれ」
「そうとも言えなくなりましたな」
ツォーネットが小声で話を続ける。
「ソフィア様と貴方達は、相手方から要注意人物として目を付けられていると判断して良いでしょう」
「…冗談キツいぜ」
「既に戦闘が3度ありました。その全てで返り討ちにしているとなると、相手は貴方方を注視せざるを得ないでしょう。情報も少ないとなると、裏で様々な動きがあると思った方が良いですね」
ツォーネットの話を聞いたイズミは飯屋ですべきではない険しい表情をすると、店の入口を見ながら小さくため息をついた。
兵士は周囲の警戒をしながら声をかけてきた。
通りの警戒に数名使っているが、怪しい人物は見当たらないようだ。
「何とかね」
イズミは倒れた男について説明を始めた。
「そこに倒れている男が、この小道で火球を出してたから声をかけたんだ。そしたらその火球で攻撃をされてね」
「ファイヤーボールは見えた。幸いな事に火は民家へ移ってない」
兵士が男の遺体を回収するのを見ながら、イズミは通りへ出て辺りを見渡した。
火球…ファイヤーボール…は木箱にぶつかり燃やしていたが、中身は空だったようで被害は無いとの事だった。
「我々は何かの破裂音と炎を確認して、襲撃を受けたと思ったのだが」
「気付いてもらうにはコレしか浮かばなくてな。迷惑だったか?」
「いえ、我々に被害は出ておりませんので」
イズミはローブ姿の者からの攻撃の話もしたが、その姿をした者は見かけていないと言う。
「何事ですか?」
冒険者ギルドから数名がやって来て、兵士から話を聞き始めた。
イズミは自分に話を振られる可能性を考慮し、面倒事から避けるように静かにその場を去り近くの飯屋に入り込んだ。
「いらっしゃい」
「パンとスープのセットはあるかい」
「勿論!此処に座りな」
元気な主婦と言った感じの女性の案内でテーブル席に座ると、イズミは通りからなるべく身体が隠れるようにして料理を待った。
「はいお待ちどおさま!何だか今日は表が騒がしいねぇ」
「どうも」
パンを千切りスープへ浸してから口へ運ぶ。
固いパンはこの食べ方になってしまうのだ。
半分くらい食べ終えた所で店の入口を見ると、兵士の案内で2人が飯屋に入って来た。
ツォーネットと、髪の長い女性だった。
「こちらにいらしたのですね、探しましたよ」
「…探されるような事をした覚えは無いな」
イズミはパンを齧りながら、ツォーネットを睨みつける。
ついでに店の入口も確認し、兵士の姿が無い事を確認した。
「襲撃を防ぎ防衛に移行する事が出来たのは、貴方の行動のお陰と兵士達から報告を受けましたが?」
「そんな昔の事は覚えちゃいないさ…ここは飯屋だ、何か食べたらどうだ?」
飯屋に入って来て何も注文しないのは飯屋に失礼だと言うと、2人はイズミの座るテーブル席に座り料理を注文する。
「…誰が見ても怪しい男が居たから声をかけた。その結果、攻撃を受けたので応戦した。それだけだ、よくある話だろ?」
「貴方が見つけた男はAランク冒険者でした。2年前に素行不良でパーティー及び冒険者ギルドから追放処分になってはおりますが」
イズミはぶっきらぼうに話をすると、ツォーネットが死んだの男の身元を教えてくれた。
向かい側に座る2人の元に料理が届き、綺麗な所作で食べ始める。
「ローブ姿の奴は見かけたのか?」
「いえ、誰も見ていないようですね」
「そうか」
イズミが食器を片付け、改めて席に戻る。
女性の顔を確認してからツォーネットの顔を見るが、紹介するつもりはなさそうだった。
「…で。そちらの可憐なお嬢様はどちら様でしょうか?」
「これは失礼しました。ソフィアと申しますわ」
それ以上の紹介は無かったので、イズミからも聞かない事にする。
聞いたり知ったりしただけで狙われるご時世には、身を置きたくないからだ。
「貴方が色々と手助けしてくれたと聞きましたわ」
ここが飯屋なのを考慮して、具体的な話はぼかしている。
「これ以上面倒事に首を突っ込むつもりは無いから、安心してくれ」
「そうとも言えなくなりましたな」
ツォーネットが小声で話を続ける。
「ソフィア様と貴方達は、相手方から要注意人物として目を付けられていると判断して良いでしょう」
「…冗談キツいぜ」
「既に戦闘が3度ありました。その全てで返り討ちにしているとなると、相手は貴方方を注視せざるを得ないでしょう。情報も少ないとなると、裏で様々な動きがあると思った方が良いですね」
ツォーネットの話を聞いたイズミは飯屋ですべきではない険しい表情をすると、店の入口を見ながら小さくため息をついた。
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