ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに

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クリスマスパーティー

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 次に来たのは金丸達だ。
 相変わらず派手な衣装だな。何処ぞの演歌歌手のようだ。
「やぁ、ヤト!あのクロスは気に入ってるよ!」
「着てみたか?結構大変だろ?」
「覚えればなんてことないさ!」
 そうか?結構難しかったぞ?
「そのうちお披露目できると思うよ」
「テレビか?見るよ」
「また頼むな!」
「やーだよ」
 と言って笑って戻っていく。

「こんな船の上でパーティーなんて長生きするもんだねぇ」
「あはは、年齢はあえて聞かないよ」
「当たり前のことだねぇ」
 とガーナと喋っている。

 遠くからヒョコッと顔を出してこちらに向かってくるのは『黒い宝石』の岩井。
「よぉ、別嬪さん引き連れて楽しそうだな」
「あはは、まぁな!」
「けっ!こっちはお嬢が怒っててそれどころじゃないのに」
「ん、黒井がどうかしたのか?」
「例の錬金術師だよ。俺の女になれとかほざきやがって」
 ここを合コン会場と勘違いしてるな。
「『黄金騎士』の三馬鹿より酷いからな」
 と言う岩井。
「へぇ、こっち来たら釘刺しとくよ」
 まぁ、こないと思うけどな。

 次にこちらに来たのは荒木率いる『グリード』のメンバーだ。
「なんだなんだ?今日はジョーカーでも来てるのか?」
「まぁな、ある意味ババだ」
「そりゃ災難だ」
「だな。男だから女は獲物みたいなもんだろうな」
 と荒木も苦々しい顔をする。
「そりゃまた……災難は女だけか?」
「ウザいのはウザいぞ」
 かなり女性陣は被害があるだろうな。

「お前を斬る!!」
「ヒイィイィィィ!!」
 と転がり込んでくると俺らの後ろに隠れる。
「そこを退け!」
「まぁ、ちょっと落ち着け。せっかくのパーティーだろ?」
 と黒井を宥めると。
「お前は何処行っても問題を起こすな?」
「ち、違う!俺に似合いそうだから口説いただけだ」
「「「はぁぁ」」」
 これには全員ため息が出る。

「お前は立場をわきまえろ?ここにいる奴らはS級だぞ?」
「な、お、俺だって錬金術師だぞ!」
「俺もS級の錬金術師だぞ?」
「え……うそだろ?」
「このパーティーのメンツを考えろ?高ランク冒険者ばかりだ。お前が一番立場が下なんだよ」
「は、は?日本で錬金術師なんだから同格」
「なわけないだろ?いっぺん殺されてみれば?」
 と後ろにいる小金井に言う。

「そ、そんなことしないよな?」
「は?あんた私になんて言った?切り刻んであげるからこっちにこい!」
「だとさ」
 黒井はキレているな。
「く、クソっ!お、お、俺が悪かった……」
「と言うことで剣を納めてもらえないか?」
「……ヤトのいうことならしょうがないけど、次あったら魔法で殺してあげる!」
 と言って黒井が帰っていく。
「じゃあお前も端っこで小さくなってろよ?」
「ふ、ふざけるな!せっかく潜り込んだんだぞ!ここで名を売ってやるんだ!」
 と出ていく小金井。

「まぁ、あいつが名を売るのはマイナスだと思うがな」
「そうだな、おもしれーやつ!あははは」
 笑い転げる荒木達『グリード』の面々に俺たちも笑ってしまう。

「そうだ、近いうちに装備の点検にいくからよろしくな!」
 また年明けだな。そう言えば、
「薬は飲んだか?」
「おう!レベル130だ」
「そりゃ凄いな」
 俺の送ったレベル上限上昇薬は効いてるみたいだな。

「本当錬金術師は底が見えないな」
「浅いぞ?」
「んなわけあるか!でも約束だ、近いうち会おう!」
「はいよ!」
 と席を離れていく。
 次に来たのは如月だ。
「乗り遅れるかと思いました」
「あはは、早めに『プライド』は閉めたんだろ?」
「渋滞にハマってしまって」
 とロングコートにマフラーで防寒対策している如月にガーナが、
「これをお飲みよ」
「これは?」
「マグマ酒さね、寒さが吹き飛ぶ」
「じゃあいただきます」
 コクンとショットグラスに入った琥珀色のマグマ酒を飲むと、
「はあぁぁぁ……酒精が高いですね」
「だろ?これさえひっかけときゃ体はあったまるよ」
「ですね、つまみとって来ます」
「頼んだよ……と小金井はなんでウロウロしてんだ?」
 俺たちの前をウロウロしている小金井。
「あ、その、守銭……お前の後ろでお酒飲んでる女の人は?」
 俺の後ろ?振り返るがガーナしかいないな。
「は?お前はガーナに今度は言い寄る気か?」
「ガーナって言うんですね!僕は小金井翔洋です。覚えていてください!それじゃ!」
 と言って去って行った。

「ガーナも災難だな?」
「そうだねぇ、あれは私にも手に負えないねぇ」
 だろうな。
 でも少しは気を使うことを覚えたのか?
 まぁいいや。

「さぁ。飲むかな」
「はい!ヤト様はビールでいいですか?」
「あぁ、頼むよネオ」
「はい!」
 と取りに行ってくれるネオ、まぁ、ネオは半魔人だしネオさえよければ付き合うところから始めてもいいかもなぁ。

 俺が選ぶのもおこがましいかな?

 まだ俺には時間はたっぷりある。
 カレンやアーシャには悪いが付き合う気にはなれないな。

 答えてやれないからって先延ばしにするのは違うよな。

 俺も小金井みたいになれれば良かったがな。

 それこそ最低かな?

 はぁ、憂鬱だな。
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