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キスして ※
しおりを挟む「あ…………パンちゃっ……キスし、て?」
「エモいッ!!」
キスしてくれなんて誰がそんな事言うか! と心に決めた五分後、僕は弟の皮膚吸ってくる攻撃に堪えかねて泣く泣くその言葉を放った。
だって両手押さえ付けられてて体が全く動かないんですもの!
体熱くなってきたし、豹変な声出してくるし体むずむずしてきたしやなんだってばこーゆーのッ!!
「ほら、言ったんだから早く止めろよ! 変態!」
「わかりました」
手を離された瞬間、胸板殴ってくるっと背中向けといた。
「言えって言ったから言っただけ! キスなんてしないからなバカ!」
「兄さんどうしてそんな可愛い行動取っちゃうの?」
「取ってねぇよあっちいけ!」
枕手繰り寄せて顔埋めて歯ブラシも終わったし僕はこのまま寝るぞ!
「ねぇ兄さん」
「何だよ僕寝るから話かけんなよ」
「そのままじっとしてて下さいね」
「え?」
な、何? 何だよ! このままってうつ伏せで枕に顔埋めてるし真っ暗ですげー怖いんだけど!
そしたら、急に太股のとこ柔らかいのがむにって…………うわぁ、鳥肌何それ唇?!!
「俺太股の裏すげー毛生えてんのに兄さん薄いですね」
「あ、あ、あぐっ……やだぁ」
「これだったらここにもキスマークつけられます」
「やめッ」
「たくさん着けて身体中真っ赤にしてこれが俺のだってわかるようにしなきゃ」
柔らかい唇の間から熱い舌が降りてきて触れて、そっからビリビリ全身に何か走ってくる。
「やだ……やだ! 豹噛むのやだ」
「体震えてますよ、感じてるの?」
答える間もなく歯が股に食い込んできて、痛いのにそれだけじゃなくてぎゅって枕を握り込む。
息かかってるし歯の力が抜けて優しく舐められて吸われて口が離れる、ぬるぬるしてるとこ指がなぞってきてまた赤い跡が残った。
「兄さんが見えない所も俺だらけにしてあげます」
「いいよ、そんな事しなくっ……!! ひぅ」
「気持ち良い? 兄さん」
少し離れた所にまた噛み付かれて吸われて、声出さないのに必死だ。
そしたら今度は逆の足にきて、噛まれる度に僕も枕に噛みついた。
やだ、やだやだ!
歯で皮膚きゅってされるの慣れてきちゃって体、変な感じになってる、血騒いでる怖い。
「んんっ……豹もう、い、いよ……」
「兄さんキスマーク着ける度にもっとって腰浮かせてお尻振ってるの気付いてます?」
「え? そんなのしてなっ…………!」
ぎゅって両手でお尻掴まれて全身の血管すげードクドクして涙出そう!
やだ、やだ何するんだよ!
そしたら、ちゅって頭の天辺にキスされた。
「そんな強張らないで? 何もしませんから」
「パンちゃ……」
ゆっくりお尻から手が離れてティーシャツを捲ってきて、おっきな手が背中をまさぐってきた。
「兄さんの背中……」
「んんんっ……」
手付きが羽みたいに優しくて息が震える。
なんならこれはちょっと気持ち良いって思っちゃうくらい甘美な刺激だった。
豹はずっと背中の表面をなぞってきて、なにコレ逆に口わなわなしてきた。
「豹、もうそれ止め……て」
「ああ、ごめんなさい。ずっと追い掛けていた背中だったから……触っていたくて」
「ずっとって…………嘘つき……」
もういいだろって起き上がろうと思ったら、お尻のとこに豹が乗ってきて丸出しの背中にキスしてきた。
触れるのじゃなくてあの赤いのがつくキス。
何のためにやってんだか知らないけど、ピリッとした痛みとその後に生暖かい舌が痛かったとこ舐めてくれる。
その感触が好きとか気持ち良いとか良く分かんないけど、勝手に体が反応して全身熱くなってる。
これ以上されたら頭可笑しくなりそうだ。
わき腹のとこ吸われて息止まりそうで、今度は背骨に沿って唇が吸い付く、肩の骨のとこにも逆のわき腹にも…………。
その度豹が好きって言う。
もういやだ、体も胸も壊れてしまう。
「ひ、豹……ッ」
「んっ……」
「もう、いい……よ」
「…………」
「止めて?」
横向いて背中見てやだってしても豹は僕の顔を黙って見てる。
眼鏡の奥で琥珀の瞳を光らせて、わざとまたつけるって言わんばかりに口開けて背中に噛み付こうとしてる。
「待って、あっ……待って……!」
「…………」
体を捩ったら豹が口を離して、無言の圧力に堪えられなくなって僕は口を開いた。
「……………パン、ちゃ…………キスして?」
歪む視界で言ったら、弟は唇を舐めて僕に覆い被さったままおっきな手で登頂部の髪を掴んできた。
もうあんまり力入らないし、されるままカクンって首が後ろに反って開いてしまった口に豹の唇が重なる。
舌が擦れた瞬間に毛穴が開くみたいに鳥肌が立った。
喉の奥の方まで舌が沈んできて吐きそうなのに抵抗できなくて、それどころか声出てるし。
舌、待ってって引っ込む豹の中に勝手に追いかけてっちゃうし温い唾液が入ってくる、一応それはやだって無意味に首振るけど豹が顎つかんで飲み込む様に促してくる。
口に貯まった二人分の唾液を見る弟の切ないような目に体の熱さに何とも言えない感情に、見詰め合いながらコクンと喉が動いた。
「体、辛くないですか?」
「ん……」
豹の穏やかな声、僕には出ない優しい低音。
体を起こされて、されるがまま豹の体に寄り掛かって何? って顔を見上げたら骨張った手が僕の手を掴んだ。
「ここ、辛くないですか」
「あ、ちょっと……止めろよ!」
「大丈夫俺は触ったりしないから」
「そういう事じゃな」
「このままじゃ眠れないでしょう?」
って無理矢理血が集結してるとこ触らせてきて、自分の手なのに触れただけで体にビクンてした。
「いい、よ別に……このままでほっといて」
「昨日だって辛かったでしょう?」
止めろって反抗したいのに、後ろから頭にたくさんキスされる度に力抜けていって力は抜けてる筈なのに下半身ばっか血が集まっていく。
唇が耳に落ちてきて、穴のなかに舌が潜り込んで身体中毛羽立つ快感に思わず自分から勃ってんのを握り込んでしまった。
「や、やっ……豹ッ」
「ね、上手……兄さんの好きなやり方俺に見せて」
「無理ッ……無理だからぁ」
下着の上から握っちゃって首振って、やならキスしてって言えばいいんだよな? って言うのも恥ずかしいから自分からキスする。
こんな自分からキスなんて始めてした。
そっか、キスってもっと緊張するかと思ったのに違うんだな、今はそんなの考えてらんない必死に弟の顔掴んで自分からキスする。
お願い許して。
「もう、も……苦しい、からぁ」
「じゃぁ吐き出さないと」
僕の意思が伝わってるのか否か、豹は握る手を上から包み込んで硬くなってるの上下させてくる。
「ヒッ……違っ……くて、ひょッ……あっ、んん」
「汗かいてる良い匂い、兄さん口の中とろとろ」
「やっ」
やだ、なのに止めて欲しい時はキスだったはずなのな絡ませれば絡ませる程、神経痺れてどっかイッちゃいそう。
ちんちん触る手なんてもう力入らなくなっちゃって豹がたくさん擦ってくる。
「ちゅうやだ、豹僕……」
「背中から凄いドキドキ伝わってくる」
「だって、だっ……てぇ、お前が」
「ねぇイク時の激しいキス下さい」
「アッ……そんな、の、知らねぇ……」
唇を奪われて、手の動きが激しくなって自分じゃないペースで勝手に射精促されて、ああ、やだどうにもできない快感に勝手に舌が絡んでく。
「やだ、やだ! パ……豹もうダメ手止めッ……」
「すげーエロい顔大好き」
「やっあぁ」
「俺の目見ろよ」
もどかしくて止めらんなくて恥ずかしくて怖くて、
「出ちゃ出ちゃうからぁ離して」
「…………だめ」
豹の顔を自分の方に引き寄せて一生懸命キスしたら、お腹の奥からあっついの噴き出してきて、身体中ガクガク震えた。
気持ち良くて頭ま真っ白で下着の中で腰がしなる程脈打って口も何も動かせない。
イッちゃった……呼吸がひきつって目の前にある弟の顔さえ滲んで見えた。
体、もう力入んない。
豹に巻き付けていた手を離したら体全部抱き締めてくれた。
肩で息して優しい唇がこめかみとか頬に触れるキスしてくる。
「バカ…………」
「可愛いかったよ兄」
下半身も何もかも怠いけど最後の力を振り絞って言いたい放題言う口の中に指を突っ込んだ。
「こんなの…………本当バカ」
「…………」
「何がしたいんだよ、こんな事したって僕達はどうにもならないってお前一番良くわかってるだろ」
「…………ごめんなさい」
「もういいよ」
って謝る癖に結局キスしてくんのな。
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