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逢瀬と初夜の真実②
第二話「絶唱~身代わり姫の恋~」
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彼の言葉に小間物屋はポカンとしていたが、やがて、朗らかに笑った。
「なるほど、さようで。そういうことにございますか」
小間物屋は彼と傍らの千種を愉快そうに交互に見てから、おもむろに台から一つの組紐を取り上げた。
「これなどはいかがですか? 私の扱う品はどれもたいしたものではありませんが、その中では高価なものでございますよ」
「うん」
男は小間物屋から組紐を受け取り、様々な角度から検分するように眺めた。深緑色と銀色の紐を寄り合わせた、どちらかといえば渋めの配色だ。だが、品はとても良い。小粒の水晶玉が所々に散りばめられているため、身につければ動く度にキラキラと光り輝いて美しいだろう。
男が大きく頷いた。
「よし、これを貰おう、小間物屋」
小間物屋が笑った。
「喜知次(きちじ)にございます。以後もご贔屓によろしくお願いします」
「あい判った、喜知次とやら、また私の許嫁に似合いそうなものがあれば取っておいてくれ。いずれは妻になる大切な女(ひと)ゆえな」
しまいの科白に、千種は思わず心が弾んでしまう。彼の妻になれる日なんて、永遠に来るはずもないのに。
喜知次は〝畏まりました〟と頷き、千種を見た。
「お似合いのお二人を見ていると、私も早うに所帯を持ちたくなりました」
「何だ、そなたはその歳でまだ独り身か?」
男が揶揄するように言うのに、喜知次は肩を竦めた。
「その歳でとは、何とも傷つくお言葉にございますなぁ。私はこれでもまだ三十前にございますよ。大人を無闇にからかうもんじゃありません、若さま」
と、今度は男が紅くなった。
「何だと? 私を子ども扱いするのか?」
喜知次が含み笑う。
「落ち着かれておりますゆえ、お歳を召して見えますが、実のところ、まだ十五、六におなりになったばかりなのでは?」
「う―」
男は耳まで染めて、喜知次を睨んだ。その様子では、喜知次の指摘が的中していると自分で白状しているようなものだ。
「十六は子どもではないッ」
男は怒鳴るように言うと、喜知次に背を向けた。喜知次は怖れる様子もなく、愛想の良い声が返ってきた。
「毎度、またのお越しをお待ちしておりますよ」
一方、男はまだ赤面したまま腹立たしげに吐き捨てた。
「無礼なヤツだ。私を子ども扱いしおって」
怒りに任せて歩く彼を追いかけながら、千種はクスクスと笑った。
「何だ、千種まで私を子どもだと侮るのか?」
血相を変える彼に、千種は笑いながら首を振る。
「滅相もありません。ただ、いつもは沈着でいらっしゃるあなたさまがあまりに取り乱しておられるのがおかしくて」
「それ、やはり、私を面白おかしうに笑っておるのではないか」
男は恨めしげに千種を見た。千種はにっこりと笑った。
「私も愕いております。まだ二十歳にはおなりあそばしていないとは思うておりましたが、あなたさまがまだ十六歳とは。到底、そのようには見えませんから。流石は喜知次どのは商売人ですね。日々、あまたの人を見ておられるゆえ、あの方の眼はごまかしがきかないのでありましょう」
だが、当の男に千種の言葉は届いてはいないようである。唐突に彼が言った。
「千種はいやか?」
「何が、でございますか?」
男が足許の小さな石ころを蹴った。
「十六では、そなたには釣り合わぬか? 私はそなたよりは数歳は年下なのだ」
相変わらず彼は千種を二十一、二歳だと信じているらしい。本当は数歳どころか、十六も離れている。十六歳差といえば、母子といってもおかしくはない。
その時、千種は彼が良人頼経と同年なのだと気付いた。何という偶然であり皮肉だろう。貌さえ見たこともない形だけの良人と初めて恋した男がこんなにも年若い男だとは。
千種は微笑んだ。
「大丈夫、口にさえ出さねば、あなたさまは到底十六歳には見えません。誰でも二十歳ほどに思いますよ」
「そうか? それならば、そなたと並んでいても不自然ではないな」
親に褒められた子どものように貌を輝かせ、彼は千種に言った。
「後ろを向いてごらん」
言われたままに後ろを向くと、彼の手が髪に触れた。漆黒の艶やかな髪を彼はしばらく手触りを愉しむかのように撫でていた。
「これで良しと」
彼は手のひらに載せた飾り紐を差し出した。これは喜知次が十日前にくれた飾り紐だ。
「先刻、私が買ったものと取り替えた。丁度、今日の小袖とも色があつらえたように合う。これからは私が贈った方を身につけて欲しい」
その熱を帯びた視線と口調に、千種の頬までもが熱くなった。
その時、往来の向こうから花売りが歩いてきた。花を売っているのは六十近いであろう老婆だった。
「花は要らんかね~」
男がふいに声を上げた。
「花を貰おう」
「へえ、ありがとうございます」
花売りがゆっくりと近づき、背にしょった籠を下ろす。それを手伝ってやりながら、男が嬉しげに言った。
「随分とたくさんの花があるな。これは、小手毬か?」
籠には山吹や遅咲きの桜とさながら宝石箱のような美しい色合いを見せていたが、彼の眼を引いたのは純白の小さな花が群れ咲く小手毬のようだった。
「はい、若さま。お連れのお綺麗な奥さまにいかがですか? 女っつうものは幾つになっても、惚れた男から花を贈られるというのは嬉しいもんですよ。このあたしの歳になってもねぇ」
腰の曲がった花売りは欠けた前歯を見せてニッと笑う。
「お、奥さま?」
流石に彼の貌が引きつった。千種ははらはらしながら傍で二人のやりとりを見守っている。幾ら何でも、奥さま呼ばわりでは、彼も気を悪くしたのではないか。
が、男は次の瞬間、嬉しげに笑った。
「そうか? そなたには千種と私が夫婦(めおと)に見えるというか」
怜悧に見えても、こういうところが苦労知らずの坊ちゃん育ちなのだろう。すっかり気を良くした彼はどう見ても、花代には過分すぎる代金を老婆に払っている。
「こんな綺麗な奥さまをお貰いになって、旦那さまはお幸せだねぇ」
これは明らかにお世辞だろうのに、真っ赤になった彼は結局、老婆の花かごにある花ごとすべて買い取ることになった。
老婆はほくほくと空の籠を背負って帰ってゆく。さぞおだて甲斐のある若さまだと思ったことだろう。
半ば呆れて見送っていると、機嫌の良い声が千種の耳を打った。
「千種、これを貰ってくれ」
眼前には、両手に抱えきれないほどの色とりどりの花を抱えた男が立っている。
―そんなにたくさんの花を一体、どうするおつもりなのですか?
言いかけて、千種は言葉を飲み込んだ。
彼の秀でた貌には満面の笑みが刻まれている。邪気のない笑顔は心底嬉しげで、屈託のない伸びやかな表情がそのまま十六歳という若さを示していた。
この方はまだ本当にお若いのだとつくづく思わずにはいられない。頼経という良人のいることもだけれど、もし、彼が千種の本当の歳を知れば、彼はどう思うだろう。きっと騙したと怒る以上に、年齢をごまかしてまで彼と逢い続けようとしたことをさもしい女だと思うに違いない。
彼に嫌われたくないという想いがどうしても、真実を告げようとする口を塞いでしまう。
「私の未来の妻、花嫁に」
彼は満面の笑みを湛えたまま、彼女に腕一杯の花束を渡した。花束を受け取った瞬間、様々な花の香りが混じり合った芳香がふわりと千種を包み込んだ。
―こんなにもたくさんの花を一度に手にしたのは初めてだわ。
呆気にとられつつも、瞬時に嬉しさが込み上げ、泣き笑いの表情でそれを大切に腕に抱いた。
純白の小手毬、鮮やかな朱(あけ)の山吹、殆ど白に近い淡い桜。花束を抱えた千種はまさに花に埋もれたように見える。
男は千種を感じ入ったように眺めた。
「美しい。まるで百花の精のようではないか。そなたの両親がそなたを見て千種と名付けたのも判るような気がする」
彼は満足げに頷き、法外な褒め言葉に千種は頬を染めた。
巨大な花束を抱えて歩く千種を行き交う人が物珍しげに振り向いていく。千種は恥ずかしいのだが、どうも憂き世晴れしている彼はいっかな視線が気にならないようである。よほどの深窓の貴公子なのだろうか。
「なるほど、さようで。そういうことにございますか」
小間物屋は彼と傍らの千種を愉快そうに交互に見てから、おもむろに台から一つの組紐を取り上げた。
「これなどはいかがですか? 私の扱う品はどれもたいしたものではありませんが、その中では高価なものでございますよ」
「うん」
男は小間物屋から組紐を受け取り、様々な角度から検分するように眺めた。深緑色と銀色の紐を寄り合わせた、どちらかといえば渋めの配色だ。だが、品はとても良い。小粒の水晶玉が所々に散りばめられているため、身につければ動く度にキラキラと光り輝いて美しいだろう。
男が大きく頷いた。
「よし、これを貰おう、小間物屋」
小間物屋が笑った。
「喜知次(きちじ)にございます。以後もご贔屓によろしくお願いします」
「あい判った、喜知次とやら、また私の許嫁に似合いそうなものがあれば取っておいてくれ。いずれは妻になる大切な女(ひと)ゆえな」
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喜知次は〝畏まりました〟と頷き、千種を見た。
「お似合いのお二人を見ていると、私も早うに所帯を持ちたくなりました」
「何だ、そなたはその歳でまだ独り身か?」
男が揶揄するように言うのに、喜知次は肩を竦めた。
「その歳でとは、何とも傷つくお言葉にございますなぁ。私はこれでもまだ三十前にございますよ。大人を無闇にからかうもんじゃありません、若さま」
と、今度は男が紅くなった。
「何だと? 私を子ども扱いするのか?」
喜知次が含み笑う。
「落ち着かれておりますゆえ、お歳を召して見えますが、実のところ、まだ十五、六におなりになったばかりなのでは?」
「う―」
男は耳まで染めて、喜知次を睨んだ。その様子では、喜知次の指摘が的中していると自分で白状しているようなものだ。
「十六は子どもではないッ」
男は怒鳴るように言うと、喜知次に背を向けた。喜知次は怖れる様子もなく、愛想の良い声が返ってきた。
「毎度、またのお越しをお待ちしておりますよ」
一方、男はまだ赤面したまま腹立たしげに吐き捨てた。
「無礼なヤツだ。私を子ども扱いしおって」
怒りに任せて歩く彼を追いかけながら、千種はクスクスと笑った。
「何だ、千種まで私を子どもだと侮るのか?」
血相を変える彼に、千種は笑いながら首を振る。
「滅相もありません。ただ、いつもは沈着でいらっしゃるあなたさまがあまりに取り乱しておられるのがおかしくて」
「それ、やはり、私を面白おかしうに笑っておるのではないか」
男は恨めしげに千種を見た。千種はにっこりと笑った。
「私も愕いております。まだ二十歳にはおなりあそばしていないとは思うておりましたが、あなたさまがまだ十六歳とは。到底、そのようには見えませんから。流石は喜知次どのは商売人ですね。日々、あまたの人を見ておられるゆえ、あの方の眼はごまかしがきかないのでありましょう」
だが、当の男に千種の言葉は届いてはいないようである。唐突に彼が言った。
「千種はいやか?」
「何が、でございますか?」
男が足許の小さな石ころを蹴った。
「十六では、そなたには釣り合わぬか? 私はそなたよりは数歳は年下なのだ」
相変わらず彼は千種を二十一、二歳だと信じているらしい。本当は数歳どころか、十六も離れている。十六歳差といえば、母子といってもおかしくはない。
その時、千種は彼が良人頼経と同年なのだと気付いた。何という偶然であり皮肉だろう。貌さえ見たこともない形だけの良人と初めて恋した男がこんなにも年若い男だとは。
千種は微笑んだ。
「大丈夫、口にさえ出さねば、あなたさまは到底十六歳には見えません。誰でも二十歳ほどに思いますよ」
「そうか? それならば、そなたと並んでいても不自然ではないな」
親に褒められた子どものように貌を輝かせ、彼は千種に言った。
「後ろを向いてごらん」
言われたままに後ろを向くと、彼の手が髪に触れた。漆黒の艶やかな髪を彼はしばらく手触りを愉しむかのように撫でていた。
「これで良しと」
彼は手のひらに載せた飾り紐を差し出した。これは喜知次が十日前にくれた飾り紐だ。
「先刻、私が買ったものと取り替えた。丁度、今日の小袖とも色があつらえたように合う。これからは私が贈った方を身につけて欲しい」
その熱を帯びた視線と口調に、千種の頬までもが熱くなった。
その時、往来の向こうから花売りが歩いてきた。花を売っているのは六十近いであろう老婆だった。
「花は要らんかね~」
男がふいに声を上げた。
「花を貰おう」
「へえ、ありがとうございます」
花売りがゆっくりと近づき、背にしょった籠を下ろす。それを手伝ってやりながら、男が嬉しげに言った。
「随分とたくさんの花があるな。これは、小手毬か?」
籠には山吹や遅咲きの桜とさながら宝石箱のような美しい色合いを見せていたが、彼の眼を引いたのは純白の小さな花が群れ咲く小手毬のようだった。
「はい、若さま。お連れのお綺麗な奥さまにいかがですか? 女っつうものは幾つになっても、惚れた男から花を贈られるというのは嬉しいもんですよ。このあたしの歳になってもねぇ」
腰の曲がった花売りは欠けた前歯を見せてニッと笑う。
「お、奥さま?」
流石に彼の貌が引きつった。千種ははらはらしながら傍で二人のやりとりを見守っている。幾ら何でも、奥さま呼ばわりでは、彼も気を悪くしたのではないか。
が、男は次の瞬間、嬉しげに笑った。
「そうか? そなたには千種と私が夫婦(めおと)に見えるというか」
怜悧に見えても、こういうところが苦労知らずの坊ちゃん育ちなのだろう。すっかり気を良くした彼はどう見ても、花代には過分すぎる代金を老婆に払っている。
「こんな綺麗な奥さまをお貰いになって、旦那さまはお幸せだねぇ」
これは明らかにお世辞だろうのに、真っ赤になった彼は結局、老婆の花かごにある花ごとすべて買い取ることになった。
老婆はほくほくと空の籠を背負って帰ってゆく。さぞおだて甲斐のある若さまだと思ったことだろう。
半ば呆れて見送っていると、機嫌の良い声が千種の耳を打った。
「千種、これを貰ってくれ」
眼前には、両手に抱えきれないほどの色とりどりの花を抱えた男が立っている。
―そんなにたくさんの花を一体、どうするおつもりなのですか?
言いかけて、千種は言葉を飲み込んだ。
彼の秀でた貌には満面の笑みが刻まれている。邪気のない笑顔は心底嬉しげで、屈託のない伸びやかな表情がそのまま十六歳という若さを示していた。
この方はまだ本当にお若いのだとつくづく思わずにはいられない。頼経という良人のいることもだけれど、もし、彼が千種の本当の歳を知れば、彼はどう思うだろう。きっと騙したと怒る以上に、年齢をごまかしてまで彼と逢い続けようとしたことをさもしい女だと思うに違いない。
彼に嫌われたくないという想いがどうしても、真実を告げようとする口を塞いでしまう。
「私の未来の妻、花嫁に」
彼は満面の笑みを湛えたまま、彼女に腕一杯の花束を渡した。花束を受け取った瞬間、様々な花の香りが混じり合った芳香がふわりと千種を包み込んだ。
―こんなにもたくさんの花を一度に手にしたのは初めてだわ。
呆気にとられつつも、瞬時に嬉しさが込み上げ、泣き笑いの表情でそれを大切に腕に抱いた。
純白の小手毬、鮮やかな朱(あけ)の山吹、殆ど白に近い淡い桜。花束を抱えた千種はまさに花に埋もれたように見える。
男は千種を感じ入ったように眺めた。
「美しい。まるで百花の精のようではないか。そなたの両親がそなたを見て千種と名付けたのも判るような気がする」
彼は満足げに頷き、法外な褒め言葉に千種は頬を染めた。
巨大な花束を抱えて歩く千種を行き交う人が物珍しげに振り向いていく。千種は恥ずかしいのだが、どうも憂き世晴れしている彼はいっかな視線が気にならないようである。よほどの深窓の貴公子なのだろうか。
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