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エレメンタラー
しおりを挟む「おら!そっち任せた」
「おう」
パーティーというのはこういうものか。
大体がシルバーファング一体なので前衛のマー坊が全て倒すが、こういう風にたまに2体目が来ることがあるので、そん時は俺が倒している。
それよりも少し気になったので聞いてみる。
「ナツメは今のレベルでいいのか?幾つなんだ?」
「あ、いまですか?あ、上がってる!私のレベルは13です」
「「は?」」
「いやいや、それじゃあダメだろ?」
「そうだぞ?パーティー機能は?」
「……私だけ外されていました」
パーティー機能とは普通にパーティーを組み、ステータス画面で経験値を分配する機能のことだ。
まさかそれすら外されていたとはな。
「はぁ、これからトドメをナツメに譲る」
とマー坊が言う。
「できるのか?」
「おう、『手加減』ってスキルがあるからな」
「は、はい」
それからは『手加減』で倒れたシルバーファングにトドメを刺すナツメ。
初心者ダンジョンを攻略したパーティーメンバーに悪意を感じる。
「あ、や、やっと私にもスキルが」
涙ぐむナツメ。
「へぇ、使ってみれば?」
スキルもなかったのか?
「……はい!『火精霊召喚』」
「「は?」」
すると赤い小鳥がナツメの肩に乗る。
「へぇ、レアジョブだったのか」
驚くマー坊。
「はい、私のジョブは『精霊使い』と言います」
火属性の赤い小鳥を撫でている。
「よし、このままパーティーは外しておくからトドメを刺してレベル上げだな」
「は、はい!ありがとうございます」
とマー坊を先頭に3階層の階段付近で少し休憩する。
「しかし、許せないな。パーティーを外して星2にするとは」
「初心者ダンジョンでソロでレベル上げはしなかったのか?」
「やってみたんですが、私のステータスではゴブリン一匹にも苦戦して怪我をしてしまい、学校から支給された貴重なポーションも使ってしまったので」
そうか、後衛だし、そうなるのもしょうがないか。
「最初のスキルが『魔力循環』で戦闘には役立たずだったので」
とナツメは下を向く。
「よし、休憩終わりだ!サッサと下に向かうぞ」
「はい!」
「おう」
4階層はパーティーゴブリン、パーティーを組んでるゴブリンのようで近接やヒーラー、魔法を使ってくるゴブリンなどもいる。
「おらぁぁ!」
と『手加減』をするが4匹のゴブリンを倒すマー坊の後ろから、
「『ファイアーボール』」
魔法が小鳥の周りから発射され、ゴブリンは一掃される。
「ほぅ、魔法使いより強力だな」
マー坊がそう言うのだからそうなのだろう。
ナツメも自信がついたようで良かったな。
5階層、6階層と続けて7階層のオーガも難なく倒して行く、8階層の階段を見つけて休憩する。
「ほれ、ほれ、あったかいうちに食うぞ」
『収納』から牛丼とお茶のペットボトルを出して3人で食べる。
ナツメも相当腹が減っていたようで美味そうに食べている。
「はぁ、腹減って死にそうだったぜ」
「ちょっと昼が回ったくらいだろ?」
今は13時を少し過ぎたくらいだ。
「おかわり!」
「ったく、ほれ」
マー坊に渡す。
「わ、私もいいですか?」
「お!いいねぇ!食べる子は好きだよ」
「だな、ほれ」
「ありがとうございます」
小鳥も一緒に啄んでいる。
「へぇ、小鳥も食べるんだな」
「みたいですね、くれくれうるさくて」
「あはは、喋れるのか!良かったな」
「はい」
と明るく笑っている。
「しかし、ルカと言いナツメちゃんと言い、レアジョブが揃うなんてあんまりないぞ?」
「そうなんですか?『収納』も使えるレアジョブ?」
「だな、こいつの作る武器はほれ、俺の剣は特製のミスリルの属性武器だ」
「う、うわぁ、12億……」
ニュースは見てるようだな。
「な、なんだそれ?」
「海外の『golden eagle』ってクランが12億で属性武器を買ったんだとさ」
と教えてやる。
「な!ぉ、俺はなんてものを」
「マー坊は特別だ、今回も借りを返してくれたんだしな」
「ルカぁ!俺頑張るから!」
マー坊には頑張ってもらわないとな。
「す、凄いですね。『tortie』の武器は憧れです」
「店長は知り合いだから、俺の名前だせば安くしてくれるだろ」
「ん?ルカの知り合いはツネだろ?」
不思議な顔のマー坊に、
「あぁ、まだ言ってなかったな、ツネが店長に昇進したぞ?」
「マジか!やったなあいつ!」
喜ぶマー坊に驚くナツメ。
「わ、私、凄い人達に助けられたの?」
「あはは、気にするな!まだ俺は星3だし、ルカだって無名のレアジョブだ。これから有名になるかもな」
マー坊はそう言ってるが、俺は有名になるつもりはないぞ?
「わ、私も頑張ります!って、フラム!食べ過ぎでしょ?」
「へぇ、その小鳥はフラムっていうのか」
「はい、名前をつけろって言われたのでフランス語で『炎』って意味のフラムにしました」
へぇ、精霊に名付けか、一緒に育って行くのかな?
「あはは、ナツメも大丈夫そうだな」
「はい!ありがとうございます」
泣いていた昨日までのナツメと違い綺麗で眩しいくらいの笑顔を見せるナツメ。
この調子で10階層も突破だな。
「休憩したら出発するか」
「おう!」
「はい!」
と2人は牛丼を食べてしまう。
食休みをし、次の8階層に向かう。
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