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探偵
しおりを挟むあれから2ヶ月、カグヤとダンジョンには3回ほど行ったが、やはり星5だ、もう星3の30階層までいった。
秋も近付き紅葉がニュースで報道される。
ところで話は変わるが俺はこの前からつけられている。
『瞬歩』でまくが、気づいたら後ろを取られている。流石に頭に来たので、
「何か用か?」
「キャァァァァ!」
「ワァァァァ!」
と俺まで一緒にビックリしてしまった。
喫茶店に場所を移す。
「なんで後をつける?警察に突き出すぞ」
慌てた様に女性は自分の身体をあちこちさわると、ようやく見つけた様で、
「わ、私はこう言う者です」
名刺を差し出すので見ると『一級探偵調査士 水野佳奈』。
「なんで探偵が?……あぁ、カグヤの父親か」
「な、なんでわかるんですか?」
「俺の事を嗅ぎ回るならカグヤ関連しかないだろ」
はぁ、お嬢様は大変だな。
「で?何を知りたいんだ?」
「いえ、素行調査なので、普段の行いですね」
「へぇ、何かわかったの?」
「えーと、一昨日は迷子を助けて、次の日はお婆さんの荷物を持ってあげる。今日は何をするんですか?」
なんでそんなとこ見てんだよ。
「……はぁ、別に、買い物して帰るだけ」
「そうですか、一週間は調査期間なんで」
「いやいや、バレた時点で辞めろよ!」
「それじゃ、報酬が半分になりますから!」
何を言ってるんだ?
「もうバレてんの!カグヤに電話する」
「や、やめて下さい!私の初仕事なのに」
と泣き出すミズノ。探偵に向いてないだろ。
「はぁ、わかったけどお前向いてないぞ?」
「私の夢を壊すな!」
「知るか!このヘボ探偵」
「クッ!」
認めた様だな。
「誰かにつけられるのは気分良くないだろ?しかも見つかったならもう帰れ」
「……わかりました」
ようやくわかったみたいで帰って行くミズノ。
翌日は久しぶりに車で新宿まで出ると『tortie』に行く。
駐車場に車を駐めるとツネが出てくるいつものパターンだ。
「久しぶりだな。どうだ今夜あたり」
「いいね!マー坊にメールだな」
とメールすると、すぐに返事がきてOKらしい。
話をしながら店に入るとやはり混雑してる。
「お前の属性武器はほんと人気だ」
「へぇ。今は雷属性の槍か」
「こんど写真集がでるんだ、写真は撮ってあるからな」
へぇ、そんな事までやってたのか。
「んじゃ今日も売りますか」
「だな、買い取るよ」
といつもの商談スペースで、今回は聖属性のソード、スピア、ダガー、片手剣を持ってきたのでその写真集に間に合うかな?
間に合わせるようで急いで連絡しているツネを待っていると、気配を感じて後ろを振り返る。
パーテーションの隙間から覗くのは、
「おい、またお前か、ミズノ」
「……」
「この商談は普通にダメだぞ?分かってるのか?」
「だ、だからいま覗いてるんです」
「……」
俺は立ち上がりミズノの前まで行くと、胸倉を掴む。
「あのな?大事な商談だぞ?お前分かって言ってるのか?」
「す、すいません、もうしませんから」
手を離して座り込むミズノを放ってソファーに座る。
「どうした?」
「探偵だ、ここまでついてきて覗いてたから流石にカチンときてな」
「あー、そりゃそいつが悪いな」
ツネはソファーに座る。
「次やったら警察だ」
「もう連絡したら?」
「まぁ、最後のチャンスだな」
と聞こえる様に言うと気配が無くなる。
「よし、気を取り直してやりますか」
「だな、次はーー」
と無事に終わり駐車場に行く。
「また後でな!」
「おう!」
車を発進させてマンションに戻ると、部屋に戻ってテレビをつける。
時間があるがどうしようかな。
どうせまたいつもの場所だからなぁ。
まぁ、暇だから先に行くか。
電車で新宿まで行くと、めげない奴がまだ着いて来ているがもう知らないフリをする。一週間だから後3日くらいだろ。
暇してるマー坊に連絡すると、すぐ行くと言ったので時間潰しにパチンコ屋に入る。
スロットをしながら見ていると、またミズノだ。
場慣れしていないので目立っている。
着いたと連絡があったのでスッパリやめて駅まで行く。
ちょい勝ちだな。
と、ミズノは初めてらしくバカ勝ちしてたから出て来れないだろ。
ビギナーズラックだな。
「よぉ!久しぶりだな」
「だな、3ヶ月くらいか?」
「あ、マー坊に渡さないとな!」
「お!出来たのか?」
「とっくに出来てたよ。新宿の派出所は……こっちだな」
とスマホで検索して星3ダンジョンに向かう。
「よし、とりあえず更衣室だな」
「おう!」
と更衣室に行きマジックバッグから出して行くと。
「おぉ!かっこいいな!」
「だろ!付与も凄いぞ?」
と説明しながらつけて行くマー坊を見る。
銀色に輝くまさに聖衣というか、神聖な感じがするな。
「あはは!買ったのと別物だ!軽いし動きやすい」
まだ時間があるし、少しだけ体を動かしにダンジョンに入る。
「ウヒョ!スゲェ走れる!オラァ」
「おー、動いてるねぇ」
はしゃぐマー坊はモンスターを狩っている。と言うか遊んでるな。
「はぁ、はぁ、楽しいな!」
「あはは、気に入ってもらえてよかったよ!」
とダンジョンを出て、一億を俺のカードに移す。もうそろそろいい時間なので着替えて店まで向かう。
「よし、行こうか!」
「だな!今日の酒はうめぇぞ!」
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