ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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ボス戦

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 60階層、ボス部屋。
 森の奥から出て来たのは一つ目の鬼、サイクロプスだ。

「で、デケェな!」
 体長7メートルはあるだろう。
「全力でいくぞ!」
「「「「おう!」」」」
「サイクロン」
「ファイアーピラー」
 カレンとモクレンの魔法で炎の嵐に巻き込まれるサイクロプス。
「うらぁぁ!!」
「ウォォオォォ!!」
 シオンがサイクロプスにぶち当たり、カエデは足を斬るがなかなか皮膚が硬い様でうまくいかない。

「ウィンドカッター!!」
 俺も足に魔法で攻撃を仕掛ける。
『グオオォォォ!!』
 足がズタボロになったサイクロプスは膝をつくとカエデが正面から斬りかかる。
「グハッ!!」
 殴られて木にぶつかるカエデ。
「クソッ!カエデ無事か?」
 シオンがサイクロプスを止めている間に上級ポーションを飲ませる。
「クハッ!くそ!油断した!」
「ばか!あれでもボスだからな!一撃で持ってかれるぞ!」
「わかってるよ!」
 と、飛び出すカエデ。

『グオオォォォ!!』
 と目に光が集まって、
「止まんな避けろ!!」
 ビームの様な光線を放つ。
「ゔぁぁぁぁぁあぁぁ!」
 つぎはカレンを庇ったモクレンが足を切られた。
「これを飲め!」
 足をつなぎ合わせて上級ポーションを飲ませる。
 足は繋がって問題はなさそうだ。
「クソッ!!サンダーストライク!!」
 雷の魔法をぶつける。
『グオオォォォ!!』
「おらぁぁ!」
 カエデが右腕を落とすと、シオンが目をランスで刺す。
「これでどうだ!」
『グオオォォォ!!!』
「一撃死」
 背後に回って首元にスキルを使う。
『ガハッ!』

 なんとか倒せた様で光に変わっていく。

「「「「よっしゃ!!」」」」

「ふぅ、なんとかなったな」
「ごめん、俺がもうちょっと気をつけてれば」
「ん?カエデは良くやってたよ、だけど一撃が重いから気をつけろよ?」
「うん!」
 カエデは頷き、あちらでは、
「モクレンごめんね」
「いや、あれはしょうがないさ」
「でもモクレンだけなら避けれたでしょ?」
「盾が無いところだったからしょうがないよ」
 モクレンは盾をカレンを守るために使ったから足を切られたようだ。

「モクレン、よくやったな!でも危なかったぞ?」
「あぁ、気をつけるよ」
「ごめんね、あたしのせいで」
 とカレンが謝ってくる。

「さぁ!反省はそこまでだ!ドロップから確認するぞ!」
 ドロップはデカい魔石とサイクロプスの皮、角だ。
 宝箱はやはり罠があり、開けるとスキルボール。
「なんのスキルボール?」
「『鑑定』だな」
「おぉ!でも『鑑定』はいらないかな?」
「だね」
「んじゃオークションに出すか?」
「やった!私も行ってみたかったんだ!」
「決まりだな」

 それから採取をし始める。
 蟠桃の木があり、それも採取していく。
 スキルの元のナイトの種と弓師の種も落ちていたので拾っておく。

 大量の素材が集まったので言うことないな!
 使い道のわからない素材もあるがこれからの錬金術に必要だろうと取っておく。

「よし!帰ろうか!」
「「「「おう!」」」」
 モノリスに触って10階層へ、それからまた上に戻る。

 外に出ると夕方だ。

 魔石を分けて売りに出す。
 もちろん俺は売らないし、サイクロプスの魔石ももらった。
「よし!金持ちだ!『プライド』でいい剣探そっと!」
「私もそろそろこの防具がくたびれて来たから変えようかな?」
「ならこれやるよ」
 と白竜の革のフード付きコートを渡す。
「やった!これ裏地が赤だしピッタリね!」
「えー、いいなぁ」
「ならカエデには俺が剣を作ってやるよ!」
「ほんとか!?安くしてくれよ?」
「任せとけよ」


 久しぶりに更衣室で着替えてシャワーを浴びる。
 サッパリしてでると、車に戻って東京に戻ろう!

「SAによってよね?お土産買ってかないと怒られる」
「そうね、私達も結局ダンジョン以外何もしてないしね!」
 SAによるとみんな色々と買うし、食うしで1時間以上SAにいた。

 そのまま東京に向かい帰り着いたのは夜の22時だ。
 4人を送ってレンタカーを返しにいく。
 一週間ほどかかった遠征だったが得るものも沢山あったな!

 家にそのまま帰ってビールを取り出し、ソファーに座りまったりとする。テレビをつけるとまた『プライド』が出ていて、人気は衰えてないようだな。

 チャンネルを変えると冒険者ランキングの様なことをしていたのでゆっくりと飲みながら見ている。
 流石、青蘭は2位だった。
 他のメンバーもそれなりの順位だったが、1位はアンノウンとなっており、名前は出していないらしい。

 まぁ、ほかの4組のS級パーティーもよくわからないからしょうがないか。

 さて、ガチャでも久しぶりにやるかな!
 金色の筐体が懐かしいな。
 11連を引いてみる。
 赤が2、青が3、紫が1、銀が2、金が3だ。
「今回は虹が出なかったなぁ」
 赤は上級ポーションが2個。
 青は、
・赤龍の牙の杖
・バックポケットコイル
・赤龍の革のレザーアーマー
 モクレンにでもやろうかな。

 紫は、
・赤宝玉のイヤリング
 これも誰かにやろう。

 銀は、
・AGI速薬(+20)
・DEF護薬(+20)
 これは俺が飲んでっと、
 金が、
・マジックテント(大)
・世界樹の葉
・スキルボール『回復』
 『回復』かぁ、これもオークションで売るかな。
 マジックテント(大)ってなんだろ?
 テントを広げて中を見てみると、
「おぉ!ベッドがついてる!あ!こっちはシャワールーム!…こっちは俺たち用に使おう!」

 これでいままでのマジックテントもオークションにかけようかな。
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