15 / 49
第3章 両親への挨拶
3ー1 俺の女
しおりを挟む
マルクが用意した馬車のおかげで楽に学校から家に帰っている。
私の親に師弟関係の承諾をもらうために彼も一緒だ。
「でも、弟子になるのは大丈夫だと思うけど、マルクと一緒に住むことに私の両親は首を縦に振ってくれるかなぁ……」
「ミーナ大丈夫ですよ。私が説得してみせます。きちんと誠意をお見せして、納得していただけるまで言葉を尽くします」
「そっか。マルクがそこまで言うなら大丈夫よね。私たちにやましい関係は全くないし、ある予定もないからね。いかにマルクが素晴らしい校長先生で、黒薔薇の君を一途に愛する清廉潔白な人かって私も両親を説得するわ」
あら? マルクがまた泣いているわ。私の賞賛の言葉に感動したのかしら?
再会したばかりだから、涙腺がまだ緩くなっているのね。
「これ、良かったら使って」
持っていたハンカチを彼に差し出すと、それで素直に涙を拭っていた。
「このハンカチは、あなたが刺繍されたんですか?」
「あ、分かった?」
マルクは手元のハンカチ(に成り損ねた何か)に目線を落としている。
そこには、鳥を刺繍したつもりだけど、得体の知れない不気味な塊になっていた。
呪われそうって、友だちからいつも評判だ。
裁縫も女の子の嗜みだけど、私の腕前は救いようがないほど壊滅的だった。
「このハンカチは、一生の思い出にします」
「いや、そんな変なものあげられないわよ。返してね?」
結局、汚れたから洗うと言われて、私の元に戻ってこなかった。
私の家は庶民が暮らす長屋住宅だ。粗末な石造りの建物が所狭しと立ち並んでいる。
貴族向けの道とは違い、通路は狭い。
近くまで来たら、馬車を降りて歩く必要があった。
「お手をどうぞ」
先に降りたマルクが手を差し出してくれて、降りる際に補助してくれた。
さすがお手本のような紳士ね。
でも、せっかく助けてくれたのに、馬車に慣れてなかった上に結構な段差があってよろめいちゃったのよね。
ほら、こけて頭を打って死んだくらいだから、運動神経はいまいちなのよ。
前世のときは魔導で誤魔化していたんだけど。
「きゃっ」
咄嗟にマルクが体を抱えるように支えてくれた。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう。マルクがしっかりと受け止めてくれたおかげよ」
礼を言いながら彼の腕に軽く触れる。
「前にも思ったけど、すっかり大人の頼もしい男性って感じね。前世のときは、まだマルクは少年って感じだったけど」
すると、彼の口角に微笑が浮かんだ。
「あなたにそう言ってもらえて嬉しいです」
彼の受け答えは社交辞令ではなく本心だったのか、あまりにも感激していたみたいで、いつもに増してマルクがキラキラしていた気がした。
「あう」
美形の威力おそるべし。
彼の笑顔が眩しくて思わず目を背けたとき、一人の男がズカズカと私たちに勢いよく近づいてきた。
よく見たら、幼馴染のサムだった。
彼は大きな声で何か言ったんだけど、残念ながら早口で上手く聞き取れなかった。
私が首を傾げていると、さらに彼はビシッと指を私に突きつけた。
「誰か知らないけど、こいつは俺の女だから離れろよ!」
幼馴染のサムは私と同い年で、図体も態度も近所の中ではデカイ部類だ。
結構迫力ある彼がマルクに堂々と対峙している。明らかに顔つきは凶悪で威圧的だ。
でも、この態度は大問題。
どうやらサムはマルクの馬車と格好を見ても貴族みたいだと気づいていないみたい。
もしかして馬車に家紋が入っていないし、まさか庶民の私が貴族といる訳ないから、ただの金持ちだと誤解しているのかしら。
貴族相手に喧嘩腰はヤバイ。相手がマルクじゃなかったら、彼は不敬罪で訴えられてもおかしくなかった。
スミおばさん(サムの母親)、泣いちゃうよ。
一方で喧嘩を売られている当人は私をますます抱きしめて、サムから身を挺して私を守ろうとしていた。
サムはそれを見て、ますます人参色の太い眉を顰める。やばい。
マルクったら、彼を煽らないでよ。
「サム、どういうこと? 私があなたの女って」
そもそも私はまだ話の内容を理解しきれていなかった。
今まで彼の恋人だったことも、求婚されたことも全くなかったのだから。
「今日からお前は俺の嫁だってこと。さっき、お前の両親から承諾を得たからな。ミーナも俺の女になれて嬉しいだろ? 良かったな!」
サムは勝ち誇ったように豪快に笑う。
「ええ!?」
寝耳に水ってこのことね。驚きすぎて、すぐに二の句が告げなかった。
「でも私、家事できないし……」
「うん、確かに家事は全滅で有名だよな。ミーナのことを前から可愛いって思ってたんだけど、それでずっとお袋からダメって言われてたんだ。でも、ミーナに魔導士の資質があったんだから、もう大丈夫だろ?」
「んん?」
色々と問題発言はあったと思うけど、サムはいい仕事したぜって、やり遂げた顔をしている。
そういえば、前からサムには、顔だけは好みなんだよなって言われていたのよね。
彼は近所の女子から評判が良くて、よく彼を巡って駆け引きが行われていたほどだ。
彼の実家が商売をやっていて、その羽振り具合から、身入りが良さそうだったし、社交的でよく冗談を言って周囲を楽しませてくれる人だったから。
玉の輿を狙って彼に近づく人は絶えなかった。
私は現世でも他の人のように恋をしたことがなかった。
誰かを想うだけでドキドキワクワクしたり、特別に惹かれたりしなかった。
だから、女の子たちが盛り上がる恋愛話には全く共感はできなかったけど、彼自身についてはよく構ってくれるので好ましく思っていた。
「でも、どうしてサムは私じゃなく親に結婚の申し込みをしたの?」
率直な疑問をまず尋ねてみた。結婚するなら、まずは相手が了解しているものだと思っていたから。
「はぁ? 親の反対があったら、いくら当人同士が好きでも結婚は無理だろ? だから、まずは親の承諾を得ないと話は進まないだろ!」
「え? そうなの?」
てっきり当人同士の問題だと思っていた。
前世でも庶民出身だったから、考え方は同じだと思っていたが、違うのだろうか。
思わず見上げてマルクに尋ねると、彼は私をぎゅっと包み込むように抱きしめてくる。
「あぅ」
私の耳たぶに彼の体の一部が触れたせいで、変な声を出してしまった。
密着しているせいで緊張したのか、胸がドキドキしていた。
こちらの動揺に気づいていないのか、彼は安心させるように優しく微笑んでいた。
さっきから彼とぴったりとくっ付いているから分かるんだけど、彼の身体の肉付きが硬くて意外にしっかりしている。
忙しいはずなのに時間の合間に鍛えているのね。ふむ、相当の努力家ね。
「庶民の感覚はよく分かりませんが、家柄にも寄ると思いますよ。貴族では、財産が絡むため、親の許可は必要不可欠です。ですが、そもそもあなたはまだ十六歳で未成年ですから、結婚はできないはずですが」
うちの父親は雇われ家具大工職人で、母親は食堂で給仕の仕事をしている。
勤勉な庶民って感じだ。家柄なんて、全然関係なかった。
「庶民と貴族の結婚観は違うのね。庶民は特に成人年齢はないわ。年頃になったら、特に国に届け出ることなく結婚して、子どもが生まれた時だけ戸籍を得るために申告するの」
多分、サムの家はお店を営業して財産があるから、貴族寄りの結婚観を持っているのね。
以前の役立たずの私だったら、間違いなくサムからの求婚を喜んでいた。
だから、両親は彼から結婚を申し込まれて了承してしまったのね。
マルクの弟子になって一緒に暮らすって約束したのにまずいわ。
「それよりいい加減、俺の女からさっさと離れろよ!」
サムが私を抱いているマルクの腕を掴もうとしたとき、魔導の素早い動きを傍から感じた。
目の前に透明な防護壁が作られて、サムの接近を許さない。彼の手は簡単に弾き返された。
「いてぇ!」
静電気のような光が一瞬だけ見えた。
「魔導法第十九条により、一般人に対しても、正当防衛としての使用は認められているのですよ」
「金持ちのボンボンかと思ったら魔導士かよ。別に俺は暴力を振うつもりはねぇし」
「私は弟子となる彼女を守る必要があります。意に染まぬ結婚からも守るつもりです」
マルクがサムをすごい目つきで睨みつけている。人を射殺しそうな勢いだ。
「あぁ!? 俺が無理やり嫌がることをするわけねぇだろ! 結婚だって、ちゃんと許可をとったんだしな!」
サムとマルクが私を挟んで睨み合っている。頭上で火花が散っているわ!
私はマルクの腕を指で突いて、落ち着くように合図を送る。
ついでに私を捕獲している腕もどけて欲しいんですけど。
目で訴えていると、彼も私をチラリと見て目配せしてきた。どうやら彼なりの考えがあるみたいね。
了解して、小さく彼にうなずいた。
「あなたの話だけ聞いても判断できません。これから彼女のご両親に確認するので、ご同行願えますか?」
「はっ、分かりましたよ」
サムは嫌味ったらしい口調で渋々返事をする。
こうして三人で私の両親に会うことになった。
私の親に師弟関係の承諾をもらうために彼も一緒だ。
「でも、弟子になるのは大丈夫だと思うけど、マルクと一緒に住むことに私の両親は首を縦に振ってくれるかなぁ……」
「ミーナ大丈夫ですよ。私が説得してみせます。きちんと誠意をお見せして、納得していただけるまで言葉を尽くします」
「そっか。マルクがそこまで言うなら大丈夫よね。私たちにやましい関係は全くないし、ある予定もないからね。いかにマルクが素晴らしい校長先生で、黒薔薇の君を一途に愛する清廉潔白な人かって私も両親を説得するわ」
あら? マルクがまた泣いているわ。私の賞賛の言葉に感動したのかしら?
再会したばかりだから、涙腺がまだ緩くなっているのね。
「これ、良かったら使って」
持っていたハンカチを彼に差し出すと、それで素直に涙を拭っていた。
「このハンカチは、あなたが刺繍されたんですか?」
「あ、分かった?」
マルクは手元のハンカチ(に成り損ねた何か)に目線を落としている。
そこには、鳥を刺繍したつもりだけど、得体の知れない不気味な塊になっていた。
呪われそうって、友だちからいつも評判だ。
裁縫も女の子の嗜みだけど、私の腕前は救いようがないほど壊滅的だった。
「このハンカチは、一生の思い出にします」
「いや、そんな変なものあげられないわよ。返してね?」
結局、汚れたから洗うと言われて、私の元に戻ってこなかった。
私の家は庶民が暮らす長屋住宅だ。粗末な石造りの建物が所狭しと立ち並んでいる。
貴族向けの道とは違い、通路は狭い。
近くまで来たら、馬車を降りて歩く必要があった。
「お手をどうぞ」
先に降りたマルクが手を差し出してくれて、降りる際に補助してくれた。
さすがお手本のような紳士ね。
でも、せっかく助けてくれたのに、馬車に慣れてなかった上に結構な段差があってよろめいちゃったのよね。
ほら、こけて頭を打って死んだくらいだから、運動神経はいまいちなのよ。
前世のときは魔導で誤魔化していたんだけど。
「きゃっ」
咄嗟にマルクが体を抱えるように支えてくれた。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう。マルクがしっかりと受け止めてくれたおかげよ」
礼を言いながら彼の腕に軽く触れる。
「前にも思ったけど、すっかり大人の頼もしい男性って感じね。前世のときは、まだマルクは少年って感じだったけど」
すると、彼の口角に微笑が浮かんだ。
「あなたにそう言ってもらえて嬉しいです」
彼の受け答えは社交辞令ではなく本心だったのか、あまりにも感激していたみたいで、いつもに増してマルクがキラキラしていた気がした。
「あう」
美形の威力おそるべし。
彼の笑顔が眩しくて思わず目を背けたとき、一人の男がズカズカと私たちに勢いよく近づいてきた。
よく見たら、幼馴染のサムだった。
彼は大きな声で何か言ったんだけど、残念ながら早口で上手く聞き取れなかった。
私が首を傾げていると、さらに彼はビシッと指を私に突きつけた。
「誰か知らないけど、こいつは俺の女だから離れろよ!」
幼馴染のサムは私と同い年で、図体も態度も近所の中ではデカイ部類だ。
結構迫力ある彼がマルクに堂々と対峙している。明らかに顔つきは凶悪で威圧的だ。
でも、この態度は大問題。
どうやらサムはマルクの馬車と格好を見ても貴族みたいだと気づいていないみたい。
もしかして馬車に家紋が入っていないし、まさか庶民の私が貴族といる訳ないから、ただの金持ちだと誤解しているのかしら。
貴族相手に喧嘩腰はヤバイ。相手がマルクじゃなかったら、彼は不敬罪で訴えられてもおかしくなかった。
スミおばさん(サムの母親)、泣いちゃうよ。
一方で喧嘩を売られている当人は私をますます抱きしめて、サムから身を挺して私を守ろうとしていた。
サムはそれを見て、ますます人参色の太い眉を顰める。やばい。
マルクったら、彼を煽らないでよ。
「サム、どういうこと? 私があなたの女って」
そもそも私はまだ話の内容を理解しきれていなかった。
今まで彼の恋人だったことも、求婚されたことも全くなかったのだから。
「今日からお前は俺の嫁だってこと。さっき、お前の両親から承諾を得たからな。ミーナも俺の女になれて嬉しいだろ? 良かったな!」
サムは勝ち誇ったように豪快に笑う。
「ええ!?」
寝耳に水ってこのことね。驚きすぎて、すぐに二の句が告げなかった。
「でも私、家事できないし……」
「うん、確かに家事は全滅で有名だよな。ミーナのことを前から可愛いって思ってたんだけど、それでずっとお袋からダメって言われてたんだ。でも、ミーナに魔導士の資質があったんだから、もう大丈夫だろ?」
「んん?」
色々と問題発言はあったと思うけど、サムはいい仕事したぜって、やり遂げた顔をしている。
そういえば、前からサムには、顔だけは好みなんだよなって言われていたのよね。
彼は近所の女子から評判が良くて、よく彼を巡って駆け引きが行われていたほどだ。
彼の実家が商売をやっていて、その羽振り具合から、身入りが良さそうだったし、社交的でよく冗談を言って周囲を楽しませてくれる人だったから。
玉の輿を狙って彼に近づく人は絶えなかった。
私は現世でも他の人のように恋をしたことがなかった。
誰かを想うだけでドキドキワクワクしたり、特別に惹かれたりしなかった。
だから、女の子たちが盛り上がる恋愛話には全く共感はできなかったけど、彼自身についてはよく構ってくれるので好ましく思っていた。
「でも、どうしてサムは私じゃなく親に結婚の申し込みをしたの?」
率直な疑問をまず尋ねてみた。結婚するなら、まずは相手が了解しているものだと思っていたから。
「はぁ? 親の反対があったら、いくら当人同士が好きでも結婚は無理だろ? だから、まずは親の承諾を得ないと話は進まないだろ!」
「え? そうなの?」
てっきり当人同士の問題だと思っていた。
前世でも庶民出身だったから、考え方は同じだと思っていたが、違うのだろうか。
思わず見上げてマルクに尋ねると、彼は私をぎゅっと包み込むように抱きしめてくる。
「あぅ」
私の耳たぶに彼の体の一部が触れたせいで、変な声を出してしまった。
密着しているせいで緊張したのか、胸がドキドキしていた。
こちらの動揺に気づいていないのか、彼は安心させるように優しく微笑んでいた。
さっきから彼とぴったりとくっ付いているから分かるんだけど、彼の身体の肉付きが硬くて意外にしっかりしている。
忙しいはずなのに時間の合間に鍛えているのね。ふむ、相当の努力家ね。
「庶民の感覚はよく分かりませんが、家柄にも寄ると思いますよ。貴族では、財産が絡むため、親の許可は必要不可欠です。ですが、そもそもあなたはまだ十六歳で未成年ですから、結婚はできないはずですが」
うちの父親は雇われ家具大工職人で、母親は食堂で給仕の仕事をしている。
勤勉な庶民って感じだ。家柄なんて、全然関係なかった。
「庶民と貴族の結婚観は違うのね。庶民は特に成人年齢はないわ。年頃になったら、特に国に届け出ることなく結婚して、子どもが生まれた時だけ戸籍を得るために申告するの」
多分、サムの家はお店を営業して財産があるから、貴族寄りの結婚観を持っているのね。
以前の役立たずの私だったら、間違いなくサムからの求婚を喜んでいた。
だから、両親は彼から結婚を申し込まれて了承してしまったのね。
マルクの弟子になって一緒に暮らすって約束したのにまずいわ。
「それよりいい加減、俺の女からさっさと離れろよ!」
サムが私を抱いているマルクの腕を掴もうとしたとき、魔導の素早い動きを傍から感じた。
目の前に透明な防護壁が作られて、サムの接近を許さない。彼の手は簡単に弾き返された。
「いてぇ!」
静電気のような光が一瞬だけ見えた。
「魔導法第十九条により、一般人に対しても、正当防衛としての使用は認められているのですよ」
「金持ちのボンボンかと思ったら魔導士かよ。別に俺は暴力を振うつもりはねぇし」
「私は弟子となる彼女を守る必要があります。意に染まぬ結婚からも守るつもりです」
マルクがサムをすごい目つきで睨みつけている。人を射殺しそうな勢いだ。
「あぁ!? 俺が無理やり嫌がることをするわけねぇだろ! 結婚だって、ちゃんと許可をとったんだしな!」
サムとマルクが私を挟んで睨み合っている。頭上で火花が散っているわ!
私はマルクの腕を指で突いて、落ち着くように合図を送る。
ついでに私を捕獲している腕もどけて欲しいんですけど。
目で訴えていると、彼も私をチラリと見て目配せしてきた。どうやら彼なりの考えがあるみたいね。
了解して、小さく彼にうなずいた。
「あなたの話だけ聞いても判断できません。これから彼女のご両親に確認するので、ご同行願えますか?」
「はっ、分かりましたよ」
サムは嫌味ったらしい口調で渋々返事をする。
こうして三人で私の両親に会うことになった。
29
あなたにおすすめの小説
聖獣の卵を保護するため、騎士団長と契約結婚いたします。仮の妻なのに、なぜか大切にされすぎていて、溺愛されていると勘違いしてしまいそうです
石河 翠
恋愛
騎士団の食堂で働くエリカは、自宅の庭で聖獣の卵を発見する。
聖獣が大好きなエリカは保護を希望するが、領主に卵を預けるようにと言われてしまった。卵の保護主は、魔力や財力、社会的な地位が重要視されるというのだ。
やけになったエリカは場末の酒場で酔っ払ったあげく、通りすがりの騎士団長に契約結婚してほしいと唐突に泣きつく。すると意外にもその場で承諾されてしまった。
女っ気のない堅物な騎士団長だったはずが、妻となったエリカへの態度は甘く優しいもので、彼女は思わずときめいてしまい……。
素直でまっすぐ一生懸命なヒロインと、実はヒロインにずっと片思いしていた真面目な騎士団長の恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID749781)をお借りしております。
婚約破棄されたショックですっ転び記憶喪失になったので、第二の人生を歩みたいと思います
ととせ
恋愛
「本日この時をもってアリシア・レンホルムとの婚約を解消する」
公爵令嬢アリシアは反論する気力もなくその場を立ち去ろうとするが…見事にすっ転び、記憶喪失になってしまう。
本当に思い出せないのよね。貴方たち、誰ですか? 元婚約者の王子? 私、婚約してたんですか?
義理の妹に取られた? 別にいいです。知ったこっちゃないので。
不遇な立場も過去も忘れてしまったので、心機一転新しい人生を歩みます!
この作品は小説家になろうでも掲載しています
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
【完結】『運命』を『気のせい』と答えたら、婚姻となりまして
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
ヴォレッカ・サミレットは、領地の危機をどうにかするために、三年ぶりに社交界へと婚姻相手を探しにやってきた。
第一にお金、次に人柄、後妻ではなく、できれば清潔感のある人と出会いたい。 そう思っていたのだが──。
「これは、運命だろうか……」 誰もが振り返るほどの美丈夫に、囁かれるという事態に。
「気のせいですね」 自身が平凡だと自覚があり、からかって遊ばれていると思って、そう答えたヴォレッカ。
だが、これがすべての始まりであった。 超絶平凡令嬢と、女性が苦手な美丈夫の織りなす、どこかかみ合わない婚姻ラブストーリー。
全43話+番外編です。
子供が可愛いすぎて伯爵様の溺愛に気づきません!
屋月 トム伽
恋愛
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふしだらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる