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七話 山賊のヨウとタマキとロク
しおりを挟む「さて、あいつらまだちゃんとあの場所にいるかな」
魔人との戦闘?が終わり俺はまたあの山賊三人衆を探すべく広域知覚センサーを使った。
しっかしやっぱりスキルは便利だな、使うときいちいち魔力を消費しなくて良いし何より使いたいと意識しただけで使える。
今わかってるスキルは4個だけどあとこれと同じのが5個もあるのか……絶対この4個で十分だなよなぁ。
お、さっきの場所にまだいるな。
さぁてあいつらのところへ戻るか。
ていうかなであいつらの元へ戻らなくちゃいけないんだっけ。
なんか理由があった気がするけど、もうどうでもいいや。
アビリティ発動ー瞬間移動。
「よぉお前ら!」
「うわ!なんだよお前かよ」
「悪いな驚かせて」
しまった今度はいきなりあいつらの前に飛んでしまった。
つかこいつ絵に描いたよう驚き方だったな、後ろの2人は無反応なのに、確か名前はヨウだっけ。
「お前、さっきからとんでもねぇアビリティ連発で使ってるけど王様直属の国家術士か何かか?」
やばいな変な勘違いされてる。
でもただの下級冒険者と言うのもなんだか怪しまれるかもな。
仕方ない王様直属だと申し訳ないから、貴族直属の上級術士ということにしよう。
「いや違う国家術士ではなく上級術士だ、あと俺が支えてるのは国王様ではなく貴族様達だ」
「な、マジかよ、見た目は大したことなさそうなのにお前凄いな」
「見た目については余計だろ!」
そんなに弱そうに見えるの俺……まぁ実際、自分の力だけで言えば雑魚だけど。
「なぁ襲っちまったことは謝るから、あんた強いし一つ頼まれごとをお願いしてもいいかな?」
「頼まれごとぉ?」
うっわめんどくさ、しかも頼まれごとって。
お金とかこいつら持ってなさそうだし、期待できないよなぁ。
「大丈夫金ならあるんだ」
「マジかよ」
金あんのかよこいつら、全然そんな風には見えないけど。
「実はな、この俺の妹のタマキがな王都デリアリのエイドリアンとかいう貴族の元で働く事になっててな、その契約金で結構お金が入るんだ、だからタマキの護衛も兼ねてお願いしたいんだ」
「なるほど」
貴族の元で働くねぇ、見たところタマキとかいう女の子は俺より二つくらい下に見える。
そんなガキ雇って何がしたいんだそのエイドリアンとかいう貴族は。
まぁお金くれるなら引き受けてもいいか、こっちはおそらく今回のクエストの報酬出ないし。
「なぁ頼むよ、タマキお前からもなんか言え」
「お、お願いします」
「仕方ない、これも何かの縁だろう引き受けるよ」
「ありがとう恩にきる」
「あ、ありがとう」
まったくしょうがない奴らだな。
でも王都かぁ戻りたくないなぁ。
俺、クエスト放棄してるから戻ったら怒られるんだろうなぁ……。
「ん、なんだろ何か来るよヨウ兄ちゃん」
「なんだと、タマキ何が来るかわかるか?」
「わかんない」
「なんだよ、その子探知系のアビリティ使えんの?」
「いやアビリティじゃないんだ、体質みたいなもんだ」
「体質?」
体質、体質ってなんだ。
アビリティじゃないのならスキルの他考えられないだろ。
でもこの子レベル5だよな、ギフトスキルは100越えないと貰えないはずじゃ……。
ていうか何か来るってまさか。
「うわぁ、ありゃなんだよ!」
「怖いよヨウ兄ちゃん!」
「ヨウ兄あれはもしかしてベヒモスじゃないか」
「マジかよ、ロクとタマキお前らはとりあえず逃げろ兄ちゃんとこの人でなんとかするから」
……しまったぁ。
こいつのことすっかり忘れてたぁ。
多分あいつ俺についてきてるんだよな、えーい面倒だこのままペットとして飼ってやる。
「おい!ベヒモス止まれ!」
俺がそう言うとベヒモスは止まった。
「な、一声で止めただと」
「おすわり!」
止まったベヒモスはそのまま俺の指示に従い、おすわりした。
良かった、命令には従順なようだ
「な、なんで上位魔獣がおすわりするんだよ」
『よ、ヨウ兄ちゃーん』
そう言ってヨウは気絶した。
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