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第28話 屋敷の落とし前?
しおりを挟む「あ、オルクス様!」
「おお、アロウ」
先生が瞬間凝結を使ってから3分ほど経ち、氷が溶けたアロウは俺の下へ駆け寄ってきた。
「オルクス様、あのじいさんは?」
「ああ先生ならもう行ったよ」
「え、本当ですか⁉︎ちくしょうもう一回戦いたかったのに」
あの後、少し話し先生はすぐに屋敷から出て行った。
去り際に"決戦は3日後"と言っていた。
3日かぁ。
「アロウ、起きたところ悪いんだけど急いでマリギュラとガルムをここへ連れて行きてくれないか?」
「え、どうしてですか?」
「……理由は言えない、でも早く頼む」
「りょ、了解です!」
俺がそう言うとアロウはすぐに2人を探しに行った。
さて俺はティアナ達を回収するか。
「アビリティ発動ー瞬間移動」
早くしないとアイツが来てしまう。
「うわっ……ってまたあんたか」
「お、おお」
「あ、オルクスさん!」
「お兄ちゃん!」
俺がまた瞬間移動を使って現れると、ティアナは一瞬驚いたがすぐにまた普段通りとなった。
毎度毎度お前の前にいきなり現れてなんかごめんな。
「いきなりで申し訳ないんだけど、また移動してもいいかな?」
「はいはいいいわよ、もう今日何回目だと思ってんのよさぁ早く瞬間移動でもしなさいよ」
「いや今回は違う」
「え?」
「ふぅ、なんとか終わったな」
「あ、オルクス様!ガルムとマリギュラ連れてきましたよ!」
「おお、ありがとう!」
一仕事終えた俺は急いでエイドリアンの屋敷へ戻ると、アロウが2人を連れ待機していた。
「でもさオルクスさん、なんでまたそんなに急いんでんの?」
「え、ま、まぁ色々あるんだよ」
「そうなんスね」
アロウはそう言いつつもどこか腑に落ちない様子だった。
悪いなアロウ、なるべく早くここから逃げたくてな。
というかマリギュラもガルムもだらしないな。
すっかり伸びてるし、まぁ相手が先生じゃ仕方ないか。
「よしそれじゃあお前らも移動するぞ、アビリティ発動ー異空間の扉」
「おお、相変わらずこんなもん作っちまうなんてオルクス様は凄いなぁ」
「見てないで早く2人を連れて中へ入ってくれ」
「え、そんな急かさないでくださいよぉ」
「いいから!」
俺はそう言ってアロウ達3人を扉に押し込んだ。
さぁさて今度は俺の番ーー
「待ってくださいよオルクスさん」
「あ、あなたは……」
異空間の扉をくぐろうとした矢先、俺は何者かに肩を掴まれた。
「あなたねぇ、私の屋敷になんてことしてくれたんですかぁ」
「す、すいません……エイドリアンさん」
そう俺が急いでいた理由とはエイドリアンさんがこちらへ向かおうとしているのが、広域知覚センサーでわかったからである。
「謝って済むレベルじゃないでしょー」
そう言ってエイドリアンは泣いた。
まぁ確かに壁に穴開けたり、天井貫いたのは俺だけどさ。
屋敷全体を氷漬けにしたのは先生なんだよね……。
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