ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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クリスマスパーティー2

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 パーティーも進み、みんなが酔ってるな。
 俺ものんではいるが、まだ酔えそうにないな。

「さぁみんな。楽しんでくれてるかな?今からプレゼントビンゴだ!楽しんでくれ!」
 今回は司会がいて青蘭の後に続く。
 カレン達も寄ってきてみんなでビンゴを楽しむ。

「おーっと、ここで『黄金騎士』の七沢さんがビンゴだ!」
「んじゃ私はこれね」
「それ俺からだ!」
 と小さい箱を取ると。
「ゲッ!小金井から?」
「凄いぞ!上級ポーションだからな!」
「……昨年の方が良かったな」
 と落胆しているが壇上から降りてメンバーの元に戻る。

 グラムがビンゴするとグラムには小さい箱を選ぶ。金券が入っていてがっかりしていたが、いろんなものと交換できると知って喜んでいた。

 ツクヨがビンゴになると一番でかい袋を選び、お菓子一年分をゲットして喜んでいた。
「やったのじゃ!いいのぉ、プレゼント交換!」
 と大きな袋をマジックバッグに入れていく。
 ツクヨのは『ブルーオーシャン』のサヤに当たり。こちらも喜んでいたのでWin-Winだな。

 ほかにもガーナは七沢のストールなどが当たり嬉しそうにしているし、ネオは綺麗なアクセサリーだった。

 結局、上級ポーションを当てた七沢に近づく小金井は他の『黄金騎士』につまみ出され一人寂しく飲んでいるのだった。

 俺はカレンからのもので無難な財布が貰えて嬉しかった。

 パーティーも終わりが近づくと小金井が壇上に勝手に上がり、
「俺様は錬金術師だぞ!!なんなんだよお前ら!守銭奴ばっかりエコ贔屓しやがって!」

 何か叫んでいるが青蘭が一発殴ってスッキリした顔で、
「今日は楽しんでもらえたかな?二次会もあるからみんな来てくれよ!こいつは来ないから!」
 どっと笑いが起き少し小金井が可哀想になったが、自業自得だな。
 船が到着すると送迎バスに皆が乗って二次会に行く。

 小金井はポーションをぶっかけられて寒さに震えながらタクシーに乗って帰っていった。
 これで流石に懲りただろ。

「ヤト!早く行くわよ!」
「おう、すぐ行く」
 流石に誰も船酔いはしてないみたいだな。
 バスに乗ってまた去年と同じ居酒屋だな。

「ねぇ、ヤト!そろそろ僕をお嫁にもらってよ?」
「何言ってるの?元々男でしょ?」
「そんなの関係ないやい!僕は女でーす!」
「それなら私が彼女に」
「「元々敵でしょ!」」
「今は味方」
「く、ヤトはどうなの?」
 とカレン達に迫られるが。
「俺はもうおじさんだ。しかも歳を取らないみたいだ。だから誰とも付き合う気はないな」
「「「は?」」」
「歳を取らないってどう言うことよ!」
「言葉通りだよ。仙人クラスになったみたいだからな」
「「えぇ!?」」

「それにみんな若い、こんなおじさんじゃなくていいだろ?」
「うー、僕はヤトがいい!」
「私だって!」
「私も」
「あはは、歳取らないんだぞ?気持ち悪くないか?」
「そ、そりゃお婆ちゃんになっていくのは嫌だけど」
「わ、私も仙人クラスに!」
「私も」
 と言う3人に、
「本当にそう思うか?歳を取らなくなるのは辛いぞ?全てに置いてかれるからな」
「……」
「それでいい。さぁ、飲もうか!」
 とみんなで乾杯する!

「なーんでそんなのになっちゃうかなぁー!!」
 と酔ったカレンが言ってくる。
「そうだよ!僕なんて遊びだったんだ」
 泣き出すサヤ。
「私はそれでもいい」
 となぜか悟った目のアーシャ。
「あんた達の思ってるほど簡単な事じゃないんだよ?置いていかれる悲しさは」
 そうだよな。ガーナの言う通りだな。
「「分かってるよ!」」
 と、くってかかるカレンとサヤ。
「私は好きな人が自分より長生きしてくれたらそれでいい」
 アーシャもそれなりに分かってるんだろうが不老だからなぁ。

「ほら、飲み過ぎだ。水でももらおうか?」
「いい!私は!!……悲しい」
「僕だって」
 まぁ、フッたのはしょうがないだろ?
 これ以上こんな若い子を縛りつけたくないしな!

「フッた事後悔するくらいのいい女になってやるんだから!」
「僕だっていい女になってやる!」
 とカレンとサヤは諦めてくれたようだな。
 まぁ、最初から年齢的に無理があったんだ。

「私は振り向かせてみせるから」
「……アーシャ」
 アーシャには悪いけどそれはないだろうな。
 子孫を残したとしてそれが死ぬのも見ないといけないからな。

 本当に厄介なものを飲んでしまったな。

 後悔はもう沢山したから諦めたよ。

『ニャーが慰めてやろうかにゃ?』
「あはは、大丈夫だ」
 トイレから戻るとそんなことを言ってくるテン。
 ツクヨとネオは何か考えているようだがつまみを食うのをやめる気配がないな。
 グラムは『黄金騎士』の連中のところでバクバク食べている。

「まぁ、俺はいつも通り守銭奴の錬金術師でいいさ」
「守銭奴じゃないのに」
「そうよ!くっそ!小金井に当たり散らしたい時にいないんだから!」
「僕はみんなのとこに戻るよ」
 サヤは『ブルーオーシャン』のところに戻って行った。

 みんながいなくなったら俺はどうしようかな?異世界を旅するのもいいかもな。
 まだ先の話だが、確実にくる未来だからな。

 エマにも伝えとかないとな。

 まぁ、エマなら下手なことはしないだろう。
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