恋と愛とで抱きしめて

鏡野ゆう

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番外編

番外編 第六話

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「それ相応の処分が下ることは覚悟の上だったんだろうな、戸川とがわ

 やつの直属の上官であるの部屋。二佐は腕組みをして向井むかい三佐の後ろに立ってはいるものの、口を挟もうとはせず、黙って事の成り行きを見守っている。とは言え、逆にその沈黙が怖いんだけどな。しかし戸川を捕まえた矢野やのさん達がいるのは分かるが、どうして俺までここに来るハメになったんだ?

「矢野曹長、なんで自分までここに?」

 ひそひそっとささやいて質問をした。

「そりゃお前、万が一、二佐が切れて暴れ出した時に抑える人間が必要だろ。本来ならあと四、五人はいても良いんだがな」

 一体どんだけ破壊力あるんだよ信吾さん。密かに仲間内で灰色熊グリズリーと呼ばれている意味が分かった気がするな。

「暴れたことあるんですか?」
「奈緒さんと出会う前に、何度か暴れそうになったことはあるな」
「こえぇ……」

「それで? どうして森永もりなが二佐の個人情報にアクセスした。お前がアクセスしたのは、ロックのかかったデータベースだ、偶然に見つけて面白半分でのぞいたわけではないのは分かっている。正直に話せ」

 戸川は、向井三佐の後ろに立っていた二佐の方へと視線を向けた。だがその鋭い目つきに怯んだのか、すぐに目をそらす。まあ視線をそらしたい気持ちは分からないでもない。ま、こいつと共感できるのはそれだけだな。

「森永二佐の現住所と家族構成を調べました」
「理由は」
「……二佐の奥さんが何処に勤めているか知りたかったんです」
「そして勤め先を知って封筒を送りつけたわけか。嫌がらせにしては手がこんでいるな。二佐に個人的な恨みでもあるのか」
「森永二佐に個人的な恨みはありません」

 その言葉に二佐のこめかみ辺りがピクリと動いた。つまりは奈緒さんへの恨みからってことか。戸川、お前この部屋から生きて出られないかもしれないぞ。

「この封筒の仕掛け、最終的にはどこまでするつもりだった」
「……」
「昔、都庁に似たような郵便物が送られてきて、職員が大怪我をした事件があった。最終的にはあそこまでするつもりで送っていたのか」
「向井三佐」

 それまで黙っていた二佐が口を開いた。

「なんでしょう、二佐」
「こいつの処分はどうするつもりで考えている?」
「戸川は優秀ですから、上は訓告程度の内部処分で済ませたいのかもしれませんが、どうですかね。自分としては、私怨で隊の機密情報をのぞく人間は信用できませんから、少なくとも情報部からは外します」
「そうか」
「御不満ですか」

 恐らく腹の中は煮えくりかえっているんだろうが、そんな様子は微塵も見せずに二佐は肩をすくめてみせた。

「まあ思うところはあるが、そいつは三佐の部下だ。三佐が正しいと思う処分をすればいいだろう。俺はそれに口を挟むつもりはない」

 嘘だ、絶対に嘘に決まっている。

「奥様は警察に届け出をしているんでしたね?」
「ああ。だが今の三佐の話だと、上はこいつを警察に突き出すことを嫌がるだろうな」
「そうですね。内々で処分しろというのが、上からのお達しですから」
「俺としては、妻がこれ以上の被害に遭わないのであればどうでもいい。まあ、どういった事情で今回の件に及んだのか、個人的に少し詳しく話を聞かせてもらうつもりではいるが」

 向井三佐は心得たといった表情で席を立った。

「私は用事を思い出したので、少し席を外します。戻ってくるのはそうですね、三十分ほど?」

 その問いに二佐が黙ってうなづく。だ、大丈夫だよな、二佐が暴れるなんてことないよな? 向井三佐が部屋を出ると、二佐がデスクの向こう側からこちらへと回ってきた。

「さて、一体どういうつもりだったか、本当のところを教えてもらおうか」
「……」
「ここでの話は、俺達から上には流さない。だから正直に話せ」

 二佐はデスクの角に腰かけると、腕組みをしたまま戸川を見つめた。本人は睨んでいるつもりはないんだよな、あれ。あれでも精一杯に穏やかな雰囲気でって思っているんだろうが、何だか背後に禍々まがまがしい暗雲がたちこめているのが見えるようだ。

「許せなかったんです」

 ボソッと戸川が質問に答えた。

「誰がだ」
「姉が、です。父が死んだ後、俺達は母方の祖父の家に戻りましたが、そこにも厚生労働省からの査察が入り、祖父が開業していた病院は閉鎖、自分達は兵庫にいた祖父の親戚の家に身を寄せることになりました。祖父母はそこでひっそりと暮らし、母は心を病んで今も病院にいます。俺はマスコミに嗅ぎつけられないよう、親戚の養子になりました。俺達家族がバラバラになり辛酸しんさんをなめているというのに、一人だけ幸せな家庭を築いていることが、どうしても許せなかったんです」
「入隊してきたのは何故だ、単なる偶然か?」

 戸川は首を横に振る。

「母から、姉の夫は陸上自衛隊の隊員だと聞かされていましたから。特殊な職域なので外からは調べられないと思い、入隊しました」
奈緒なおのことを調べるだけなら、わざわざ入隊することもないな。ということは、攻撃対象には俺も含まれていたということか」
「バカじゃねーか、こいつ」

 気がついたらそう吐き捨てていた。

つかさ
「だってそうでしょう、逆恨みもいいとこじゃないですか。こいつが母親からどんな話を吹き込まれたか知りませんが、こいつ等の家族の現状はどう考えても自業自得ですよ、奈緒には何の関係も無いことだ」
「だが姉は俺達を見捨てたんだ」
「あーもう! お前、二佐と奈緒のこと調べるヒマがあったら、自分の親父とお袋がやったことを調べろっつーの!! 見捨てたのは奈緒じゃなくてお前等だろうがっ」

 とは言え、その時のこいつの年齢を考えれば『お前等』ではなく『お前の両親』が正しいんだが。

「あまり言いたくはないが、お前の親父とお袋は、奈緒の母親が闘病中に不倫していて、その母親が死んだ途端に結婚したんだぞ。幼い奈緒を虐待し続け、手切れ金まで払って家を追い出したのはお前達の方だ。そんな奴らを、何で彼女が気にかける必要があるんだ、え? いくらお人好しの彼女だって、そんな連中のことを気にかけるかってんだ、この大バカ野郎」
「おい、司」
「なんですか信吾しんごさん、なに笑ってるんですか! 俺の言ってること間違ってますかっ?!」

 おかしそうに口元を歪めている二佐の様子にカチンときて、上官と部下だということを忘れた。

「……いや、間違ってないさ。だがお前が俺の言いたいことをペラペラと話すものだから、俺はこいつに怒りをぶつけるタイミングを逸した」
「そりゃ失礼しましたね!」

 二佐はニッと笑ったが、すぐにその笑みを引っ込めて再び戸川の方に目を向ける。

「……戸川、お前の母親のことだ、恐らく片倉かたくらの遺産を奈緒が一人占めして、トンズラこいたぐらいの話を延々としていたんだろうが、それも間違っている。彼女は片倉の遺産を一銭も手元に残していない。遺言によって自身が相続したものに関しては、すべて片倉の地元に寄附した。金銭的なものを受け取ったのは、お前の母親とお前だけだ」

 しかも散々ごねて、少しでも多くを手に入れようと周囲をドン引きさせていたがなと、二佐は付け加えた。

「放棄すればお前達がすべて手に入れられたのにって顔をしているな。そこがお前達と奈緒の違うところだ。あいつはちゃんと『政治家の娘』だったんだよ、お前の母親と違って」

 「奈緒ちゃん、全部を寄附しちゃったんですって大胆よね」と母親が笑っていたのと、爺ちゃんが「片倉の金がなくても奈緒は困りもせんわ」と入れ歯をカクカクさせながら笑っていたのを急に思い出した。

「一人だけ幸せな家庭を築いているのが許せなかったって? 本来なら持てたはずの子供時代の幸せな思い出を奈緒から奪っておいて、よく言うぜ」
「そのあたりは心配するな、司。俺がちゃんと埋め合わせをしてやっている」
「どさくさにまぎれて惚気のろけるのやめてもらえませんかね」

 埋め合わせをしてやりたいという気持ちは分からないでもないが、だからって溺愛していいって話じゃないんだけどな、信吾さん。そのうち奈緒ネエが窒息するんじゃないかと、見ていて冷や冷やする。

「とにかく、見当違いな逆恨みであるということはよく分かった。本来ならば二、三発殴らせろと言いたいところだが」

 部屋にいた俺と矢野さん達に目を向けて肩をすくめる。

「部下達に示しがつかんのでな、やめておこう」

 その言葉に矢野さん達が力を抜いたのが分かった。

「このことを姉には……」
「言っちゃなんだがな、戸川。奈緒は恐らくお前の名前を聞いても、すぐには思い出せないと思うぞ。あいつの中では、自分の母親が死んでから家を出るまでの年月は、なかったも同然の期間だ。お前だって子供の頃、奈緒とすごした記憶はあるか?」

 二佐のその質問に首を横にふる戸川。

「そういうことだ。話はしておくが、奈緒にとってお前は見ず知らずの他人と同じだ。これ以上あいつに関わろうとするな。俺がお前を無罪放免にする条件はそれだけだ」


+++++


「なにか言いたそうだな、霧島きりしま

 三曹長は、二佐が暴れなかったせいでお楽しみがなくなったと少し残念そうに戻っていき、残された二佐と俺は二人で廊下を歩いていた。

「別に」
「嘘つけ、話してみろ。今なら誰も聞いてやしないさ」
「……奈緒ネエのことです。本当に戸川のこと、覚えてないと?」
「多分な」
「少し気の毒ではありますね。姉に忘れられた弟だなんて」

 本人は逆恨みとは言え、ちゃんと姉である奈緒のことを覚えているのに、肝心の奈緒が奴のことを覚えていないなんて、何とも言えない悲哀を感じる。

「仕方あるまい。それだけのことを彼等は奈緒にしたんだから」
「奈緒ネエが、あいつのことを許すと言ったらどうするんです?」
「例えそう言ったとしても会わせない。少なくとも奴の母親が死ぬまではな」
「徹底してますね」
「本来ならば死ぬまで会わせんと言うところだが。これでも一応は妥協案だ」

 二佐が急に俺の頭をゲンコツでぐりぐりしてきた。

「な、なにするんですかっ」
「奈緒のこと呼び捨てにするなと言ったろ。何をどさくさにまぎれて何度も呼び捨てにしてるんだ」
「いててててっ、勘弁してくださいよ。それに、どさくさにまぎれて惚気のろけるよりましでしょうがっ」
「やかましい、上官に逆らうのか」
「そんな無茶言うなら奈緒ネエに言いつけますよ!」
「やれるもんならやってみろ」

 うははと怖い顔しながら笑うのは勘弁してくれぇ!!

「ところで霧島」
「なんすか」
「お前、情報部に行く気はないか?」
「は?」

 いきなり話が変わったので戸惑う。その顔つきからして、冗談で言っているわけではなさそうだ。

「今回の件で、優秀なのが情報部から抜けることになったわけだが、お前なら頭を使う方でも充分にやっていけそうだからな」
「特作にも情報分析班があるじゃないですか。そこに配置転換じゃ駄目なんですか」
「向井には借りができたしな。それに情報部の方が、こっちより携わることが可能な情報範囲が広い。それにこちらとしても、情報部とのパイプも欲しい」

 その顔は任務に就いている時の顔だった。

「それで俺に行けと?」
「そんなところだ。どうだ」
「すぐに返事をしなければいけませんか?」
「いや。どちらにしろ転属は次年度になる。それまでに考えておいてくれたらいい」
「分かりました。少し時間をください」

 情報部か。なかなか面白そうな部署ではあるな……。


+++++


「「パパだぁーっ!」」

 香取かとり君がお迎えに来てくれる時間までまだ間があったので、子供達と三時のお茶をいつものカフェでしていた時、廊下を見て子供達が声をあげた。二人が指さす先に顔を向けると、信吾さんがお店に入ってくるところだった。

「あれ? 今日は香取君がお迎えに来るんじゃなかった?」
「俺の方で時間が取れたんでな、迎えに来た」

 そう言って私の横に座ると、コーヒーを注文した。

「何かあったの?」
「ん? 封筒を送っていた奴のことが分かった」
「信吾さんのほうで分かったってことは、病院関係じゃなかったってこと?」
「そういうことだ。詳しくは家に戻ってから話すよ」
「うん」


+++


 そして信吾さんが話をしてくれたのは、子供達を寝かしつけた後のいつもの時間になってから。ソファで私を自分の横ではなく、膝の上に乗せてから話を始めた。

「奈緒、戸川聡史さとしって誰だか分かるか?」
「とがわさとし? ……さあ、そんな名前の人、特作にいたっけ?」
「いや、俺の下にいる奴じゃなくて、奈緒の知り合いで」
「私の知り合いで?」

 私の知り合いって、大学だと医学部で殆どが医者か何かになっているよ? そりゃ、もしかしたら自衛隊の医務官になった人もいるかもしれないけど、少なくとも私の友達ではいないなあ。そんな私の様子に、信吾さんは少し考え込むようにして、それから再び質問をしてきた。

「じゃあ、片倉かたくら聡史は?」
「かたくらさとし? ……片倉ってことはお父さんの親戚か誰か? 私、あっちの家の人とはほとんど面識がないから。その人が封筒を送ってきたの? なんで? お父さんのことで迷惑した人?」
「本当に覚えてないんだな」
「え? 私が会ったことがある人なの?」
「戸川聡史、二十二歳。父親は片倉総一郎そういちろう、母親は静香しずか。お前の腹違いの弟だよ」

 弟と言われてやっと思い出した。聡史、そんな名前だったかな。お父さんの奥さんは、私と小さかった弟の接触を嫌がってたから、同じ家にいた時ですら、ほとんど顔を合わせたことも話したこともないんだよね。

「思い出したか?」
「……うん、なんとなく。だけどほとんど話をしたこともない子だよ? その弟が何でそんな封筒を送ってきてたの? しかもなんで自衛隊にいるの?」

 そこで信吾さんは本人から聞いてきた話を私にしてくれた。

「お父さんの奥さんが学校に乗りこんできたことがあったでしょ? あの時みゅうさんが、弟は忘れた頃に騒ぎを起こすかもしれないって言ってたの。まさかそれが本当になるとは思わなかった」
「しかし本当に忘れていたとはなあ……」
「薄情だと思う?」
「いや、人には忘れたいこともあるだろうから。奈緒にとって忘れたい記憶の中にいる人物なんだから、仕方がないだろ」

 それはそうなんだけど、自分でも弟の名前を言われてすぐに思い出せなかったことに、ちょっとショックを覚えちゃったよ。

「ごめんね、信吾さん」
「ん?」
「だって私のせいで、矢野さん達にも司君や香取君にも迷惑かけちゃったでしょ?」
「矢野達は楽しんでいたから気にするな」
「でも……」
「司も香取も気にしてない。とにかく嫌がらせをしていた奴が分かって、一安心だというのが正直なところだ。騒ぎが大きくならないうちに分かって良かったよ」

 ギュッて抱きしめられると、石鹸の香りと信吾さんの匂いがした。この匂いに包まれると凄く安心できるんだよね。遺伝子レベルで相性のいい人の体臭は良い匂いに感じるって本で読んだことあるけど、それなのかなあ、これ。

「それでどうなるの? 首になっちゃうの? えーと……除隊?」
「あいつが真相を知って奈緒に何の非も無いと理解したとしても、隊として野放しにしておくのはいささか心配だというのが本音だな。今のところ左遷という話で落ち着きそうだ」
「左遷?」
「北海道あたりまで飛ばせば、母親から離すこともできる。そうなればこれ以上、変なことを吹き込まれる心配もなくなるだろう」
「北海道……」
「なんだ、不満か?」
「ううん。私は子供達が安全で、信吾さん達に迷惑がかからなければ不満なんて無いよ?」

 そこでふと思い出したことがあった。

「ねえ、犯人が分かったことは加藤かとうさんにも知らせるんだよね? どう説明するの?」
「俺に対する嫌がらせで、お前に封筒を送ったということにしておく。それで内部処分をしたと。そっちも聞かれたら、犯人は分かったが後のことは隊内扱いだから、詳しくは聞かされていないとだけ言っておくんだぞ」
「うん」
「やれやれだな」

 これで一安心だとつぶやく信吾さん。

「たった一週間足らずのことだったのに、グッタリしちゃったね」
「まったくだ」
「でも、子供達はパパに送ってもらえたりして喜んでたよ? それがなくなったら、ガッカリしちゃうかも」

 事情を知らない子供達にとっては、パパに送り迎えしてもらって楽しかったみたいだし、今日でも一緒におやつを食べられて大喜びだったから、それがなくなってガッカリする子供達を見るのは、ちょっと複雑な心境だよね。
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