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第二十一章 武器が出来るまで
第三百二十七話 忘れてた
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グラテミアの居る屋敷に戻りマスタングの待つ馬車置き場に顔を出すと、どういう訳かアヤと数匹の野良猫がマスタングの側で寛いでいた。
「アヤ、何をしてるの?」
「野良猫さんをブラシでグルーミングしていたら、他の猫さんもやってきまして」
アヤの膝の上で大人しくグルーミングをされていた野良猫が起き出すと、ニャーと一度鳴いてから言葉を話せる野良猫の元へ向かい何かをしている。
「アヤだったな。猫達がお礼をしたいそうなのだが」
「お礼ですか?突然言われましても、直ぐには浮かんで来ませんね…」
困った表情のアヤがイズミ達を見てから、野良猫へ回答した。
「少しお時間を下さいな。明日には応えられるようにしますので」
野良猫同士で会話が済んだのか、グルーミングされた猫は軽い足取りで馬車置き場から出ていった。
「フラウリア、この町は野良猫が多かったりするのか?」
「いえ、農業中心の町よりは少ないかと」
イズミの疑問に答えたフラウリアだったが、暫く考え込んだと思えば突然屋敷へと移動してしまった。
「…何なんだ?」
「フラウリアはいつもこんな感じです。考え方がまとまると、一人勝手に行動をしてしまうのです。そしてそのほとんどが事後報告です」
「思い立ったが吉日か」
イズミは苦笑いを浮かべつつマスタングにもたれ掛かる。
「そう言えば、ドワーフ工房より連絡がありました」
「内容は?」
「手持ちの魔石では力不足、ですって」
アヤが報告してくれたのは、ベリアのナイフの途中経過だった。
どうやらドワーフ工房所有の魔石では満足のいく出来には遠いようだ。
「だったら、明日ドワーフ工房に魔石を持って行くとしよう。5日も掛からずに結論が出せるのか…」
流石は熟練した職人と言うべきか、判断と対応が早くて助かる。
マスタングに魔石を1つ実体化するように頼むと、魔王から戴いた魔石の残りの中から1番小さいと言う魔石が1つ出て来た。
「此方の魔石で問題ないかと」
「分かった。明日ドワーフに渡すよ」
魔石をショルダーバッグに収納すると、イズミは街に来た目的の1つを思い出した。
「…そうだ、温泉」
イズミの呟きに反応したのは、ベリアだけだった。
「なに?」
「温泉だよ。この辺りなら温泉があるって…すっかり忘れてた」
アヤに確認してみたが、有るにはあるが場所を把握していないらしいので、フラウリアやグラテミアに会った時にでも聞いてみるとしよう。
屋敷に入るとグラテミアの居る部屋に案内されたので、今日の話と明日の予定を簡単に伝える。
「…と言う事で話をまとめました。下手に突っぱねるのも今後の関係性も考慮すると、良い判断とは思えなかったので」
「そうですね…我々の用意する窓口はアヤに頼みましょう。グラント公爵も暫くは大変でしょうけど、それも公務と割り切って貰うしか無いわね」
グラテミアはアイテムボックスからゴーレム討伐のお土産を取り出すと、イズミの目の前に置いた。
ゴーレムの核だった。
「このゴーレムの核ですが、魔力溜まりの魔力を多分に吸収しています。冒険者ギルドへの報告は調査をしてからになりますが、ヒュミトールはスタンピード発生の対象地域からは外れる可能性があります」
「それは…町としては吉報ですね」
「エレノアに渡した武器のお陰ですわね」
エレノアは武器の事までしっかりと報告したらしい。
あの後でエレノアとグラテミアとフラウリアはナックルダスターの試験運用をしたみたいで、その威力と性能に衝撃を受けたようだ。
「いざと言う時に使って下さい」
イズミは武器に関してはスルー気味にして、聞きたかった事を確認する。
「この町に来た理由の1つに、温泉に入ると言うのがあるのですが…何か情報はお持ちでしょうか?」
「温泉ですか?町外れにはなりますが、ありますね」
「町外れですか…ベリアのナイフや公爵とのやりとりが落ち着いたら、行ってみようと思います」
「その際は宿屋に連絡を着けますわ」
グラテミアがゴーレムの核を収納したので、イズミは挨拶をしてから部屋を後にした。
「アヤ、何をしてるの?」
「野良猫さんをブラシでグルーミングしていたら、他の猫さんもやってきまして」
アヤの膝の上で大人しくグルーミングをされていた野良猫が起き出すと、ニャーと一度鳴いてから言葉を話せる野良猫の元へ向かい何かをしている。
「アヤだったな。猫達がお礼をしたいそうなのだが」
「お礼ですか?突然言われましても、直ぐには浮かんで来ませんね…」
困った表情のアヤがイズミ達を見てから、野良猫へ回答した。
「少しお時間を下さいな。明日には応えられるようにしますので」
野良猫同士で会話が済んだのか、グルーミングされた猫は軽い足取りで馬車置き場から出ていった。
「フラウリア、この町は野良猫が多かったりするのか?」
「いえ、農業中心の町よりは少ないかと」
イズミの疑問に答えたフラウリアだったが、暫く考え込んだと思えば突然屋敷へと移動してしまった。
「…何なんだ?」
「フラウリアはいつもこんな感じです。考え方がまとまると、一人勝手に行動をしてしまうのです。そしてそのほとんどが事後報告です」
「思い立ったが吉日か」
イズミは苦笑いを浮かべつつマスタングにもたれ掛かる。
「そう言えば、ドワーフ工房より連絡がありました」
「内容は?」
「手持ちの魔石では力不足、ですって」
アヤが報告してくれたのは、ベリアのナイフの途中経過だった。
どうやらドワーフ工房所有の魔石では満足のいく出来には遠いようだ。
「だったら、明日ドワーフ工房に魔石を持って行くとしよう。5日も掛からずに結論が出せるのか…」
流石は熟練した職人と言うべきか、判断と対応が早くて助かる。
マスタングに魔石を1つ実体化するように頼むと、魔王から戴いた魔石の残りの中から1番小さいと言う魔石が1つ出て来た。
「此方の魔石で問題ないかと」
「分かった。明日ドワーフに渡すよ」
魔石をショルダーバッグに収納すると、イズミは街に来た目的の1つを思い出した。
「…そうだ、温泉」
イズミの呟きに反応したのは、ベリアだけだった。
「なに?」
「温泉だよ。この辺りなら温泉があるって…すっかり忘れてた」
アヤに確認してみたが、有るにはあるが場所を把握していないらしいので、フラウリアやグラテミアに会った時にでも聞いてみるとしよう。
屋敷に入るとグラテミアの居る部屋に案内されたので、今日の話と明日の予定を簡単に伝える。
「…と言う事で話をまとめました。下手に突っぱねるのも今後の関係性も考慮すると、良い判断とは思えなかったので」
「そうですね…我々の用意する窓口はアヤに頼みましょう。グラント公爵も暫くは大変でしょうけど、それも公務と割り切って貰うしか無いわね」
グラテミアはアイテムボックスからゴーレム討伐のお土産を取り出すと、イズミの目の前に置いた。
ゴーレムの核だった。
「このゴーレムの核ですが、魔力溜まりの魔力を多分に吸収しています。冒険者ギルドへの報告は調査をしてからになりますが、ヒュミトールはスタンピード発生の対象地域からは外れる可能性があります」
「それは…町としては吉報ですね」
「エレノアに渡した武器のお陰ですわね」
エレノアは武器の事までしっかりと報告したらしい。
あの後でエレノアとグラテミアとフラウリアはナックルダスターの試験運用をしたみたいで、その威力と性能に衝撃を受けたようだ。
「いざと言う時に使って下さい」
イズミは武器に関してはスルー気味にして、聞きたかった事を確認する。
「この町に来た理由の1つに、温泉に入ると言うのがあるのですが…何か情報はお持ちでしょうか?」
「温泉ですか?町外れにはなりますが、ありますね」
「町外れですか…ベリアのナイフや公爵とのやりとりが落ち着いたら、行ってみようと思います」
「その際は宿屋に連絡を着けますわ」
グラテミアがゴーレムの核を収納したので、イズミは挨拶をしてから部屋を後にした。
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