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本編
【真白一人称視点】検討の余地はある
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南門、17:20。
隣には日向先輩が居る。幸せすぎる。
写真ではない本物はやっぱりすごい。
動いてる。歩くたびに肩が揺れる。前髪が風に動く。
あ、動画を撮らせてもらいたい。
……動く壁紙は作れる?
「真白、公園寄ってくけど。いい?」
「はい! 喜んで!」
声、声大きすぎた。これは普通じゃない?
先輩の顔を見上げると笑ってた。目尻に皺が寄ってる。
普通かもしれない。でも、あとで柊に確認してもらおう。
「居酒屋みたいな返事しない」
ポンと頭に手を乗せられた。
手。頭! 日向先輩の手! 温かい。大きい。
心臓がもたない。すぐに瀕死になってしまう。
心臓の鍛え方はマラソン? あれ? 肺?
「先輩、心臓の鍛え方、知ってますか?」
「心臓? 心臓って鍛えられるのか? ちょっと待って」
先輩がスマホを取り出した。何か調べてる。
待ちます。公園まであとちょっと、先輩の横顔を目の端で焼き付けておこう。
真剣な顔で画面を見てる先輩も良い。眉間に少し皺が寄ってる。
あ、動画のことも聞かないと。
前に話したベンチを通り過ぎて、少しだけ秘密基地みたいな場所に来た。
あんまり人が居ない。遠目には人が居るのがわかる。
実質、先輩と二人きりでは?
「真白、心臓は有酸素運動で鍛えられる。ランニングとか水泳。体力に不安でもあるのか?」
さっき調べてくれたんだ。優しい。先輩は何でも知ってるみたいに答えてくれる。
「有酸素。走るのは苦手です。でも走ります」
「え、苦手なことやるの? 大丈夫か?」
先輩が心配そうな顔をしてる。眉が下がってる。
「はい。がんばります。先輩と長生きします」
「それは、嬉しいけど」
嬉しいって言った。先輩が。俺のことで。
そう言いながら、ベンチを指差す先輩もかっこいい。
指が長い。手の写真も撮らせてもらいたい。
ぱ、パーツごとに撮るのは許されますか。
「! 嬉しいですか! 先輩は長生きします」
ベンチに座ったら、先輩も隣に座った。隣。近い。肩、肩がつきそう。
いつもより近い。いつもの二人分じゃない。一人分もない。
「俺も長生きする予定だけど、それはさすがに言い切れないよな」
先輩が長生き出来るように手助けしなければ。
有酸素運動。有酸素運動を一緒にすれば、二人とも健康で長生き出来るのでは!?
「先輩、有酸素運動……」
「待った。なんとなくお前が考えてることはわかった。それは一旦置いとく」
置いておく。検討の余地はある。よかった。
先輩がこっちを向いた。真正面から目が合う。近い。息がかかりそうな距離。
「とりあえず、一緒にいよう。俺は真白が好きだ」
心臓が止まった。え、生きてる? 俺は生きてますか?
今、一緒に居ます。
隣には日向先輩が居る。幸せすぎる。
写真ではない本物はやっぱりすごい。
動いてる。歩くたびに肩が揺れる。前髪が風に動く。
あ、動画を撮らせてもらいたい。
……動く壁紙は作れる?
「真白、公園寄ってくけど。いい?」
「はい! 喜んで!」
声、声大きすぎた。これは普通じゃない?
先輩の顔を見上げると笑ってた。目尻に皺が寄ってる。
普通かもしれない。でも、あとで柊に確認してもらおう。
「居酒屋みたいな返事しない」
ポンと頭に手を乗せられた。
手。頭! 日向先輩の手! 温かい。大きい。
心臓がもたない。すぐに瀕死になってしまう。
心臓の鍛え方はマラソン? あれ? 肺?
「先輩、心臓の鍛え方、知ってますか?」
「心臓? 心臓って鍛えられるのか? ちょっと待って」
先輩がスマホを取り出した。何か調べてる。
待ちます。公園まであとちょっと、先輩の横顔を目の端で焼き付けておこう。
真剣な顔で画面を見てる先輩も良い。眉間に少し皺が寄ってる。
あ、動画のことも聞かないと。
前に話したベンチを通り過ぎて、少しだけ秘密基地みたいな場所に来た。
あんまり人が居ない。遠目には人が居るのがわかる。
実質、先輩と二人きりでは?
「真白、心臓は有酸素運動で鍛えられる。ランニングとか水泳。体力に不安でもあるのか?」
さっき調べてくれたんだ。優しい。先輩は何でも知ってるみたいに答えてくれる。
「有酸素。走るのは苦手です。でも走ります」
「え、苦手なことやるの? 大丈夫か?」
先輩が心配そうな顔をしてる。眉が下がってる。
「はい。がんばります。先輩と長生きします」
「それは、嬉しいけど」
嬉しいって言った。先輩が。俺のことで。
そう言いながら、ベンチを指差す先輩もかっこいい。
指が長い。手の写真も撮らせてもらいたい。
ぱ、パーツごとに撮るのは許されますか。
「! 嬉しいですか! 先輩は長生きします」
ベンチに座ったら、先輩も隣に座った。隣。近い。肩、肩がつきそう。
いつもより近い。いつもの二人分じゃない。一人分もない。
「俺も長生きする予定だけど、それはさすがに言い切れないよな」
先輩が長生き出来るように手助けしなければ。
有酸素運動。有酸素運動を一緒にすれば、二人とも健康で長生き出来るのでは!?
「先輩、有酸素運動……」
「待った。なんとなくお前が考えてることはわかった。それは一旦置いとく」
置いておく。検討の余地はある。よかった。
先輩がこっちを向いた。真正面から目が合う。近い。息がかかりそうな距離。
「とりあえず、一緒にいよう。俺は真白が好きだ」
心臓が止まった。え、生きてる? 俺は生きてますか?
今、一緒に居ます。
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