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第十九章 暴力の嵐
第二百八十三話 保護と事後報告
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一度敵の本部から出てみると、マスタングが到着していた。
後部座席にはフラウリアが座っている。
「マスタング、あの建物の地下に鎖で拘束されている者が数名いる。鎖を切る道具は出せるか?」
「コチラをどうぞ」
グローブボックスから実体化されたのは、44マグナムのカスタム弾だった。
ライトで照らし確認すると、弾頭と雷管部分が鮮やかな紫色になっている。
「コチラで撃って破壊してください。鎖自体に罠が仕掛けられていても、その弾丸でしたら強制解除ができます」
「…ボルトカッターで良いんじゃ?」
「実体化しても使用頻度が低過ぎるかと」
グローブボックスから12発のカスタム弾を回収し一度ポケットにねじ込む。
「罠や魔法の強制解除に特化していますので、威力は357マグナム弾程度に低下しています。ご注意下さい」
「分かった」
ショルダーホルスターからマグナムを取り出し通常弾を抜き取り、カスタム弾を装填しながら地下室のある場所へと戻る。
到着すると、ベリアが床にあぐらをかいている。
「イズミ、此処に来た残党は片付けておいたぞ」
ナイフを向けた方向を見ると、敵の死体が10人分はあるだろうか。
皆綺麗に首から上が無い。
「なんかさ…加護を貰ってからナイフと風魔法の同時使用をすると、10人程度なら一瞬で片付けられるようになったよ」
信じられないと言った感じで呟くベリアだった。
「それは凄い、正直羨ましいよ。Sランクへの階段を駆け上ってるんじゃないか?」
「よせやい!まだまだゾルダに勝てないぞ」
そうは言いつつも声は少し嬉しそうなベリアを見てから、ライトで足元を照らしながら地下へと向かった。
拘束されているのは男女合わせて4人で、全員目隠しに猿轡を噛まされている。
「誰か聞こえてるか?言葉が分かるなら何かアクションを起こしてくれ」
イズミが優しく声かけをすると、1人が何とかして鎖を揺らす。
ジャラジャラとした音の方をライトで照らす。
よく見ると拘束されている人達は皆、何一つ衣類を身に纏っていなかった。
「今から猿轡を外すから、大人しくしていてくれよ」
イズミはライトを口に咥えると、ナイフで猿轡の革紐を切った。
「…貴方は?」
「旅人さ。縁あって此処に来たので、ついでに助けてやる」
「…駄目!鎖を無理矢理外すと、皆が死んじゃう!」
細い声でイズミに鎖の事を伝えるが、イズミは既に解決策を持っているので一言で片付ける。
「大丈夫だ、対策は出来てる」
そう言うとイズミはマグナムで鎖を撃って破壊する。
鎖が切れた瞬間に何かの魔法が発動する赤い光が見えたが、44カスタム弾が赤い光を黒い靄で包みこんでしまうと、イズミの左手に巻かれた腕時計のインデックスが紫色の光が灯る。
呪い返しの時と一緒だ。
同じ要領で残る3人の鎖を破壊し終えると、順番に地上へと運び出した。
「…腰が痛くなりそうだ」
救助活動を終えたイズミがベリアに救護を頼むと、大きなため息をつきながらマグナムを通常弾に入れ替える。
「これは…何があったの?」
目隠しと猿轡を外された人達の1人が、ポツリと呟いた。
「…嵐があったんだ。とても酷い嵐がね」
ベリアが急いで準備したお湯と綺麗な布で、身体を拭いてあげている。
状況を飲み込めていない4人には、この戦いの詳細を伝えるのは微妙な心境だったのだろう。
そんな事を考えていたら、ソフィアから魔法通信が来た。
戦闘に関しては伝えていなかったはずなのだが。
「イズミ、今何をしているのか正直に言って」
保護した4人に聞かれないように距離を取ってから対応する。
「ええと、悪党退治?」
「私の知り合いから確認の連絡があってね…貴方の友人がある犯罪組織の拠点を今しがた強襲して皆殺しにしてるけど、何か知ってるかしら?って聞かれたのよ」
「大した事じゃない。まだ全滅までは出来て無いし…そうだ、誰か信頼出来る者の手配を頼めます?拘束されていた人間4人の保護と、犯罪組織の証拠資料を渡したい」
「…保護は分かったけど、証拠資料なんてよく確保出来たわね」
イズミは瓦礫の上に座ると、敵の残党の1人をマグナムで始末してから話を再開する。
「私にも友人がおりましてね、友人経由で紹介された魔族の方と取引をしまして。証拠物品の強制保護をしてもらったんです。燃やそうが斬り裂こうが傷1つ付けられないって魔法を」
「…何を対価にしたの?」
「それは気にしなくて大丈夫です」
イズミはそう言うと、マスタングに保護した4人用の衣服を実体化させる。
「分かったわ、場所を教えて」
ソフィアに場所を教える為に、フラウリアに此処の場所について教えて貰う。
その通りに伝えると、ソフィアは大きなため息をついた。
「遠すぎるわ。知り合いに頼むしか無いわね」
魔法通信が切れたのを確認したイズミは、衣服を持ってベリアの元へ向かった。
後部座席にはフラウリアが座っている。
「マスタング、あの建物の地下に鎖で拘束されている者が数名いる。鎖を切る道具は出せるか?」
「コチラをどうぞ」
グローブボックスから実体化されたのは、44マグナムのカスタム弾だった。
ライトで照らし確認すると、弾頭と雷管部分が鮮やかな紫色になっている。
「コチラで撃って破壊してください。鎖自体に罠が仕掛けられていても、その弾丸でしたら強制解除ができます」
「…ボルトカッターで良いんじゃ?」
「実体化しても使用頻度が低過ぎるかと」
グローブボックスから12発のカスタム弾を回収し一度ポケットにねじ込む。
「罠や魔法の強制解除に特化していますので、威力は357マグナム弾程度に低下しています。ご注意下さい」
「分かった」
ショルダーホルスターからマグナムを取り出し通常弾を抜き取り、カスタム弾を装填しながら地下室のある場所へと戻る。
到着すると、ベリアが床にあぐらをかいている。
「イズミ、此処に来た残党は片付けておいたぞ」
ナイフを向けた方向を見ると、敵の死体が10人分はあるだろうか。
皆綺麗に首から上が無い。
「なんかさ…加護を貰ってからナイフと風魔法の同時使用をすると、10人程度なら一瞬で片付けられるようになったよ」
信じられないと言った感じで呟くベリアだった。
「それは凄い、正直羨ましいよ。Sランクへの階段を駆け上ってるんじゃないか?」
「よせやい!まだまだゾルダに勝てないぞ」
そうは言いつつも声は少し嬉しそうなベリアを見てから、ライトで足元を照らしながら地下へと向かった。
拘束されているのは男女合わせて4人で、全員目隠しに猿轡を噛まされている。
「誰か聞こえてるか?言葉が分かるなら何かアクションを起こしてくれ」
イズミが優しく声かけをすると、1人が何とかして鎖を揺らす。
ジャラジャラとした音の方をライトで照らす。
よく見ると拘束されている人達は皆、何一つ衣類を身に纏っていなかった。
「今から猿轡を外すから、大人しくしていてくれよ」
イズミはライトを口に咥えると、ナイフで猿轡の革紐を切った。
「…貴方は?」
「旅人さ。縁あって此処に来たので、ついでに助けてやる」
「…駄目!鎖を無理矢理外すと、皆が死んじゃう!」
細い声でイズミに鎖の事を伝えるが、イズミは既に解決策を持っているので一言で片付ける。
「大丈夫だ、対策は出来てる」
そう言うとイズミはマグナムで鎖を撃って破壊する。
鎖が切れた瞬間に何かの魔法が発動する赤い光が見えたが、44カスタム弾が赤い光を黒い靄で包みこんでしまうと、イズミの左手に巻かれた腕時計のインデックスが紫色の光が灯る。
呪い返しの時と一緒だ。
同じ要領で残る3人の鎖を破壊し終えると、順番に地上へと運び出した。
「…腰が痛くなりそうだ」
救助活動を終えたイズミがベリアに救護を頼むと、大きなため息をつきながらマグナムを通常弾に入れ替える。
「これは…何があったの?」
目隠しと猿轡を外された人達の1人が、ポツリと呟いた。
「…嵐があったんだ。とても酷い嵐がね」
ベリアが急いで準備したお湯と綺麗な布で、身体を拭いてあげている。
状況を飲み込めていない4人には、この戦いの詳細を伝えるのは微妙な心境だったのだろう。
そんな事を考えていたら、ソフィアから魔法通信が来た。
戦闘に関しては伝えていなかったはずなのだが。
「イズミ、今何をしているのか正直に言って」
保護した4人に聞かれないように距離を取ってから対応する。
「ええと、悪党退治?」
「私の知り合いから確認の連絡があってね…貴方の友人がある犯罪組織の拠点を今しがた強襲して皆殺しにしてるけど、何か知ってるかしら?って聞かれたのよ」
「大した事じゃない。まだ全滅までは出来て無いし…そうだ、誰か信頼出来る者の手配を頼めます?拘束されていた人間4人の保護と、犯罪組織の証拠資料を渡したい」
「…保護は分かったけど、証拠資料なんてよく確保出来たわね」
イズミは瓦礫の上に座ると、敵の残党の1人をマグナムで始末してから話を再開する。
「私にも友人がおりましてね、友人経由で紹介された魔族の方と取引をしまして。証拠物品の強制保護をしてもらったんです。燃やそうが斬り裂こうが傷1つ付けられないって魔法を」
「…何を対価にしたの?」
「それは気にしなくて大丈夫です」
イズミはそう言うと、マスタングに保護した4人用の衣服を実体化させる。
「分かったわ、場所を教えて」
ソフィアに場所を教える為に、フラウリアに此処の場所について教えて貰う。
その通りに伝えると、ソフィアは大きなため息をついた。
「遠すぎるわ。知り合いに頼むしか無いわね」
魔法通信が切れたのを確認したイズミは、衣服を持ってベリアの元へ向かった。
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