姉の婚約者の心を読んだら俺への愛で溢れてました

天埜鳩愛

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 たどたどしく自分のシャツのボタンに手をかけたら、裸の胸に身体ごと強く引き寄せられ、戸惑っているうちに情熱的に唇を奪われた。
 ユーディアはこれまで誰とも付き合ったことがないから、こんな時どうしていいのか分からなくなってしまう。唇は意外と柔らかいものだなと思う間に歯列を割ってエドゥアルドの舌がユーディアのそれを絡めながら舐めとった。

「んっ……」
(気持ちいい、口の中ゾワッてする)

 ユーディアが成すがままに身体から力を抜いたのをいいことに、角度を変えて口づけながら、エドゥアルドは利き手ではない手で首元を緩め器用にシャツを脱がせてくる。温室とはいえ、肌を晒されたら少しだけ鳥肌が立った。

「寒い?」
「あっためてくれるよね?」
「すぐ、熱くする」

 摩るように大きな掌に胸をまさぐられると男なのにびくんっと身体が感じて震えてしまう。ぎゅうっと太い腕を震える手で掴む。
 エドゥアルドは唇を少しだけ離して「感じてる? 可愛いな」と低く耳障りのいい声で囁いてきた。

(なんだよ、余裕かよ)

 だが恋人扱いをしてくるエドゥアルドはいつもよりさらに優しく感じて、なんだか恥ずかしくて参ってしまう。

「ちょっと、待って」

 またキスしてこようとしたエドゥアルドの鼻をつんとした綺麗な鼻先で押し返す。ユーディアは一度飛び出しそうな心臓を鎮めようとちょっぴりだけ距離を取った。 

「どうした?」
「あ、あのさあ。俺、こういうのまるっきり初めてだから、本当によくわからないんだ。だから、ゆっくり進めて欲しい。そもそも、男同士って、その、触って出してキスとかすればいいの?」

 正直に話して潤んだ瞳で見上げたら、エドゥアルドは真顔で頷いた。

「ああ。俺も男としたことないが、やり方は調べた」
「え?」
(男とは、ってこと? 女の子とは?)

 流石に明け透けに聞けなくて困った顔で両手の指をぎゅっと握っていたら、上からエドゥアルドが優しく手を繋いでくれた。

「お前俺とずっと一緒にいただろ? そんなことする暇あったと思うか?」
「ない。でもこの半年は分からない。女の子と遊んでいたかもだろ」

 ぷうっと頬を膨らませたら、エドは余裕ありげに微笑んだ。

「半年、勉強ばかりだ。俺も初めてだから、お互い心地よいと思うこと、ちゃんと伝えながらしたい」
「それってここは気持ちいい、ここは触っちゃやだとかそういうのお互い伝えあうってこと? そんなの恥ずかしくない? 察してくれよ。さっきみたいに」

 確かに何でも話し合える親友だとは思っていたが、急にそんなことをいわれると戸惑うばかりで頭が真っ白になってしまった。

「恥ずかしい? そうか」

 再び心を読まれるのかと思って、ユーディアは「心読んじゃ、だめ」とエドゥアルドにしがみ付いたが、逆に長椅子の上に押し倒された。

「心なんか読まない。素直に感じて欲しい」
「え……」

 上から見下ろしてきたエドゥアルドの顔がだんだん近づいてきたから、ユーディアはぎゅうっと目を閉じた。唇にキスをされるのかと思ったら、額に温かなものが押し当てられた。 
 そのあとは両方の瞼、続いて両頬。なんだか焦らされているような気分になって、ユーディアは腕を伸ばしてエドゥアルドの頭を掴んで引き寄せる。決死の覚悟で自分の方からキスをしたのに、へたくそなキスは唇を反らして頬に当たってしまった。

「ああ、もう。お前ちょっと動いただろ」
「ごめん」

 顔を離したらエドゥアルドが悪戯っぽく笑っている。

「もう一回するからな」

 自分から吸い付いていったら、今度こそ熱い唇が一度激しく重なって、そのあとは乱れた息遣いのままエドゥアルドは首筋にキスをしながら下履きの上から優しくユーディアのものをさすってきた。
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