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NO.14
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結局なかったことには出来ませんでした……。
エイルさんと月兎さんがぶーぶー言ってきたからです。
そしてそれを収拾するためにわたしは唇を差し出すこととなりました。
いや、今度キスするって話になっただけです。
魔力の受け渡しなだけだから!
疚しいあれはない!……はず……。
話がついた所で再びどうするかの話し合いになりました。
全員で移動は目立つからしたくないっていう、わたしの我が儘もあって少し難航してますがね。
支払いはわたしがしないと、金額がとんでもなくなりそうで皆じゃあ対応出来ないだろうし。
玉藻さんは護衛として絶対外せないから、一緒に移動するのは決定。
バラバラになって店を回ると、合流出来ない。
連絡手段がないからね。
さてどうするか……。
…………困った時のスマホ頼み!
検索機能で何か手段がないか探してみることにしました。
どうやら奴隷と主の間には、魔力の糸が作られてぼんやりと方向がわかるらしい。
だけど、それが誰かだとか、詳しい場所はわからないものだとか。
連絡手段にはならない。
それじゃあ所持金を皆に分けられないか調べてみる。
ぶっちゃけそういうことをする主はいないらしい。
出来なくはないが、大体が遺産相続の時だとかで手続きが大変らしい。
基本は現金を渡すんだって。
その現金がない場合はどうしたらいいんでしょうね!
現金を手に入れる為に商売しようと思ってたぐらいですから!
「うーん……」
1人スマホに向かって唸っているわたしですが、皆は皆で話し合い中です。
分担するとして、で話し合いは進んでいます。
だけど、その合間にこっちを気にしてる雰囲気はビシビシ感じます。
ちょっと待ってね!
そうだ、女神様に連絡してみるとかどうかな。
あ、でもどう連絡するんだって話になるね。
スマホにある連絡手段はメールしかない。
物は試し、わたしはメールの画面を開く。
新規作成をポチっとすればアドレスの入力タブが現れた。
そこにはおかしなものが表示される。
文字化けしている、どうやらアドレスらしきもの。
それは1つだけで、他にアドレスはない様子。
これはもしかしたらもしかするかも!?
そのアドレスを女神様のものだと勝手に断定してメールを急いで送る。
内容は奴隷への所持金の譲渡について。
これでアドレスが女神様のものじゃなかったら仕方ない。
皆で移動することにしよう。
スマホをテーブルに置いて腕を組む。
いつ返事くるかな?
「あの……」
「あ、はい?」
声をかけられて慌てて顔をあげる。
すると不思議そうにこちらを見つめる3対の目があった。
そうだ、これも説明しとかないとね。
……玉藻さんとエイルさんにどう説明したっけな。
昨日と同じように、月兎さんと双子に簡単に説明をすれば、どこか納得したように頷かれた。
「だから目立ちたくないのですね」
「そうなんです。何があるかわからないので」
「わかりました。私共も気を付けるようにしますね」
「ありがとうございます、お願いしますね」
ほっと胸を撫で下ろした時、ピコーンとスマホから音がした。
受 信 し た !
急いでスマホを手に取りメールを確認する。
題名が『ごめぇん(;´・ω・)』
……女神様顔文字使うんだね……。
って、今はそこじゃないね。
全文を表示させて内容を確かめる。
どうやら所持金の譲渡は出来ないらしい。
これはわたしだけに使えるお金だと書かれていた。
肩を落としそうになったけど、まだ続きがあった。
女神様に奉納された、お金になりそうなものをあげるとのことだ。
別に使うこともないし、処分に困ってたから丁度いいね!とのこと。
……呪われたアイテムとかないだろうな……。
いや、女神様にそんなもの贈る人いないか。
だけどこれで現金じゃないけどお金の目処がついた!
ピコピコ音が続き、女神様の言う処分品が送られて来た。
「あの……一体何が[ピコーン]……」
「あ、すいません。ああそうだ、[ピコピコーン]買い物の時って物々交換とか[ピコーン]あるんですか?それともどこかで[ピコピコーン]換金するとか?」
女神様から届くピコピコ音を[ピコーン]BGMに、[ピコーン]ついでに質問はスルーして[ピコピコーン]話を進めると、物々交換は高級店[ピコピコーン]ではしていないとか。
だから質屋や換金所で現金を手に入れる[ピコーン]べきだと言われた。
質問をスルーしたのは[ピコーン]説明しても面倒になりそうだから。
女神様の加護持ちってことが[ピコピコーン]どんな影響があるかわからない[ピコーン]けれど、大っぴらにすることでもないと[ピコーン]わたしは思っている。
面倒事の種になっても[ピコピコーン]困るしね。
うん。
ピ コ ピ コ う る せ ぇ !
どんだけ分割して送ってきてるんですか女神様!!
1回で纏めましょうよ!
有り難いけど有り難み無くなりそうですよ!
とか思いながらスマホを睨んだら音が止んだ。
お、終わったのかな?
スマホを持ってメールを確認してみる。
長いわぁ……。
でも、宝石に布地、綺麗な飾りなどお金になりそうなものが沢山送られてきていた。
その中には不思議な置き物とかもあったよ。
ざっと目を通してから、女神様に感謝のメールを送る。
わたしも色々贈りますから、待っててくださいね!
女神様に貰ったものはどれもお金になりそうだけど、全部は今いらないよね。
とりあえず綺麗なものならお金になるはず。
目に付いたものを取り出してテーブルに乗せていく。
皆の目が丸くなっているのはスルーです。
スルースキル大事よねー。
「これを換金して代金に充てましょう」
皆何か言いたそうにしてるけど、笑顔で撥ね退ける。
女神様からの下賜です。
内心ではちゃんと答えてるから許して。
伝わらないけど。
それぞれがテーブル上に乗せられた物をアイテムボックスにしまい、準備はOK。
「ねぇサツキちゃん。これ余ったらどうするのぉ?」
「悪用しないって言ってくれるなら各自で使ってください。これからお金必要になることもあるでしょうし」
「くれるの!?」
「大事にしてくださいね?それで終わりなので」
「宝石を加工してアクセサリーにしてもいいのかしら!?」
「ああはい、どうぞ。もしいらないってなったら返してください。……どこかに保管場所作ろうかな。管理が大変かな……?」
「それに関しましては後程話しましょうか」
「そうですね、月兎さんには面倒かけますけど、後で時間ください」
「はい、勿論でございます」
「じゃあ目処が立ったんで、買い物に出かけましょう。ご飯は各自好きに食べてください。目標は各自が部屋で寝れる、ここで晩御飯が食べられるってことで。家具担当さんが1番大変だと思いますけど、宜しくお願いします」
「それでは行きましょう」
「はい。……萌黄行ってくるね」
こうして皆がそれぞれ移動を開始しました。
わたしは玉藻さんと一緒に買い物です。
南へ向かい繁華街へ。
沢山の人で溢れていた。
二足歩行してる狼さんがいたり、角が生えてる人もいる。
昨日も思ったんだけど、この世界の人皆背が高い。
あ、わたしが子供だからかな?
わたし自分の身長わかんないけどさ。
熱気に包まれる街中で行き交う人を観察していると、ふわーっと風に乗っていい匂いがした。
その匂いにわたしのお腹が反応。
ぐぎゅーるるる、と可愛くない声をあげた。
は っ ず か し い !
お腹を押さえて玉藻さんを見上げると微笑まれた。
聞 か れ た !
「どこか店に入りましょう」
「あー……あはは」
「どの店がいいですか?」
「うーん……あっ!そこのお店で買いましょうよ!」
玉藻さんの言葉に、わたしの胃はお店まで待てないと訴えていた。
このいい匂いの元を求めているのです!
玉藻さんの手を引いて鼻を頼りにお店を見つける。
それは屋台だった。
周りには子供だけじゃなく大人も立っている。
その手には美味しそうなお肉があった。
「あれ食べましょう!」
「どこか落ち着いて食事出来る所の方がいいのでは?」
「いえいえ、こういう所で食べるのも楽しいじゃないですか。あ……玉藻さんは苦手ですか?」
「……いえ、わたしは問題ありません」
「じゃあ行きましょう!」
そして列に2人で並び、手に入れましたお肉!
串に刺されたお肉の塊が綺麗に焼かれていて、ソースかな?タレかな?焼けた匂いが食欲をそそる。
かぶりつくとじゅわっと肉汁が溢れ、甘辛くてあちあちと言いながらも美味しくいただきましたとも!
わたし達が今いる場所には色んな屋台があって、あっちこっちに目を奪われる。
気になったものをちょこちょこ買って歩きながら食べる。
お肉から始まり、こちらも何かタレみたいなのを塗ったロールパン。
ふかしたじゃがいもっぽいもの。
素朴な味わいの具沢山スープ。
ここは皿を返さなくちゃいけないから、歩きながらは食べられなかった。
物凄く人だかりが出来てたからなんだろうと思ったけど、そういうことだったのね。
そして再びパン。
これは蜂蜜と果物が混ぜられたおやつパンらしい。
……思った以上に食べた気がする。
お腹パンパンだ。
腹ごしらえも済んだし、いざ買い物へ行こう!
玉藻さんの道案内の元訪れたのは布や糸を取り扱うお店です。
玉藻さんはお店の扉近くで立って待っているので、早く選んでしまわないとね。
「どういったお品をお探しでしょうか」
「えっとですねー」
優しそうなお姉さんにいくつもの布地や糸を頼む。
その量にビックリしていたけど、にこりと微笑むと色々見せてくれました。
どんな布や糸があるかわからないから手当り次第になってるんだけどね。
種類はそんなになかった。
麻に綿、そして毛だ。
どうしよう……。
思ったものが作れないかもしれない……。
眉を寄せて考え込んでしまう。
「お値段は跳ね上がりますが、こういったものもございますよ」
難しい顔をしていたわたしに、お姉さんは見本らしい小さな布切れを差し出してきた。
それは光沢のある、手触りがとてもいいものだった。
「これ……」
「こちらは絹で、高級品になりますが需要は高いのですよ」
「こ、これください!糸の状態でもいいです!あるだけください!」
カウンターに身を乗り出して鼻息荒く詰め寄る少女……怖いね。
お姉さんも若干……いや結構ドン引きしてました……。
でもでも、わたしが考えてるものには絹みたいなやつがベストなんですよ!
お姉さんのお店ではあまり取り扱っていないらしく、買い占めた後で似たようなお店を回りました。
でも、庶民向けのお店だと、なかなか量が集まらない。
なので、高級店へと足を向けることに。
初めは不審者を見る目で見られたけれど、お使いなんです、と誤魔化したら納得してもらえたようです。
まあ……普通そうなるよねぇ……。
一般ピーポーなのは変わらないけれど、今のわたしは15歳の少女である。
高級品買えるようなお貴族様じゃないし。
おかしく見える言動は慎まないとね!
エイルさんと月兎さんがぶーぶー言ってきたからです。
そしてそれを収拾するためにわたしは唇を差し出すこととなりました。
いや、今度キスするって話になっただけです。
魔力の受け渡しなだけだから!
疚しいあれはない!……はず……。
話がついた所で再びどうするかの話し合いになりました。
全員で移動は目立つからしたくないっていう、わたしの我が儘もあって少し難航してますがね。
支払いはわたしがしないと、金額がとんでもなくなりそうで皆じゃあ対応出来ないだろうし。
玉藻さんは護衛として絶対外せないから、一緒に移動するのは決定。
バラバラになって店を回ると、合流出来ない。
連絡手段がないからね。
さてどうするか……。
…………困った時のスマホ頼み!
検索機能で何か手段がないか探してみることにしました。
どうやら奴隷と主の間には、魔力の糸が作られてぼんやりと方向がわかるらしい。
だけど、それが誰かだとか、詳しい場所はわからないものだとか。
連絡手段にはならない。
それじゃあ所持金を皆に分けられないか調べてみる。
ぶっちゃけそういうことをする主はいないらしい。
出来なくはないが、大体が遺産相続の時だとかで手続きが大変らしい。
基本は現金を渡すんだって。
その現金がない場合はどうしたらいいんでしょうね!
現金を手に入れる為に商売しようと思ってたぐらいですから!
「うーん……」
1人スマホに向かって唸っているわたしですが、皆は皆で話し合い中です。
分担するとして、で話し合いは進んでいます。
だけど、その合間にこっちを気にしてる雰囲気はビシビシ感じます。
ちょっと待ってね!
そうだ、女神様に連絡してみるとかどうかな。
あ、でもどう連絡するんだって話になるね。
スマホにある連絡手段はメールしかない。
物は試し、わたしはメールの画面を開く。
新規作成をポチっとすればアドレスの入力タブが現れた。
そこにはおかしなものが表示される。
文字化けしている、どうやらアドレスらしきもの。
それは1つだけで、他にアドレスはない様子。
これはもしかしたらもしかするかも!?
そのアドレスを女神様のものだと勝手に断定してメールを急いで送る。
内容は奴隷への所持金の譲渡について。
これでアドレスが女神様のものじゃなかったら仕方ない。
皆で移動することにしよう。
スマホをテーブルに置いて腕を組む。
いつ返事くるかな?
「あの……」
「あ、はい?」
声をかけられて慌てて顔をあげる。
すると不思議そうにこちらを見つめる3対の目があった。
そうだ、これも説明しとかないとね。
……玉藻さんとエイルさんにどう説明したっけな。
昨日と同じように、月兎さんと双子に簡単に説明をすれば、どこか納得したように頷かれた。
「だから目立ちたくないのですね」
「そうなんです。何があるかわからないので」
「わかりました。私共も気を付けるようにしますね」
「ありがとうございます、お願いしますね」
ほっと胸を撫で下ろした時、ピコーンとスマホから音がした。
受 信 し た !
急いでスマホを手に取りメールを確認する。
題名が『ごめぇん(;´・ω・)』
……女神様顔文字使うんだね……。
って、今はそこじゃないね。
全文を表示させて内容を確かめる。
どうやら所持金の譲渡は出来ないらしい。
これはわたしだけに使えるお金だと書かれていた。
肩を落としそうになったけど、まだ続きがあった。
女神様に奉納された、お金になりそうなものをあげるとのことだ。
別に使うこともないし、処分に困ってたから丁度いいね!とのこと。
……呪われたアイテムとかないだろうな……。
いや、女神様にそんなもの贈る人いないか。
だけどこれで現金じゃないけどお金の目処がついた!
ピコピコ音が続き、女神様の言う処分品が送られて来た。
「あの……一体何が[ピコーン]……」
「あ、すいません。ああそうだ、[ピコピコーン]買い物の時って物々交換とか[ピコーン]あるんですか?それともどこかで[ピコピコーン]換金するとか?」
女神様から届くピコピコ音を[ピコーン]BGMに、[ピコーン]ついでに質問はスルーして[ピコピコーン]話を進めると、物々交換は高級店[ピコピコーン]ではしていないとか。
だから質屋や換金所で現金を手に入れる[ピコーン]べきだと言われた。
質問をスルーしたのは[ピコーン]説明しても面倒になりそうだから。
女神様の加護持ちってことが[ピコピコーン]どんな影響があるかわからない[ピコーン]けれど、大っぴらにすることでもないと[ピコーン]わたしは思っている。
面倒事の種になっても[ピコピコーン]困るしね。
うん。
ピ コ ピ コ う る せ ぇ !
どんだけ分割して送ってきてるんですか女神様!!
1回で纏めましょうよ!
有り難いけど有り難み無くなりそうですよ!
とか思いながらスマホを睨んだら音が止んだ。
お、終わったのかな?
スマホを持ってメールを確認してみる。
長いわぁ……。
でも、宝石に布地、綺麗な飾りなどお金になりそうなものが沢山送られてきていた。
その中には不思議な置き物とかもあったよ。
ざっと目を通してから、女神様に感謝のメールを送る。
わたしも色々贈りますから、待っててくださいね!
女神様に貰ったものはどれもお金になりそうだけど、全部は今いらないよね。
とりあえず綺麗なものならお金になるはず。
目に付いたものを取り出してテーブルに乗せていく。
皆の目が丸くなっているのはスルーです。
スルースキル大事よねー。
「これを換金して代金に充てましょう」
皆何か言いたそうにしてるけど、笑顔で撥ね退ける。
女神様からの下賜です。
内心ではちゃんと答えてるから許して。
伝わらないけど。
それぞれがテーブル上に乗せられた物をアイテムボックスにしまい、準備はOK。
「ねぇサツキちゃん。これ余ったらどうするのぉ?」
「悪用しないって言ってくれるなら各自で使ってください。これからお金必要になることもあるでしょうし」
「くれるの!?」
「大事にしてくださいね?それで終わりなので」
「宝石を加工してアクセサリーにしてもいいのかしら!?」
「ああはい、どうぞ。もしいらないってなったら返してください。……どこかに保管場所作ろうかな。管理が大変かな……?」
「それに関しましては後程話しましょうか」
「そうですね、月兎さんには面倒かけますけど、後で時間ください」
「はい、勿論でございます」
「じゃあ目処が立ったんで、買い物に出かけましょう。ご飯は各自好きに食べてください。目標は各自が部屋で寝れる、ここで晩御飯が食べられるってことで。家具担当さんが1番大変だと思いますけど、宜しくお願いします」
「それでは行きましょう」
「はい。……萌黄行ってくるね」
こうして皆がそれぞれ移動を開始しました。
わたしは玉藻さんと一緒に買い物です。
南へ向かい繁華街へ。
沢山の人で溢れていた。
二足歩行してる狼さんがいたり、角が生えてる人もいる。
昨日も思ったんだけど、この世界の人皆背が高い。
あ、わたしが子供だからかな?
わたし自分の身長わかんないけどさ。
熱気に包まれる街中で行き交う人を観察していると、ふわーっと風に乗っていい匂いがした。
その匂いにわたしのお腹が反応。
ぐぎゅーるるる、と可愛くない声をあげた。
は っ ず か し い !
お腹を押さえて玉藻さんを見上げると微笑まれた。
聞 か れ た !
「どこか店に入りましょう」
「あー……あはは」
「どの店がいいですか?」
「うーん……あっ!そこのお店で買いましょうよ!」
玉藻さんの言葉に、わたしの胃はお店まで待てないと訴えていた。
このいい匂いの元を求めているのです!
玉藻さんの手を引いて鼻を頼りにお店を見つける。
それは屋台だった。
周りには子供だけじゃなく大人も立っている。
その手には美味しそうなお肉があった。
「あれ食べましょう!」
「どこか落ち着いて食事出来る所の方がいいのでは?」
「いえいえ、こういう所で食べるのも楽しいじゃないですか。あ……玉藻さんは苦手ですか?」
「……いえ、わたしは問題ありません」
「じゃあ行きましょう!」
そして列に2人で並び、手に入れましたお肉!
串に刺されたお肉の塊が綺麗に焼かれていて、ソースかな?タレかな?焼けた匂いが食欲をそそる。
かぶりつくとじゅわっと肉汁が溢れ、甘辛くてあちあちと言いながらも美味しくいただきましたとも!
わたし達が今いる場所には色んな屋台があって、あっちこっちに目を奪われる。
気になったものをちょこちょこ買って歩きながら食べる。
お肉から始まり、こちらも何かタレみたいなのを塗ったロールパン。
ふかしたじゃがいもっぽいもの。
素朴な味わいの具沢山スープ。
ここは皿を返さなくちゃいけないから、歩きながらは食べられなかった。
物凄く人だかりが出来てたからなんだろうと思ったけど、そういうことだったのね。
そして再びパン。
これは蜂蜜と果物が混ぜられたおやつパンらしい。
……思った以上に食べた気がする。
お腹パンパンだ。
腹ごしらえも済んだし、いざ買い物へ行こう!
玉藻さんの道案内の元訪れたのは布や糸を取り扱うお店です。
玉藻さんはお店の扉近くで立って待っているので、早く選んでしまわないとね。
「どういったお品をお探しでしょうか」
「えっとですねー」
優しそうなお姉さんにいくつもの布地や糸を頼む。
その量にビックリしていたけど、にこりと微笑むと色々見せてくれました。
どんな布や糸があるかわからないから手当り次第になってるんだけどね。
種類はそんなになかった。
麻に綿、そして毛だ。
どうしよう……。
思ったものが作れないかもしれない……。
眉を寄せて考え込んでしまう。
「お値段は跳ね上がりますが、こういったものもございますよ」
難しい顔をしていたわたしに、お姉さんは見本らしい小さな布切れを差し出してきた。
それは光沢のある、手触りがとてもいいものだった。
「これ……」
「こちらは絹で、高級品になりますが需要は高いのですよ」
「こ、これください!糸の状態でもいいです!あるだけください!」
カウンターに身を乗り出して鼻息荒く詰め寄る少女……怖いね。
お姉さんも若干……いや結構ドン引きしてました……。
でもでも、わたしが考えてるものには絹みたいなやつがベストなんですよ!
お姉さんのお店ではあまり取り扱っていないらしく、買い占めた後で似たようなお店を回りました。
でも、庶民向けのお店だと、なかなか量が集まらない。
なので、高級店へと足を向けることに。
初めは不審者を見る目で見られたけれど、お使いなんです、と誤魔化したら納得してもらえたようです。
まあ……普通そうなるよねぇ……。
一般ピーポーなのは変わらないけれど、今のわたしは15歳の少女である。
高級品買えるようなお貴族様じゃないし。
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