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第二十二章 一斉捜査
第三百五十四話 練習と言う名の飲み会
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イズミは酒と牛乳を用意してもらうと、比較として3種類のカクテルを作った。
グラスへ単に酒と牛乳を注ぎ混ぜただけの物、グラスに氷を入れてから酒と牛乳を注いで混ぜた物、最後にシェイカーを使って混ぜた物だ。
公平性を保つ為に、酒と牛乳の割合は同一にしている。
「では飲んでみて下さい。好みの差はあるかもしれませんが、どうでしょうか?」
イズミは真剣に飲み比べをしている3名を見つめる。
「単に混ぜただけだと、少し別々な感じがします」
「氷を入れたグラスへ注いでから混ぜても、均一感が足りないような気がします」
「シェイカーを使ったドリンクを飲んでからだと、他のドリンクはまとまりが薄く感じますね」
各々の感想を聞き終えたイズミは、実践に移ってもらう事にした。
後は経験あるのみなのだ。
「牛乳と酒を混ぜる場合は、シェイクが一番飲みやすく美味しかったと思いますが、牛乳以外では必ずしも同様の結果になる訳ではありません。その辺りは皆さんで試行錯誤しながら、理想のカクテルを作って頂ければと思います」
腕時計を確認すると午後の3時だった。
食堂には今日の仕事を終えた従者達の姿がチラホラと見える。
従者達の視線は、現在カクテル作りを練習している料理長達へと向いている。
「練習であってもカクテルを作るのであれば、飲んで貰って感想を聞いた方が良いかもしれませんね」
イズミの言葉を聞いた料理長が周囲を見渡すと、カクテルを作ってもらえると思った従者達が列を作り始める。
「貴方達、まだ練習してる最中だと言うのに…」
料理長は少し怒り口調だったが、列を作った従者達に向けてカクテルを作るように2人にも指示を出した。
従者達はカクテル作りの会話を聞いていたのか、全員がシェイクで作って欲しいと要求したので、3人は直ぐに実践をする事になった。
「イズミ様、シェイクの回数は指定があるのでしょうか?」
「指定はありませんが、回数が多過ぎると氷が溶け出しますので注意が必要です…そうですね。試しに腕の伸縮1往復を1回と考えて、15回から20回でやってみるのはどうでしょう」
シェイカーを準備する料理長達へアドバイスとして、シェイカーを振る動作を見せてみる。
「最初は動作がぎこちないかもしれませんが、慣れてくると身体に負担の少ない、自分なりのシェイク方法が見えてきたりしますよ」
「分かりました。もっと研究が必要ですね」
アドバイスをしている間にも、カクテルを求める列に従者が次々と並んでくる。
「皆さん、私達の練習とは言え一人につき1杯までですからね!」
料理長がそう宣言すると、従者達から不満の声が上がる。
それを無視しながら、料理長達はシェイカーを使いカクテルを作り始めた。
「イズミ様、このカクテル?の名前は何と言うのですか」
イズミが休憩をしようと近くにあった椅子へ座ると、向かいの席に座ったグラテミアが聞いてきた。
「名前…何だったかな。自分で作って飲む事が少なかったので、覚えてないですね」
カクテルの名前を思い出そうとするも、全然浮かんで来ない。
ふと顔を上げると、グラテミアはカクテルの入ったグラスを片手に持っている。
「非常にユニークな飲み方だと思っておりましたが、飲みやすく美味で驚きました。まだまだ我々の知らない知識や技術を、イズミ様はお持ちのようですね」
「お気に召したのであれば何よりです。私のいた世界の先人達が、お酒を美味しく飲む為に様々な試行錯誤を繰り返したお陰ですよ」
「とても興味がありますわ。しかしですね…」
グラテミアの声のトーンが少し落ちる。
「暫く従者達がチーズケーキとカクテルを所望する日々が続くと思うと、流石に心配になりますわ」
「それにつきましては、料理長に頑張って頂く他ありませんね」
3人で懸命にシェイカーを振りカクテルを提供する姿を見たイズミとグラテミアは、小さくため息をつくのであった。
グラスへ単に酒と牛乳を注ぎ混ぜただけの物、グラスに氷を入れてから酒と牛乳を注いで混ぜた物、最後にシェイカーを使って混ぜた物だ。
公平性を保つ為に、酒と牛乳の割合は同一にしている。
「では飲んでみて下さい。好みの差はあるかもしれませんが、どうでしょうか?」
イズミは真剣に飲み比べをしている3名を見つめる。
「単に混ぜただけだと、少し別々な感じがします」
「氷を入れたグラスへ注いでから混ぜても、均一感が足りないような気がします」
「シェイカーを使ったドリンクを飲んでからだと、他のドリンクはまとまりが薄く感じますね」
各々の感想を聞き終えたイズミは、実践に移ってもらう事にした。
後は経験あるのみなのだ。
「牛乳と酒を混ぜる場合は、シェイクが一番飲みやすく美味しかったと思いますが、牛乳以外では必ずしも同様の結果になる訳ではありません。その辺りは皆さんで試行錯誤しながら、理想のカクテルを作って頂ければと思います」
腕時計を確認すると午後の3時だった。
食堂には今日の仕事を終えた従者達の姿がチラホラと見える。
従者達の視線は、現在カクテル作りを練習している料理長達へと向いている。
「練習であってもカクテルを作るのであれば、飲んで貰って感想を聞いた方が良いかもしれませんね」
イズミの言葉を聞いた料理長が周囲を見渡すと、カクテルを作ってもらえると思った従者達が列を作り始める。
「貴方達、まだ練習してる最中だと言うのに…」
料理長は少し怒り口調だったが、列を作った従者達に向けてカクテルを作るように2人にも指示を出した。
従者達はカクテル作りの会話を聞いていたのか、全員がシェイクで作って欲しいと要求したので、3人は直ぐに実践をする事になった。
「イズミ様、シェイクの回数は指定があるのでしょうか?」
「指定はありませんが、回数が多過ぎると氷が溶け出しますので注意が必要です…そうですね。試しに腕の伸縮1往復を1回と考えて、15回から20回でやってみるのはどうでしょう」
シェイカーを準備する料理長達へアドバイスとして、シェイカーを振る動作を見せてみる。
「最初は動作がぎこちないかもしれませんが、慣れてくると身体に負担の少ない、自分なりのシェイク方法が見えてきたりしますよ」
「分かりました。もっと研究が必要ですね」
アドバイスをしている間にも、カクテルを求める列に従者が次々と並んでくる。
「皆さん、私達の練習とは言え一人につき1杯までですからね!」
料理長がそう宣言すると、従者達から不満の声が上がる。
それを無視しながら、料理長達はシェイカーを使いカクテルを作り始めた。
「イズミ様、このカクテル?の名前は何と言うのですか」
イズミが休憩をしようと近くにあった椅子へ座ると、向かいの席に座ったグラテミアが聞いてきた。
「名前…何だったかな。自分で作って飲む事が少なかったので、覚えてないですね」
カクテルの名前を思い出そうとするも、全然浮かんで来ない。
ふと顔を上げると、グラテミアはカクテルの入ったグラスを片手に持っている。
「非常にユニークな飲み方だと思っておりましたが、飲みやすく美味で驚きました。まだまだ我々の知らない知識や技術を、イズミ様はお持ちのようですね」
「お気に召したのであれば何よりです。私のいた世界の先人達が、お酒を美味しく飲む為に様々な試行錯誤を繰り返したお陰ですよ」
「とても興味がありますわ。しかしですね…」
グラテミアの声のトーンが少し落ちる。
「暫く従者達がチーズケーキとカクテルを所望する日々が続くと思うと、流石に心配になりますわ」
「それにつきましては、料理長に頑張って頂く他ありませんね」
3人で懸命にシェイカーを振りカクテルを提供する姿を見たイズミとグラテミアは、小さくため息をつくのであった。
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