ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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採取の旅

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 ワンボックスのレンタカーを借りて行くのは山梨、初めての遠出でみんな遠足状態で楽しんでいる。
「甲州牛も有名みたいよ!」
「それ食いたい!」
「ワインも有名だから甲州ビーフとワインで乾杯したいわね!」
 と初めての遠征にワクワクしているようだな。
 それにしても食べ物ばかりだな。

「運転大丈夫?」
「まぁ、久しぶりだが楽しいから大丈夫だ」
「ならいいや!」
 隣にはモクレンが乗っている。
「SAがあるみたいだよ」
「寄るー!!」
 SAに寄るとみんな思い思いに食べるわ、お土産を買うわでバラバラだな。

「そろそろ行くぞー」
「「「「はーい」」」」

 ようやく河口湖にあるギルドに到着し、更衣室で着替えてダンジョンの中に。
「おぉー!!」
「すげぇ!外だ!」
「ここはフィールド型だから素材回収もよろしくな!」
「はい!」
 モクレンだけが返事してくれてあとの3人ははしゃぎ回ってスマホを向けている。

「ここいいね!動きやすいし!」
「だな!暴れるぞー!」
 と気合いは十分だ。
 俺は薬草を摘んでいく。

「ゆっくり下に向かうぞー」
「「「はーい」」」
 ゴブリンやスライムを倒しながら下に向かう。

10階層、20階層と順調に歩みを進める。
「40階層までいくからセーフティーゾーンでテント張ろうか?」
「よし!もう少し狩ってからね?」
「わかったよ」
 フィールド型が楽しくて仕方ないようだな。

「それにしてもなかなかのどかでいいな」
 草原にそれなりにモンスターはいるが、日も当たってポカポカといい天気だ。
「モクレンも行ってくるといいよ、テントは俺がやっとくから」
「は、はい!」
 モクレンも思いっきり動けるのがたのしそうだな!

 俺はコーヒーを淹れて眺めている。
「どうやら俺も冒険者に慣れたようだな」
 昔の俺だったらここでも警戒していたはずだ。
 それがこんなにゆっくりした時間を送れるなんてな。
 コーヒーを一口飲むとみんなの動きを見てる。
「あ!そっちに行きましたよ!」
「おう、わかってるよ!」
 テントの結界石があるから避けようとするが、モンスターなので追いかける。
「ガウゥゥゥ」
「まぁ、逃げられないぞ?」
 立ち止まると人より大きなステップウルフだ。
 飛び掛かるのと一緒に後ろにステップし、AGIまかせのスピードで後ろに周り尻尾を落とす。
 痛がってる間に上から眉間に短剣を刺して終了だ。
 
「うん、ここら辺のモンスターなら問題ないな!」
「お見事!」
「モクレン、後ろにながすなよな?」
「あはは、ちょっと気が逸れて、それよりあっちに薬草が群生してましたよ?」
「なに!それは取りに行かないとな!」

 俺たちはドロップを拾うとそちらの薬草を取りに行く。

「いやぁ、モクレンのおかげで薬草は大量に取れたよ」
「あはは、良かった」
「明日は40階層まで行くのよね?どんなボス?」
「えー、シルバーファングの群れにキマイラだな」
「よし!なら強くなった私達の敵じゃないね!」
 と意気込むカレン達。

 翌日はテントをたたむとすぐに動き出す。
 やはり強くなっているカレン達には敵わないのかモンスターはすぐにドロップに変わる。
「ちょっとはこっちに流してもいいんだぞ?」
「別に無理してないからゆっくりしてなよ」
 いやぁ、そう言うことじゃなかったんだけど。まぁいいか。

 30階層のシルバーファングの群れは多少は俺も戦力になったと思う。
 まぁ、ほとんどカレン達が倒してくれたので助かった。
 俺はやはり荒事は向いてない。

「右2左4!」
「多いよ!!」
 とモクレン。
「泣き言言わない!」
 ファングウルフが押し寄せる。
「ファイアーアロー!」
「おら!いくぜ!」
 右はカレンが魔法を撃ってからカエデが畳み掛ける。
「ストーンアロー!」
「ウォォオォォ!!」
 左はモクレンが撃ってからシオンが抑えて俺も短剣で攻撃する!
「オラァ!」
 一体は倒したが2体目が俺の腕に噛みつく。
「ウグッ!」
「オラァ!」
 カエデがこっちにきて倒してくれるので、
「ヒール」
「サンキュー!!」
 モクレンがすかさず回復をかけてくれた。
 カエデとシオンのコンビでモンスターは倒された。
「ふぅ、やっぱりそれなりに俺も訓練しないとな…」
「まぁ、慣れだろ?ヤトは実戦が足りない」
 とカエデにいわれるが、その通りだな。
「よし!先に進もう」
「えー、休憩しないのか?」
「ここはファングウルフが多いから早めに抜けよう!」
 と35階層を後にする。

 40階層の前で少し休憩をしてボス部屋に突入する。
 キマイラはライオンの体に山羊と蛇の頭がついてる化け物だ。
「うお!デケェな!」
「気をつけろ!火を吐くぞ」
「ウォーターランス!」
「ストーンランス!」
 カレンとモクレンの魔法が突き刺さる。
 シオンが盾で抑え、カエデが剣で攻撃する。
 俺はハイディングでモンスターの後ろに周り、
「一撃死!」
「ガオォォオォォォ」
「くそ!決まらなかったか!」
 だが痺れたようだな、
「ウォォオォォ!!」
 カエデが斬りつけ、最後にシオンが槍で突き刺してトドメとなった。

「ふぅ、なんとかなったな!」
「ヤトは危ないから下がってなよ?」
「いや、俺も一応ローグだからな!」
 流石に逃げてばかりはカッコがつかん。

 ドロップは魔石に山羊のツノ、宝箱は罠があり俺が開けるとマジックシールドだった。
「これ使えるんじゃないか?」
「魔法職が持ってた方がいいわね!コンパクトだし」
 モクレンが起動するとビームシールドのようになる。
「これいいね!俺がつけとくよ」
 
 そして採取を始める。
 もうみんな慣れたもんだな。
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