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第二十二章 一斉捜査
第三百五十三話 教える事の難しさ
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カクテルを試しに作った翌日。
イズミ達は食料の買い出しを済ませると、料理長から酒の混ぜ方について話をする為に厨房へと向かう。
朝食を持って来てくれた従者から料理長の言伝を聞き、早速カクテルの作り方を学びたいから時間を作って欲しいと頼まれたのだ。
厨房に入ってまず驚いたのは、昨日渡していたシェイカーの複製品が出来ていた事だ。
聞くと懇意にしているドワーフにシェイカーを見せ、超特急での製作依頼をかけたらしい。
その結果、複製品にしては上等過ぎるシェイカーが3つ程テーブルに鎮座している。
カクテルを学ぶのは料理長と氷魔法が使える料理人2名の合計3名だ。
オリジナルのシェイカーを返却されたイズミは、ラミア族が昨日購入していた酒を用意し始めたので制止させる。
「まぁまぁ、そんなに焦らず」
やる気満々の3名を宥めつつ、シェイカーを使う意味や注意事項の説明をする。
「この道具を使う理由は大きく3つです。ドリンクを冷やす、混ぜる、空気を含ませる…この3つです」
イズミはシェイカーを手に取ると、指先だけを使いシェイカーを保持する。
料理長達もシェイカーを持って確認をしている。
「シェイカーに氷を入れて、そこにドリンクを入れるので冷えますね」
「はい」
料理長達が氷魔法を使い、シェイカーに氷を入れる。
「ここで注意する事があります。魔法で作った氷だと何とも言えませんが、自然の氷を持つと手の熱が伝わり溶け出します。シェイカーは薄い金属ですので、手の熱が伝わりやすく中の氷にまで熱が届いて溶け出してしまいます。そうなるとドリンクに水が混じります」
「つまり体温がシェイカーに伝わらない事が、美味しさの秘訣になるのですね」
「そうです、そしてシェイクの仕方にもコツがあります。単に振るだけでは効率的に混ざらず冷えないのです」
イズミはまず、ただ振っただけの動作をスローで実演する。
「この振り方をした場合、中の氷とドリンクの動きはどうでしょうか?」
「…どちらも左右に動くだけですかね」
「そうですね、これでは効率的とまでは言えません。なので手首のスナップを利用します」
次は手首のスナップを活用するシェイクを実演する。
「こうする事で、単調な動作に変化が生まれます。そうなるとドリンクが混ざりやすくなります」
「質問があります。振り方の注意点は手首のスナップですが、これはシェイカーを身体から遠ざける時のスナップのみなのでしょうか?」
料理人の1人が手を挙げ、疑問を口にする。
「そうですね…スナップ自体は腕を伸ばしきる時と、曲げきった時に使うのが良いと思います。それとシェイクをする際は身体の力は抜いて下さい。力んでいると動作がぎこちなくなりますから」
料理長達は各々のスピードでシェイクの練習を始める。
昨日のイズミの動作を知っている料理長は、比較的スムーズにシェイカーを使えていたが、他の2人はまだぎこちない。
「すみません、このシェイクの仕方は1種類だけなのでしょうか?大きく動かすのに慣れなくて…」
1人が申し訳なさそうに言ってきたので、イズミは別パターンの振り方も説明する。
「こんな振り方もあります。動きを小さくするので、振る動作に上下移動も追加します」
俗に言う二段降りである。
「振り方に正解がある訳ではありません。大切なのは、振る事で中のドリンクを冷やす、混ぜる、空気を含ませる事です」
「冷やす、混ぜるは分かるのですが、空気を含ませるのはどう言う意味があるのですか?」
シェイクの練習を一旦止めた料理長からの質問だ。
「空気を含ませる事で、ドリンクの口当たりが良くなり飲みやすくなります。比較してみましょう」
イズミは料理長達がシェイクする動作を把握した所で、一度実験をする事にした。
イズミ達は食料の買い出しを済ませると、料理長から酒の混ぜ方について話をする為に厨房へと向かう。
朝食を持って来てくれた従者から料理長の言伝を聞き、早速カクテルの作り方を学びたいから時間を作って欲しいと頼まれたのだ。
厨房に入ってまず驚いたのは、昨日渡していたシェイカーの複製品が出来ていた事だ。
聞くと懇意にしているドワーフにシェイカーを見せ、超特急での製作依頼をかけたらしい。
その結果、複製品にしては上等過ぎるシェイカーが3つ程テーブルに鎮座している。
カクテルを学ぶのは料理長と氷魔法が使える料理人2名の合計3名だ。
オリジナルのシェイカーを返却されたイズミは、ラミア族が昨日購入していた酒を用意し始めたので制止させる。
「まぁまぁ、そんなに焦らず」
やる気満々の3名を宥めつつ、シェイカーを使う意味や注意事項の説明をする。
「この道具を使う理由は大きく3つです。ドリンクを冷やす、混ぜる、空気を含ませる…この3つです」
イズミはシェイカーを手に取ると、指先だけを使いシェイカーを保持する。
料理長達もシェイカーを持って確認をしている。
「シェイカーに氷を入れて、そこにドリンクを入れるので冷えますね」
「はい」
料理長達が氷魔法を使い、シェイカーに氷を入れる。
「ここで注意する事があります。魔法で作った氷だと何とも言えませんが、自然の氷を持つと手の熱が伝わり溶け出します。シェイカーは薄い金属ですので、手の熱が伝わりやすく中の氷にまで熱が届いて溶け出してしまいます。そうなるとドリンクに水が混じります」
「つまり体温がシェイカーに伝わらない事が、美味しさの秘訣になるのですね」
「そうです、そしてシェイクの仕方にもコツがあります。単に振るだけでは効率的に混ざらず冷えないのです」
イズミはまず、ただ振っただけの動作をスローで実演する。
「この振り方をした場合、中の氷とドリンクの動きはどうでしょうか?」
「…どちらも左右に動くだけですかね」
「そうですね、これでは効率的とまでは言えません。なので手首のスナップを利用します」
次は手首のスナップを活用するシェイクを実演する。
「こうする事で、単調な動作に変化が生まれます。そうなるとドリンクが混ざりやすくなります」
「質問があります。振り方の注意点は手首のスナップですが、これはシェイカーを身体から遠ざける時のスナップのみなのでしょうか?」
料理人の1人が手を挙げ、疑問を口にする。
「そうですね…スナップ自体は腕を伸ばしきる時と、曲げきった時に使うのが良いと思います。それとシェイクをする際は身体の力は抜いて下さい。力んでいると動作がぎこちなくなりますから」
料理長達は各々のスピードでシェイクの練習を始める。
昨日のイズミの動作を知っている料理長は、比較的スムーズにシェイカーを使えていたが、他の2人はまだぎこちない。
「すみません、このシェイクの仕方は1種類だけなのでしょうか?大きく動かすのに慣れなくて…」
1人が申し訳なさそうに言ってきたので、イズミは別パターンの振り方も説明する。
「こんな振り方もあります。動きを小さくするので、振る動作に上下移動も追加します」
俗に言う二段降りである。
「振り方に正解がある訳ではありません。大切なのは、振る事で中のドリンクを冷やす、混ぜる、空気を含ませる事です」
「冷やす、混ぜるは分かるのですが、空気を含ませるのはどう言う意味があるのですか?」
シェイクの練習を一旦止めた料理長からの質問だ。
「空気を含ませる事で、ドリンクの口当たりが良くなり飲みやすくなります。比較してみましょう」
イズミは料理長達がシェイクする動作を把握した所で、一度実験をする事にした。
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