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第二十二章 一斉捜査
第三百四十八話 一仕事前のまったり
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「昨日のグラテミアさん、ヤバかったな」
翌日、マスタングの側で残り僅かとなった豆で作ったコーヒーを飲んでいると、朝の準備運動を終えたベリアが言った。
「そうだったか?」
「激ヤバだ。絶対に敵にしちゃ駄目なヤツだ」
そう言うベリアの尻尾がブワっと膨らませ、身体を震わせている。
思い出しただけでも恐ろしいようだ。
「叔母様は現役を退きはしましたが、ラミア族でもトップクラスの魔力量ですから」
イズミ達の会話を聞いていたのか、フラウリアが馬車置き場に入って来て会話に参加する。
見ると目の下にクマが出来ている。
「生きた心地がしなかったぞ」
「私も久し振りに恐怖を感じました」
ベリアとフラウリアが各々の感想を言う中で、イズミは1人別の感想を抱いていた。
「格好良かったよな」
「格好良い?」
「自分で片付けに行っても良いかって、格好良いだろ。現役を退いたのに自分が動くと言うのも、アクション映画好きとして高ポイントだ」
「ちょっと分からないな」
イズミの感想が分かりにくいのか、ベリアは微妙な反応だった。
「ま、簡単に言うと俺が尊敬するタイプの方って事だ」
「現役の時はラミア族の最強戦力とまで言われてたらしいわ、その時を知る者は少ないし私も見たことは無いけど。少し前までは動くのもダルそうな時があったのに、最近は元気過ぎて私はクタクタよ」
フラウリアは何処からか飲み物とチーズケーキを取り出すと、木箱に置いて休憩を取り始めた。
「美容品のクリームが屋敷内で大反響なのよ。あの後でずっと作ってたんだから」
「それはお疲れだな。でもそんなに数は要らないだろ?」
「この屋敷内だけならね…叔母様が親しい同族の元へ転移魔法で試供品を送ったのよ」
「あぁ…成る程ね」
遠い目をするフラウリアが、チーズケーキを頬張り目を細める。
「何度食べても美味しいわ…料理長も大変そうよ、従者達も私達もたまにはチーズケーキを食べたいって、叔母様に直談判してたから」
「美味しいスイーツはご褒美にも適してるからな」
「このチーズケーキでも美味しいのに、商会の担当者を呼んで何種類かのチーズを取り寄せて、一番相性の良いチーズを探すらしいわ」
美容クリームもチーズケーキも、グラテミア達により軌道に乗りだしたようだ。
「ソフィアはどうしてるんだ?」
「下手に姿を見せると怪しまれるから、叔母様と一緒に居るわね。今頃2人でお茶会がてらチーズケーキを食べてるわよ」
「そうですか」
イズミはコーヒーセットを片付けると、チーズケーキを羨ましそうに見つめているベリアの為に、お菓子を実体化させて渡した。
「ほいよ。チーズケーキじゃないが、お菓子だ」
「良いのか!?」
「勿論」
イズミはベリアの勢い良く揺れる尻尾を見てから、今度は野良猫用のご飯を準備する。
小皿に盛り付けていると、何処からとも無く野良猫が姿を見せた。
「ご飯だな」
ガツガツと食べ始めた野良猫に少しだけ癒されたイズミは、一呼吸置いてからソフィアの援護する為の装備について考え始めた。
「断罪の為にも生け捕りだもんな…」
「マスター、ショットガンの非殺傷弾が有効です」
マスタングがゴム弾を実体化してトランクに用意してくれた。
通常弾はシェルが赤色で、ゴム弾は青色と色分けされている。
「援護とは言え、一波乱ありそうだからな。一応持っておくよ」
ゴム弾をショルダーバッグに収納すると一度馬車置き場から出て陽の光を浴び、深呼吸をしてから気分転換がてら軽く屋敷内を歩いて回る。
途中で遭遇した従者に軽く挨拶をすると、元気な挨拶を返してくれた。
気分が良いのか鼻歌混じりに庭の掃き掃除をしている。
「…流石に美容クリームのお陰、とかじゃないよな?」
そこまで影響があるとは思えず確認する事はしなかったが、何処か屋敷全体が明るい雰囲気になっているような感覚を持ちつつ部屋へと戻った。
翌日、マスタングの側で残り僅かとなった豆で作ったコーヒーを飲んでいると、朝の準備運動を終えたベリアが言った。
「そうだったか?」
「激ヤバだ。絶対に敵にしちゃ駄目なヤツだ」
そう言うベリアの尻尾がブワっと膨らませ、身体を震わせている。
思い出しただけでも恐ろしいようだ。
「叔母様は現役を退きはしましたが、ラミア族でもトップクラスの魔力量ですから」
イズミ達の会話を聞いていたのか、フラウリアが馬車置き場に入って来て会話に参加する。
見ると目の下にクマが出来ている。
「生きた心地がしなかったぞ」
「私も久し振りに恐怖を感じました」
ベリアとフラウリアが各々の感想を言う中で、イズミは1人別の感想を抱いていた。
「格好良かったよな」
「格好良い?」
「自分で片付けに行っても良いかって、格好良いだろ。現役を退いたのに自分が動くと言うのも、アクション映画好きとして高ポイントだ」
「ちょっと分からないな」
イズミの感想が分かりにくいのか、ベリアは微妙な反応だった。
「ま、簡単に言うと俺が尊敬するタイプの方って事だ」
「現役の時はラミア族の最強戦力とまで言われてたらしいわ、その時を知る者は少ないし私も見たことは無いけど。少し前までは動くのもダルそうな時があったのに、最近は元気過ぎて私はクタクタよ」
フラウリアは何処からか飲み物とチーズケーキを取り出すと、木箱に置いて休憩を取り始めた。
「美容品のクリームが屋敷内で大反響なのよ。あの後でずっと作ってたんだから」
「それはお疲れだな。でもそんなに数は要らないだろ?」
「この屋敷内だけならね…叔母様が親しい同族の元へ転移魔法で試供品を送ったのよ」
「あぁ…成る程ね」
遠い目をするフラウリアが、チーズケーキを頬張り目を細める。
「何度食べても美味しいわ…料理長も大変そうよ、従者達も私達もたまにはチーズケーキを食べたいって、叔母様に直談判してたから」
「美味しいスイーツはご褒美にも適してるからな」
「このチーズケーキでも美味しいのに、商会の担当者を呼んで何種類かのチーズを取り寄せて、一番相性の良いチーズを探すらしいわ」
美容クリームもチーズケーキも、グラテミア達により軌道に乗りだしたようだ。
「ソフィアはどうしてるんだ?」
「下手に姿を見せると怪しまれるから、叔母様と一緒に居るわね。今頃2人でお茶会がてらチーズケーキを食べてるわよ」
「そうですか」
イズミはコーヒーセットを片付けると、チーズケーキを羨ましそうに見つめているベリアの為に、お菓子を実体化させて渡した。
「ほいよ。チーズケーキじゃないが、お菓子だ」
「良いのか!?」
「勿論」
イズミはベリアの勢い良く揺れる尻尾を見てから、今度は野良猫用のご飯を準備する。
小皿に盛り付けていると、何処からとも無く野良猫が姿を見せた。
「ご飯だな」
ガツガツと食べ始めた野良猫に少しだけ癒されたイズミは、一呼吸置いてからソフィアの援護する為の装備について考え始めた。
「断罪の為にも生け捕りだもんな…」
「マスター、ショットガンの非殺傷弾が有効です」
マスタングがゴム弾を実体化してトランクに用意してくれた。
通常弾はシェルが赤色で、ゴム弾は青色と色分けされている。
「援護とは言え、一波乱ありそうだからな。一応持っておくよ」
ゴム弾をショルダーバッグに収納すると一度馬車置き場から出て陽の光を浴び、深呼吸をしてから気分転換がてら軽く屋敷内を歩いて回る。
途中で遭遇した従者に軽く挨拶をすると、元気な挨拶を返してくれた。
気分が良いのか鼻歌混じりに庭の掃き掃除をしている。
「…流石に美容クリームのお陰、とかじゃないよな?」
そこまで影響があるとは思えず確認する事はしなかったが、何処か屋敷全体が明るい雰囲気になっているような感覚を持ちつつ部屋へと戻った。
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