木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら

文字の大きさ
7 / 58

七話 山賊のヨウとタマキとロク

しおりを挟む

「さて、あいつらまだちゃんとあの場所にいるかな」

 魔人との戦闘?が終わり俺はまたあの山賊三人衆を探すべく広域知覚センサーを使った。
 しっかしやっぱりスキルは便利だな、使うときいちいち魔力を消費しなくて良いし何より使いたいと意識しただけで使える。
 今わかってるスキルは4個だけどあとこれと同じのが5個もあるのか……絶対この4個で十分だなよなぁ。
 お、さっきの場所にまだいるな。
 さぁてあいつらのところへ戻るか。
 ていうかなであいつらの元へ戻らなくちゃいけないんだっけ。
 なんか理由があった気がするけど、もうどうでもいいや。
 アビリティ発動ー瞬間移動。

「よぉお前ら!」
「うわ!なんだよお前かよ」
「悪いな驚かせて」

 しまった今度はいきなりあいつらの前に飛んでしまった。
 つかこいつ絵に描いたよう驚き方だったな、後ろの2人は無反応なのに、確か名前はヨウだっけ。

「お前、さっきからとんでもねぇアビリティ連発で使ってるけど王様直属の国家術士か何かか?」

 やばいな変な勘違いされてる。
 でもただの下級冒険者と言うのもなんだか怪しまれるかもな。
 仕方ない王様直属だと申し訳ないから、貴族直属の上級術士ということにしよう。

「いや違う国家術士ではなく上級術士だ、あと俺が支えてるのは国王様ではなく貴族様達だ」
「な、マジかよ、見た目は大したことなさそうなのにお前凄いな」
「見た目については余計だろ!」

 そんなに弱そうに見えるの俺……まぁ実際、自分の力だけで言えば雑魚だけど。

「なぁ襲っちまったことは謝るから、あんた強いし一つ頼まれごとをお願いしてもいいかな?」
「頼まれごとぉ?」

 うっわめんどくさ、しかも頼まれごとって。
 お金とかこいつら持ってなさそうだし、期待できないよなぁ。

「大丈夫金ならあるんだ」
「マジかよ」

 金あんのかよこいつら、全然そんな風には見えないけど。

「実はな、この俺の妹のタマキがな王都デリアリのエイドリアンとかいう貴族の元で働く事になっててな、その契約金で結構お金が入るんだ、だからタマキの護衛も兼ねてお願いしたいんだ」
「なるほど」

 貴族の元で働くねぇ、見たところタマキとかいう女の子は俺より二つくらい下に見える。
 そんなガキ雇って何がしたいんだそのエイドリアンとかいう貴族は。
 まぁお金くれるなら引き受けてもいいか、こっちはおそらく今回のクエストの報酬出ないし。

「なぁ頼むよ、タマキお前からもなんか言え」
「お、お願いします」
「仕方ない、これも何かの縁だろう引き受けるよ」
「ありがとう恩にきる」
「あ、ありがとう」

 まったくしょうがない奴らだな。
 でも王都かぁ戻りたくないなぁ。
 俺、クエスト放棄してるから戻ったら怒られるんだろうなぁ……。

「ん、なんだろ何か来るよヨウ兄ちゃん」
「なんだと、タマキ何が来るかわかるか?」
「わかんない」
「なんだよ、その子探知系のアビリティ使えんの?」
「いやアビリティじゃないんだ、体質みたいなもんだ」
「体質?」

 体質、体質ってなんだ。
 アビリティじゃないのならスキルの他考えられないだろ。
 でもこの子レベル5だよな、ギフトスキルは100越えないと貰えないはずじゃ……。
 ていうか何か来るってまさか。

「うわぁ、ありゃなんだよ!」
「怖いよヨウ兄ちゃん!」
「ヨウ兄あれはもしかしてベヒモスじゃないか」
「マジかよ、ロクとタマキお前らはとりあえず逃げろ兄ちゃんとこの人でなんとかするから」

 ……しまったぁ。
 こいつのことすっかり忘れてたぁ。
 多分あいつ俺についてきてるんだよな、えーい面倒だこのままペットとして飼ってやる。

「おい!ベヒモス止まれ!」

 俺がそう言うとベヒモスは止まった。

「な、一声で止めただと」
「おすわり!」

 止まったベヒモスはそのまま俺の指示に従い、おすわりした。
 良かった、命令には従順なようだ

「な、なんで上位魔獣がおすわりするんだよ」
『よ、ヨウ兄ちゃーん』

 そう言ってヨウは気絶した。

 


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~

仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

処理中です...