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その日は、いつもと違って学校全体が慌ただしかった。
校長や理事長、偉い先生たちまでが足早に廊下を行き来し、
どうやら誰かを迎える準備に追われているようだった。
「なんか今日、騒がしくない?」
「前もなんか騒がしかったじゃん!最近しょっちゅう先生たちバタバタしてる気がする!なんか王都から偉い人が来るとかなんとか?」
「え、王都ってことは王族関係?」
「たかだか郊外の騎士学校なんかになんの用があるんだろうね?偉い人の考えてることはさすがにわかんないよ!」
生徒たちもそわそわと落ち着かない。
昼の鐘が鳴るころには、空気そのものがざわめいていた。
リリーとレベッカは午後の実技試験に備えて剣の手入れをしながら、そんな噂話に耳を傾けていた。
「王都からお客様かぁ。懐かしいね。私たち、もうずっと王都に帰ってないし」
「……そうだね。懐かしい」
リリーは手を止め、ふと遠い目をした。
脳裏に浮かんだのは両親の顔だった。
シリウス騎士学校への進学を不安がりながらも、
最後まで「お前の決めたことなら」と背中を押してくれた父と母。
けれど今の自分を見たら――きっとまた心配させてしまう。
剣を握る手に力が入る。
あの頃のように軽やかに振るえなくなった腕。
思うように動かない体。
それでも、まだ夢を諦められない。
(本当に……騎士になるのか?)
父の言葉が、ふと頭をよぎる。
今なら、公爵令嬢として別の道を歩むこともできた。
静かで、穏やかで、優しい人生。
でもリリーは、それを選ばなかった。選べなかった。
剣を手放したら、自分のすべてが壊れてしまう気がしたから。
そして、もう一人――
王都で別れたあの日の少年の面影が、胸の奥でゆっくりと浮かび上がってくる。
銀色の髪。紫紺の瞳。
穏やかなのに、じつは少しだけ頑固な光を宿したあのまなざし。
――アシュレイ。
何故だか彼の姿を思い出してしまっていた。
午後の授業は、剣術の実技だった。
だがリリーは、クラス全体で行う実技のあとに、こっそり“補習”をつけられた。
「あー……クラウド。お前はもう少し基礎を固めておけ。刃筋が通ってない」
「はい」
みんながぞろぞろと寮のほうへ戻っていく中、リリーだけが訓練場に残る。
あれほど得意だったはずの剣――今はもう、重くて重くて、軽々と振るうことなどできない。
けれど、振るしかなかった。
何度も、何度も。
腕が痛み、掌にできた豆が潰れても、ただひたすらに剣を振り下ろす。
どれだけ努力しても、どれだけ頑張っても、もう以前のような自分には戻れない。
それがなんとなく分かってきて、胸が締めつけられた。
(こんな私でも、騎士になれるんだろうか……)
ふっとそんな考えが頭をもたげる。
すぐに「考えるな」と自分に言い聞かせて首を振る。
その瞬間――。
スッ、と手から剣が抜けた。
壁に向かって素振りをしていたせいで、跳ね返った刃がリリーの腕を強打する。
「痛っ……!」
乾いた音が、広い練習場に響いた。
鈍い痛みよりも、胸の奥が熱くなった。
情けなくて、どうしようもなかった。
(どうして、こんなことも……!)
左手で腕を押さえながら、ぐっと歯を食いしばる。
涙が滲む。
でも、こぼすわけにはいかなかった。
ここで泣いたら、本当に“できない子”になってしまう気がしたから。
そのときだった。
――ガタン。
訓練場の奥、用具置き場のほうで、ほんの小さな物音がした。
(……誰かいるの?)
リリーは反射的にそちらを向いた。
しかし、そこには誰もいなかった。
窓から入り込んだ風が、木箱のふたを揺らしただけかもしれない。
「……そうだよね。こんな基礎で躓くの、私くらいだもんね」
自嘲気味にそう呟いて、落ちた剣を拾い上げる。
肩で息をしながら、空を仰ぐ。
視界が滲んだ。
こぼれそうになった涙を、リリーは唇を噛んで必死に堪えた。
――だが、そこには本当は“誰か”がいた。
訓練場の奥、来客用に使われる石造りの回廊の陰。
壁の陰に立っていた青年は、息を殺してその様子を見ていた。
銀色の髪をすっきりと撫で付け、軍務視察用の上着をまとったその姿は、
普段の宮廷服とは少しだけ違って見えた。
アシュレイ・ロンド。
王都を出るとき、側近たちは口々に言った。
「この程度の学校視察なら、殿下がわざわざ出向かれずとも、誰かを派遣させれば十分かと」
その進言を、アシュレイは静かに退けた。
「僕が行く。――僕が見たいんだ」
その言葉に、誰もそれ以上反論できなかった。
最初の訪問で、アシュレイは気づいていた。
リリーが“何かを失ってしまった”ことに。
あれほど近くにいたのに、どうして気づかなかったのだろう――そう思うくらいに、
変化はあまりにも静かで、残酷だった。
(やっぱり、こうなってたんだね)
さきほどの“ガタン”は、彼が陰で足を動かしたせいだった。
思わず助けに出そうになって、踏みとどまったせい。
出れば、彼女に気づかれる。
気づかれたら――また逃げられる。
リリーが剣を落とし、情けないほど真っ直ぐにそれを拾い、
唇を噛んで泣くのを堪えるまでを、彼は一言も発さずに見ていた。
アシュレイは、ほんの少しだけ目を伏せた。
あの頃のリリーとは違う。
一度見ただけで何でもできた天才ではない。
けれど、やめていない。
諦めることを、知らない。
(今日も、ちゃんと続けている……)
胸の奥が、じんわりと熱を帯びた。
それは誇らしさでも、哀れみでもなかった。
もっと静かで、もっと歪な感情――
“失ってしまった彼女”を、愛おしいと思ってしまったのだ。
完璧だった頃のリリーは、遠かった。
誰よりも眩しく、どんなに手を伸ばしても届かなかった。
でも今は違う。
不器用に、ぎこちなく、失敗ばかりで、
それでも前を見ている彼女が、どうしようもなく目を離せなかった。
(……もう頑張らなくてもいい。今のままで、いい)
そんな言葉が喉の奥でかすれた。
けれど口には出さない。
出せば、彼女がまた遠くへ行ってしまう気がした。
静かな祈りのように、アシュレイは目を細めた。
“まだ大丈夫だ”と確かめるように。
そして――“もう、戻らないで”と願うように。
五年間は、長かった。
果てしなく、途方もなく――けれど、それでもやるしかなかった。
やがてリリーは、もう“戻れない”のだと悟った。
かつての自分には、もう届かない。
ならば、この“うまくいかない自分”で生きるしかないのだと。
優秀な公爵令嬢、完璧少女――
そう呼ばれたリリアンヌ・クラウドは、もうどこにもいない。
物覚えの悪い頭で、満足に剣さえ振れない腕で、
それでも、夢だけは手放さなかった。
――アシュレイを支える騎士になる。
その想いだけを胸に、彼女は何度も立ち上がった。
試験結果も、実技試験の成績も、目を覆いたくなるほど悲惨だった。
努力が報われたという実感も、誇らしさもなかった。
それでも。
リリーは、かろうじて卒業を許された。
五年間の努力が、ようやく形になったのだ。
(……私は、騎士になれるんだ)
胸に卒業証書を抱きしめ、リリーは空を仰ぐ。
春の風が頬を撫で、光が滲んだ瞳に反射した。
その瞬間――どこからか、優しい声が聞こえた気がした。
「おめでとう」
振り返っても、誰もいない。
けれど、その声は確かに心の奥に届いていた。
その日、王都へ戻る馬車の中で、アシュレイはひとり窓の外を見ていた。
(……卒業できたんだね。よかった)
胸の奥に、静かな満足が満ちる。
彼女が自分の前から離れた五年間。
その間ずっと、「あの子はいま何をしてるだろう」と思わなかった日は一日もなかった。
それが、ちゃんと“騎士になる”ところまで行った。
(あとは、戻ってきてもらうだけだ)
唇にごく薄い笑みを浮かべ、アシュレイは目を閉じた。
リリーはまだ知らない。
初任務で転んでしまうあの日、彼が「やっと戻ってきたね」とでも言いたげに手を伸ばすその瞬間まで――
この人はずっと、彼女の“できないところ”を見てきた、ということを。
校長や理事長、偉い先生たちまでが足早に廊下を行き来し、
どうやら誰かを迎える準備に追われているようだった。
「なんか今日、騒がしくない?」
「前もなんか騒がしかったじゃん!最近しょっちゅう先生たちバタバタしてる気がする!なんか王都から偉い人が来るとかなんとか?」
「え、王都ってことは王族関係?」
「たかだか郊外の騎士学校なんかになんの用があるんだろうね?偉い人の考えてることはさすがにわかんないよ!」
生徒たちもそわそわと落ち着かない。
昼の鐘が鳴るころには、空気そのものがざわめいていた。
リリーとレベッカは午後の実技試験に備えて剣の手入れをしながら、そんな噂話に耳を傾けていた。
「王都からお客様かぁ。懐かしいね。私たち、もうずっと王都に帰ってないし」
「……そうだね。懐かしい」
リリーは手を止め、ふと遠い目をした。
脳裏に浮かんだのは両親の顔だった。
シリウス騎士学校への進学を不安がりながらも、
最後まで「お前の決めたことなら」と背中を押してくれた父と母。
けれど今の自分を見たら――きっとまた心配させてしまう。
剣を握る手に力が入る。
あの頃のように軽やかに振るえなくなった腕。
思うように動かない体。
それでも、まだ夢を諦められない。
(本当に……騎士になるのか?)
父の言葉が、ふと頭をよぎる。
今なら、公爵令嬢として別の道を歩むこともできた。
静かで、穏やかで、優しい人生。
でもリリーは、それを選ばなかった。選べなかった。
剣を手放したら、自分のすべてが壊れてしまう気がしたから。
そして、もう一人――
王都で別れたあの日の少年の面影が、胸の奥でゆっくりと浮かび上がってくる。
銀色の髪。紫紺の瞳。
穏やかなのに、じつは少しだけ頑固な光を宿したあのまなざし。
――アシュレイ。
何故だか彼の姿を思い出してしまっていた。
午後の授業は、剣術の実技だった。
だがリリーは、クラス全体で行う実技のあとに、こっそり“補習”をつけられた。
「あー……クラウド。お前はもう少し基礎を固めておけ。刃筋が通ってない」
「はい」
みんながぞろぞろと寮のほうへ戻っていく中、リリーだけが訓練場に残る。
あれほど得意だったはずの剣――今はもう、重くて重くて、軽々と振るうことなどできない。
けれど、振るしかなかった。
何度も、何度も。
腕が痛み、掌にできた豆が潰れても、ただひたすらに剣を振り下ろす。
どれだけ努力しても、どれだけ頑張っても、もう以前のような自分には戻れない。
それがなんとなく分かってきて、胸が締めつけられた。
(こんな私でも、騎士になれるんだろうか……)
ふっとそんな考えが頭をもたげる。
すぐに「考えるな」と自分に言い聞かせて首を振る。
その瞬間――。
スッ、と手から剣が抜けた。
壁に向かって素振りをしていたせいで、跳ね返った刃がリリーの腕を強打する。
「痛っ……!」
乾いた音が、広い練習場に響いた。
鈍い痛みよりも、胸の奥が熱くなった。
情けなくて、どうしようもなかった。
(どうして、こんなことも……!)
左手で腕を押さえながら、ぐっと歯を食いしばる。
涙が滲む。
でも、こぼすわけにはいかなかった。
ここで泣いたら、本当に“できない子”になってしまう気がしたから。
そのときだった。
――ガタン。
訓練場の奥、用具置き場のほうで、ほんの小さな物音がした。
(……誰かいるの?)
リリーは反射的にそちらを向いた。
しかし、そこには誰もいなかった。
窓から入り込んだ風が、木箱のふたを揺らしただけかもしれない。
「……そうだよね。こんな基礎で躓くの、私くらいだもんね」
自嘲気味にそう呟いて、落ちた剣を拾い上げる。
肩で息をしながら、空を仰ぐ。
視界が滲んだ。
こぼれそうになった涙を、リリーは唇を噛んで必死に堪えた。
――だが、そこには本当は“誰か”がいた。
訓練場の奥、来客用に使われる石造りの回廊の陰。
壁の陰に立っていた青年は、息を殺してその様子を見ていた。
銀色の髪をすっきりと撫で付け、軍務視察用の上着をまとったその姿は、
普段の宮廷服とは少しだけ違って見えた。
アシュレイ・ロンド。
王都を出るとき、側近たちは口々に言った。
「この程度の学校視察なら、殿下がわざわざ出向かれずとも、誰かを派遣させれば十分かと」
その進言を、アシュレイは静かに退けた。
「僕が行く。――僕が見たいんだ」
その言葉に、誰もそれ以上反論できなかった。
最初の訪問で、アシュレイは気づいていた。
リリーが“何かを失ってしまった”ことに。
あれほど近くにいたのに、どうして気づかなかったのだろう――そう思うくらいに、
変化はあまりにも静かで、残酷だった。
(やっぱり、こうなってたんだね)
さきほどの“ガタン”は、彼が陰で足を動かしたせいだった。
思わず助けに出そうになって、踏みとどまったせい。
出れば、彼女に気づかれる。
気づかれたら――また逃げられる。
リリーが剣を落とし、情けないほど真っ直ぐにそれを拾い、
唇を噛んで泣くのを堪えるまでを、彼は一言も発さずに見ていた。
アシュレイは、ほんの少しだけ目を伏せた。
あの頃のリリーとは違う。
一度見ただけで何でもできた天才ではない。
けれど、やめていない。
諦めることを、知らない。
(今日も、ちゃんと続けている……)
胸の奥が、じんわりと熱を帯びた。
それは誇らしさでも、哀れみでもなかった。
もっと静かで、もっと歪な感情――
“失ってしまった彼女”を、愛おしいと思ってしまったのだ。
完璧だった頃のリリーは、遠かった。
誰よりも眩しく、どんなに手を伸ばしても届かなかった。
でも今は違う。
不器用に、ぎこちなく、失敗ばかりで、
それでも前を見ている彼女が、どうしようもなく目を離せなかった。
(……もう頑張らなくてもいい。今のままで、いい)
そんな言葉が喉の奥でかすれた。
けれど口には出さない。
出せば、彼女がまた遠くへ行ってしまう気がした。
静かな祈りのように、アシュレイは目を細めた。
“まだ大丈夫だ”と確かめるように。
そして――“もう、戻らないで”と願うように。
五年間は、長かった。
果てしなく、途方もなく――けれど、それでもやるしかなかった。
やがてリリーは、もう“戻れない”のだと悟った。
かつての自分には、もう届かない。
ならば、この“うまくいかない自分”で生きるしかないのだと。
優秀な公爵令嬢、完璧少女――
そう呼ばれたリリアンヌ・クラウドは、もうどこにもいない。
物覚えの悪い頭で、満足に剣さえ振れない腕で、
それでも、夢だけは手放さなかった。
――アシュレイを支える騎士になる。
その想いだけを胸に、彼女は何度も立ち上がった。
試験結果も、実技試験の成績も、目を覆いたくなるほど悲惨だった。
努力が報われたという実感も、誇らしさもなかった。
それでも。
リリーは、かろうじて卒業を許された。
五年間の努力が、ようやく形になったのだ。
(……私は、騎士になれるんだ)
胸に卒業証書を抱きしめ、リリーは空を仰ぐ。
春の風が頬を撫で、光が滲んだ瞳に反射した。
その瞬間――どこからか、優しい声が聞こえた気がした。
「おめでとう」
振り返っても、誰もいない。
けれど、その声は確かに心の奥に届いていた。
その日、王都へ戻る馬車の中で、アシュレイはひとり窓の外を見ていた。
(……卒業できたんだね。よかった)
胸の奥に、静かな満足が満ちる。
彼女が自分の前から離れた五年間。
その間ずっと、「あの子はいま何をしてるだろう」と思わなかった日は一日もなかった。
それが、ちゃんと“騎士になる”ところまで行った。
(あとは、戻ってきてもらうだけだ)
唇にごく薄い笑みを浮かべ、アシュレイは目を閉じた。
リリーはまだ知らない。
初任務で転んでしまうあの日、彼が「やっと戻ってきたね」とでも言いたげに手を伸ばすその瞬間まで――
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