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第二十一章 武器が出来るまで
第三百十六話 素材を巡って
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小さく呼吸を整えたエレノアが、戦闘態勢をとる。
「では…武器のお手並み拝見ってな!」
そう呟くと尻尾を器用に使い飛び上がり、ゴーレムの頭に一撃を叩き込んだ。
素手の一撃のようにゴーレムは吹き飛ばなかったが、その頭部は攻撃を受けた瞬間に破裂したかのように砕け散ると、頭部以外の部位も併せて崩壊してゆく。
瓦礫の小山みたいになった場所の中心で、エレノアはゴーレムの核を回収してマスタングまで戻って来た。
「コレ、良いね…凄く良い」
ナックルダスターの性能を確認出来てニッコニコなエレノアがゴーレムの核をどうするのか聞いて来たので、イズミは冒険者ギルドとしての意見を聞く為にマンシュタインに相談した。
マンシュタインはゴーレムの核を解析魔法のような物でじっくりと確認する。
「…この核は人工物では無いですね、自然発生した物のようです。魔力溜まりで濃縮された魔力が魔石に吸収されて巨大な核になったのでしょう。極稀に起こり得る事象です」
「では、核は自由にしても?」
「私が責任を持って確認しましたので、それで問題ありません」
マンシュタインの承諾を得たので、イズミはゴーレムの核をエレノアに渡す事に決めた。
「エレノアさん、その核はエレノアさんが自由に使って下さい。私達は取り敢えずゴーレムの残骸から素材を回収しますので」
「分かった。素材も少し欲しいかも」
「でしたら、ここで取り分も決めておきましょう…割合はエレノアさんが素材の3割とゴーレムの核、此方が素材の7割。ギルドからの討伐報酬は別途相談で如何でしょうか?」
「うん、それで大丈夫」
簡単な取り決めをしたイズミは、ベリアと一緒に素材の回収を始める。
「イズミ…この素材なんだけどさ」
「どうした」
「量、多くないか?」
「巨大なゴーレムからドロップしたら、このくらいにはなるんじゃないのか」
「そうかなぁ?」
持っているアイテムボックスに積めても積めても、まだドロップした素材が山積みなのだ。
2度程マスタングに戻り素材を収納して、やっとの事で素材回収を終える。
「マスタング、素材はどのくらいになったんだ?」
「…約500kgです。ゴーレムは基本岩石で構成されており、金属はその一部なので、妥当な量かと」
「もう少しありそうな雰囲気だったけど、そんなもんか」
腕時計を確認すると、14時を過ぎた所だった。
日が暮れると町の門が閉まってしまうので、一通りゴーレムのいた場所近辺を目視確認してから、マスタングに乗り込み町へと走り出した。
夕暮れ前に冒険者ギルドに到着したイズミ達は、ベリアに頼み取り急ぎ討伐報告だけお願いをした。
マンシュタインも同行していたので報告はスムーズに進んでいたのだが、素材確認の話になると雲行きが怪しくなったのか、魔法通信でイズミに連絡をして来たのだ。
「イズミ、少し面倒な事になって。こっちに来てくれないか?」
「お金が絡みそうな予感がする」
「…御明察」
イズミはマスタングから降りて冒険者ギルドの建物に入り、受付嬢に事情を説明して奥の部屋に向かう。
部屋に入るとベリアとマンシュタイン、それと冒険者ギルド長だろう老人がいた。
「貴方がイズミですな?ベリアから話は聞かせてもらっているよ」
「それはどうも…話とは何です?」
案内された席に座り、老人の目を見て本題を聞く。
「先ずはゴーレムの討伐、感謝致します。町から距離があるとは言え、危険な事には変わりありませんでした」
「私は冒険者ではありませんので、感謝の言葉はベリアやエレノアにお伝え下さい」
声色は普通のままだが、冷たい目をしてイズミは答えた。
自分個人として冒険者ギルドとは、なるべく関わりたくないのだ。
「分かりました。では本題に入りましょう…ゴーレムからドロップした素材なのですが、冒険者ギルドとして買取らせて頂きたいのです」
「買取りね…」
「ベリアとマンシュタインの報告から、貴方が現在500kg相当の素材を所有している事は把握しております」
「その認識なら訂正が必要ですね。3割はエレノアの手元に渡る取り決めをしているので、残りの7割に当たる350kgが私とベリアの所有分であり、そこに冒険者ギルドが介入する権利は無い」
「戦闘にはマンシュタインも参加したと聞きましたが」
「マンシュタインの前で言うのは恐縮ですが…ゴーレムに一撃を加え剣が刃毀れしながらも腕を両断しましたが、直ぐにゴーレムは修復しています。それにです、彼はゴーレム討伐ではなくスタンピードとの関係性を調査するのが目的で同行したのではありませんでしたか?」
そこまで言ったイズミは、マンシュタインに一言謝りを入れておいた。
マンシュタインは問題ないと言ってくれたが、申し訳ないので後でマスタングと相談して武器を手配しようと考えていた。
「では…武器のお手並み拝見ってな!」
そう呟くと尻尾を器用に使い飛び上がり、ゴーレムの頭に一撃を叩き込んだ。
素手の一撃のようにゴーレムは吹き飛ばなかったが、その頭部は攻撃を受けた瞬間に破裂したかのように砕け散ると、頭部以外の部位も併せて崩壊してゆく。
瓦礫の小山みたいになった場所の中心で、エレノアはゴーレムの核を回収してマスタングまで戻って来た。
「コレ、良いね…凄く良い」
ナックルダスターの性能を確認出来てニッコニコなエレノアがゴーレムの核をどうするのか聞いて来たので、イズミは冒険者ギルドとしての意見を聞く為にマンシュタインに相談した。
マンシュタインはゴーレムの核を解析魔法のような物でじっくりと確認する。
「…この核は人工物では無いですね、自然発生した物のようです。魔力溜まりで濃縮された魔力が魔石に吸収されて巨大な核になったのでしょう。極稀に起こり得る事象です」
「では、核は自由にしても?」
「私が責任を持って確認しましたので、それで問題ありません」
マンシュタインの承諾を得たので、イズミはゴーレムの核をエレノアに渡す事に決めた。
「エレノアさん、その核はエレノアさんが自由に使って下さい。私達は取り敢えずゴーレムの残骸から素材を回収しますので」
「分かった。素材も少し欲しいかも」
「でしたら、ここで取り分も決めておきましょう…割合はエレノアさんが素材の3割とゴーレムの核、此方が素材の7割。ギルドからの討伐報酬は別途相談で如何でしょうか?」
「うん、それで大丈夫」
簡単な取り決めをしたイズミは、ベリアと一緒に素材の回収を始める。
「イズミ…この素材なんだけどさ」
「どうした」
「量、多くないか?」
「巨大なゴーレムからドロップしたら、このくらいにはなるんじゃないのか」
「そうかなぁ?」
持っているアイテムボックスに積めても積めても、まだドロップした素材が山積みなのだ。
2度程マスタングに戻り素材を収納して、やっとの事で素材回収を終える。
「マスタング、素材はどのくらいになったんだ?」
「…約500kgです。ゴーレムは基本岩石で構成されており、金属はその一部なので、妥当な量かと」
「もう少しありそうな雰囲気だったけど、そんなもんか」
腕時計を確認すると、14時を過ぎた所だった。
日が暮れると町の門が閉まってしまうので、一通りゴーレムのいた場所近辺を目視確認してから、マスタングに乗り込み町へと走り出した。
夕暮れ前に冒険者ギルドに到着したイズミ達は、ベリアに頼み取り急ぎ討伐報告だけお願いをした。
マンシュタインも同行していたので報告はスムーズに進んでいたのだが、素材確認の話になると雲行きが怪しくなったのか、魔法通信でイズミに連絡をして来たのだ。
「イズミ、少し面倒な事になって。こっちに来てくれないか?」
「お金が絡みそうな予感がする」
「…御明察」
イズミはマスタングから降りて冒険者ギルドの建物に入り、受付嬢に事情を説明して奥の部屋に向かう。
部屋に入るとベリアとマンシュタイン、それと冒険者ギルド長だろう老人がいた。
「貴方がイズミですな?ベリアから話は聞かせてもらっているよ」
「それはどうも…話とは何です?」
案内された席に座り、老人の目を見て本題を聞く。
「先ずはゴーレムの討伐、感謝致します。町から距離があるとは言え、危険な事には変わりありませんでした」
「私は冒険者ではありませんので、感謝の言葉はベリアやエレノアにお伝え下さい」
声色は普通のままだが、冷たい目をしてイズミは答えた。
自分個人として冒険者ギルドとは、なるべく関わりたくないのだ。
「分かりました。では本題に入りましょう…ゴーレムからドロップした素材なのですが、冒険者ギルドとして買取らせて頂きたいのです」
「買取りね…」
「ベリアとマンシュタインの報告から、貴方が現在500kg相当の素材を所有している事は把握しております」
「その認識なら訂正が必要ですね。3割はエレノアの手元に渡る取り決めをしているので、残りの7割に当たる350kgが私とベリアの所有分であり、そこに冒険者ギルドが介入する権利は無い」
「戦闘にはマンシュタインも参加したと聞きましたが」
「マンシュタインの前で言うのは恐縮ですが…ゴーレムに一撃を加え剣が刃毀れしながらも腕を両断しましたが、直ぐにゴーレムは修復しています。それにです、彼はゴーレム討伐ではなくスタンピードとの関係性を調査するのが目的で同行したのではありませんでしたか?」
そこまで言ったイズミは、マンシュタインに一言謝りを入れておいた。
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