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第二十三章 独自の調査
第三百八十九話 屋敷周りの探索
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領主の屋敷の周辺は道が広く作られているようなので、2人はマスタングに乗り込むと地図上で領主の屋敷を確認し、恐らく正門だっただろう場所まで徐行で走らせる。
念の為に索敵も行っておく。
「…特に反応はありません」
「今のところ、昼間は安全そうだな」
正門前に到着すると、扉は過去に破壊されたのか人の侵入した痕跡があった。
破壊されたのは大分昔の事なのか、破壊痕に真新しさの欠片もない。
「マスタングは此処で待機で頼む。俺は敷地内を調べる」
「かしこまりました」
「アタイは敷地を囲う外壁周りを見てみる」
2人は手分けして、大きな屋敷の調査を開始する。
イズミは破壊して作られた隙間に身体を沿わせて敷地内に足を踏み入れると、何処かもの悲しさのある建物が目に入った。
かつては綺麗な花を咲かせていただろう花壇には雑草が生い茂り、少し離れた所にある馬車置き場は屋根が倒壊している。
そして何より。
「静か過ぎる」
敷地内に入ってからというもの、鳥のさえずりや動物の鳴き声すら聞こえず、時たま風が通り抜ける音だけが聞こえるのだ。
屋敷に入る前に、ボロボロの馬車置き場や倉庫だろう小屋を確認すべく歩き出した。
ベリアは調査に入った建物にて埃の被っていない荷物袋や装備が置かれているを見つけると、罠の有無を確認してから近付き装備の1つである剣を手に取る。
「…手入れされてないな」
剣を鞘から抜くと、所々に刃毀れがあり杜撰な扱いだった事が分かる。
防具も一部破損しており、所有者の装備に関する無断着さが覗えるものだった。
荷物袋に手を伸ばすと、金貨や銀貨の入った布袋や宝飾品が数点、血で汚れた袋、旅路で使う消耗品が入っている。
「これを残して何処かに消えちまうなんて…余程の事があったのか?」
他の建物も確認をするが、気になる点は無い。
「それにしても、さっきから動物の気配も減ってるな」
休憩がらて調査を切り上げたベリアは、周囲を見渡しつつボヤいた。
「廃墟になって長いなら、もう少し小動物とかが見えても良いハズなんだが」
マスタングが停まっている屋敷の入口までやって来たベリアは、何時でも動けるようにしつつ休憩に入る。
「…この屋敷、なんか嫌だ」
水分補給をしたベリアは破壊された扉の奥に見える屋敷を睨みつけると、ふとそんな言葉が漏れた。
「馬車置き場も倉庫も、ちょっとした農具が残ってるだけか」
倉庫から出て来たイズミが、ライトを腰に戻しつつため息をついた。
人の通った足跡も無ければ、誰かが物を動かした痕跡も無い。
完全に無駄足だ。
「誰かしらは調査で踏み込んでると思ったのだが」
敷地内にある屋敷の入口付近までやって来ると、やっと人が通った痕跡を見つける事が出来た。
数人の足跡と、何かを引き摺ったような跡が建物内へと続いているのだ。
しゃがみ込んで観察してみるが、足跡の土は乾燥しきっており形が崩れている。
「時間は経ってるようだな」
立ち上がったイズミは、屋敷の扉を確認する。
元々はかなり上質な木材で作られていたのだろう扉は雨風で傷んでいる。
「少し開いてるのか」
興味本位で扉のすぐ側まで近付くと、ライトを使って建物内を照らす。
薄暗い玄関ホールは石床が剥き出しであり、昔は絨毯でも敷いてあったのだろう。
何時ぞやに回収されたのか盗まれたのかは分からないが、今は想像する事しか出来ない。
「…このライトじゃキツいな」
戦闘用のライトでは探索に難があるので、水分補給のついでに一度マスタングの元へ戻る事にする。
「ベリアも休憩中だったか」
「あぁ、敷地内はどうだ?」
「馬車置き場や倉庫は完全に放棄されてるな。屋敷の入口に足跡や何かを引き摺った跡があった」
イズミは水分補給を終えると、マスタングに探索用のライトを実体化させる。
「マスター。探索用ライトの更新を提案します」
「ライトの更新?」
「元々の探索用ライトはCセル電池をベースにしておりましたが、Dセル電池をベースに更新をしようかと」
「単一電池なら確かに大きくなるか。点灯方法はボタン式になるのか?」
「ゴムは使わず魔石で対応となりますが、操作系は元いた世界のライトと同様に致します」
「分かった、試しに2個ほど実体化してくれ。俺とベリアの分だ」
「かしこまりました」
探索用ライトの実体化は、直ぐに完了した。
念の為に索敵も行っておく。
「…特に反応はありません」
「今のところ、昼間は安全そうだな」
正門前に到着すると、扉は過去に破壊されたのか人の侵入した痕跡があった。
破壊されたのは大分昔の事なのか、破壊痕に真新しさの欠片もない。
「マスタングは此処で待機で頼む。俺は敷地内を調べる」
「かしこまりました」
「アタイは敷地を囲う外壁周りを見てみる」
2人は手分けして、大きな屋敷の調査を開始する。
イズミは破壊して作られた隙間に身体を沿わせて敷地内に足を踏み入れると、何処かもの悲しさのある建物が目に入った。
かつては綺麗な花を咲かせていただろう花壇には雑草が生い茂り、少し離れた所にある馬車置き場は屋根が倒壊している。
そして何より。
「静か過ぎる」
敷地内に入ってからというもの、鳥のさえずりや動物の鳴き声すら聞こえず、時たま風が通り抜ける音だけが聞こえるのだ。
屋敷に入る前に、ボロボロの馬車置き場や倉庫だろう小屋を確認すべく歩き出した。
ベリアは調査に入った建物にて埃の被っていない荷物袋や装備が置かれているを見つけると、罠の有無を確認してから近付き装備の1つである剣を手に取る。
「…手入れされてないな」
剣を鞘から抜くと、所々に刃毀れがあり杜撰な扱いだった事が分かる。
防具も一部破損しており、所有者の装備に関する無断着さが覗えるものだった。
荷物袋に手を伸ばすと、金貨や銀貨の入った布袋や宝飾品が数点、血で汚れた袋、旅路で使う消耗品が入っている。
「これを残して何処かに消えちまうなんて…余程の事があったのか?」
他の建物も確認をするが、気になる点は無い。
「それにしても、さっきから動物の気配も減ってるな」
休憩がらて調査を切り上げたベリアは、周囲を見渡しつつボヤいた。
「廃墟になって長いなら、もう少し小動物とかが見えても良いハズなんだが」
マスタングが停まっている屋敷の入口までやって来たベリアは、何時でも動けるようにしつつ休憩に入る。
「…この屋敷、なんか嫌だ」
水分補給をしたベリアは破壊された扉の奥に見える屋敷を睨みつけると、ふとそんな言葉が漏れた。
「馬車置き場も倉庫も、ちょっとした農具が残ってるだけか」
倉庫から出て来たイズミが、ライトを腰に戻しつつため息をついた。
人の通った足跡も無ければ、誰かが物を動かした痕跡も無い。
完全に無駄足だ。
「誰かしらは調査で踏み込んでると思ったのだが」
敷地内にある屋敷の入口付近までやって来ると、やっと人が通った痕跡を見つける事が出来た。
数人の足跡と、何かを引き摺ったような跡が建物内へと続いているのだ。
しゃがみ込んで観察してみるが、足跡の土は乾燥しきっており形が崩れている。
「時間は経ってるようだな」
立ち上がったイズミは、屋敷の扉を確認する。
元々はかなり上質な木材で作られていたのだろう扉は雨風で傷んでいる。
「少し開いてるのか」
興味本位で扉のすぐ側まで近付くと、ライトを使って建物内を照らす。
薄暗い玄関ホールは石床が剥き出しであり、昔は絨毯でも敷いてあったのだろう。
何時ぞやに回収されたのか盗まれたのかは分からないが、今は想像する事しか出来ない。
「…このライトじゃキツいな」
戦闘用のライトでは探索に難があるので、水分補給のついでに一度マスタングの元へ戻る事にする。
「ベリアも休憩中だったか」
「あぁ、敷地内はどうだ?」
「馬車置き場や倉庫は完全に放棄されてるな。屋敷の入口に足跡や何かを引き摺った跡があった」
イズミは水分補給を終えると、マスタングに探索用のライトを実体化させる。
「マスター。探索用ライトの更新を提案します」
「ライトの更新?」
「元々の探索用ライトはCセル電池をベースにしておりましたが、Dセル電池をベースに更新をしようかと」
「単一電池なら確かに大きくなるか。点灯方法はボタン式になるのか?」
「ゴムは使わず魔石で対応となりますが、操作系は元いた世界のライトと同様に致します」
「分かった、試しに2個ほど実体化してくれ。俺とベリアの分だ」
「かしこまりました」
探索用ライトの実体化は、直ぐに完了した。
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