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第二十五章 オブリビアダンジョン
第四百四十七話 出発と拠点作成
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翌朝、イズミはベリアに起こされマスタングの近くで白湯を飲んでいる。
ベリアは早起きで日の出と共にイズミを起こしたので、熟睡はしたものの眠気が残っているのだ。
「コーヒー豆を見つけないとな」
「まだ言ってるし」
「アレを飲まないと、1日が始まった感じが薄くてなぁ」
集合場所だと言う広場に向かうと、既に冒険者の調査隊と光の教会の面々も大半は揃っているようだ。
「おはようございます」
イズミ達が挨拶をすると、近くに居た冒険者からも挨拶が返って来る。
「皆揃ったようだな…予定より少し早いが、移動を始めよう」
冒険者ギルドの男が先導してオブリビアへと出発する。
イズミ達は最後尾で前を行く馬車との間隔を取りつつ、まったりとマスタングを走らせる。
「そう言えば、冒険者としての予定ってどうなんだ?」
「大まかなスケジュールは確か」
ベリアは思い出すかのように予定を教えてくれた。
初日は移動と拠点作成、それと汚れた魔石についての調査を。
二日目は冒険者ギルドの調査隊がダンジョン調査に取り掛かり、光の教会も半分は同行し残る半分が引き続き汚れた魔石の調査を。
三日目以降はダンジョン調査が全体のメインになるが、汚れた魔石に関する調査の進展次第で動きに変更はあるかもしれないと言う。
「そう言えば、武器のレンタルの話はどうだった?」
「現地を確認してから、改めて相談させて欲しいってさ」
「妥当な判断だな」
オブリビアに到着し大通りに差しかかると、前を行く馬車の動きが止まる。
前方から男が1人走ってきて、マスタングの前までやってきた。
「先月の調査報告と様相が異なるのは、おたくらが戦闘をした影響って事で良かったよな?」
「…そうだな」
マスタングから降りたイズミは、男と一緒に残骸となった建物を見て回る。
「日が暮れてからの戦闘だったのでね、ここまでになっているとは当時は考えてもいなかったよ」
「竜巻でもあったのかと思いましたよ」
そんな会話を交えつつ、調査隊は拠点作成地点に到着する。
「マスタング、念の為に索敵とスキャンを頼む」
「かしこまりました」
スキャン結果が表示されるのを待っていると、車外で他の冒険者達と情報共有をしていたベリアが戻って来た。
「イズミ、昼間だけど魔物の臭いは若干あるな」
「汚れた魔石の影響もありそうか?」
「多分な…数が多過ぎて感覚が麻痺しそうだ」
「あのドリンクを飲んでおくか」
「念の為に、何本か貰っておいて良いか」
マスタングに頼み嗅覚保護のドリンクを3本程実体化させると、ベリアに渡して周囲の様子を伺う。
「スキャン完了しました…魔物の反応はありませんが…オブリビアを囲うように魔法反応があります」
「敵か?」
「敵と判断した方が良いかと。数は60です」
イズミはメガネをかけると、モニターに表示させた情報を確認する。
確かにオブリビアの外周を囲うように、魔法反応がポイントされている。
二人一組でまとまったポイントが30個、つまり60人の敵である。
「ベリアは気付いているのかな?」
「魔物の臭いでカモフラージュしている可能性があります」
「偽装工作も出来るとなると、厄介だな」
イズミはマスタングから降りると、拠点の周囲を見渡して高所を探す。
見張り塔だったかもしれない建物が目に付いたので、ベリアに一声かけてから建物に向かう。
「マスタング、この建物からなら狙えるか?」
「狙えますが、距離があります。短くて約600m」
「遠いな。警戒するだけになりそうだ」
「狙撃銃の用意があります」
メガネに狙撃銃のデータが表示させる。
木製ストックのボルトアクションで、使用弾薬は7.62mmで脱着式弾倉では無い。
大分昔に実体化した事のあるライフルだった。
高倍率のスコープ付きなのが有り難い。
「俺に狙撃の腕は無いと思うが」
「弾薬にカスタムを加えます。メガネに夜間戦闘機能を付与しますので、一度戻って来てください」
「分かった」
見張り塔から降りたイズミはマスタングに戻ると、ボルトアクションライフルと弾薬を回収し、メガネに追加能力の付与をしてもらった。
「イズミ、なんかさぁ…外から変な臭いが流れてくるんだけど、調べた方が良いかな?」
「魔物の臭いと人間の臭いが混じった何かだろうな…マスタングに裏を取ってもらったが、オブリビアの外で何者かが偽装工作をしながらオブリビアを監視してる」
「うわぁ、鼻が曲がりそうな事してるんだな。一応報告だけしておくか」
「それはベリアに任せる」
イズミはマスタングから金槌を取り出すと、見張り塔へと再び歩き出した。
戦闘になった際に汚れた魔石が近くにあると気分が悪いので、今のうちに破壊しておく為だ。
確認出来た魔石の数は6個、その全てを破壊し終えたイズミは金槌をショルダーバッグに仕舞いため息をついた。
「さて…これで敵さんはどう動くことやら」
見張り塔からオブリビアの外を眺めると、不穏な空気を感じつつ気を引き締めた。
ベリアは早起きで日の出と共にイズミを起こしたので、熟睡はしたものの眠気が残っているのだ。
「コーヒー豆を見つけないとな」
「まだ言ってるし」
「アレを飲まないと、1日が始まった感じが薄くてなぁ」
集合場所だと言う広場に向かうと、既に冒険者の調査隊と光の教会の面々も大半は揃っているようだ。
「おはようございます」
イズミ達が挨拶をすると、近くに居た冒険者からも挨拶が返って来る。
「皆揃ったようだな…予定より少し早いが、移動を始めよう」
冒険者ギルドの男が先導してオブリビアへと出発する。
イズミ達は最後尾で前を行く馬車との間隔を取りつつ、まったりとマスタングを走らせる。
「そう言えば、冒険者としての予定ってどうなんだ?」
「大まかなスケジュールは確か」
ベリアは思い出すかのように予定を教えてくれた。
初日は移動と拠点作成、それと汚れた魔石についての調査を。
二日目は冒険者ギルドの調査隊がダンジョン調査に取り掛かり、光の教会も半分は同行し残る半分が引き続き汚れた魔石の調査を。
三日目以降はダンジョン調査が全体のメインになるが、汚れた魔石に関する調査の進展次第で動きに変更はあるかもしれないと言う。
「そう言えば、武器のレンタルの話はどうだった?」
「現地を確認してから、改めて相談させて欲しいってさ」
「妥当な判断だな」
オブリビアに到着し大通りに差しかかると、前を行く馬車の動きが止まる。
前方から男が1人走ってきて、マスタングの前までやってきた。
「先月の調査報告と様相が異なるのは、おたくらが戦闘をした影響って事で良かったよな?」
「…そうだな」
マスタングから降りたイズミは、男と一緒に残骸となった建物を見て回る。
「日が暮れてからの戦闘だったのでね、ここまでになっているとは当時は考えてもいなかったよ」
「竜巻でもあったのかと思いましたよ」
そんな会話を交えつつ、調査隊は拠点作成地点に到着する。
「マスタング、念の為に索敵とスキャンを頼む」
「かしこまりました」
スキャン結果が表示されるのを待っていると、車外で他の冒険者達と情報共有をしていたベリアが戻って来た。
「イズミ、昼間だけど魔物の臭いは若干あるな」
「汚れた魔石の影響もありそうか?」
「多分な…数が多過ぎて感覚が麻痺しそうだ」
「あのドリンクを飲んでおくか」
「念の為に、何本か貰っておいて良いか」
マスタングに頼み嗅覚保護のドリンクを3本程実体化させると、ベリアに渡して周囲の様子を伺う。
「スキャン完了しました…魔物の反応はありませんが…オブリビアを囲うように魔法反応があります」
「敵か?」
「敵と判断した方が良いかと。数は60です」
イズミはメガネをかけると、モニターに表示させた情報を確認する。
確かにオブリビアの外周を囲うように、魔法反応がポイントされている。
二人一組でまとまったポイントが30個、つまり60人の敵である。
「ベリアは気付いているのかな?」
「魔物の臭いでカモフラージュしている可能性があります」
「偽装工作も出来るとなると、厄介だな」
イズミはマスタングから降りると、拠点の周囲を見渡して高所を探す。
見張り塔だったかもしれない建物が目に付いたので、ベリアに一声かけてから建物に向かう。
「マスタング、この建物からなら狙えるか?」
「狙えますが、距離があります。短くて約600m」
「遠いな。警戒するだけになりそうだ」
「狙撃銃の用意があります」
メガネに狙撃銃のデータが表示させる。
木製ストックのボルトアクションで、使用弾薬は7.62mmで脱着式弾倉では無い。
大分昔に実体化した事のあるライフルだった。
高倍率のスコープ付きなのが有り難い。
「俺に狙撃の腕は無いと思うが」
「弾薬にカスタムを加えます。メガネに夜間戦闘機能を付与しますので、一度戻って来てください」
「分かった」
見張り塔から降りたイズミはマスタングに戻ると、ボルトアクションライフルと弾薬を回収し、メガネに追加能力の付与をしてもらった。
「イズミ、なんかさぁ…外から変な臭いが流れてくるんだけど、調べた方が良いかな?」
「魔物の臭いと人間の臭いが混じった何かだろうな…マスタングに裏を取ってもらったが、オブリビアの外で何者かが偽装工作をしながらオブリビアを監視してる」
「うわぁ、鼻が曲がりそうな事してるんだな。一応報告だけしておくか」
「それはベリアに任せる」
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