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番外小話 1
ホットケーキ後日談 レシピ調査のお願い 1
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「あ、メールがきた」
「んー?」
テレビを見ている途中で、嫁が携帯電話に手をのばした。そして画面を見ながらボタンを押す。
「奈緒さんからのメールだ。写真が添付されてる」
「珍しいな、写真つきなんて」
「だよねー」
俺の嫁を含め特作の嫁達は、森永三佐の嫁さんとよくメールのやり取りをしていた。もちろんそのことに関して、三佐からあれこれ言われたことはない。おそらく相手が俺達ではなく嫁達だから、ということなんだろう。
「なにか新しいメニューの相談か?」
「どうなのかな。写真はホットケーキなんだけどね。見る?」
「どれどれ~?」
嫁が差し出した携帯の画面をのぞき込む。
「おお。絵本でよく見るホットケーキそのまんまだな。新しい店でも見つけたのか?」
「うーん、それがそうでもないみたいなんだよねー」
「ってことは、スイーツについての相談事か?」
うちの嫁は管理栄養士だ。それもあって、三佐の嫁さんだけでなく、隊の若い連中からもカロリー摂取などで相談を受けることも多い。もちろん俺は三佐と違って心が広いから、相手が男でも、分け隔てなく相談に乗ってやってくれと言ってある。三佐の嫁さんはまだ大学生だ。ああいうものも作って、好きな人に食べさせたいお年頃なんだろう。
「自宅で食べたらしいんだけどねー」
「ふむ。ってことは、そのホットケーキを三佐が食べたのか……想像したくない絵面だな」
「それが違うみたい」
「それも違うのか?」
一体どういうことだ?と首をかしげる。そっちが気になって、テレビどころではなくなってきた。
「うん。なんかね、三佐が作ったみたいなんだよね、この写真のホットケーキ」
「……なんだって?」
ますますテレビどころじゃない。あらためて写真を見つめる。分厚くて、てっぺんのハチミツがかかっているバターはトロトロだ。まさに絵本に出てくるホットケーキ。これを三佐が?
「三佐の手作りなんだって。しかも、ホットケーキミックスを使わずに作ったらしいよ?」
「信じられん。三佐とホットケーキがどうつながるんだ?」
「そんなの私に分かるわけないじゃない」
「そりゃそうだ」
三佐とホットケーキなんて対極的な存在だろ。しかも作っただって? ありえない。
「まさか惚気メールなのか?」
「それがねえ……そうでもなくて、お願い事みたいなんだよね」
「は? お願い事?」
頭の片隅で警報が鳴った。
「うん」
「奈緒さんから?」
「うん」
「茉莉に?」
「私にじゃなくて、あなたと安住さんと下山さん、三人になんだけどねー」
俺達三人に奈緒さんからのお願い事だって? どう考えても厄介ごとに違いない。
「メール、こっちに転送してくれるか? 写真もほしい。安住と下山に見せるから」
「オッケー。もしかして、愉快なことでも起きるの?」
「かもなー」
さすが我が嫁。よくわかっていらっしゃる。
+++++
「と、いうわけで」
「どういうわけなんだよ、いきなり休みの日に呼び出して」
「そんなこと言ってもだな。俺達三人に対する命令なんだから、しかたないだろ」
不満げな顔をしている安住と下山。その手には携帯電話。俺が転送したメールをながめながら、顔をしかめている。
「ここには、お願いって書いてあるぞ?」
メールを読んだ下山が言った。
「三佐の奥さん直々のお願い事だぞ? どう考えても命令と同義だろ」
「そりゃまあ?」
「しかしこのお願い事……難易度高すぎだろ」
安住が笑いながら首を横に振る。
「そもそも、ホットケーキミックスがあるのに、なんでそれを使わずに作るんだよ」
「そんなこと知るか。そこは三佐に聞けよ」
「聞けるわけないだろ。プライベートに踏み込んだとたん、問答無用でミンチにされる」
この中で、三佐と一番、付き合いが長い安住でさえそうなのだ。俺と下山がそんな質問をできるはずがない。それこそ質問と当時にミンチだ。
「だったら、どうやって探るんだよ」
「俺に聞くな。それこそ、お前の嫁から奈緒さん経由で、正直に質問した方が良いんじゃないか?」
「そこ書いてあるだろ。S級の機密情報扱いだから教えられないと言われたって」
「S級とか。どんだけ教えたくないんだよ、三佐」
食べたくなったら自分に言えとか。
「しかし、エプロンしてホットケーキを焼くのか、三佐が?」
「らしい」
「あまり想像したくない。いや、絶対に想像したくない」
下山が変な笑いを口元に浮かべた。そこは同感だ。俺も想像したくない。
「まったく奈緒さんときたら。なんでこんなことを頼んでくるんだ?」
安住が溜め息まじりに笑った。
「そりゃ、俺達の頼めばなんとかなるって信じてるんだろ。その信頼を裏切れるか?」
「なんとかって、どうなんとかするだよ……」
とは言え安住、その顔はなにかいい作戦はないかと考えてるよな?
「まずはどうやって、そのホットケーキを手に入れるかだよなあ」
「手に入れてどうするんだ?」
「その手の分析が得意な隊があるだろ、ほれほれ」
俺達の脳裏に、あの部隊の名前が浮かんだ。
「そこまでする?!」
「そこまでするだろ。上官の奥さんからのお願いだぞ?」
どう見てもこの顔、本気だ。
「安住、お前の顔の広さは承知してるが、それはちょっとやりすぎじゃ?」
「んなこたあ、ない。こんなに可愛くお願いされてるんだぞ?」
下山の言葉に、携帯の画面を指でさす。
「とにかくだ、成分の調査方法は決まったわけだから、あとはホットケーキ入手をどうするかだ」
「そこが問題なんだよな。奈緒さんに持ち出してもらうわけには、いかないだろうしな」
「S級扱いの秘密はダテじゃないだろうしなあ……」
そこで三人とも考え込んでしまった。
「作っているところを見計らって、ベランダから強襲するわけにいかないよなあ……」
「台所にどれだけ武器があると思ってるんだ。本気で死ぬぞ、俺達」
「だよなー……」
相手はあの三佐だ。力技でどうにかなるとは思えない。
「俺達にホットケーキを焼いてくれる、なんてことはないよな……」
「家族会の時のバーベキュー大会で、チビ達にホットケーキをリクエストさせるとか?」
「どんだけ先の話だよ」
さらに三人で考え込んでしまった。その異様な雰囲気に、コーヒーを持ってきたお姉ちゃんがテーブルの横で固まっている。
「ああ、ごめんね。コーヒー、ここにおいてください」
「あ、はい。ごゆっくり……」
あの顔は、早々に出ていってほしそうだ。
「三佐の家に材料の家探ししに行くとしてもだ、チャンスは一度しかないと思う。奈緒さんじゃ、絶対に三佐に気取られるからな」
「だよなー……」
「なあ。もうこうなったら、正々堂々と三佐の作ったホットケーキをよこせって言うしかないんじゃね?」
下山がそんなことを言いだした。
「ミンチにならなくても、ロクなことにならないぞ、それ」
「絶対に地獄を見るのは俺達だもんな」
「で、手に入れられないオチだと思う」
三人で溜め息をつく。どう考えても、ホットケーキを入手する手段が見つからない。
「やっぱり強襲か」
「だからそれ、死ぬって」
さてはて、どうしたものか。
「あ、ところで、このメール」
思い出したように、安住が携帯を振る。
「三佐に見つかったら、それこそ拷問みたいな訓練だ。削除しておくに限るぞ」
「正確には俺達宛じゃなくて、嫁宛のメールなんだけどなー」
「そんな事情をくんでくれるわけないだろ、あの三佐が」
「だよなー。だったら今のうちに削除だ」
「だな」
嫁の携帯に残っているのだ。こちらは情報を共有し終わったのだから、さっさと削除しておくことにした。
「んー?」
テレビを見ている途中で、嫁が携帯電話に手をのばした。そして画面を見ながらボタンを押す。
「奈緒さんからのメールだ。写真が添付されてる」
「珍しいな、写真つきなんて」
「だよねー」
俺の嫁を含め特作の嫁達は、森永三佐の嫁さんとよくメールのやり取りをしていた。もちろんそのことに関して、三佐からあれこれ言われたことはない。おそらく相手が俺達ではなく嫁達だから、ということなんだろう。
「なにか新しいメニューの相談か?」
「どうなのかな。写真はホットケーキなんだけどね。見る?」
「どれどれ~?」
嫁が差し出した携帯の画面をのぞき込む。
「おお。絵本でよく見るホットケーキそのまんまだな。新しい店でも見つけたのか?」
「うーん、それがそうでもないみたいなんだよねー」
「ってことは、スイーツについての相談事か?」
うちの嫁は管理栄養士だ。それもあって、三佐の嫁さんだけでなく、隊の若い連中からもカロリー摂取などで相談を受けることも多い。もちろん俺は三佐と違って心が広いから、相手が男でも、分け隔てなく相談に乗ってやってくれと言ってある。三佐の嫁さんはまだ大学生だ。ああいうものも作って、好きな人に食べさせたいお年頃なんだろう。
「自宅で食べたらしいんだけどねー」
「ふむ。ってことは、そのホットケーキを三佐が食べたのか……想像したくない絵面だな」
「それが違うみたい」
「それも違うのか?」
一体どういうことだ?と首をかしげる。そっちが気になって、テレビどころではなくなってきた。
「うん。なんかね、三佐が作ったみたいなんだよね、この写真のホットケーキ」
「……なんだって?」
ますますテレビどころじゃない。あらためて写真を見つめる。分厚くて、てっぺんのハチミツがかかっているバターはトロトロだ。まさに絵本に出てくるホットケーキ。これを三佐が?
「三佐の手作りなんだって。しかも、ホットケーキミックスを使わずに作ったらしいよ?」
「信じられん。三佐とホットケーキがどうつながるんだ?」
「そんなの私に分かるわけないじゃない」
「そりゃそうだ」
三佐とホットケーキなんて対極的な存在だろ。しかも作っただって? ありえない。
「まさか惚気メールなのか?」
「それがねえ……そうでもなくて、お願い事みたいなんだよね」
「は? お願い事?」
頭の片隅で警報が鳴った。
「うん」
「奈緒さんから?」
「うん」
「茉莉に?」
「私にじゃなくて、あなたと安住さんと下山さん、三人になんだけどねー」
俺達三人に奈緒さんからのお願い事だって? どう考えても厄介ごとに違いない。
「メール、こっちに転送してくれるか? 写真もほしい。安住と下山に見せるから」
「オッケー。もしかして、愉快なことでも起きるの?」
「かもなー」
さすが我が嫁。よくわかっていらっしゃる。
+++++
「と、いうわけで」
「どういうわけなんだよ、いきなり休みの日に呼び出して」
「そんなこと言ってもだな。俺達三人に対する命令なんだから、しかたないだろ」
不満げな顔をしている安住と下山。その手には携帯電話。俺が転送したメールをながめながら、顔をしかめている。
「ここには、お願いって書いてあるぞ?」
メールを読んだ下山が言った。
「三佐の奥さん直々のお願い事だぞ? どう考えても命令と同義だろ」
「そりゃまあ?」
「しかしこのお願い事……難易度高すぎだろ」
安住が笑いながら首を横に振る。
「そもそも、ホットケーキミックスがあるのに、なんでそれを使わずに作るんだよ」
「そんなこと知るか。そこは三佐に聞けよ」
「聞けるわけないだろ。プライベートに踏み込んだとたん、問答無用でミンチにされる」
この中で、三佐と一番、付き合いが長い安住でさえそうなのだ。俺と下山がそんな質問をできるはずがない。それこそ質問と当時にミンチだ。
「だったら、どうやって探るんだよ」
「俺に聞くな。それこそ、お前の嫁から奈緒さん経由で、正直に質問した方が良いんじゃないか?」
「そこ書いてあるだろ。S級の機密情報扱いだから教えられないと言われたって」
「S級とか。どんだけ教えたくないんだよ、三佐」
食べたくなったら自分に言えとか。
「しかし、エプロンしてホットケーキを焼くのか、三佐が?」
「らしい」
「あまり想像したくない。いや、絶対に想像したくない」
下山が変な笑いを口元に浮かべた。そこは同感だ。俺も想像したくない。
「まったく奈緒さんときたら。なんでこんなことを頼んでくるんだ?」
安住が溜め息まじりに笑った。
「そりゃ、俺達の頼めばなんとかなるって信じてるんだろ。その信頼を裏切れるか?」
「なんとかって、どうなんとかするだよ……」
とは言え安住、その顔はなにかいい作戦はないかと考えてるよな?
「まずはどうやって、そのホットケーキを手に入れるかだよなあ」
「手に入れてどうするんだ?」
「その手の分析が得意な隊があるだろ、ほれほれ」
俺達の脳裏に、あの部隊の名前が浮かんだ。
「そこまでする?!」
「そこまでするだろ。上官の奥さんからのお願いだぞ?」
どう見てもこの顔、本気だ。
「安住、お前の顔の広さは承知してるが、それはちょっとやりすぎじゃ?」
「んなこたあ、ない。こんなに可愛くお願いされてるんだぞ?」
下山の言葉に、携帯の画面を指でさす。
「とにかくだ、成分の調査方法は決まったわけだから、あとはホットケーキ入手をどうするかだ」
「そこが問題なんだよな。奈緒さんに持ち出してもらうわけには、いかないだろうしな」
「S級扱いの秘密はダテじゃないだろうしなあ……」
そこで三人とも考え込んでしまった。
「作っているところを見計らって、ベランダから強襲するわけにいかないよなあ……」
「台所にどれだけ武器があると思ってるんだ。本気で死ぬぞ、俺達」
「だよなー……」
相手はあの三佐だ。力技でどうにかなるとは思えない。
「俺達にホットケーキを焼いてくれる、なんてことはないよな……」
「家族会の時のバーベキュー大会で、チビ達にホットケーキをリクエストさせるとか?」
「どんだけ先の話だよ」
さらに三人で考え込んでしまった。その異様な雰囲気に、コーヒーを持ってきたお姉ちゃんがテーブルの横で固まっている。
「ああ、ごめんね。コーヒー、ここにおいてください」
「あ、はい。ごゆっくり……」
あの顔は、早々に出ていってほしそうだ。
「三佐の家に材料の家探ししに行くとしてもだ、チャンスは一度しかないと思う。奈緒さんじゃ、絶対に三佐に気取られるからな」
「だよなー……」
「なあ。もうこうなったら、正々堂々と三佐の作ったホットケーキをよこせって言うしかないんじゃね?」
下山がそんなことを言いだした。
「ミンチにならなくても、ロクなことにならないぞ、それ」
「絶対に地獄を見るのは俺達だもんな」
「で、手に入れられないオチだと思う」
三人で溜め息をつく。どう考えても、ホットケーキを入手する手段が見つからない。
「やっぱり強襲か」
「だからそれ、死ぬって」
さてはて、どうしたものか。
「あ、ところで、このメール」
思い出したように、安住が携帯を振る。
「三佐に見つかったら、それこそ拷問みたいな訓練だ。削除しておくに限るぞ」
「正確には俺達宛じゃなくて、嫁宛のメールなんだけどなー」
「そんな事情をくんでくれるわけないだろ、あの三佐が」
「だよなー。だったら今のうちに削除だ」
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